『仮面ライダーギーツ』 第44話「創世Ⅵ:ネオン、かがやく」:感想

2023年7月16日
■毒親万歳!
・両親全肯定な内容で終わって唖然としました。
普通なら「今からでも遅くないんじゃない?」と言うのは、言うとしたら祢音の方からだと思います。母親のほうから言っててドン引きしました。
祢音も特に反応が無くて祢音までおかしいように見えて怖かったです。これが「本当の愛」だと言うのでしょうか? 相変わらずギーツスタッフの人間観は理解し難いです。

■いろいろおかしくない?
・ベロバが最初に手負いの祢音父たちを見逃した理由も意味不明に感じました。
たとえば「祢音と父親の様子を見て、『なんか良い感じだから少し泳がせて和解した後に殺すほうが楽しそう』と思いついてニヤニヤしながら去っていく」なんて風にしたら違和感は減ったと思います。シンプルに「ギーツがやって来たから逃げる」でもフラットに済ませられたでしょう。

・祢音のIDコア復活の話も飲み込みづらいものでした。
願えば創世の力でコアも直せるなら祢音の覚悟に疑問がつくことになりませんか? 「私もライダーだったらDGPに参加してみんなを守れたのにな~」みたいなことを祢音が言ってたのに直らなかったってことは「あのときはそんなに本気で直したいと思ってなかった」ってことになりますよね。かなり墓穴を掘っている気がしてなりません。
”複数人の願い”という点が重要なんでしょうか? それだと今度は祢音父一人の願いでドライバーとバックルを創り出せたことと衝突しそうですが。

・道長は「俺はギーツを信じる!」と恥ずかしげもなく言えるようになっていて戸惑いました。いつの間にそんなに思い入れが強くなったのでしょう? 英寿が「誰もが幸せになれる世界を作る」と言い出したから心から賛同したんですかね? そんなに道長が喜んでいた印象は無いんですが。

・「世界をまた作り変えて景和姉も生きてる世界に変える」じゃなくて「一つ前の世界に戻す(パラサイトゲーム被害者はそのまま)」になるのが既定路線になっていることも不思議でした。そんな話は聞いた覚えがないんですが、英寿には1から作り直すエネルギーは無いけど戻すだけならできるってことなんでしょうか? 
英寿が世界を良くしてくれることが既定路線になったせいで景和がますます馬鹿になってきました。「英寿えも~ん、姉ちゃんを生き返らせてよ~」と泣きつけば済んだ話なのに…みたいな雰囲気になっています。まぁ作中でも馬鹿でキチガイみたいな扱いになってきたので馬鹿でも問題ないのかもしれませんが。

・道長関連だとベロバに嫌味だけ言って帰ったことも不思議でした。JGPに関与した責任を取って殺さなくていいんですか?!
見当違いな感覚を持ってるスタッフなので「ベロバは他人を不幸にするのが好きなんじゃない! 本当は自分が幸せになりたいのになれないから他人も自分と同じ不幸にしてただけなんだ!」とか言い出して「最後に道長に抱きしめてもらえたのでハッピーエンドです」とか言い出しそうな気がしてきました。私としてはベロバにはさっさと死んでほしいんですが。

■ナーゴ・ファンタジーフォーム
・デザインは特に最強フォームって感じはしません。そもそもナーゴらしさ、祢音らしさがいまだにピンと来てないので当然でしょうが。
能力は世界改変能力みたいでやたらに強くて驚きました。ギーツ9より強いんじゃないでしょうか?
ちなみに東映公式曰く、
また、霞の様に消えたり現れたりするのは
「祢音は本当はいなかった存在だから」という少しブラックな理由が🌫
だそうです。ファンタジーフォームの力は使用者の目的に沿った力が発揮されるらしいんですが、これはどういうことなんでしょう? 祢音はまだ「消えたい…」って思ってるってことですか?
かなり好意的に解釈するなら「存在しない自分に否定的だったが自己肯定感を得たから消えることも具現化することも両方できる」ってところでしょうか? そこまで都合よくできるなら祢音父も守る力だけでなく、娘を脅かす悪漢を倒す攻撃力も得られていい気がします。


