『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第6話「守るべきものは」:感想
■今回は期待はずれ
・期待していたよりもシンプルな展開でした。
圭一郎が初心にかえって終わりだったので情報量が少なく物足りませんでした。わざわざ一話使わなくてもこれくらいなら別のメインストーリーの合間に挟むだけで充分だったかなという印象です。
こういうストレートな話なら「周りはてっきり圭一郎が快盗への仕返しに囚われているものだと思っていたけれど、圭一郎はそんなことはなくどこまでも正義に一直線だった」と周りが空回りする展開のほうが向いていた気がします。
■そろそろ覚悟を決めるべきか
・グッティが予想以上に悪い方向に働いたことも個人的にはマイナスでした。せっかく手に入れたコレクションをあぁもあっさり捨てられると腹が立ちます。
巨大戦でグッティの胸三寸で振り回されるだけでも嫌なのに生身でも余計なことをしでかしました。個人的には「グッティなら快盗たちを出し抜けてもおかしくない」というほどグッティの実力を認めていないのでご都合主義的な理不尽感が強いです。グッティに関しては当初から嫌な予感がしていましたが、もう悪い方面で覚悟を決めるしかなさそうです。
■日常描写が新鮮
・戦隊の日常描写というとギャグになりがちです。それか個人回での悩みなどその回のストーリーに直結する内容が多いと思います。その点でルパパトの日常描写は新鮮に感じるところがあります。
メンバー内は対立しているわけではありませんが同じ目的でつながっているだけなので信頼や同じ思想があるわけでもありませんし、警察が快盗のレストランに来ると正体を隠して近づいて腹の探り合いになります。こういうストーリー展開に直結せずに部分的に設定や関係の変化につながる要素を小出ししていくところが面白く感じます。一般的なヒューマンドラマやミステリーでは珍しくない要素ですが戦隊だと珍しいです。こういうところはルパパトの魅力の一つと言えるかもしれないと思いつつあります。
次回は初美花メイン、咲也サブの個人回っぽい感じでした。
このタイミングでただの個人回が来るとは思い難いです。快盗側の仲間への信頼感はもう描いてあると思うので、元々警察に距離感が近い初美花が更に縮めるか、もしくは逆に他人はあてにならない(望みを叶えるには自分たちでやるしかない)と遠ざかることに意義があるのかなと思いました。実際にはどんな展開になるのでしょうか?
正直言ってしまえば2話跨ぐ必要性は薄かった様に感じます。
返信削除圭一郎もつかさにビンタされた後割とすぐに冷静さを取り戻していたのでそこまで「個人的感情による暴走」と言う話もなっていませんでしたし…。
どっちかと言えば一方的に警察の素性を知っているので、圭一郎の動揺を誘ってコレクション強奪を目論んだり上手い事朔也を乗せて情報聞き出そうとしたりするルパン側の狡猾さの方が目立った感すらあります。
個人的には魁利の「勝敗の基準」がどうなっているのかが、少し分かり辛かったです。
まぁ少なくとも他人の為に体を張れる点において圭一郎を評しているのは確かなんでしょうけども。
グッドストライカーはもうそういうもんだと思って諦めるしかないかなぁと思います。
>ルパン側の狡猾さの方が目立った感すらあります。
削除今のところ快盗側がメインで進んでいる印象がありますね。
ずっとこのままなのか後で変わるのかはまだわかりませんが。
>個人的には魁利の「勝敗の基準」がどうなっているのかが、少し分かり辛かったです。
魁利が圭一郎の姿勢を認めているから勝敗以前の問題なのではないかと私は考えています。
魁利が快盗をしている言い分としては「これしかないからやっている」なので、これは裏を返せば「他に方法があればそれでいい」となり、それすなわち「圭一郎みたいなやつが助けてくれたら快盗なんてしなくて済んだのになぁ」になるのではないかと思える部分があります。
自分は今のところ今作には期待していますが(前作が酷かったというのもあるけど)、グッディは…何というのかな、公式サイドも扱いかねてるのかも。
返信削除仰るとおり、個人的にはこういうトリックスター系キャラの気まぐれで物事が左右される、というのはあんまし好きじゃないです。
まあ前作の誰かさんと違って、「何してくれてんのお前」「みすみすコレクションを渡した罪は重いぞ」ってルパレン3人がちゃんと怒ってる分、不快度は低いですが。
魁利が圭一郎をどう認識したのかはちょっと不明慮。「挑発に乗ってこなくなった上、正義のためとあらば身体を張る」という意味で「厄介な奴」なら、今までのように小馬鹿にしたりからかったりというのは無くなるのかな?
ギャングラーサイドは画面に映る時間短い割に、ちゃんと各々のキャラや関係性を描いてて上手いなと思います。
ザミーゴは普段はアジトに戻らず街をふらふらしてて、必要に応じて物資や情報を他のギャングラーに融通してるという感じなのかな?
