『仮面ライダーギーツ』 第27話「慟哭Ⅲ:たのしい戦国ゲーム♡」:感想

2023年3月19日
■春の陽気に誘われて
・登場人物がふらふら出歩いてはトラブルを起こしていて馬鹿みたいな光景が続きました。
ふらふら出歩くチラミはご都合主義的過ぎて最悪でした。ベロバに指紋を渡す以外の必要性が見当たりません。生身で行って何をするつもりだったと言うのでしょうか?

・ビジョンドライバーの仕組みもだいぶ理解し難い内容でした
ドライバーの承認がないと変身はできないけど承認できてなくてもゲームは開催できる。
ゲームと関係ないプロデューサーも強制参加させられる。
どっちの仕組みもだいぶ謎です。ニラムを強制参加させられるなら「ニラムとJGP参加者だけしかいないフィールド」を作って英寿たちが入れないようにして全員で襲いかかるほうが早いと思います。

・ふらふら出歩く英寿は何をしてるのか意味がわかりませんでした。
あれってゲームなんですかゲームじゃないんですか??? ニラムの防衛が基本なのに出歩いていることが不可解です。「俺が行かなきゃ…!」という必然性すら見当たらないので英寿が馬鹿になったようにしか見えませんでした。

■転生…したから何?
・英寿の西暦元年から参加は嘘じゃありませんでした! 西暦元年からDGPに参加したりしなかったりしながら転生してきたそうです。
…それで説明がつかないように感じる部分が多すぎて納得がいきません。

・まず時間の在り方がよくわかりません。
ショーとしてのDGPの在り方からすると直線的な時系列である必然性が見当たりません。「今回は西暦2千年頃。次回は戦国時代。その次は白亜紀。その次は西暦3千年頃です」なんてバラバラなほうがオーディエンスの予想がつかなくて面白くありませんか? しかし未来人の介入が同じ時間軸に沿って順当に進んでくれないと転生は成り立たないはずです。そこがどうなってるのか想像もつきませんでした。オーディエンスは2千年以上も観客やってたり、毎回時間移動もせずにDGPの合間を過ごしてきたと言うのでしょうか? 「DGPに隙間なんてない。2千年間一ヶ月と空けずに開催されている」という線も考えられますが、2千年も見ていて飽きないショーには見えません。

・英寿の思考も理解できませんでした。
え、結局全部わかった上でこれまで知らないふりをしてきたってことでいいんですか? 人としては最低ですね。普通に嘘つきです。「化かされた」とかじゃありません。お前が騙しただけです。
「転生した俺が最強のアイテムを手に入れる」という願いは通っても「転生しても毎回DGPに参加できる権利」は叶えたことがないのがまた不思議でした。今回はDGPに呼ばれなかったから無駄になっちゃったな~なんて不毛な時間も過ごしてきたはずなのですがね。「生きてる限り毎回招待状が届く」は有りでも転生しても毎回届くは通らないか思いつかなかったんですか。基準がわかりません。


次回はブーストマーク2に更にレーザーライザーを着けたレーザーブーストが登場するようです。
ブースト2で苦戦したこともないので戦力的には強化の必要性を感じていません。「重力制御を使って自分の身体だけ加速度を減らすことでブーストの殺人的加速の負担を軽減する」みたいな話なんですかね?




コメント

2 件のコメント :

  1. 今週も感想お疲れ様です。
    >■春の陽気に誘われて
    制作サイドも春の陽気でやられてるんじゃないかってくらいのご都合主義展開でしたね。
    同時に何を書きたいのか何を進めたいのかも分からない凄い無駄な時間と回という最近の仮面ライダーでよく見るやつな気がしました。
    先週のコメントへの返信でいただいた、ひと段落、すなわち作品の方向性を制作サイドも分からなくなってるんですかね。
    どうしてそうなるの?とひと段落の組み合わせの見本のような回でした。

