『仮面ライダージオウ』 第13話 「ゴーストハンター2018」:感想
■触りと触りと触り
・徹頭徹尾、前編でございという感じで特に言うことがありません。
アナザーゴーストの顔見せに、レジェンド枠のタケルの顔見せ、そしてディケイドである士の顔見せと顔見せしかしていません。見せ場がなく、あらすじを読めばそれで充分な内容しかありませんでした。次回では今度は逆に終わりと終わりと終わりになるかと思うとまたうんざりします。 前編とはいえ少しくらい満足感のある要素を入れたほうが良いと思うのですが…
■意図的なのか事故なのか
・タケルも士も声のトーンが別人になっていて驚きました。演技忘れたとかいうレベルではなく二度見するレベルで別人でした。
これはアナザーだから演技を変えているのか、もうできないのかどっちなのでしょう…? 新人時代の演技はかえって再現しにくいというのは確かにあるので何とも言えません。
・別人と言えばタケルが平然と霊体化(仮)をしていましたがあれはあまり気になりませんでした。父親が機械も使わずにワームホールを作ったり、怪人を手斧や刀で倒す姿を見ていますからね。アナザータケルが他人を霊体化できることくらい不思議に感じません。
むしろ「眼魔世界の介入がないであろう世界でタケルたちが『不可思議現象研究所』をやってるのはなぜ?」という疑問への回答になると思います。普段は普通に幽霊相手の対応をしているのでしょう。あれだけの霊能力があるなら納得するしかありません。
■ゲイツの奇行
・冒頭から生身で襲いかかるという中途半端なことをしているかと思ったら、アナザーゴースト戦の後半ではなぜかジオウにゴーストウォッチを譲っていました。あまりにも酷すぎて論理的に納得のいく仮説が全く思いつきません。
唯一思い浮かぶのは「ゲイツはもうソウゴに味方することに決めた」なのですが、これだと前回の話や普段の真逆な言動が台無しになってしまうのでダメでしょう。
■それができるなら最初からやれ案件
・まず1つ目はゲイツのライダー診断です。
これまで「あのアナザーライダーは何のライダーだ?」 と話をしていたのが何だったのかという感じです。あの石像を覚えているならアナザーオーズをエグゼイドと見間違えたりしないと思います。
・2つ目はウールやツクヨミが未来の新聞を読んでいたことです。
紙面の内容からするとアナザーが介入しなかった場合の本来の歴史のようですが、そうだったとしてもアナザー介入後の歴史と本来の歴史を見比べることで容疑者や次の事件発生地点を判断する材料になると思います。ツクヨミは「未来を教えるのは良くない云々」と言っていましたが、タイムジャッカーやアナザーが介入して歴史を書き換えているのだから今更だと思います。他人が変えたものを変えることが悪いことという意見はピンと来ません。
・3つ目は「このアナザーを倒すと犠牲者が出てしまう」と急に問題視し始めたことです。
いや、それを言ったら最初のアナザービルドもアナザーエグゼイドもそうだったんですが? 実際、アナザーファイズのときには彼女の犠牲をそのままにしましたし、アナザーウィザードも人命には関わらなくても劇場は潰れてフラレてしまいました。一方でアナザーエグゼイドのときには平然と歴史に介入して助からないはずだった子供を助けました。元々、アナザー関連の犠牲者への対応がバラバラだったのに更におかしくなってきました。もうどこを正当化してどこから直せばいいのかさっぱりわかりません。
■アナザーゴースト
・アナザーゴーストはわりとモチーフを話に取り入れられてる感じがして良かったです。
本家のゴーストが死んで幽霊化しても気にせずマイペースで動いていたのに対して、アナザーゴーストは死因である事故に執着して動くようになり、更に長く続けるうちに人間に危害を加える悪霊へと変化しているようでした。ゴーストの主要モチーフの一つであるパーカーも悪霊化した変化を目に見える形にしていて、なるほどと思いました。
次回ではゴースト編が決着、するだけでなくディケイドも一段落するみたいです。
次回予告でディケイドフォームらしきものが映っていて驚きました。クリスマス前とはいえ、思っていた以上にあっさり片付けられるんですね。 前半のあっさり感がそのまま後編でも発揮されそうで苦笑いするしかなさそうです。
ディケイドの一番の魅力って、次々にいろんなライダーのにチェンジしてからのフォームチェンジや技の応酬だと思っているのですが、今回はどちらのバトルもすぐ必殺技に移行しちゃって物足りなかったですね。しかも、通常フォームのアギトでなぜかフレイムセイバーを使うという意味不明な描写…もしや、本当はフォームチェンジさせたかったけど、基本フォーム以外のスーツは既に撮影に耐えられる状態ではないんでしょうか。だとしたら結構残念です。
