『王様戦隊キングオージャー』 第7話「神の怒り」:感想
■予想外
・キングスコーピオンが黒キングオージャーを刺したのはラクレス王にとっても想定外の事態だったそうです。私にとってもそのガバガバっぷりは予想外でした。
ラクレスの計画は「キングオージャーで繭を壊す」だけだったってことなんですかね?
そのキングオージャーも王様たちに取り返されてしまったみたいなんですが大丈夫なんでしょうか? 既に予定外の事態が起きているので信じる気になれません。
・カメジムがキングスコーピオンを奪われたのはさすがに予定通りだったようでした。
ただ、奪わせるメリットがよくわかりません。よくある「残りの一つも集めさせてから奪い取る」みたいな計画なのでしょうか? 三大守護神が揃うとヤバいと語られてきているのでそんなに余裕をもって構えられることが不思議です。
そもそも最初から揃えさせる気なら放っておけばいい気がします。放っておいてももキングオージャーやラクレス王たちは三大守護神を揃えたがるはずです。このほうが何か企んでるかもと警戒されるリスクが減ってバグナラクにとって有利だと思います。
・一番順当な可能性は「カメジムはデズナラクを裏切るつもり」という線ですかね。
キングオージャーにデズナラクを倒させる予定ならわざと渡す理由も通ります。カメジムを信用したデズナラクが馬鹿みたいですが、相手を信じて裏切られる展開は王様相手に何度もやってますからね。
ヒメノの両親を殺した謎の人物がカメジムという可能性もあり得るでしょう。これならデズナラクの存在感の薄さも納得がいきます。最初から黒幕のカメジムの前座でしかないなら序盤にデズナラクに時間を割こうと思わないのも納得です。
敵も虫、シュゴッドも虫でシュゴッドには人間不信という話も出てますから「デズナラクも人も滅ぼそうとする人型のシュゴッド」がカメジムの正体だったりしたらいろいろまとめやすそうです。
■ヒメノ
・ヒメノの話は災害も両親の話も初耳な印象なので説明という以上には受け取れませんでした。
もっと前フリがほしかったです。たとえばギラに対して「シュゴッドを操る能力?!(まさか両親の仇と関係あるのか?)」と興味や猜疑心を示すとか。
・シュゴッドを憎んでいる話はもっと突拍子がなく感じました。
3話でカタツムリのことを可愛がってたじゃないですか。医者なら人間がしでかした凶行なんて何度も目にしてるでしょうし、人間>シュゴッドという価値観であると言われてもピンと来ません。
・乗った後のサソリーヌに対して「好きなのね! わかった。秘密にしておいてあげる」みたいに打ち解けていたところからすると基本的にはカタツムリに対するような態度のほうが基本でキングスコーピオンに対する憎しみだけが例外なんでしょうかね? 基礎が描かれていない状態で例外に入られても伝わりません。
■ヤンマ
・ギラへの説得が急に感じました。言ってる内容は問題ないんですけどもっと早く言うべきタイミングがあったように感じました。
たとえばギラが悪役演技を他の王様にも繰り返しているときとか「無駄に誤解されるから止めろ!」と止めておくほうが親切だと思います。
じゃあその頃にはそんなにギラを仲間扱いしてなかったのかというとそうとも思えません。2話の終わり頃から後には特にこれといったヤンマが見直すようなきっかけが見当たりません。権威性がむしろ嫌いなヤンマの性格からすると王子という正当性が明らかになってるかどうかは気にしないでしょうし。
■克服できたの?
・キングオージャーがまた合体できるようになったことは克服できたとみなしていいのか判断がつきませんでした。
そもそも王様たちもギラもどういう仕組みで操っているのかがわかりませんし、ラクレスの洗脳もどうやったのか謎なので本当に克服できたのかわかりません。これで本当に克服できてた場合ラクレス王にどんな手が残されているのかもわかりませんし。克服する前も後も状況がよくわからないのでずっと半信半疑なままです。
・そもそもシュゴッドの扱いが相変わらずわからないままです。
今回ヤンマは「シュゴッドは道具だ」と言っていましたが、シュゴッドの起こした15年前の災害は「神の怒り」と呼ばれているんですよね。シュゴッドは道具でしかないという考えが主体的なら「人間を襲った危険なセミシュゴッドを地上から消し去れ!」なんて話になっててもおかしくないと思います。実際にはそれどころか”神”と恐れている様子です。
道具と呼んでいるのはヤンマだけか、あるいはヤンマすら口が悪いだけで「シュゴッドには協力してもらってるだけだから何が起きても人間の責任だ」みたいな仲間意識である可能性も考えられます。でも王様たちはわりと機械扱いしてる感じが強いので自信がありません…
■キングスコーピオン
・サソリだけど武器は針じゃないんですね。どう見ても爪のような使い方で戸惑いました。鋏ですらないんですねぇ。
・バトルは逆転の説得力が薄かったです。
統制の取れた遠距離攻撃で苦戦していたのに剣より射程が短い爪であっさり逆転できる理由がわかりません。あれならカブトのほうが遠距離攻撃には遠距離攻撃でわかりやすかったと思います。パワーが段違いとか言っていましたけど、それなら力自慢の敵のほうが合っていたと思います。
■グンダジーム
・ひと目で蟻とわかるデザインで、軍隊アリだから隊長のように雑魚を指揮するわかりやすい敵で良かったです。
キングオージャーの怪人はあまりしゃべらないし作戦とかも少なく、生き物というよりロボットのような敵が多かったです。その点グンダジームは言葉もしゃべるし明確な作戦行動も取っていて展開がわかりやすかったです。やっぱりこういうほうがバトルは面白いと思います。
次回はギラとラクレス王が決闘裁判をするそうです。
「…なんで?」と思いました。ラクレス王に決闘をするメリットが見当たりません。普通に捕まえて処刑しても変わらないと思うんですが。今回カグラギが提案に来ていたのでその関係なんでしょうか? 前回同盟を破棄して「私に従え」とか言っていた人物が提案に乗る理由は相変わらずわかりませんが。「カグラギに騙されてアホみたい。悪役の格が低いと退屈する。早く退場してほしい」と言うことにならないと良いのですが。
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