『仮面ライダービルド』 第26話「裏切りのデスマッチ」:感想

2018年3月11日

■力の入れどころを間違えている
・今回の一海と龍我に「身内をスマッシュ化して失っている」という共通性でつないだり、一海に龍我の負け決め台詞「負ける気がしねぇ!」を言わせたりしたのは良かったと思います。これまでもビルドのドラマ描写はライダーシリーズでは比較的良いほうだと思っています。
ですがそういうドラマは『仮面ライダー』においては端っこの部分でしかないとも思います。全体の構成でいえばシリアスなドラマは10%くらいで、大半を占めるのは変身アイテムやバトルでしょう。ビルドはドラマに力を入れている反面、アイテムやバトルの流れが弱いことが引っかかります。私には力の入れどころを間違えているように見えます。

・天才の表現方法も方向性が変だと思います。
「親切なバングルさんのおかげでなぜかラビットのボトルがもう一本できた→試してみたらすごそうだったからそれを元に新アイテムを開発することに」という流れで、ほとんどバングルさんのおかげで戦兎の天才性はおんぶに抱っこでしかありませんでした。
少し変えて「戦兎が『同じボトルを組み合わせたらどうなるか』と発案」というところから始めたら戦兎の考えが主軸にした流れにできたと思います。

・そうでないならもっと美空の意思を主軸にして説得力のある展開にすべきだったと思います。
「ラビットタンクが基本で…」ってスパークリング以外はそんな話をした覚えがありません。ハザードフォームはスマホウルフでも使えていましたし、暴走するのが早いなどラビットタンクとの差異も描かれた覚えがありません。ラビットタンクの派生であることに理由を付けたかったみたいですが、逆に不自然さが増しただけのように感じました。

■馬鹿ばっか
・「スパイだったやつが実はスパイだった!」
敵が巧妙なんて印象は欠片もなく、騙された側に呆れるばかりの展開でした。わかっていて放置していたにしてはあまりに長く、被害も出過ぎていると思います。どうやって収拾を付ける気なのでしょうか?


・おまけにまだ西都から不自然に提案された代表戦のこともあります。
西都が代表戦に負けても「約束なんて知るか、武力行使だ!」と言い出して戦兎や東都首相が「ずるい!」とか言い出したら、馬鹿すぎてもうやってられません。

・盗聴器もいつ仕込んだのか、そもそも仕込めるのか(美空がチーンして作って完成じゃないの?)が全然納得がいかないものでした。
個人的にはボトルを開けても機械しか見えないことが意外でした。主成分であるはずのネビュラガスやその凝縮体はどこに入っていて、どこから発生するのでしょう?

■ヘルブロス
・あっさり変身してびっくりしました。
合体機構があっても使わないからには、てっきり片方が死なないといけないとか使わない理由があるのかと思っていました。しかし特にデメリットが見当たらず、「最初からヘルブロス1人のほうが良かったんじゃ…?」と思ってしまいました。なんで代表戦を2vs2のルールにしなかったのでしょうね? 次回で説明があるといいのですが。



次回は新しいフォームと武器の登場です。
話の流れとこれまでのビルドのやり方からするとラスト数分で新フォームに変身して「続きは次回!」で終わりかなと思います。

コメント

10 件のコメント :

  1. 今回の話って「戦兎がバングルさんのお力を借りて新兵器を完成させた」と言う1行未満の説明で事足りますよね。
    この番組は、1から10まで台詞でペラペラ説明したがる癖に何で肝心の「圧倒的優位な西都がわざわざ親切に東都側に代表戦を申し込むのか」を適当に処理するのかが分かりません。
    もっと言うと「ここまでスターターとしてほとんど使ってないドラゴンボトル持ち出したら違和感あったので底を開けたら盗聴器仕込まれてました。」と言う間抜けさにはもう開いた口が塞がりませんでした。

    そして相変わらずざるガードで機密情報盗まれる天才科学者さんですが、CMで明かした新形態の仕様と記者が盗んだデータの話とスパイ云々の解決法を考えれば
    ローグに圧倒される→ラビットラビットで反撃→記者のデータからラビットラビットの特性を読んでローグ反撃→意図的にデータを隠してた(盗ませたデータには記載がない)タンクタンクでローグ撃破
    って所なんでしょうね。

