『仮面ライダービルド』 第27話「逆襲のヒーロー」:感想
■これはわかる
龍我「自分が守りたい相手や信じた相手のためにしか戦えない」
→「事情を聞いたヘルブロスのほうが名もなき東都市民を守ることよりも重要」
・非常に身勝手でわかりたくないけどそう説明されたからには受け止めるしかありません。龍我はそういうやつだから仕方ありませんね。普通だったら味方から裏切り者が出る展開に使いそうな流れだと思いました。
・展開としては龍我だけでなく視聴者もあの兄弟のことを全然知らないことが致命的だったと思います。
私なんて坊主頭のほうが弟だったり、兄のしゃべり方があんな感じだったことを今回初めて認識しました。これまでは「あの2人は実の兄弟、でいいんだよね?難波チルドレンというだけで血の繋がりはないという線もありえる?」くらいの状態でした。
作中で龍我自身もついさっき兄弟のことを知ったばかりで、兄弟にも龍我にもまるで感情移入できないことが龍我の対応への心理的距離に追い打ちをかけていたと思います。戦兎じゃないけど、「あいつ何やってるんだ?」としか言いようがない行動でした。
■これはわからない
「これが桐生戦兎の力だ!」
→重要な部分は葛城巧の作ったハザードトリガーとバングルさんの発案したラビットラビット。
・戦兎が思ってるほど戦兎が作った部分はほとんどないと思います。言ってて恥ずかしくないのかと思うほどでした。
つくづく戦兎の「天才設定」が足を引っ張っているなぁと思いました。たとえばこれが戦兎が龍我みたいな馬鹿キャラで、「俺は馬鹿で戦うくらいしかできないけど、そんな俺をアイテムを作って支えてくれる仲間がいる。仲間も含めて俺の力だ!」という流れだったらそんなに違和感がなかったでしょうに。
■距離感や警備がガバガバ
・一海が紗羽に頼まれて行ったとおぼしき場所は「西都ローン」という名前だったことから西都のどこかだと推測されます。なんで戦争中の敵国の兵士で完全に顔もバレてるのに潜入できるのでしょう…?
距離感か警備がおかしいです。距離に関してはあの試合会場が西都にあるとすれば解決できますが、その場合は武装した敵兵士が会場からあっさり抜けて街中に出ても騒ぎにならない警備のガバガバっぷりが問題になります。前に西都に潜入したときの様子では監視カメラの多い町並みだったはずですし。
次回で「あっさり潜入できるなんておかしいと思わなかったのか?」という逆転展開が来ないとヤバいと思います。でもそんな展開が来ると話が蛇行してグダグダになってそれもヤバいです。
■ラビットラビットフォーム
・かっこいいけど普通、という印象でした。
メタリックレッドの色合いもマントっぽい飾りもかっこいいんですが他のフォームと比べて違いが目立ちません。見た目としてはスパークリングのほうが派手に見えます。最強フォームというほどの存在感は感じないから最強はまた後で出るのでしょうかね?
・自分からパーツを着けに行く変身シークエンスも演出は独自性があるけどかっこよくはなかったです。
特にビルドの場合は科学技術をアピールしていて変身シーンも金型やらビーカーなどハイテク感のある演出だったので、ラビットラビットの変身シーンはローテク感があり劣化しているように感じてしまい、強化フォームという立ち位置との相性が悪いと思います。
■フルボトルバスター
・まだ必殺技しか撃っていないのでアクションの小道具としての評価はしようがありませんが、必殺技の演出はダメ過ぎでした。
ボトル2本で撃った必殺技と3本で撃った必殺技の違いが全然伝わってきませんでした。伝わってきたのは「威力が違う」ことくらいです。そんなこと言われなくても想像がつきます。あれじゃ販促にならないと思います。販促にならないのではバトルをやってる意味がありません。
次回は
「データを盗まれたから対応されてラビットがピンチ!→タンクに切り替え→会長『あんなのデータに無いぞ?!どういうことだ?』 紗羽『お前にはもう従わない!(グリスが人質を救出完了)』」
という以外の展開はあるのでしょうか?