次回は英寿と景和が激突!、の横でダパーンが復活するそうです。
あらすじの段階からダパーンの浮きっぷりが凄まじいですね。英寿と景和のほうは決着がつかないからダパーンでお茶を濁したい感じが溢れ出ています。ラスト6話を切ってるでしょうに相変わらず”やることない感”が半端ないです。




コメント

10 件のコメント :

  1. こんにちは。どうやら次回は夏映画との繋がりがあるストーリーになりそうです。こういった、外部コンテンツとの抱き合わせ回は嫌いです。

    返信削除
    返信
    1. 匿名さん、こんにちは。

      元々本編に寄与しませんからね。残り話数が少ないときなら尚更だと思います。まぁギーツの場合はコラボを入れても入れなくても尺稼ぎみたいな無味乾燥とした内容になるのは変わらないんじゃないかと思いますが。

      削除
  2. 更新お疲れ様です。

    本気で面白いと思って作ってるのか疑わしい謎の展開が続きますよね…。楽しそうに見ていられるベロバやケケラが羨ましくなってきます。

    「愛」だの「夢」だの仰々しい言葉を掲げるのが好きですよね。母親は前回「私たち愛してたよね!」と豪語していた時点でやべえ化け物でしたがそれをそのまま言って祢音に肯定させている姿はホラーでした。脚本の高橋さんって、胸糞な状況を描くのは簡単でもそれをどうドラマに昇華するかが腕の見せ所とは微塵も思ってなさそうですよね。胸糞が胸糞のまま進行していく様のどこを楽しめばいいのかわかりません。
    両親のことで悩んでいたから本気度が足りなかったけどあんな毒親全開でも愛してるって言われたからやる気出て変身できますって感覚なんでしょうか。
    父親の方もあそこで実の娘の姿と重ねてしまったら「身代わり」としての価値しか認めてない根本が変わってなくて台無しのように感じました。

    父親役の役者さん、ご存知かと思いますがタイムレンジャーに出演されていたので、当時のファンなども考慮したそれなりの扱いという意味で変身は決まっていた路線だったのかなとも思えます。ケケラ役の方もそうですが、過去作に関わった役者さんへの配慮のような流れも近年よく見受けられます。
    盛り上がるキャラクター像や背景もないまま変身だけすることにそんなに意義があるのか見ている側はよくわからないですが、演者としての感じ方はまた違うのかも知れません。脇役でも商品化するかどうかは大きな違いなのは理解できます。

    景和が状況悪化させただけだったこともそれを道長に告げられて「だって俺の手で助けないと意味ないし」と結局カッコつけることだけに執心している様子なのも笑えません。挫折に直面して取る行動が厨二病ファッションに着替え族の首領になってイキり散らすことなんてダサ過ぎて本当にこんなのにヒーローとして憧れることを想定してキャラ造形しているのか不思議です。Vシネとかもあるはずなんですが大丈夫なんでしょうか。

    設定上のルールを全然把握しきれていなくて犠牲者の取り返しのつかなさのレベルって今どの程度なんだろう?と疑問に思っていたのですが、一つ前の世界に戻してからあの木をなんとかすれば助かるって話なんでしょうか。景和が糾弾される流れ…にはならずぬるっと許されそうです。

    返信削除
    返信
    1. 匿名さん、こんにちは。

      >母親は前回「私たち愛してたよね!」と豪語していた時点でやべえ化け物でしたがそれをそのまま言って祢音に肯定させている姿はホラーでした。

      あんな会話を目の前でされたら元々両親を嫌ってない子供でもドン引きすると思います。なんであれが良いシーンみたいな扱いになっているのか全く理解できませんでした。

      >父親の方もあそこで実の娘の姿と重ねてしまったら「身代わり」としての価値しか認めてない根本が変わってなくて台無しのように感じました。

      あれも引くシーンでしたね。
      もっとまともにするなら「アカリと祢音、片手ずつ二人とつないで外に向かって歩きだしていく」なんて構図にすれば二人の娘を両方大事にするという意味合いに見せられたでしょうに。アカリは祢音にとっては直接関係ないんだからまず祢音を大切にすべきだと思います。