>「挑発に乗ってこなくなった上、正義のためとあらば身体を張る」という意味で「厄介な奴」
削除私は今のところ、「圭一郎は”正しい”と思う。だから理由もなく彼を止めることは間違いだと思う」という魁利の個人的な価値観に基づく判断だろうと解釈しています
。
>ザミーゴは普段はアジトに戻らず街をふらふらしてて、必要に応じて物資や情報を他のギャングラーに融通してるという感じなのかな?
そもそもギャングラーに所属しているのかが不明瞭ですが、ちょっとした第三勢力みたいなものではないかと考えています。
少なくとも組織への忠誠心も恐れも無いのは確かだと思います。ボスの誕生日に出ないのは常識的には考えにくいでしょう。
以前こちらでお宝を怪人から奪うシーンの効果についていち早く言及されていましたが
返信削除あの後も4話は桃から黄へのお返し、今回はパトレンの必殺技が着弾するまでの間隙を縫ってぎりぎりの奪取と見応えがありました。マントがこげたのもスリリングで良い演出だったと思います。
>期待していたよりもシンプルな展開
番組としても「毎回クライマックス」という、どちらかというと香村さんの課題だったことを掲げていますので、ジュウオウの時よりは筋を練り込むよりその場その場の勢いと盛り上がりを重視していく方向なのかなと思っています。キャラの立て方も2戦隊で違う感じで、怪盗側の方を本筋として作り込んでいく代わりに警察側は話を練り込むよりキャラの関係性で見せて行くのかもと。
>マントがこげたのもスリリングで良い演出だったと思います。
削除演出は良かったですね。
ストーリー展開ではメタ視点で見るとこの時点でコレクションが破壊されるとは思えないため、やや緊張感に欠けることが残念でした。
コレクションは放っておくと警察に壊されるのではなく、押収されて奪い返すのが面倒というくらいに抑えておくほうが良いのではないかと思います。
>キャラの立て方も2戦隊で違う感じで、怪盗側の方を本筋として作り込んでいく代わりに警察側は話を練り込むよりキャラの関係性で見せて行くのかもと。
今のところの印象だとどちらもメインというよりかはルパンレッドがメインの赤で、パトレン1号は従来の戦隊でのNo2のブルー、もしくは最近でいえば準主役の追加戦士ポジションに相当するのかなぁという印象です。
こんにちは。
返信削除皆さん期待はずれだったり、2話割く必要がないとおっしゃいますが、私は良かったと思います。
2大戦隊を描くには戦隊同士の関係性をきちんと固めるべきだと思います。この2話で両方のレッドの関係性を描き出したのは大きな意味があると思います。
また、初めての圭一郎回でしっかりと彼を描いてくれたのも良かったです。早い段階でキャラをしっかりと固めることは今後に生きてくるはずです。
リーダーである圭一郎をしっかりと描くことでパトレン側のまとまりにも繋がると思います。
ルパン側はみんなが同じ信念を持っているようで実はバラバラです。でもパトレン側はまとまっている。そういう対比もいいと思います。
ルパン側は仲間を見捨てる勇気、命を捨てる覚悟があると描いていますが、実際にはそこまでの覚悟はないでしょう。この次のうみか回を見ればそれが確信できます。
かいりは圭一郎を厄介だと感じ、彼を認めもしました。それは自分達に覚悟が欠けているのに、彼には市民を守るために命を懸ける覚悟があることを感じたからだと思います。敵として厄介だし、自分が敵わない部分だと思ったのでしょう。
圭一郎は人一倍正義感や責任感が強いです。そしてとても真面目。だから怪盗が許せないのでしょう。自分が律してやらなければならないと強く感じているのに負けてしまう不甲斐なさでプライドが傷ついてしまった。だから本来の自分を見失ってしまった。それはとても圭一郎をよく描いていますし、信念の再確認ができるストーリーで私はとても良かったです。
また、暑苦しいのに押し付けがましくないのも圭一郎の魅力かなと思いました。
長文失礼しました。
匿名さん、こんにちは。
削除>2大戦隊を描くには戦隊同士の関係性をきちんと固めるべきだと思います。この2話で両方のレッドの関係性を描き出したのは大きな意味があると思います。
論点がズレているように見えます。
私が疑問視したのは「2話もかける必要があったか?(1話にまとめられたのではないか)」or「2話使うならもっと話を膨らませられたのではないか?(そうでなければ1話で充分である)」という点であって、二人の関係性を描く重要性についてではありません。
>でもパトレン側はまとまっている。そういう対比もいいと思います。
>それは自分達に覚悟が欠けているのに、彼には市民を守るために命を懸ける覚悟があることを感じたからだと思います。敵として厄介だし、自分が敵わない部分だと思ったのでしょう。
これらは私とは解釈が異なるので特に言うことがありません。