『仮面ライダービルド』 第25話「アイドル覚醒」:感想

2018年3月4日

【ストーリー】

■手のひら返し
・今回は一つ一つの展開はまだマシでした。しかし後半のひっくり返し方がダメでした。

美空の謎パワーで撃退→不発で足手まとい。
前回圧倒されたブロスたちにクローズが謎パワーアップで逆転→でもローグには勝てなかったよ…
ハザードなんてもう簡単に止められるよ→ハザードは止まらないよ。
スパイがいる!…ってモブキャラ以外に候補者いなくない?→モブでした→次回では実は別のスパイもいたことに。

・どれも溜めや積み重ねがないとむしろ興ざめする展開ばかりでした。
「すごいだろ!」とアピールしたすぐ後に「やっぱりすごくないや」なんて言い出されたら言っている人を信用する気が無くなります。1話1話の盛り上がりを優先するエンタメ路線では全体の構成が崩壊しかねない致命的な悪手だと思います。

・個人的には「美空が浄化するときに特定のイメージを見ていた」という話が今更明かされたのも酷いと思いました。
ファウストに捕まっていたときの話で浄化関連の話は済んだと思っていたら、あからさまに異様な事実が伏せられていました。なんで美空は戦兎に話さなかったのか理解できません。美空は戦兎のことを信用してないのでしょうか? 
それとまさかとは思いますが、あんな簡単に映像化できるものをファウスト関係者が知らないわけはないですよね?

・次回に続くのがまた”代表戦”というのがまた酷いです。
北都の時点でも「戦争を終らせるのが代表戦」という時点でリアリティを放り投げる行為だったのにまた繰り返すなんて。スタッフは代表戦が面白いと思っているのでしょうかね。私には良さが全然わかりません。

・赤羽も途中までは「赤羽が命がけで時間を稼いだおかげで戦兎たちの到着が間に合ってパンドラボックスを奪われずに済んだ」という展開になるのかなと期待していました。しかし結局は他の2人同様に無駄死になってしまいました。
このパターンももう飽きてます。繰り返すなら少しは捻ってほしいものです。

■天才物理学者
・この期に及んで「そうだ、石動に聞いてみよう」なんて発想が出て来るとは思いもよりませんでした。さすが天才物理学者。凡人には理解できない発想です。


【アクション】

■サマーソルト
・ローグがサマーソルトキックを使いました。
個人的には蟹挟みよりもこっちのほうがかっこいいと思います。「下から上に蹴り上げる」という姿勢が、自称「地獄から這い上がってきた」幻徳とも合っていると思います。


次回は「代表戦」、「ハザードの自爆装置の次は制御装置開発」と数話前に巻き戻ったような印象で最悪です。ただでさえ、北都編の後に違いのわからない西都編が始まってうんざりだったのに、更にうんざりしそうな感じです。さすがにここまで見え見えな焼き直し展開であれば今度は捻った展開が来ると信じたいです。

コメント

14 件のコメント :

  1. ・「俺は一度負けた相手への対策は怠らないんだよ!」とドヤりながら未だにハザード対策を放置し続ける天才物理学者の戦兎
    ・「スパイの炙り出し」と言う体裁で回りくどい作戦建ててた癖に何故か最初からスパイの正体に見当が付いてる様な話をし出す戦兎
    ・本物の箱の護衛に身内の中で一番弱い上に死亡フラグをこれでもかと盛っている赤羽を配置する戦兎
    本当この主人公は一体何を考えて行動してるのかが全く見えてこないです。先週「ラブアンドピースの精神で戦う」と言ったばかりなのに、今週はまた「美空と東都の街を守るために戦う」ってまた主旨変更してますし。

