『仮面ライダーギーツ』 第38話「慕情F:九尾の白狐!」:感想
■二千年の悲願を叶えた方法、それは…
「母親と同じ願いを叶える力に突然目覚める」でした!
…今回の内容を考えた人の筆を折ってやりたくなりました。これではデスゲームも仮面ライダーも意味がありません。目覚めるのに必要な過程にすらなっていないのでどうしようもありません。糞が糞であることをこれ以上説明する必要も無いでしょう。
・最初の狐仮面との問答の意義もまるでわかりません。
「ただ壊すだけか?」ってそりゃ運営壊せば終わる話だからそれはそれで問題ないと思います。英寿は「母さんを助けられるならこんな世界どうなってもいい!」なんて言ったことないでしょう。「母さんに一目会いたい。会って話したい」が目標でそのためだけに二千年も続けてきたんですからその先のことを考えてなくても特に悪いとは思いません。
意味わかんないけど後で思想の無さが落とし穴になるのかな?と思っていたら、特に何もないまま新アイテムを作って勝って世界を作り直したっぽくて余計に意味がわからなくなりました。
・東映公式ページを見たら「破壊して創造する」の創造するの部分が重要だったらしいです。
…そんなシーンには全然見えませんでしたけどね。狐仮面が勝手に難癖つけて煽ってきてただけで、英寿は「え、別に破壊だけではないけど? 創造とか」と普通に答えただけなように見えました。個人的には尺稼ぎかと思うような無味無臭なシーンでした。
■こんな番組は嫌だ
・グランドエンドが何のショー要素もない、ただのデータ消去だったことも正気を疑いました。糞つまらないと思います。
あの、これリアリティショーとしてまだ放送中なんですよね? なんで裏方がセットを片付ける様子を生配信して「グランドエンドだ!」とか偉い人がイキってる姿を見せつけられないといけないんでしょう? 未来人の嗜好は理解できません…
■特に何もない
・道長たちが特に何もなく片付けられたのにはもう笑ってしまいました。
ライダーをぶっ潰す力があるからスエルにも勝ち目があるはずなのに「不参戦だから不戦敗で終了」で終わってしまって馬鹿みたいでした。英寿もなんで協力を依頼しなかったんでしょうね?
・パンクジャックは本当に運営のために何もしないまま景和たちに説明しただけで、しかもみんな何もしなかったから説明した意義も特にありませんでした。
パンクジャック自身も「げ、消えてる! マジかよ…」と立ち尽くすだけでアホみたいでした。せめて「間に合わなかったのか、英寿…」と自分なりにやれることはやった感を出してほしかったものです。
・景和は最後までイキってて実に景和らしかったと思います。世界一兆人の景和ファンも大満足だったことでしょう。
復讐して願いも叶えたかった創世の女神はいなくちゃったんですけどどうするんでしょうね? 英寿に土下座して「願い叶えてください。お願いします!」ってやるんでしょうか? 景和ならツムリを吊し上げて「願い叶えろよ、おら! お前創世の女神なんだろ?!」と女を殴ってるほうが似合いそうです。
・ニラムは1から10まで意味がわからな過ぎました。
突然の銃殺で致命傷を負った時点で理解不能でした。ボロ負けした敵が再戦前にいなくなったらギーツは誰と戦えばいいんですか… 普通ここはニラムゲイザーvsスエルライダーで最低限の格付けを終わらせないと話が成立しなくなると思います。ニラムが道長みたいな「敵だけど味方になったり共感することもあったりするライバル」みたいなポジションだったらまだ因縁作りとしてわかりますけどニラムでは無理でしょう。
そもそもニラムが突然この世界への思い入れや「そんなヤラセじゃリアリティが無いだろ!」とキレること自体が唐突過ぎました。もっとちゃんとニラムなりのポリシーを描いてからでないと無理です。
最後はなぜか治療もされないまま死んでいきました。ツムリはなんで放置したんでしょう? ニラムだけに留まらないところまで意味不明な展開になってしまいました。
・ツムリはミツメと同じような能力に目覚めることを目指してデザインされた存在だったそうです。
