『仮面ライダーギーツ』 第28話「慟哭Ⅳ:絆のレーザーブースト!」:感想
■まるで心が動かない
・ジーンは視聴者なのか自分で体感したいのか、どっちなのか大前提から理解できませんでした。
体感したいならオーディエンスなんてやってないで主体的に参加できる遊びをするべきだと思います。未来にはそういう遊びは無いんですか? 未来では自分の身体も寿命も好きにデザインできるという話なのに体感系の娯楽がないとは不可解です。
・最後の「他人の生き様を見て満足してないで自分がどう生きるかを考えてみる」って締め方も謎でした。
未来では万能過ぎて結果がわかりきってて不確定な未来なんてできないから過去に干渉してDGPを楽しんでるんじゃなかったでしたっけ?? 考えたところで「無理だ、全部決まってるようにしかならない!」で終わっちゃいません?
そもそも論でいくと「じゃあ常に未来人が思いつかないような創意工夫が求められるDGPの運営スタッフになればいいじゃない」って話になり未来の絶望を根本的にひっくり返すことになりそうですし。大前提も結末もどちらも理解できませんでした。
・私にとってはジーンというキャラ自体が好きになれなかったのでどうにもなりませんでした。
人間相手にコンテンツ感覚で接してくるのは普通に気持ち悪いですし、本人に面と向かって「推し」とか言うのもグロテスクだと思うのでとても気持ち悪くて共感の欠片もありませんでした。
死への恐怖はまだ良かったです。他人の死への嫌悪感も含めるというのはまともなリアリティがありました。でも未来人の死生観どころかどういう生活を送ってどんな価値観を持っているのか大前提になる部分がわからないので気持ちの隔たりは消せませんでした。描けないなら未来人じゃなくて超常技術を持った現代人にしたほうがマシだったと思います。
■英寿
「大切なのは今をどう生きるかだ(キリっ!)」って言ってましたけど説得力を感じませんでした。
「今回は上手くいかなかったから未来に保険をかけられる願いにしておこう」とか「とりあえずスターになってみよう!/運営と家族になってみよう!」なんて思いつきでやって何の成果も得られていなかった人物に今の行いの重要性を説かれても綺麗事を言っているように感じます。
まして特に意味もなくお散歩して死にかけたり、「俺が先鋒だ!」とかイキってたのにあっさり負けたので余計に説得力がありません。
■道長
・どくさく紛れにビジョンドライバーをベロバから奪いました。最初から狙っていたそうです。
…だから何なのでしょう?
道長がビジョンドライバーを手にしてもどうにもなる気がしません。下手をすればビジョンドライバーを2つ揃えても「…? 何も起きないぞ。どうすりゃいいんだ!」とアホ面を晒すだけな気がします。
そもそもベロバにレーザーレイズライザーがあるからやろうと思えば道長をボコって奪い返せるのでは?という疑念もあります。これまでのDGPのグダグダの延長線上にしか感じられず、何の緊張感も変化も感じません。
■レーザーブースト
・レーザーレイズライザーのデザイン能力で調整したから眠くならないそうです。
あれって未来人限定じゃなくて現代人にも有効だったんですね。科学力で後から改造しているだけで生物としての在り方は未来人も現代人と差が少ないんでしょうかね。
・見た目は個人的にはブーストマーク2よりダサくなった気がしました。
追加パーツがかっこよく見えません。白い狐だとマグナムギーツのほうがスタイリッシュですし。
能力もベクトル操作能力で拘束する程度でマーク2からの変化が少なく面白みがありません。
次回は道長が1vs1で戦うルールのゲームを行ったり、祢音の出生の秘密がベロバにバラされたりするみたいです。道長がレーザーブーストに勝てる気がしませんし、祢音の出生も興味がないので反応に困ります。祢音がDGPの願いで生まれていようが、そもそもこの世界自体がずっと未来人の干渉を受けて捻じ曲げられてきたのだから大した問題じゃないと思います。景和なんて両親をDGPで殺されてるんですよ? 特異な生まれに苦しむ云々も英寿がもうやっちゃってますし。
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