『仮面ライダーギーツ』 第3話「邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り」:感想

2022年9月18日
■ルールがないゲームは存在しない
・今回も全く盛り上がりませんでした。
作中だと「ゾンビになった! もう終わりだ…」みたいなノリですけど、ゾンビになったらリタイアなんて一言も言ってませんよね?
ゾンビになっても敗北条件とは限りません。ルールにそう書いてない限りはそうとは決まっていません。逆にゾンビになっても大丈夫とも一言も言っていません。
まずルールを一通り提示しないと視聴者には何をどう受け止めたらいいのか話の要旨が伝わりません。ゲームとは「ルールの範囲で駆け引きを行うもの」なので大前提であるルールを説明しないとゲーム自体が成立しません。ゲームが成立しなければゲームを題材にしたお話も成立しません。
「提示されたクリア条件以外の細かいルールを解き明かすこともプレイのうち」という仕組みならまだわかりますが、そこを楽しむお話にはどうみてもなってません。
説明は退屈だがゲームを成り立たせるのに必須であるルールを如何に理解させるかもこの手のお話作りの腕の見せ所なのに必要性すら理解していないようです。これではまるで盛り上がりがないのも納得です。
エグゼイドの医療といいゼロワンのAIといい、またしても扱えもしない要素に序盤から足元を救われていてどうしようもありません。

・そもそもデスゲーム自体にも種類があるということをスタッフは理解してない気がします。
1)参加前から命が賭け金だと明言されているハイリスクハイリターンなゲームに自ら挑む参加者の欲望と実力が主軸になる殺し合い。
2)誘拐など強制参加で死にたくなければゲームをしろという誰も死にたくないサバイバル。
と、大きく分けても主催者の目的もプレイヤーの意識も全然別物なんですけどギーツの場合は半端に混ざってるように見えます。

・この調子だと次回は「ボスを倒せばゾンビは治る!」「そんな手があったなんて…!」なんてアホみたいな展開が起きそうでうんざりです。
でもって「これでみんな助かる!」と景和や祢音が浮かれているところでバスケくんが消滅して「(プレイヤーを攻撃した減点でポイントが最下位になったから)消滅です♪」と言われてまた絶望するなんて展開になったらゴミです。

■続・キャラ株の大暴落
・今回もキャラの印象は下がる一方でした。
祢音は配信でやってることがちゃらんぽらんで真剣味がまるで感じられないのに「願ってるだけで叶うと思ってんの?!」と凄むときだけ真剣で人間的に魅力を感じません。普通に嫌なやつだと思います。さすがこんな大会に出場するだけあってクズだと思っただけです。

・景和は「自分が勝つということは最下位を犠牲にすることだ」とまるで考えていないようでますますアホに見えました。いつになったら自覚を持って行動できるようになるのでしょう。

・バスケくんはポッと出過ぎてどうもなりません。素行も悪いので消えてもなんとも思いませんし、実力も低いので仮に今回生き延びてもこの後生き残れる気もしません。こんなんじゃ次回の引きには使えません。

・バッファくんはナレ死みたいな負け方をしていて更に格下感が強まりました。
1話で負けた時点で格がないのにこの天性の負け犬に何を期待したらいいのでしょうか? バスケくんからマグナムのアーマーをもらうみたいですし、ブーストと合わせて販促用にボスを倒させてもらったとしてそれが何になるのでしょう。

・英寿の目的は「探している誰かを見つけること」のようです。
スターになる世界にしたのも自分を見つけてもらえる可能性を増やすためだったようですね。
…と言われても「どうせ最後まで見つからないんでしょ?」と思ってしまうので盛り上がりません。「優勝者の願いが叶う」だから決勝戦までは消化試合になることが決まっているので基本的な部隊設計と正面衝突していると思います。
こういう設定ならゲーム中にも進展がないと退屈ですが、進展があると今度は優勝がどうでもよくなってしまいます。ギーツのスタッフで上手い具体にどうにかできる気がしません。

■ゾンビフォーム
・今回はバッファじゃなくてギーツがゾンビバックルを着けました!
…だからと言って特に変化がないのでどうにもなりません。そもそもバッファの印象がまだ薄いのでギーツが着てもバッファが着ても違いを感じられる段階にないと思います。
戦い方も武器を振るだけで特に変化を感じませんでした。リボルブオンで足パーツにしましたけどバッファはやってないだけですし。これで「どうです? ギーツは凄いでしょ?」みたいな顔をされても困ります。自信満々なキャラならそれに見合った実力を見せてくれないと困ります。

・ゾンビフォームとは直接関係ありませんが、「ゾンビ」の扱いがヤバいと思いました。
ゾンビなのに骨みたいに砕け散っていました。骨が飛び散るのはスケルトンで、ゾンビと言ったら飛び散るのは血の滴る生肉や脳漿と相場が決まってるんですが…
ゾンビフォーム自体も骨要素が強調されていますし、ひょっとしてスタッフはゾンビとスケルトンの違いも理解できていないのではないかとますます不安になりました。

■矛盾
・ウォーターから部屋を埋め尽くすほどの水量が出ていて困惑しました。前回は外から水を調達しないとちょろちょろとしか出てなかったはずなんですが?
「一度に出せる量がしょぼいから弱いだけで水自体は無尽蔵に出せる」という理解で合っているでしょうか?
これもルール説明と同じく、何ができて何ができないかが提示されていないのでいきなり成功例を見せられてもついていけません。