まさか紗羽の隠し事絡みで一ヶ月引っ張るとは思いませんでした。
返信削除代表戦になってしまったのはもう確定事項だから仕方ないとして、一応ブロスも販促対象になっているっぽいのにこんな露骨に株を下げる必要があったのでしょうかね。そうでもしないと戦いの天才型である龍我は恐ろしいという事なのでしょうか…?(西都と戦争になったばかりの頃はあっさりやられていた事に目を背けつつ)
せめて、彼らも命や立場がかかっていて逃げ場が無いという事自体は真実であってほしいですが…
>一応ブロスも販促対象になっているっぽいのにこんな露骨に株を下げる必要があったのでしょうかね。
削除個人的にはヘルブロスとクローズ、両方とも下げて終わったことが問題だと思っています。どちらかを持ち上げてもう片方が犠牲になるのは仕方のないことですが、これでは誰も浮かばれません。
>せめて、彼らも命や立場がかかっていて逃げ場が無いという事自体は真実であってほしいですが…
たとえ事実でも正当性には全くならないと私は思います。
代表戦で東都が負ければ被害に会う東都市民は数え切れないほどでしょう。おまけに龍我が勝っても「難波重工に好きにさせない。東都も兄弟も守る」と努力すれば片付く問題である可能性すらあります(そんな上手くいくかは定かではありませんが)。理想論としても浅はかなあの程度の考えで人の生き死にをどうこうしたいと言い出すこと自体が失笑ものだと思いました。
戦兎も龍我も「自分達は絶対に他人を手にかけたくはないが、国同士のやり取りで他国(と言っても元は同じ日本ですが)の人間がどうなろうと仕方がない」って変な方向に割り切っちゃってる節を感じられるのが引っかかりますね
削除せめてどっちかだけでも「どの地方の人間だろうと関係ない!俺が精一杯助ける!」っていう前向きな理想論の一つでも見せてほしいところですが…
>変な方向に割り切っちゃってる節を感じられるのが引っかかりますね
削除そこが中途半端に感じますよね。
理想論でも現実的な考え方でもなく、かといってその狭間で悩むというほど上等でもなく、ただ「無策」という感じがします。
万丈が泣き落としに屈して、東都の市民より縁もゆかりも掘り下げも無い謎兄弟を優先し敗北する事自体は百歩千歩譲って納得出来るんです。自分の恋人を殺した男(=幻徳)に追随してノリノリで戦争してたような浅慮なキャラですし。
返信削除ただこれ結果的に「難波重工が誇る最強兵器であまりに強過ぎて他の難波の兵器の市場価値を下げてしまう」等と台詞で盛に盛りまくったヘルブロスが「泣き落としで万丈の動揺を誘わなければまるで歯が立たない」と言う株を下げに下げまくる描写になってて一体「万丈のお人好し」が描きたかったのか「強いヘルブロス」かがまるで分らないです。
と言うかそもそもあの兄弟は、「難波の兵器」以上の存在ではないのであそこでいきなり見え見えの嘘の泣き落としをされても視聴者側からしたら「だからなんだよ」以上にも以下にもならないので反応に困ります。
我らが桐生戦兎は、相変わらずボス戦の度に毎回毎回同じ様なスピーチをかまして下さっていますが、今回の描写を見るに、結局の所シナリオ上の“桐生戦兎”は「悩み嘆き苦しみながら葛城の尻拭いに奔走する悲劇のヒーロー」で落ち着くみたいです。
しかし戦兎は、こういう真面目な話をしてる時位は万丈を全うに気遣えないのでしょうか?あのスピーチの通りに万丈を思ってるなら「サブキャラのお前がこれ以上ないお膳立てをしてくれた、やっぱり正義のヒーローが勝たないとな」よりは「まぁお前らしいよ」的なフォローの1つでも言えないのでしょうか?まぁこれまでの描写を見るとスタッフ自体が、万丈を小馬鹿にしてる節があるので当然の台詞なのかもしれませんが…。
新形態ラビットラビットは何と言うか取り立てて奇抜さも無く冒険心も無い無難なデザインだと思います。
アクション面だとスーツが動きづらいのかアクターの高岩成仁氏が衰えたのか殺陣の構成が悪いのかは定かじゃありませんが、「ヤベーイ!ハエーイ!」と言うフレーズには全く似つかわしくないもっさりアクションでした。ビルドを早く動かせないなら、攻撃されてるローグをスローモーションで撮ったりエフェクトマシマシにするなりもっと見せ方の余地はあったのではないでしょうか。
まぁそれを差し引いても間抜けすぎる絵面のライダーキック(ローグが発動阻止に動けるほど間延びしてる)と見栄え全く変わらないフルボトルバスター・バスターキャノンモードはどうかと思います。販促とは言え攻撃の度に毎回ボトル装填し直すのはちょっと間抜け過ぎです。
そのラビットラビットもタンクタンクで難波の裏を掻く為の捨て石っぽいですがね。
スパイ云々は最早どうでもいいです。
どうせハードスマッシュにされて死ぬかスタークに消されて死ぬか戦兎様の権謀術数で生き長らえるかにしかならないでしょうし。
>「万丈のお人好し」が描きたかったのか「強いヘルブロス」かがまるで分らないです。