    あと何故か隙あらば「ラビットタンクは特別」みたいな話出てますけど、本編でそれをまともに触れたのって「パンドラパネルのエネルギーに適合するボトルがラビットタンクだった」と言う理由で出て来たスパークリングだけだったような…。

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    1. >今回の話って「戦兎がバングルさんのお力を借りて新兵器を完成させた」と言う1行未満の説明で事足りますよね。

      そこが私にはよくわかりませんでした。それだけにしては美空やらラビットタンクの話やら要素が多いと思うからです。
      構成に失敗したからノイズが発生したのか、要素を混ぜ込むのに失敗したから要素がぐちゃぐちゃなのか。鶏と卵の関係がわかりません。

      >って所なんでしょうね。

      それくらいはやってほしいのですが、以前にスクラッシュドライバーのデータを普通に盗まれていた実績があるので信用できません。

      >本編でそれをまともに触れたのって「パンドラパネルのエネルギーに適合するボトルがラビットタンクだった」と言う理由で出て来たスパークリングだけだったような…。

      私もスパークリング以外は心当たりがありません。
      それもあの時点では20本のボトルしか持っていなかったので、60本のボトルに増えた現状では全部試していないからラビットタンクだけが特別であると断定する根拠にはなりえませんし。

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  2. L.E.D.ガイスト2018年3月12日 13:43

    事実上、公式が“有機物×無機物=ベストマッチ”を否定してしまった26話。


    プチ総集編回という印象が強い……


    脚本の武藤氏は、手のひら返しを繰り返していけばストーリーが面白くなるとでも思っているんだよでしょうか?


    元スパイの紗羽は、“元”ではなく現在進行形でスパイだったり、難波チルドレンだったりと、無駄に設定を盛っている印象が……
    内海役の越智友己氏が「紗羽さんも難波チルドレンだった」と放送前にインタビューで語っていたみたいですが。


    ヘルブロスに驚く龍我。冬の映画とTVシリーズって繋がってるんじゃなかったけ?

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    1. >事実上、公式が“有機物×無機物=ベストマッチ”を否定してしまった26話。

      あれはどういう意味だったんでしょうね?
      そんなことを言い出したら「ベストマッチって何の意味が有るの?」と元々根強く残っていた疑問を蒸し返すことになると思うのですが。

      >ヘルブロスに驚く龍我。冬の映画とTVシリーズって繋がってるんじゃなかったけ?

      ヘルブロスは劇場版と全く同じ敵なんですか?
      デザインの流用だけで、設定上は別個体(内海の話からすると改良版?)だと思っていました。
      「仮に別物だとしても馬鹿な龍我に見分けられるとは思えない」という話なら一理あると思いますが。

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  3. こんばんは

    もう「ベストマッチ」については「AとBはベストマッチなんだ、納得しろ」が公式見解のようですね…。

    それはもういいんですが、気になったのは↓のやりとりでした。
    Q.有機物と有機物の組み合わせも出来るんですか
    A.そ、それは…

    まさか「試してない」なんてことは無いですよね?
    「同じ成分を組み合わせたことなかった」みたいな「えっ」て発言もありましたし
    「玩具を買ってもらった子供が3分で思いつくようなことを試してないの?」と不安になりました。
    …こういう「玩具では出来るけど実際は…?」という要素こそ
     動画配信や雑誌のおまけDVDでやればいいのに…と思います。


    >西都から不自然に提案された代表戦
    カブトボーグのボーグバトルのように、
    「世界中で代表戦が大流行していて」、
    「どんな些細な諍いもみんなそれで解決している」世界観ならまだ納得できるんですがね…
    戦争をしかけてきた西都側から代表戦を提案してきてるのがまたマヌケです。
    ハードな世界観を演出しようとしてずっと滑ってる気がします。


    >ヘルブロス
    機械的な見た目と、体中で回る大量のギアがかっこよかったです。
    ギミック的に3vs3のタッグマッチをやって、途中で奥の手として2体が合体するのかと思ってたんですが…
    勝負形式と試合順から敗北を約束されているバンジョーが不憫でなりません。


    >「スパイだったやつが実はスパイだった!」
    盗聴してるはずなのに、前回の「秘書ひっかけ大作戦」はなぜ露見しなかったのでしょうか
    バンジョーがドラゴンボトルをたまたま所持していなかった?
    紗羽さんが盗聴した情報を取捨選択して難波や西都に流している?
    そんなスタークみたいなことやってるの?
    …紗羽さんとスタークがグル?