次回は後編です。祢音もバスケくんもどうなろうと関心がないので引きになるものが見当たりません。



コメント

8 件のコメント :

  1. 今週も感想お疲れ様です。
    うん、1,2話は全然ましでしたね。回が進むごとに粗が出る。
    脚本家高橋氏のダメな部分駄々洩れでしたね。

    >ルールがないゲームは存在しない
    終わっていましたね。
    どうとでも取れるように情報を開示しないあたりがホントアレ。
    あの状況なら牛の人とカ変身解除時点でパンダ倒してバックル奪いませんか?
    いやそんな予想すら無意味か。
    なにせ『ルールなんてない』んですもんね。

    >続・キャラ株の大暴落
    全キャラボロボロですが、狸がヤバいですね。
    あれを視聴者視点とのたまうとか。どうやらこちら(視聴者)を馬鹿にしているようです。
    正に制作サイドの怠慢と言いますか今のどうしようもなさを象徴するキャラですね。
    最低限狸何とかしないと普通にリバイスコースです。

    owl様に質問というか感想にはなかったので是非ご意見を聞きたいのですが
    パンダぶっ飛ばして、学芸会みたいなぼっ立ちキャラ信条吐露クソ演技どう思われましたか?
    私は余りの酷さに絶句してしまいました。
    脚本とPもあれですが
    あれを是とする監督も僕は最悪だと思いました。
    マジで中澤監督じゃなくて良かった……

    一応来週も見ます。
    最低限猫の子が例えば実はゾンビ化してなくて、攻撃誘って再開回避するくらいのゲーム要素見て欲しいところ。
    後少しでも狸の不快さが下がることを信じて。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >あの状況なら牛の人とカ変身解除時点でパンダ倒してバックル奪いませんか?
      いやそんな予想すら無意味か。なにせ『ルールなんてない』んですもんね。

      本当にルールがわからないんですよね…
      奪うことが「妨害行為」とかにあたるならやらないのもまだ理解できなくはないのですが特に言われていませんし…
      やたら突っかかってくるバッファくんでさえ直接攻撃はしてきませんし。
      でもルールから考えると「雑魚1体倒せば帳消しになる程度のマイナスなら妨害なんて全然安い!」となりそうなポイント配分なんですよね…
      っていうかスコアがマイナスだろうがプレイヤー全員倒せば優勝者決まりになるんじゃないかという疑問もあります。公開済みのルールさえいくつも疑問点があります。

      >あれを視聴者視点とのたまうとか。どうやらこちら(視聴者)を馬鹿にしているようです。

      真面目に受け止めると「え? これと同類で共感しやすいと思われてるの?」と腹が立つでしょうね。

      >パンダぶっ飛ばして、学芸会みたいなぼっ立ちキャラ信条吐露クソ演技どう思われましたか?

      これは英寿にやられてゾンビになってるとバレたバスケくんが「俺は怪我したせいで嫌になって世界なんて滅んでしまえばいいと思ったんだ!」とか洗いざらい勝手に喋りだしたシーンのことで合ってますか?
      ドラマとしては普通に酷いと思いますが、最近のライダーだとこれくらいいつものことですし、自分の気持ちを話さない英寿や景和の印象も全然上がってないのでそれならいっそ演説するほうがマシなんじゃないかと思っています。

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    2. いや、俺はむしろ1、2話よりはかなり面白くなったとなったと思うぞ
      ダパーンの過去とか面白そうだし

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    3. そうですか。私はその場の盛り上がりも、先に期待が持てる展開もどちらも感じませんでした。

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    4. もうちょいお前物事をプラス面で見たほうがいいと思うぞ。

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    5. ではまず私のことを”具体的に”プラス面で見て語ってみてください。
      私は具体性を伴わないことは信用しない主義なので実例をもって信じるべきか決めます。人に教えられるほど詳しいのならあなたにとってはさぞ簡単なことでしょう。

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  2. お疲れ様です。
    個人的にダパーンのゾンビ化したら攻撃しても大丈夫理論には疑問に感じました。
    それだとギーツもフォームとは言えゾンビになってるんですけどね、
    英寿が「たとえポイントが減ってもこんな奴は許しておけない」とかいう展開ならまだわかりますが英寿だけポイントが減らないのはモヤモヤします。

    減点システムも今後「今回は参加者同士で戦いあってもらうので減点にはなりません」だったり「あいつはデザイアグランプリとは関係ないんだから減点対象にはならない」とかやりそうでルールとして存在する意義がないように思えました。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >それだとギーツもフォームとは言えゾンビになってるんですけどね、

      ゾンビ(状態)とゾンビ(フォーム)は別だから関係ないのでしょう。「ゾンビにはゾンビだ」なんて言わせたいばかりに誤解を招く状況が生み出されてしまいました。

      >減点システムも今後「今回は参加者同士で戦いあってもらうので減点にはなりません」だったり「あいつはデザイアグランプリとは関係ないんだから減点対象にはならない」とかやりそうでルールとして存在する意義がないように思えました。

      ルールはたぶん毎回違うだろうと考えています。共通するのは救助ポイントや撃破ポイントだけで細部は異なる可能性が高いと思っています。

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