『仮面ライダーギーツ』 第2話「邂逅Ⅰ:宝さがしと盗賊」:感想

2022年9月11日
 ■早速ヤバそう
・2話にしてデスゲームの見せ場を捨てる暴挙に目を疑いました。
半分以上の参加者が脱落するところをカットしてどうするんですか?!
デスゲームと言えば最初にドバっと派手に殺してスプラッターさと過酷さをアピールする一番の見せ場なのにそこを丸ごとカットするなんて正気を疑います。
予想以上にスタッフはデスゲームの趣旨を理解できていないようです。「これならたくさんライダーを出せるね」くらいにしか思ってなさそうです。

・世界観も予想どおりにダメそうでした。
前回の時点で「同じ人が何度も優勝したがる時点でこのシステムは破綻してるのでは?」と疑いましたが「叶えられる願いには限度がある」だの「何事も例外はある」だのと予防線だらけで萎えます。
これでは「なんでも願いが叶うゲーム」なんて言われても信じる気になれません。いいからさっさと運営を倒せよと思ってしまい、デザイアグランプリが前哨戦以下になってしまいました。
こんな有様で「願いを叶えるために命をかけるデスゲーム!」とか言われても参加者が本気になるほど馬鹿に見えてしまいます。

・オチもついていけませんでした。
え、お金の問題だったの?と唖然としました。「治らない病気」と言うから現代医学では治せない病気でだからデザイアグランプリなんて胡散臭いものに頼るのだと思っていましたが違いました。
作中でも「他に方法はなかったんですか?」と聞かれていましたが、これじゃ本当にあのオジサンの正気を疑うしかありません。
スタッフは綺麗なオチで締めたっぽい感じなのに、私は余計にモヤっとしました。

■相変わらず噛み合ってない気がする
・キャラの印象も前回と同じくスタッフの意図とすれ違いを感じました。

・景和はアホで考えが浅いように見え、英寿はおろかデスゲームなのに助けてくれたオジサンのほうがよほど善人に見えてしまいました。助けてもらったお礼より先に宝箱に飛びついてるところなんて印象が更に下がりました。

・英寿はアホを騙しているので普通に印象が悪いです。バトルのほうも、前回優勝者なら弱いアイテムで強敵を倒すくらいしてほしいです。プレイヤーの腕が介在しない対戦ゲームは盛り上がりませんよ。

・祢音はアホな男を利用するみたいなムーブをしててこれも普通に印象が悪かったです。ライダーの視聴者でセコイ打算的な悪女が見たい人がいるのでしょうか? 祢音の様子からすると「アイテムをあげるなど馬鹿みたいな天然の行動を取った結果助けてもらえる」みたいなほうが合っている気がします。景和に助けてもらうんじゃダメだったんでしょうか?

■パッとしないアイテム運用
・「手に入ったものを使って戦います」以上のものが特に無かったです。
次回以降に「同じアイテムでもこんな使い方があるのか~」なんて楽しみがあればいいんですが、序盤の販促ペースから考えるとまず無いんですよね…

・アイテムの入手方法に差がないことも萎える一因だと思います。
普通こういうゲームだと
「時間内にアイテムを手に入れないと失格になるから焦る。だけどアイテムは一つ手に入れたらそこで休憩室に送られる。強いアイテムを手に入れるには隠された宝箱を探し出したり、生身で強い敵を倒したりリスクを侵さないといけない」
なんてのが定番だと思います。入手方法は運次第で、しかも運営が信用できないなんて最悪です。宝箱の中身が開ける人に応じて操作されていても違和感がありません。
観客もいないので「試合を盛り上げるため」なんて理由付けもできそうもありません。そういうのがあると主人公がピンチに追い込まれたり、逆に後半で主催者は主人公を負けさせたいのに「主人公が活躍するほうが盛り上がるんだから卑怯な手で負けさせちゃダメだろ!」と運営スタッフから造反が起きたりする展開も期待できません。
下手にアイテムを世界観などに絡めた分だけスタッフの実力の無さがいつも以上に浮き彫りになってしまいそうです。


次回はゾンビと戦うそうです。活躍するのもギーツのようです。まだ3話なのに今回との違いがわかりません。




コメント

6 件のコメント :

  1. 今週も感想お疲れ様です。うん、リバイスよりはまだツッコミは入れられる……
    >早速ヤバそう
    デスゲーム要素秒で捨てるとは思いませんでした。
    最初にあれだけ投入するのなら、最低限変身すらできず死ぬところを描写すべきですよね。まぁそれすると狸がびびっちゃうから出来ないんでしょうけど。
    アイテム無しで変身できないのかと思えば当然の様にヘッドだけのエントリーフォーム。じゃあなんで宝探しで変身しないんだよ、少なくとも生身よりはマシだろうに……こういう制作の都合によるズレこそがヤバさですかね。

    >相変わらず噛み合ってない気がする
    >キャラの印象も前回と同じくスタッフの意図とすれ違いを感じました
    スタッフが目指しているキャラと、実際の画面描写の違和感が凄いんですよね。
    これはもう今作ギーツのみならず、令和ライダー全部ですが。
    多分脚本家と、映像を撮る監督で意識が違くて最近のブラック労働ではそういった部分のすり合わせが出来ないんでしょうね。

