■悪くはなかった
・ルパン家やノエルについてはだいたい説明がありましたし、快盗の誓いのポーズにノエルも加わったり、サイレンパトカイザーになったり盛り上がるポイントはありました。

・ただ、手放しで褒められるほど良くもなかったです。
前半の「ノエルもルパン家も人間じゃないから信じられない」という話は論理的に正しくないように感じて話に没頭できませんでした。たとえ人間であっても「ギャングラーを倒したかった/コレクションを取り戻したかっただけ。願いが叶う？そんなことあるわけないだろ」と切り捨てられる可能性は有ったと思います。元々本当に有るのかもわからない可能性に賭けていたはずですし、理屈としては奇妙なように感じました。気持ちの揺れ動きを描くドラマにしても序盤からリスクと決意を示してきた流れで今更やるには厳しいと思います。

・警察のほうの話が快盗と関連性が薄い点も微妙なように感じました。
警察側はノエルの正体は知らないままでスパイじゃなかったと気づいただけでした。それもノエルの信頼などではなく、事実を把握して不自然な点に気づいたという即物的な理由でした。ノエルについては残り少ない話数で人間じゃなかったと知ってどうこうする話はやってるタイミングがないでしょう。やっても「今更お前の正義を疑う余地などない」と何かのついでで片付けられると思います。
警察側のストーリーは化けの皮についての疑惑と悟の死亡疑惑はそれはそれで大きいのですが快盗側やノエルとの関連性は感じられなかったので別々の話を別々に進めただけだったと思います。これだと一つの回としての満足度は低くなります。
どうせなら警察側は「ノエルにとって警察とは何なのか（コレクションを集めるだけなら快盗に専念しても良かったのでは？）」という疑問に答える内容だったら良かったのになぁと思いました。時間が足らないから1話にまとめるのは無理そうですけど。

■化けの皮の正体
・やっぱり人間を殺して作ってるみたいですね。
まぁ、そうだろうなとは思っていました。ギャングラーが人道的な扱いなんてするとは思えませんし、化けの皮を捨てる＝人間のふりをして犯罪を行って追われることになったかギャングラーだとバレたとき、ですから同じ人間の皮を何個も作る理由もありません。それだと生かしておく必要性がありませんよね。
被害者が生きているとしたら
１）これから作る人間の皮用のストックとして氷漬けのまま保存してある。
２）犯人（ザミーゴかゴーシュ？）の趣味で皮を作った後も生かしてある。
くらいでしょうかね。

■ルパン家の正体
・1,000年以上前に地球に逃れてきたギャングラー人の末裔、で終わりなんですかね。
設定としては納得はできるのですがここまで引っ張ってきたわりにはあっさりな感じでした。

・ギャングラー人としても長命だったり悪趣味なマグナムの試練など、まだアルセーヌルパン自身には謎が残っているので今回のはあくまでノエルやコグレさんなどの正体であってアルセーヌ自体にはまだエピソードが残っているのかもしれません。
ただ、やってる時間はあまりないのでやらない気もします。ペースから考えるとコレクションの願いにまつわる説明の一環で済ませられそうな気がします。


次回はクリスマス回でギャグ回っぽい感じでした。
クリスマス回と言えば販促用の一大決戦かどうでもいいギャグ回かのどちらかが定番なので次回は完全にギャグになりそうですね。