    最早コントの領域に達しつつあるハザードの暴走ですが、「ハザードの暴走は機械化に近いから一度ロックオンした相手を倒すまで狙い続けてる」何て言うネットに多い熱心なファンの擁護を嘲笑うかのようにガーディアン以下のロックオン判定を披露していました。
    葛城曰く「禁断の兵器」らしいですが、そもそも禁断以前に単純に失敗作なんじゃないですかね…。
    平成2期以降多くの中間形態が出てきましたが、多分ハザードほど見せ場も意味もないフォームは無かったと思えてきます。
    そう言えば今回思い出したかのように「万丈のハザードレベルがどんどん上がってる」とか台詞で説明し出しましたね。この分だと4月位にクローズもパワーアップするんでしょうね。

    さて次回はまた代表戦です。パンドラボックスまで回収して全ての面で東都より有利な西都が、親切丁寧に代表戦を嗾ける意味がまるで理解出来ませんがさぞ視聴者の予想を裏切る話が出てくるんでしょうね。全く期待出来ないですししていませんけど…。

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    1. >「俺は一度負けた相手への対策は怠らないんだよ!」とドヤりながら未だにハザード対策を放置し続ける天才物理学者の戦兎

      できないからなんです。と言いたいところなんですが、次回予告で制御装置を作るみたいなんですよね。普通につなぎ合わせると「美空の超能力で暴走ハザード解除。超能力を解析して制御装置を開発することにする」という流れなんでしょうが、「また超能力かよ!」という印象は否めません。超能力が万能過ぎて天才物理学者の肩書が意味をなしていません。

      >「スパイの炙り出し」と言う体裁で回りくどい作戦建ててた癖に何故か最初からスパイの正体に見当が付いてる様な話をし出す戦兎

      あれは正体がわかったから後出しでドヤ顔して勝ち誇っていただけで最初から見当がついていたわけではないと思います。
      きっと「勝ち誇って慢心していたから前にもやられた自殺装置の存在を忘れていたのも仕方がない」という伏線だったのだと思います。

      >本物の箱の護衛に身内の中で一番弱い上に死亡フラグをこれでもかと盛っている赤羽を配置する戦兎

      連れて行かなかったこと自体は問題ないと思います。
      予定では敵の本命は来ない予定でしたから。連れていくほうが流れ弾で死ぬ可能性があるので危険だと思います。かといって何の役目も与えずに置いていくと言ったら聞かないでしょうから、「お前はパンドラボックスを見張っていろ」と指示を出すのは適切だと思います。
      ブロスたちが来た時点で「ところで最強戦力のはずのローグはなぜいない?」と全く疑問に思わなかったのは完全にミスだと思います。

      >先週「ラブアンドピースの精神で戦う」と言ったばかりなのに、今週はまた「美空と東都の街を守るために戦う」ってまた主旨変更してますし。

      戦兎の防衛対象が基本的に東都と美空限定(あとは戦兎が気に入った相手)であることはこれまでに何度も描写されているので、この程度なら省略してもいいと私は思います。戦兎の中で一貫性が取れているのか、態度がころころ変わっているのかは未だに判断がつきませんが。

      >葛城曰く「禁断の兵器」らしいですが、そもそも禁断以前に単純に失敗作なんじゃないですかね…。

      葛城の運用思想がわからないので何とも言えませんね。
      「最初から単騎で敵陣に投入して後で回収or使い捨てる」とか、
      「味方の犠牲が出るのは当たり前。トータルでお釣りが来ればそれでいい」みたいな思想だったならば矛盾はないでしょう。その場合、どの辺が葛城にとって「禁断」なのか怪しくなりますが、中二病精神で名付けただけで特に意味はないのだと思います。

      >そう言えば今回思い出したかのように「万丈のハザードレベルがどんどん上がってる」とか台詞で説明し出しましたね。この分だと4月位にクローズもパワーアップするんでしょうね。

      その可能性もありますし、そうでない可能性もあると考えています。
      ハザードレベルが上がってるから強化されるというのも一理ありますし、「強化がないから戦闘に置いて行かれないようにするために、ハザードレベルの数値だけでも上げておく」とも解釈できると思います。

      >パンドラボックスまで回収して全ての面で東都より有利な西都が、親切丁寧に代表戦を嗾ける意味がまるで理解出来ませんがさぞ視聴者の予想を裏切る話が出てくるんでしょうね。