    >アホ
    狸を視聴者視点にするのやっぱり無理が……
    なんかもう少しまともに出来なかったんでしょうか。

    >英寿
    水道管と盾でボス倒すくらいの腕前は見せて欲しかったですね。
    そりゃ牛も今回は駄目だなというわけです。
    まぁ狐がそんなに強くなさそうなせいで、それを挑発する牛も弱く見えますが。
    負の連鎖。

    >アイテムの入手方法
    滅茶苦茶面白そうですやん……でも確かに、流行してるPvPやPvEのゲームを落とし込むなら普通そういう感じになりますよね。
    最初のデスゲーム要素もそうですが、やはりここにも大きなずれがありますね。

    >次回はゾンビ
    どうにか狸を脱落させないためだけのルールっぽいのがまたズレそうなんですよね……
    最低限ポイント争奪戦ならまだまとまりそうなんですが、ライダーもゾンビになるってのがこれ今回ポイント稼いでいない狸のためっぽいんですよねぇ。

    来週も感想見に来ますー。
    リバイスやドンブラよりはマシかな……

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >最初にあれだけ投入するのなら、最低限変身すらできず死ぬところを描写すべきですよね。まぁそれすると狸がびびっちゃうから出来ないんでしょうけど。

      そこを省略するなら人数を出した意味を感じませんよね。緊張感を出したいなら前回のモブ殺害のほうがマシです。
      景和に関しては、デスゲームである以上はビビるならビビるで一度びびっておく必要があると思います。なんとな~くで漠然と戦い続けられることじゃ無いと思うので。そうじゃないなら「早く逃げたい」「ビリでいいから終わらせたい」と逃げる方向に必死にならないと変だと思います。

      >アイテム無しで変身できないのかと思えば当然の様にヘッドだけのエントリーフォーム

      意図がわかりませんでしたね。ああいうのなら定番の「あれ、俺って戦える?」みたいな基礎スペックが上がってる描写すら入りませんでした。
      最初から変身してれば「一度アイテムを手に入れた後にそのアイテムを使って強敵を倒して更に上位のアイテムを狙う」みたいな展開だってできますし。

      >多分脚本家と、映像を撮る監督で意識が違くて最近のブラック労働ではそういった部分のすり合わせが出来ないんでしょうね。

      すり合わせができてないだけならまだ良いほうで、もうすり合わせをする気すら無いんじゃないかなと私は思っています。

      >狸を視聴者視点にするのやっぱり無理が……
      なんかもう少しまともに出来なかったんでしょうか。

      無能キャラって視聴者の反感をかいやすいから狂言回しには不向きなんですけどね… そういう系のキャラに「ひたむき」とか「常識的」といった属性が付与されやすい理由をスタッフは全く考えてなさそうです。

      >まぁ狐がそんなに強くなさそうなせいで、それを挑発する牛も弱く見えますが。
      負の連鎖。

      相手が強く見えないと挑発しても性格が悪いだけで終わっちゃいますよね。そもそも性格が悪いキャラなら主要人物の大半がそう見えますし… 1話でセコイ手を使ったわりに負けてるし、バッファにはあまり興味を感じません。

      >最低限ポイント争奪戦ならまだまとまりそうなんですが、ライダーもゾンビになるってのがこれ今回ポイント稼いでいない狸のためっぽいんですよねぇ。

      私はライダーがゾンビになるってのがよくわからないです。脱落とはまた別なんでしょうか?
      それをやるなら今回人数が多いうちにやって、「ゾンビ化したライダーも倒さないといけない=間接的な殺人」としたほうがデスゲームらしくなったと思います。ひょとしたら後で「ゾンビすら倒せなかったあいつが今では…」みたいな感慨や絶望につながるかもしれませんし。

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  2. 良い所だけ言えよ

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    1. 「感想」なので無理な話ですね。
      思ったことを自由に話すのが感想だと思います。
      「悪いところは絶対言わない」ブログでも探してください。

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    2. いや、もう少しいいところとかあるだろ

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    3. 匿名さんが思う「良いところ」は具体的にはどんなところですか?

      私は特筆するほどのものは見かけませんでした。
      記事に書いたように世界観もキャラもスタッフが狙ったところがスベっているので大半のことが平凡かそれ以下だと思いました。

      唯一、アクションは良いかなと思う部分もありましたがどちらもマイナス要素を伴っていたのでこれも書くほどではないと判断しました。
      水辺でウォーターが強化されるところは地の利を活かすのはアクション的にも良いかなと思ったのですが、初撃で吹き飛ばして自ら地の利を手放すという前回優勝者らしからぬヘボプレイなのでダメだと思いました。
      その後の木に刺した水鉄砲を起動する場面も、前後も流れがダメだと思いました。最初に投げる必然性が薄くて、あからさまに次のアクションをやるための動作に見えてしまい萎えました。たとえば「武器を投げて牽制しつつ即座に飛び蹴りを入れて、反撃してくる敵にノールックで水鉄砲を起動してカウンターする」なんて流れだったら良かったのにと思いました。




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