      >演者としての感じ方はまた違うのかも知れません。脇役でも商品化するかどうかは大きな違いなのは理解できます。

      主な理由は商品化ありきだろうと私は思っています。
      「追加のプレバン商品A,B,Cを作らないといけない」がノルマとしてあって、そこに「じゃあこれはケケラ用のアイテムってことにしよう」「祢音用の強化フォームにしよう」と当てはめていってるだけで役者さんのためにこしらえたわけではないだろうと思っています。
      キャラに使わせることになったときに売りやすいように特撮に出たことのある役者さんを起用しているのは有ると思いますが、あくまで売るための道具だと思います。
      個人的にはそもそもポッと出の商品をいくつも追加する商法自体が気に入らないので役者さんとかは特に気にしていません。

      >Vシネとかもあるはずなんですが大丈夫なんでしょうか。

      TTFC用のタイクーンのスピンオフの忍者のやつはもうありますからね…
      商売面で大丈夫なのかはさておき制作面ではもう作るのが規定事項だから問題ないのでしょう。そういう面白さ関係なく都合で作る東映の体制そのものが問題なのですが。

      >一つ前の世界に戻してからあの木をなんとかすれば助かるって話なんでしょうか。景和が糾弾される流れ…にはならずぬるっと許されそうです。

      道長はそう考えてるみたいでしたね。
      首尾よく景和姉などパラサイトゲームの犠牲者は治せても、景和両親や道長の友人のようにそれより前に死んだ人は戻らないから景和の望みとは違う気がするんですけどね。前提も作中キャラの予想もよくわかりません。
      景和のようにアホなことやってると思ってたら本当にアホなことになったキャラもいるので道長のプランが現実的なのかすら判断がつきません。

      削除
  3. こんばんは
    相変わらず話が進まないですね…

    道長くんはなぜタイクーン戦で例の「すべてのライダーをぶっつぶす力」を使わないんでしょうか…
    自分はこういうキャラが意味もなく全力を尽くさない展開が大嫌いです…

    返信削除
    返信
    1. 匿名さん、こんにちは。

      道長は使えないのか使わないのかはっきりしませんね。
      なんとしてでも止めたいはずの景和に対してすら使わないので恐らくもう使えないのだと私は判断しています。無効化する力であって相手を殺す力ではないので襲ってくる相手を説得したいなら使わない理由は無いと思うので。

      削除
  4. 今回に限らずネオンのドラマ自体が、愛と家族という一昔前でも古いようなテーマでやっているので、完結しても特に感動はありませんでした。
    序盤から、ライダーの死亡シーンをすっ飛ばしたり、死んだ人がすぐに生き返るなど、デスゲームのよさを悉く潰すようなライダーだったので期待はしてませんでしたが。流行りにただ乗っかるだけでなく、せめてその流行り物がなぜ面白いのかを突き詰めてからやって欲しいものです。(ビルドみたいに描ききれないものをテーマにするのもやめてほしいですが)

    返信削除
    返信
    1. 平凡なテーマですよね。しかもクオリティが低いので退屈としか言いようがありません。これでドラマになると本気で思っているならドラマ作りに向いてないと思います。

      面白いものをしっかり研究してマネするなり、自分たちが作れるものを作るなり、撮る前から少しは勝算が感じられることをするべきだと思います。

      削除
  5. 道長が誰もが幸せ教の信者になってて笑ってしまいました。
    次回のパンダは誰もが幸せになれる世界なら誰かの不幸が幸せの場合どうするのかっていう解答回ですかね?ギーツスタッフの価値観的にかなり不安です。洗脳して無理やり価値観変えるか暴力によってその幸せを諦めさせるか最悪淘汰されるかの未来しか見えません…

    返信削除
    返信
    1. >道長が誰もが幸せ教の信者になってて笑ってしまいました。

      今回ジットが英寿の信者と呼んでいたのでマジで信者なんですよね。自力救済を掲げていた人物の豹変っぷりについていけません。

      >次回のパンダは誰もが幸せになれる世界なら誰かの不幸が幸せの場合どうするのかっていう解答回ですかね?

      そういう話もできるネタだと思いますが、そうなるかは疑問があります。ベロバやナッジスパロウでもできたネタだと思うので。
      あらすじの感じからすると英寿と景和が戦う間は暇になる道長や祢音の相手役以上の役割は無いんじゃないかと思っています。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。