未来人のことを全然知らないので「そうなんですか」としか反応しようがありません。親がどうなってるんだろとか、クローンじゃダメなのかとか、誰もツムリの素性を不思議に思わなかったとか、実験1発目で成功するとかすごいっすねとかいろいろ思うところはありますが仕組みがわからないので疑問を持ちようがありません。
■ブーストマーク9
・見た目は普通のかっこいい系ですね。よくある感じで特に新鮮味はありません。
スーツのかっこいい路線に対して、武器の玩具っぽさ全開具合がミスマッチだと思いました。
創世の力の万能加減と地道に攻撃する姿もアンバランスだと思いました。何でもできるのかできないのかどっちなんですか。本気出すならスエルのドライバーを分解して生身になったところにワンパンで済むでしょう。力を無駄遣いしまくってる感じが英寿のキャラクターとも合っていないように感じました。
次回は…未来人も退場したし英寿が創世の女神の力を使えるようになって敵はいないしでもうすることがないような?と思っていたら”新しいゲームマスター”が登場するようです。
「「「今更何をするんだよ????」」」という疑念が無数に湧いてきました。ゲームマスターからして誰こいつ?だし、ベロバたちがどうこうも今更過ぎるし、これの何が面白いんだろうって気持ちでいっぱいです。
こんにちは。久々の専用武器持ちの最強フォームでしたね。
返信削除Ⅸの登場シーンとバトルシーンは圧倒的にカッコいい。オーマジオウみたいでした。破壊と再生と言う相反する力で圧倒的な戦闘力は久々に興奮出来ました。
ただ元凶のような相手を倒してしまったので、今後来るであろうラスボス戦が、消化試合気味にならないように期待したい。
匿名さん、こんにちは。
削除>ただ元凶のような相手を倒してしまったので、今後来るであろうラスボス戦が、消化試合気味にならないように期待したい。
スエルを元凶としていいのなら、突然社長が現れて「スエルをパワハラで犠牲もいとわないように追い込んだのは私だ」とか言い出せば問題ないと思います。消化試合というならスエルも充分そうだと私は思います。
そもそも論としてはスエルたち個人の問題でない限りは未来人全員をどうにかしない限り平行世界からの干渉は無くせないでしょうしね。
いつも楽しく読んでます
返信削除残り約10話、消化試合で終わらせるつもりなんでしょうかね…
最終回の前にラスボス倒しちゃってあとはずっと思い出作りしてた前回の悪夢を彷彿とさせるようで怖いです
余命10年さん、こんにちは。
削除新しいゲームマスターを出すというなら何かしらはあるんだと思います。
今までゲームをやって何か形にできたかと言えば何も思いつかないのでまともなものが出るかは怪しいと思っていますが。
キャラ中心に回すことがあったとしたら、形式としてはそれはそれで有りだと思います。
今まで一応、個人の夢や挫折やらの話を形式上はしてきたはずです。ここまでDGPをやってきてDGPは終わったので「じゃあそれぞれがこれからどうするかの話をして終わりにします」というのは話の流れとしては妥当だと思います。メイン参加者の大半は「母を取り戻す」とか「死んだ人を生き返らせる」などマイナスをゼロにする目標しか掲げてないので未来を描くのは困難だと思いますが。
ギーツは謀略編辺りがピーク
返信削除比較的マイナス点が目立つ前だとは思います。
削除それ以降は景和と祢音のメンヘラ度が上昇し、リアリティショーだと説明されてるのに誰も運営に文句を言わない違和感が増大していく一方ですからね。
謀略までの時点でもガバガバルールやどうせ戻ってくるのに必死に英寿を脱落させようとするギロリなど後の展開と矛盾する内容は大差ないと思いますが。
ギーツ見てると前作のリバイスってなんだかんだ言ってヒーロー物やってたんだなって…
返信削除リバイスはヒステリー大二を除いて一応は人命救助や人々を守るために戦っていましたからね。
削除ありきたりなことでも実際に作中でやるかやらないかで結構印象に差が出るものなのですがスタッフは未だに理解できていないようです。
ギーツの場合はそれ以前にモブを犠牲にすることに躊躇が感じられない描写があるのでヒーロー的行動とか以前の問題ですが。