『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー』 第45話「クリスマスを楽しみ」:感想

2018年12月23日

■混じりっけなしのギャグ回
・予想どおりギャグ回でした。これまでギャグ回でもおとなしかった反動か、浦沢脚本っぽい演出が多かったです。
個人的にはシュールな展開の中に納得感の高い内容も混じっていたところが浦沢脚本っぽさを出せていて良いと思いました。鶏肉屋で売られてるシャケがもらいものだけに安いなと思っていたら魁利も反応したり、フランスにいるノエルに連絡して鶏肉買ってきてもらえばいいのでは?と思ったら買いに行ったり、そりゃそうだよねと思える展開もありました。シュールだけで埋め尽くすとシュールではなく”理不尽”になりかねないので現実味のある描写も混ぜるのが肝要だと思います。


・ストーリー的には「こいつ異世界人だからクリスマスも日本の風習にも馴染みがないだろうに、なんでこんなにシャケとチキンにこだわるんだ?」とツッコミどころがありましたがギャグ回なので気にしません。
しかしなんでシャケだったんでしょうね? 季節もののシャケと言ったら新年の新巻鮭を連想します。異世界人だけに「新年とクリスマスを混同している」とか「時期が近いのにイベントとしての規模が違うことに憤りを感じている」とか裏設定があったのでしょうか。

・コミカル系の怪人の演技を久しぶりに見れたりギャグとして楽しめました。最近シリアス系の怪人が毎年続いていてコミカル系は出番が限られてますからね。たまには良いものです。
デザイン自体は普通にかっこいいのがまた良かったです。どこからどう見ても鮭モチーフなのに皮を装甲に見立てたり、赤みをグロテクスな感じに見せてかっこよく見せているのはさすがです。


次回は圭一郎は快盗の正体は魁利たちだと判断するようです…が、お話としてはまたギャグ回のようです。ギャグ回だから脚本はまた大和屋さんの担当かなと思いましたが香村さんのようです。

魁利たちに何かあると疑うのは納得ですが、快盗であると断定するのはやや飛躍しているように感じます。以前に嫌疑がかかったことなど材料はありますが昨日の今日の話でそこにたどり着くのは早すぎる気がします。次回でなぜ魁利たちだと思うのか納得のいく展開があると良いのですが。香村さんなので期待したいです。

監督の葉山康一郎という名前も見覚えのない名前だと思ったら助監督あがりの本編初デビューだそうです。東映FC用のパトレン外伝をやっていた方のようです。ギャグ回ですし、あまり期待せずにお手並み拝見です。

コメント

4 件のコメント :

  1. >なぜ魁利達と思うのか納得のいく展開
    予告でつかさが少女時代の初美花と親友の写真を見て驚いていました。
    数ヶ月前にVSチェンジャーを持ち出した少女にそっくりだったのではないかと。
    次回はもしかすると、「なぜ」に至るまでのジュレ組の言動を検証する形の総集編かもしれませんね。

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    1. そういうシーンがありましたか。気づきませんでした。
      仮に匿名さんの考えられた内容になるとしたら上手いやり方だと思います。コレクションで不思議な現象が起こるのは警察側もいくつも体験してきたことですからむしろ信憑性があるでしょうし、コグレさんがツカサそっくりのお母さん役に化けたり、いろいろと冷静に考えれば不自然なところがある回でしたからね。メタ的に整合性を取る意味でも劇中の登場人物の経験としてもバランスが取れるでしょう。

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  2. L.E.D.ガイスト2018年12月25日 11:46

    初美花が咲也のことを優しいと評していましたが、個人的に咲也はお調子者のイメージが強すぎるので首を傾げてしまいました。


    ノエルの「クリスマスはチキン」発言に引っ掛かりを感じたので少し調べたら、フランスではクリスマスに食べるのは七面鳥や、鶏肉は鶏肉でもシャポン(去勢鶏)やプーラルド(肥育雌鶏)が基本らしく、チキン(フランス語では“プレ”というそうです)は食べないみたいです。ノエルの基本的活動拠点はフランスだと思っていましたが実は日本なんでしょうか。

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    1. >初美花が咲也のことを優しいと評していましたが、個人的に咲也はお調子者のイメージが強すぎるので首を傾げてしまいました。

      私は特に違和感は感じませんでした。
      特に優しいとも思いませんが、「周りへの気配りをする人」という意味で優しいという表現を使っていて、肯定的な単語を選んだからこそ魁利にからかわれたのだと解釈しています。初美花が咲也のことを肯定的に評価していることは既に描かれていると思うので今回のことも特に不思議はないと考えます。

      >鶏肉は鶏肉でもシャポン(去勢鶏)やプーラルド(肥育雌鶏)が基本らしく、チキン(フランス語では“プレ”というそうです)は食べないみたいです

      フランスのことには全く知識がありませんが軽く検索してみた限りでは特に問題ないと私は判断します。
      常識に考えてシャポンやプーラルドという単語は日本人に馴染みがないと思います。相手に通じないであろうと思う言葉を避け、わかりやすい言葉を選ぶのは人類にとって一般的なマナーだと思います。あの場は厳密な定義が求められる状況ではないでしょう。
      ノエルは基本的には知的で理性的な人物だと思うので私はノエルが日本人にわかる言葉を使うことに全く違和感を感じません。

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