『王様戦隊キングオージャー』 第5話「 冬の王来たる」:感想

2023年4月2日
■ギラの素性
・ギラはラクレス王の弟だそうです。少なくとも13年前までは王宮で正式な弟として暮らしていたようです。

・…だからどうということもないですね。
剣やシュゴッドに認められた時点で王の資格は有ると思いますし、資格があろうがなかろうが王様が糞なら蜂起する権利が民衆にはあると思います。ギラが王族じゃなかったら話が成り立たないと思えないので今のところどっちでもいいです。なんでギラは忘れてるんだよとか誰も弟がいたことを覚えてないのかよとか思ったことはいろいろありますが、それよりも「そんなことより話を進めてくれない?」って印象です。

・ギラが王族だとわかったことで国盗りや民衆からの支持の集め方をどうするかといった課題が全部無くなったので余計に進展の順番待ちが増えました。
山積みになった書類の如く退屈な作業が積まれていてうんざりしてます。遅くてもあと2話以内にはさっさと片付けてほしいです。

■リタ
・ゴッカンの王、リタは普段は職務に忠実な一方、プライベートでは「あいつもう有罪でいいよね!? ダメ?」とか言っちゃう人でした。
真面目な姿のほうにそれほど馴染んでいたなかったのでギャップとかいうより「そういう人なんですね」と受け止めるだけで特に驚きはありませんでした。

・キャラとしては裏表や本心がわかりやすく、一番馴染みやすい気がしました。
ギラとカグラギは言葉が嘘だらけで本心が見えませんし、ヤンマとヒメノは本心で動くけれども何を目指して何をしているのか行動の意義や価値観が掴みづらいです。
みんなリタみたいな性格だったらこの5話の内容が2話で済んでてもおかしくない気がしました。

■(アリ)ジゴクジーム
・見た目はかっこよかったんですけどバトルの扱いがぞんざいでした。
生身戦なんて出たと思ったらワンパンで終わりました。巨大戦もキングオージャー側の意思疎通の悪さのほうが中心で怪人の行動は特に目立ちませんでした。

・巨大戦のグダグダは展開はシームレスなほうが合ってるのに、映像表現は一つ一つバンク映像も交えながら映していく形で噛み合ってなかったと思います。
グダグダをやるならスピーディに敵を圧倒しながらも仕留めしそこない続けるみたいな方がまとまりが良かったと思います。単なるアクションとしてはいちいち腰が折れるので爽快感どころか不快感が出ていました。
最後は「引っ込んでろ!」で全員の意思が揃ったという理解で合っていたようですが話もアクションもボキボキに折れていて締まりませんでした。これをやりたかったなら最後のトドメに全精力を傾ける構成にして、途中のグダグダはほどほどにしておいたほうが良かったと思います。


次回はラクレス王とギラが激突するようです。
予告の映像だとラクレス国内にバグナラクやカメジームが出現しているようでした。今回バグナラクと内通しているやつが様子でしたがそれもラクレス王ってことでいいんですかね? 今更「実は大臣のほうで…」とか言われても大臣は空気だから反応に困ります。





コメント

2 件のコメント :

  1. 今週も感想お疲れ様です。
    >山積みになった書類の如く退屈な作業が積まれていてうんざりしてます。遅くてもあと2話以内にはさっさと片付けてほしいです。

    なんというか本当に組み立てとか設定の積み方が雑ですよね。
    これ前後編でギラが王の弟っていうのでスタートして、その後にそれぞれの王様たちのキャラ紹介にすべきだと思いました。
    なんていうかやっぱり初動に失敗しているというか(というか次回予告でも盛大に滑っているのですが)
    クソみたいな演技の悪の王様で世界をどうにかしようとしてるのが本当にダメです。
    なんで真っ当なというか分かりやすいヒーローにしないんでしょうか。
    描ける実力もないのにーって思います。

    多分来週も積まれて処理する作業が増えるんでしょうね、やれやれ。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      私は話の組み立て方の問題ではなく、質の問題じゃないかと考えています。
      たとえばギラの素性の話なら「ギラ自身は自分が王家の血筋でラクレス王の弟だと知っていて、1話の襲撃事件をきっかけに兄の圧政を止めるため悪の王として立ち上がって他の王様を騙して兄の打倒に利用するつもりだった(結局素性以外はバレバレだった)」という流れなら話の構成はさほど変わらないと思います。
      メンバー紹介自体も1話ごとに「新キャラ一人+ギラ」で進めてきたので紹介にこれ以上割くのは悠長だと思います。
      形式の問題というより一つ一つの描写を活かせなかったことが積み重なった結果が現状だと私は思います。たとえば毎回ギラが「俺を連れて行け」しか言わないのではなく、もっと個性や価値観、あるいは焦燥など一つ一つの描写に見せる意義を追求しないと「5人揃いました」以上のお話にはなれないと思います。

      >クソみたいな演技の悪の王様で世界をどうにかしようとしてるのが本当にダメです。
      なんで真っ当なというか分かりやすいヒーローにしないんでしょうか。
      描ける実力もないのにーって思います。

      それはそうだと思います。できないのに変わったことをしても失敗して平凡以下になってしまいますからね。自分ができるかどうかの目算は甘いように見えます。要素の数のわりに活かせてるものはあまり感じません。
      たとえば王を個性的にしたのは悪くありませんが、そのせいでギラが劣化品みたいになっていることは大きな問題だと思います。

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