      普通に考えれば無いはずですね。
      名目上は「ビルドやクローズ、東都の人的資源を最小限の労力で手に入れるため。最強のローグがいるから楽勝」とでも西都の首相をスタークが誑かしたか、あるいは美空誘拐のために戦兎たちの気を逸したいのか、というところだと思います。
      個人的には戦兎たちが乗る理由が「アホだから」以外に有るといいなと思っています。

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  2. L.E.D.ガイスト2018年3月5日 9:34

    3クール目に突入。そして、西都編なんてのは無かったと判断した25話。


    冒頭でも触れたけど、西都編なんて無かった(実質、西都政府とではなくて難波重工と戦っているから……)。
    判っていたけど、大物ぶっていたくせに小物でしかなかった西都首相とかって……


    いきなり弱体化したブロス。早かったねぇ……
    そして、クローズのハザードレベルの急上昇。スクラッシュドライバーを制御できるようになったからなのか?


    赤羽も退場しました。しかも、あからさまな退場フラグをバンバン立ててから退場していきました。
    ただ、赤羽はもう少し居残らせた方が良かった気がする。

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    1. >そして、クローズのハザードレベルの急上昇。スクラッシュドライバーを制御できるようになったからなのか?

      私は因果関係は特にないと考えています。
      スクラッシュドライバーの制御とハザードレベルに関係性を見いだせないと思うからです。前から制御できているらしい一海のハザードレベルは龍我より低いようですし、ハザードレベルが上がったはずの戦兎がスクラッシュドライバーを使う様子もありません。

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  3. スパイ云々で思い出したんですけど北都編で「何でボトルの隠し場所がグリスたちにばれてるんだ?」みたいな話が合って特に犯人捜しとかしないままスルーしてたと記憶しているんですが、もしかしてこれって脚本上だと北都のスパイ=西都のスパイって事なんですかね?

    スタークの思惑通りどころか自らスタークに意見を募りにかかる戦兎さんには思わず笑ってしまいました。
    折り返しに来てもなお1から10までスタークのお膳立てで動いてるままで、独力では何も為し得ない主人公と言うのは過去類になく悪い意味で斬新です。ここまで来たら最後までそれを通してくれれば一種の個性だと思えるので頑張ってほしいですね。

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    1. >もしかしてこれって脚本上だと北都のスパイ=西都のスパイって事なんですかね?

      そういう意味だろうと私は理解しています。
      精確に言うと、「スパイ=難波チルドレン」だと思います。
      「北都にスクラッシュドライバーがあるのはスタークがもたらした情報で難波重工が作ったから」と語られていました。この点から考えて、北都の後ろには難波重工がついていたことは確かだと思います。
      難波重工は今度は西都についたわけですからスパイも付属すると考えるのが妥当だと考えます。

      >ここまで来たら最後までそれを通してくれれば一種の個性だと思えるので頑張ってほしいですね。

      どうしたいんでしょうね?
      終盤になって戦兎が「あんたは俺にとってのヒーローだったんだよ…」とかそこまで信じる理由を語るならわかるのですが、それをやってしまうと戦兎の信用は地の底まで落ちてしまうのでヒーローとしては存在できなくなってしまうでしょう。決別するならスパークリングの時点で済んでいて然るべきだと思いますし、何をする気なのかわかりません。

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  4. 「新ライダー(フォーム)によるインフレワンサイドゲーム」「首相がただの思考停止な小者」に加え「パンドラボックスをダシに罠を仕掛けるも失敗」「決着は代表戦()」まで北都戦をそのまま焼き直しで出してくるのは流石に予想外でした
    真の敵はスタークや難波重工であり北都や西都は踏み台の存在でしか無いというのは解りますが、ここまで露骨に処理されると萎えますね…
    二話完結制廃止しても結局中だるみするんだなあと

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    1. >二話完結制廃止しても結局中だるみするんだなあと

      フォーマットを定めるのは方向性が定まらずにグダグダすることを避けるためという意味合いもあるので、単に2話完結を止めれば変わるわけではないと思います。
      具体的なプランがなければ、2話完結であろうと連続ドラマであろうと迷走するのは当然の帰結だと思います。