    >■転生…したから何?
    これもowl様が以前見ぬかれていたように、たった一つの謎だけで引っ張てるせいで何一つピンとこないんですよね。伏線や謎が複数あれば少しずつ開示していけるのに、「転生しているとは〇〇ということ」が謎の開示と面白さにつながるわけで
    「実は転生していました」はだから何?なんですよね。
    これエグゼイドのバスったりした体験がずっと足を引っ張っているんだろうなと思います。
    (あれも実は視聴者も他の登場人物も真実を知っていて、主人公は知らないだけという間抜けな構図なんですよね。演出でど派手にしただけ)

    先週のコメントへいただいた返信のowl様のこうだったらが的確過ぎると感じました。
    DGPをもっとサクサク進めて、狐が勝つたびに真実へ着実に近づき、謎も少しずつ明かされていく。
    後例えば缶蹴り戦くらいのところで、狐がDGPの願いのかなえられる範囲の確認等の理由で、『最終戦に残ったライダーの願いをかなえる』みたいにして、猫と狸はowl様の仰るとおりの展開、そして牛は確かに瞬間ライダーはいなくなったが、すぐに次のDGPが始まり、DGPがある限りライダーが生まれるとなれば、ジャマト側に参戦するのに何の違和感もありません。
    キャラの掘り下げをキャラの会話で済まそうとしているのが本当に無駄です。
    すべてはDGPに置くべきなんですよね、デスゲームを盛り込んだライダーなんですから。
    冷静に考えると、もう作品の半分でこれです。ヤバいですよね。
    来週の感想も楽しみにしています。

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    1. >伏線や謎が複数あれば少しずつ開示していけるのに、「転生しているとは〇〇ということ」が謎の開示と面白さにつながるわけで

      やってる内容が見当違いなことも大きなマイナスだと思います。
      匿名さんが書かれたように謎解きのカタルシスは「○○である。ということは~できる!」といった具合に謎が解けた瞬間に先の希望が見えることにあります。ギーツの現状で言えば、英寿の母親探しやビジョンドライバーの奪還につながるべきでしょう。
      しかし「英寿は何度も転生していて記憶も持っている」という設定は完全に過去の出来事であり、英寿にとって知ってて当たり前のことなので何の変化も起きません。英寿にとっては自分が転生してるなんてことは当たり前で、その上で今状況が打開できずにいて、せっかく作ったブーストマーク2も副作用をどうにもできてないないのです。少なくとも英寿を中心にした物語においては情報の価値がゼロです。景和たちにとっても重要ではありませんし、運営も問題視する様子がありませんから皆無かもしれません。
      こんな展開じゃ「それがどうしたの?」としか言いようがありません。

      >後例えば缶蹴り戦くらいのところで、狐がDGPの願いのかなえられる範囲の確認等の理由で、『最終戦に残ったライダーの願いをかなえる』みたいにして、

      そういうブレイクスルーもあって然るべきだと思います。
      ルールや運営に従っているだけだと単調になりますからね。長期作品なら「こんなことしてこの先どうなるんだ?!」と思うくらいの展開も交えたほうが良いと思います。

      >キャラの掘り下げをキャラの会話で済まそうとしているのが本当に無駄です。
      すべてはDGPに置くべきなんですよね、デスゲームを盛り込んだライダーなんですから。

      会話も有りなんですけど、行動で語るほうが効果的だと思います。
      特にデスゲーム(デスゲームになってませんけど)なので対戦相手と探りでもないのにぺらぺらしゃべってるのは不自然ですし。
      願いを叶える姿勢や意気込みなどで語るほうがギーツの現行の在り方には合っていると思います。たとえば道長は主張が意味不明な点を除けば描き方としてはギーツ内ではマシなほうだと思います。

      >冷静に考えると、もう作品の半分でこれです。ヤバいですよね。

      はい、ヤバいです。例年通り50話ペースなら残り23話です。もう6割過ぎようというのに登場人物も作品全体も「何言ってんだ、こいつ?」と感じることだらけです。










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