削除私もそこが問題だと思います。
「販促番組」なので龍我とヘルブロスではつり合わないと思います。その上、龍我の言っていることも負けた場合の東都市民の犠牲を無視する支離滅裂な言い分でどうしようもありません。いろいろなものを犠牲にしたのに何も成し遂げられていないと思います。
>結局の所シナリオ上の“桐生戦兎”は「悩み嘆き苦しみながら葛城の尻拭いに奔走する悲劇のヒーロー」で落ち着くみたいです。
私は全然スタッフに共感できないのですが、「自分の人格を葛城巧とは別人だと思っているのになぜか葛城巧の悪行だけは自分の責任だと思う」のが基本みたいですね。責任感が強いなら葛城巧だけでなく、科学を悪用するやつ全員を相手取ればいいのにと思うのですが。
>まぁこれまでの描写を見るとスタッフ自体が、万丈を小馬鹿にしてる節があるので当然の台詞なのかもしれませんが…。
私の解釈は少し異なります。
あれは龍我を馬鹿にしているのではなく、「皮肉混じりの軽口を言いながらも本当は落ち込む龍我の気を和らげてやりたいと思ってる戦兎はかっこいい」と思ってスタッフはやっているのだと私は解釈しています。相手の気持ちを考えないサイコパスに見えるのは気のせいです。
>ビルドを早く動かせないなら、攻撃されてるローグをスローモーションで撮ったりエフェクトマシマシにするなりもっと見せ方の余地はあったのではないでしょうか。
いや、たぶん”いつもよりは”早く動いていたと思います。
他のライダーや戦隊などと比べると全然なのでピンと来ないかもしれませんが、ビルド内ではそこそこ整合性が取れていたと思います。
>販促とは言え攻撃の度に毎回ボトル装填し直すのはちょっと間抜け過ぎです。
この手の玩具はライダーの最強武器でいつものことですけど、実写向けのギミックじゃないと思いますね。いちいち「今日使うボトルはこれです!」みたいにアップで映すのがまた冗長さに拍車をかけています。
こんばんは
返信削除>武装した敵兵士が会場からあっさり抜けて街中に出ても騒ぎにならない警備のガバガバっぷりが問題になります。
>前に西都に潜入したときの様子では監視カメラの多い町並みだったはずですし。
てっきり両都の境界付近で戦っていると思ってたので
「西都ローン」って看板が見えたときに「そんな遠くまで行ったの?」と困惑しました。
両都の市民や警備兵のおっさん達も固唾をのんで代表戦を観戦してて
そのせいで監視や警備が疎かになってたんでしょうか。
>ラビットラビットフォーム
ボトルを振ったときにアホみたいな音が鳴って何事かと思いました。
調べてみたら玩具にああいう音声が入っているみたいですね。うさぎのジャンプ音?
何にせよ場違いなSEだと感じました。
じゃあ戦闘でもぴょんぴょん跳ねるのかと思ったら高速移動してて「?」でした。
>フルボトルバスター
ボトルを2、3本一気にガシャガシャッと装填すれば多少かっこよくなると思いました。
何で1本ずつモタモタ差し込むんだよと思ったら
玩具にボトルの認識機能がついていて、そのアピールなんでしょうね。
装填時に「○○マッチ ブレーイク」と言ってるのかと思ったら
「○○マッチ でーす」でした。マッチデース…
「ビルド」の場合、ああいうベルトや武器の音声は
開発者(葛城や戦兎)が入れてるってことでいいんでしょうか。
玩具の都合だから仕方ないことではあるんですが、
代表戦に間に合わせる必要があったはずなのにわざわざ必殺技名考えてのあんな音声入れてるあたり
「案外遊んでんのかな…?」と思ってしまいました。
匿名さん、こんばんは。
削除>てっきり両都の境界付近で戦っていると思ってたので
普通ならそうなるでしょうね。
好意的に解釈するなら「代表戦前の時点では西都が優勢の状況だったので西都での開催を飲まざるを得なかった」と考えることもできるのですが、これだと警備がガバガバだったこととますます噛み合わなくなってしまうんですよね。ホームグラウンドでやった意味がありません。
>玩具にボトルの認識機能がついていて、そのアピールなんでしょうね。
玩具の仕様は知りませんが、たぶんそうだと思います。
あるいはいっぺんに何本も入れられると認識できないとか壊れやすいとかそういう都合でユーザーにやってほしくないからではないかと思います。
>「ビルド」の場合、ああいうベルトや武器の音声は開発者(葛城や戦兎)が入れてるってことでいいんでしょうか。
これはわかりませんね。
音声をわざわざ入れてるとすればそうなるでしょう。一方、火星の超技術由来のものですので勝手に音声が入るのかもしれません。何も描写がないので何とも言い難いと思います。
ストーリー、展開が駄目ならアクションや演出を楽しむものですが、今回はそれすら無理でした
返信削除前回の代表戦()と違って広範囲なステージなのでそれを活かしたアクションを期待していたのですが...