返信削除>今回はどちらのバトルもすぐ必殺技に移行しちゃって物足りなかったですね。
削除ゲイツドライブフォームが高速移動で攻撃し始めたときにはディケイドもカブトやファイズに変身して対抗するかと思ったんですけどね。特になくアギトのままだし、このままだと「っでこのアギトさんは何なの?」とか「ディケイドってのはいろいろなライダーになるけど基本フォームがないの?」という印象で終わりそうです。
>通常フォームのアギトでなぜかフレイムセイバーを使うという意味不明な描写
私はあれ自体はそれほど違和感はありませんでした。士はあまりこだわらないと思います。ジオウ鎧武が素手で殴りかかっていることのほうが問題なように感じました。
横から失礼します。アギトのフレイムセイバーは事前にアタックライドのカードを使用していたと脳内補完してます。当時は本編でそのカードが無くても今ならあるかもしれません。
削除アナザーゴーストがゲイツに倒されたのにタケルの記憶が一時的に回復しているようには見えなかったのですが描写の手を抜かれただけですかね
返信削除どうでしょうね。
削除私は「倒された瞬間にウールが時間を止め、タケルの意識がはっきりする前にアナザーゴーストを再生したから実質的にタケルの記憶が戻っている時間がなかった」のではないかと思いました。全部こうすればウォッチ取られなくて済むだろうにという話にはなりますが。
ファイズ編でゲイツに「人が死んだ過去は変えられない」と啖呵を切らせたのは何だったのか…と思いました。
返信削除アナザーライダーとして利用されながら無理矢理生かされているのであればなおさら、そこから開放してやると考えるのがヒーローではないか、と個人的には思います。
私も中途半端だと思います。
削除助けるべきだと思うのなら未来のことなんて無視して助ければいいし、他の不幸にも死ぬ事になっている人も助ければいいと思います。
未来を変えるのは良くないと思うのならば土は土に、死すべきものは死なせるべきでしょう。
悩んでどう向き合うべきか考えるとかならまだわかりますが漠然と「殺すのは嫌だな…」なんて消極的な理由で停滞するのは応援できません。そんな程度のことで悩むのなら未来を変えようとし怪人と戦い始めた最序盤の時点で悩まないと変だと思います。
ましてそんなメンタルの人物がレジェンドの代わりとして責任を背負っていくのもおかしいです。人一人の命も抱えきれない人物が世界の命運をかけた戦いをいくつも引き受けられるわけがないと思います。
声のトーンが違うのはおかしくはないと思います。劇中でも現実同様、3~10年経過しているのですから。当時と同じにしなければならない理由も特にないのでは? 「個人的に気になる」ということなら別ですが。
返信削除アナザーゴーストを倒すことをためらったのは、「倒すとアナザーにされた青年が死んでしまう」からで、犠牲者云々は関係ないのでは? 「この回だけ見れば」筋は通っていると思います。
…それ以外の点はまったくご指摘の通りですね。アナザーエグゼイドの時とアナザーファイズの時で、被害者への対応が正反対だったのはどうにも不可解でした。
アギト好きとしてはフレイムセイバーの描写は気になりましたが、深く追求しても無駄でしょうね。「こだわらない」のは士ではなく、この番組のスタッフでしょう…。
>劇中でも現実同様、3~10年経過しているのですから。当時と同じにしなければならない理由も特にないのでは?
削除そう仮定すれば問題ないと言えると思います。
ただ、その場合は当然、過去の時代に行った場合にはタケルは放送当時の演技を再現しなければいけません。私はそれができるとは思っていません。
士に関しては設定がどうなっているのか現時点では不明だと思っています。世界を越えられる人物なので年齢の概念がどうなっているのかわかりません。
そしてそもそも私が記事で書いたのは「意図的にやってるのか、そうなってしまったのかどちらなのか判断がつかない」というのが趣旨であって、同じでないからおかしいという話ではありません。
>「個人的に気になる」ということなら別ですが。
感想や意見は特に断りがない限りは全て”個人的”なものだと私は考えますし、それは一般的な概念であると認識しています。
なかじまさんのコメントも個人的な意見であるように見えますが、いちいち”個人的には”とつけていませんよね。
>アナザーゴーストを倒すことをためらったのは、「倒すとアナザーにされた青年が死んでしまう」からで、犠牲者云々は関係ないのでは?
よく意味がわかりません。
「アナザーゴースト=不慮の事故で死んだ人」を救うべきだと考えるならばアナザーファイズの恋人など他の不幸な事故による犠牲者も同列の存在であると私は思います。いったい何のお話でしょうか?