    いろいろ楽しみです。

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    1. >まさか「試してない」なんてことは無いですよね?

      私は「同じボトルを2本作れる」ことが驚きでした。
      ひょっとしたらパネルに関係ないボトル(ローグやスターク用など)を作っているファウストや難波重工なら作れるかもしれませんが、戦兎たちにその技術は無いのだと思っていました。スパークリングのときは成分を少し移した程度なのかなと受け流していましたが、作ろうと思えば作れたのでしょうかね。

      >「どんな些細な諍いもみんなそれで解決している」世界観ならまだ納得できるんですがね…

      そういうホビーアニメ的なお約束があればまだ流せたんですけどね。ビルドの場合はむしろリアル路線を自分から強調していく姿勢だったのでどっちらけです。
      リアル路線にするにしても、「ライダー1人の戦力は国家規模の軍隊を凌駕する(だから戦うならライダー同士をぶつけ合うほうが手っ取り早くて無駄がない)」くらいのハッタリを効かせるべきだったと思います。

      >盗聴してるはずなのに、前回の「秘書ひっかけ大作戦」はなぜ露見しなかったのでしょうか

      これは「スパイあぶり出し作戦」であることも盗聴していたからだと思います。
      龍我がカンペを持っていましたし、パンドラボックスも移動させて赤羽を護衛につけていましたから戦兎たちの間で事前に打ち合わせがあったことは明らかだと思います。そのとき話された作戦内容を盗聴していて、あえて引っかかったふりをしたのだと思います。
      「ローグ1人で戦兎たち3人を倒せるなら最初からブロスたちを引き連れて廃工場に奪いに行けば良かったのでは?」という疑問が浮かぶかもしれませんが、勝てるか不安だったのか、馬鹿だからご丁寧に作戦に合わせることしか思い浮かばなかったのでしょう。

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  4. ベストマッチ云々と言う最早作ってるスタッフすら全く覚えてないであろう話を今更話題にしてくるとは思っていませんでしたが、個人的には旧クローズを「クローズドラゴンと連動する事で実質ドラゴン2本によるベストマッチになってる」等と今更言い出した所にびっくりです。
    ラビットラビット出す前フリでこんな事言い出したのでしょうけど、旧クローズが出てた第1クールではそんな話微塵もしてない(むしろ第1クールはクローズドラゴン=万丈とシンクロしてビルドドライバーでは制御が追い付かないドラゴンボトルのエネルギーを抑制するデバイス程度の説明)ので唐突にしか感じられません。

    ヘルブロスですが、公式的には「内海がバイカイザー(17年冬映画に登場)を素にビルドの戦闘(ベストマッチとハザードフォーム)データを流用し調整(スピンオフムービー:7つのベストマッチ)させた強化型カイザーシステム」と言う体裁なので一応は別物ですね
    ただしバイカイザーもブロスと全く同じネビュラスチームガンを用いて変身してたので、ネビュラスチームガンを知っている戦兎と万丈がブロスを見てカイザーシステムに言及しないのは不自然ではあると思います。

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    1. >個人的には旧クローズを「クローズドラゴンと連動する事で実質ドラゴン2本によるベストマッチになってる」等と今更言い出した所にびっくりです。

      私もびっくりしました。そんな話を聞いた覚えがありません。
      おまけに「ドラゴン2本分」と言うなら、それは今作っているラビットラビットとかと同じことをしているのではないのだろうかという余計な疑問まで生まれました。龍我にハザードトリガーを使わせるのではダメなのでしょうか?

      明らかにおかしいように見えるのでたぶん私の理解が間違っているのだと思います。今は状況を把握するために様子を見ています。

      >ただしバイカイザーもブロスと全く同じネビュラスチームガンを用いて変身してたので、ネビュラスチームガンを知っている戦兎と万丈がブロスを見てカイザーシステムに言及しないのは不自然ではあると思います。

      変身アイテムは同じなんですか。馬鹿だから「ネビュラスチームガン? どうせ普通のトランスチームガンでしょ」と思い込んでいるのでしょうかね。

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  5. クローズはドラゴン2本のベストマッチだの1度精製したボトルは成分採取する必要も空のボトルも必要とせずに美空がいれば精製出来るだのと後出しジャンケンの多い回でした。

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    1. 初耳に感じる情報が多くて私も戸惑いました。ちゃんと理解すれば話がつながるんでしょうかね。

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