スロー演出時のラビラビの腕がぷるぷるしてるのが特に気になりました
残像エフェクトもどうせ予算の都合上カットされるでしょうがラビラビのスピード感を出す演出が現状これしかないので不安です
最後の寸止めバネキックだけは面白かったです
>最後の寸止めバネキックだけは面白かったです
削除良いには良いのですが、個人的には良いのかなぁと疑問に思うところもありました。
これが「スプリングフォーム」だったら全く問題ないのですが名目上は兎なんですよね… 混じりっけなしの兎だけのはずなのに兎を思わせるものが見当たらないことに違和感を感じます。
ラビットラビット御披露目の為だけに龍我は負けさせられた感な27話。
返信削除ヘルブロスを見てようやくカイザーシステムに気付いた戦兎。所詮は“自称”天才だということかな……
ヘルブロス。強いのか弱いのかよく判らなかった……
龍我らしい負け方ではあったけど、正直面白くもなんともない展開でした。二回戦はあの勢いのまま龍我が勝った方が面白かったんじゃないかなぁ……
ハザードフォームの上にラビットラビットの装甲を纏ったらハザードフォームを制御出来るようになるってどうなんだろう?
ラビットラビットやタンクタンクの装甲はハザードフォームを抑え込む為の拘束具とでも云いたいのだろうか?
>所詮は“自称”天才だということかな……
削除私はそこは今更という印象です。石動にデータを盗まれるなど戦兎の間抜けっぷりは散々やっているので戦兎の天才性があるとしても試験とアイテム開発に限られるのでしょう。
>龍我らしい負け方ではあったけど、正直面白くもなんともない展開でした。
私は三回戦にしたことがそもそもの間違いだと思います。
初戦が終わった時点でその後の勝敗がおよそ決まってしまいます。やるならせめて「全試合同時進行」など結末を読ませない工夫が必要だったと思います。
>ラビットラビットやタンクタンクの装甲はハザードフォームを抑え込む為の拘束具とでも云いたいのだろうか?
外見に意義を求めるとしたらバネの意匠が強く出ているので「バネはビルドの力を増幅する機構であると同時にハザードの力を抑え込む機能も備えている」とかでしょうかね。これだとバネがないであろうタンクはどうするんだって話になりますが。
ハザードの危険性は脳神経の問題だったはずなので、外見はおよそ関係ないのではないかと私は考えています。
「桐生戦兎の正義」をやたら連呼していましたが、正直何を言っているのか良く分かりませんでした。
返信削除1つ確かなのは、戦兎にしろ万丈にしろ「東都市民を守る」って事にはそれほど重きを置いていない事は確かですね。
怪人は倒さないわ市民は守らないわでいったいこの作品は何を以て「仮面ライダー」のタイトル付けてるのかがいよいよ分からなくなってきました。
後は今更ですけど年明け以降は完全に「販促に合わせて話を引き延ばす」路線に入ってますよね。
まさかあんなしょうもなさすぎる代表戦を3週間も引っ張るとは想像出来ていませんでした。
>1つ確かなのは、戦兎にしろ万丈にしろ「東都市民を守る」って事にはそれほど重きを置いていない事は確かですね。
削除そのときの気分次第だと思います。
市民を守りたいと思ったときなら重要な存在になり得るでしょう。いつがそんなときで、いつがそうじゃないときなのかは私には判断がつきませんが。
>後は今更ですけど年明け以降は完全に「販促に合わせて話を引き延ばす」路線に入ってますよね。
特に根拠はありませんが、引き伸ばしているのではなく、スタッフが「これでいい」と思ってやっているのだと私は考えています。
引き延ばそうとかではなく、「また代表戦をやって3話かけてもいいでしょ」と思っているだけで、そこには悪意があるわけではなく無能だけだと考えています。