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  5. こんばんは

    「大事なアイテムを隠そう」→見つかりました
    「殺されないように隠れてろ」→しにました
    「こうなったらハザードトリガーだ!」→暴走しました
    「戦争になったぞ」→代表戦しよう

    何処かで見た展開を次々繰り返しているようにしか感じませんでした。
    「前と一緒じゃねえか!」という視聴者のツッコミ待ちのギャグかと思ったくらいなんですが
    当の戦兎たちは大真面目なんですよね…

    >赤羽
    先に死んだ2人のボトル全部使ってムチャな変身でもしてくれないかなーと期待したのですが
    とくに何もありませんでした。
    というか、今まで「○○を安全な場所に隠そう」っつって成功した試しがないんだから
    「バレない!」と慢心せずに何かしら用意しとけよと思いました。
    せめてカシラが残っていれば…

    >「ハザードの自爆装置の次は制御装置開発」
    みーたんが最後に何かしていたのでアレきっかけで作れるようになるんでしょうか。
    他人のアイテムや特訓で強くなったり、超能力に助けてもらったり
    どうも最近、戦兎の「天才物理学者」ぶりが鳴りを潜めてしまっているのが残念です
    研究開発に集中できるような状況じゃなかったので攻めるのは酷かもしれませんが…

    **

    ヒゲと髪型のせいで幻徳が笑い飯の西田にしか見えなくなってしまい、
    あの見た目でカッコつけた演技をされるだけで笑ってしまいます。

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    1. 匿名さん、こんばんは。

      >当の戦兎たちは大真面目なんですよね…

      戦兎たちの頭の悪さは執拗に描かれているのでもう何も言えないんですよね…

      >というか、今まで「○○を安全な場所に隠そう」っつって成功した試しがないんだから
      「バレない!」と慢心せずに何かしら用意しとけよと思いました。

      学習能力や「敵が何を考えているか」を考える発想がないので戦兎たちには荷が重いと思います。

      >研究開発に集中できるような状況じゃなかったので攻めるのは酷かもしれませんが…

      そう言ってあげたいところなのですが、それはそれで今度は「そんな状況でも簡単に状況を打開できる超能力すげー!天才なんて意味ねー」とか、「めちゃくちゃ忙しいはずなのに政治工作も戦闘も果ては戦兎くんのお悩み相談までこなす石動すげー!」といった間接的な戦兎への攻撃につながってしまうと思います。

      >あの見た目でカッコつけた演技をされるだけで笑ってしまいます。

      幻徳の自主申告のように「見た目は惨めだが精神はかつてないほど高潔である」というギャップを出したいのか、スタッフは本気であれをかっこいいと思ってるのか。その辺りの判断を私はつけかねています。

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  6. ここ1ヶ月ほどでトドメ刺された敵が三馬鹿のみ
    仮にも特撮ヒーロー番組ならもうちょっと敵を倒すところを見せて欲しい
    あとまた代表戦やるようですけど
    前回で立会人もなく決闘したら約束破れるねって北都に言われた以上
    次はなにか対策をして欲しいですね

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    1. >次はなにか対策をして欲しいですね

      何か有ると良いですね。しても今回みたいに出し抜かれて終わりの気もしますが。

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    2. どうせまたスタークや難波重工の上層部によって裏から崩されるオチな可能性高いんでしょうけど
      少なくとも今現在の「スタークが凄いんじゃなくて周りがバカなだけ」っていう状況を少しでも見せ方変えてほしいですね

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    3. そこも重要なんですが、私は「どこが目的地なのか」のほうが早く示してほしいです。
      何のために何をしているのか、目的がわからない状況で途中の過程を描写されても興味が持てません。当初は「科学は戦争の道具になるしかないのか」といったお題目が掲げられていましたが、戦争を適当に終わらせ、科学より遥かにすごい超能力者までいる現状では意味を為しません。ライダーの立ち位置すら不明瞭な状況を打破するほうが優先度が高いと私は考えます。

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