■どこまでも展開の箇条書き
・最後まで、というか最後だからこそいつも以上に「僕の好きな展開」の箇条書きっぷりが酷かったです。
本当に箇条書きで間をつなぐ展開がないから展開がワープしまくってました。

・のっけから決め台詞が全然決まらないところが実にキングオージャーらしかったです。
普通だと、ここまでの文脈で同じ台詞でも今までとは違ったふうに聞こえたり、散々苦しめられた敵に勝利宣言をすることにカタルシスがあったりするものですがな~んにもありませんでした。
ヒメノとか最近永遠の命関連でグダグダ言ってたから散ることを知らぬ花がどうのとか逆に意味がわからなくなってましたし、ダグデド相手には相変わらず勝てる気がしないので名乗り口上も「なんでこんな強気になってるんだ?」と王様たちの正気を疑うだけでした。
しかも実際巨大化されたら「ロボないと勝てないんだけどここからどうするの???」と慌てていて登場人物まで完全に狂ってました。

・まだ生きてたカメジムとまだ帰ってなかったデズナラクにびっくりしました。賞味期限切れどころか腐った生ゴミを映してどうするんでしょう??? なんで前回のうちに終わらせなかったんでしょうね…
デズナラクに至っては普通に戸惑いました。前回の冥界の門が閉じるとか何とかは何だったんです??? 帰らなくいいなら他の王様たちもまだ戦ってくださいよ。

・全体としてはダグデドが急に弱くなってたのが萎えまくりで台無しでした。
「ロボないけどどうしよう?!」どころか、なんで生身で勝てるようになってるのかが全く理解できませんでした。全く弱ってないダグデドと負傷した王様たちで戦力的にはマイナスしかなかったはずなのですが。
論理的回答があり得るとすれば「死んだ王様たちがめちゃくちゃ強くてダグデドを削ってくれた」ですね。個人的にはあり得ない答えですが。

・お約束にこだわる割には「強敵の最強技の打破」という定番はやらない辺りがわかってないと思います。
「民の力を使った元気玉だ!」とやったところで「じゃあ星ごと吹き飛ばして大本を断てばいいじゃんw」ってやられたら終わりなんですよ。ダグデドはワープできるけどキングオージャーロボはできそうもありませんしいくらでも立て直しができちゃいます。
最後の最後までダグデドの万能設定は活かせないどころか足を引っ張られまくりでしたね。どうせダメだろうなと思っていましたが何の対策も打てずに終わりました。ダメダメです。

・「シュゴッドはソウルが本体」という話は半分初耳でした。
ソウルを取り外されたクワーゴンやゴッドカブトたちはよく人類に敵意を持たなかったものです。
あの最中に外してることにもびっくりしました。あの状況でどうやって外したんでしょう…? 無くても動くなら最初から外しておくほうが安全ですし。説明されたはずなのに意味が全然わかりませんでした。
でも作り直した様子は見せないところが実にキングオージャーだなと思いました。結局、シュゴッドに興味がないんですよ… 総力戦のシュゴッド無視といい、外見を取り繕うことすらできていません。台詞一つで無かったことになると思ってるところが実に浅はかです。

■論理の破綻どころか最初から成立してない
・「人間の命は永遠につながっていくから狭い世界のお前一人の命より上だ!」みたいな話は全く意味がわからないどころか否定材料がいくつも思い浮かんでしまって困りました。
そもそもキングオージャーロボの「永遠の命」って王の証の代わりなんですよね… スタッフはもう忘れたみたいですけど王の証って「ダグデドが作ったもの」なんですよね…
つまり「”お前の作った永遠の命”の代わりの俺たちの永遠の命はお前のより上だ!(他のパーツも全部ダグデド製のままだが棚に上げておく)」って言って勝ち誇ってたってことなんですよね。私には勝ち誇れる理由がわかりません。
「お前が作ったものはお前を越えられないなんて思い上がりだ!(何もできないと思っていた民衆の蜂起を回想しつつ)」なんて言うほうがよほど状況に合っていると思います。

・狭い世界云々は完全に意味がわかりませんでした。
空間の話をするなら次元が違うからまず意味を成しません。そもそも空間という概念が上位次元で通用するかどうかから怪しいですからね。
命関連もダグデド=永遠の命ではないし、人間の命もここで死んでれば有限だしで何も理屈が成立してないと思います。
そもそも永遠の命批判は一昔前なら全部ジェラミーにも刺さってた批判だってわかってて言ってるんでしょうか? 似たもの扱いしてたゲロウジームにもジェラミーは同じ言葉言えるんですか?
こういうところでまとめにくくなるから、普通は永遠の命の対偶は「有限の命」にするんですけどそういうことすらスタッフは考えなかったんでしょうね。殺せる不死身と殺せない不死身という馬鹿げた前科があるスタッフですから当然ですね。

■最後まで狂った倫理観
・「王が民となり、民が王となり~」とか言ってたのに王様同士のトップ会談で話しを決めて、挙げ句に私情で破綻させている姿には「うん、いつもどおりだ」と妙な安心感を感じてしまいました。この世界はヤバいままです。何も変わってないから当たり前ですね。

・後の描写はもっとヤバくてもう笑っちゃいました。
ンコソパに法律の導入ってそしたら一手に引き受けていた国際裁判所の意味がなくなるんですけどスタッフはわかってないんでしょうね。「今まで国内法すら無かったのかよ?!」っていうツッコミどころもありますけどそれもわかってなかったんでしょうね。
他にも豪華な料理があったのに田舎料理を学んでいるイシャバーナやインターネットが普及してるはずなのに今更パソコンを覚える黒子さんとか、囚人の健康管理がなかったゴッカンなど「良くなった描写がこれ???」と思う内容ばかりでした。
ヤバヤバな描写だらけで本当にこの世界は住みたくないなと改めて思いました。そういう点では実感のある良い最終回と言えるかもしれません。

■バトルもダメ
・設定もストーリーも終わってるんで当然の帰結ではありますけどバトルもダメダメでしたね。
等身大戦は普通に攻撃してるだけで凌駕一閃すらなくどうして勝てるのか意味不明。
巨大戦は射撃を飛ばすだけのしょぼいシューティングで、機体よりも画面のほうがよく動く始末。
巨大戦の結末もなんで勝てたのか理解不能で、倒したらなぜか元の場所に戻ってまた意味不明でした。
ダグデドの本体らしき頭部パーツの中の小さいやつをわざわざ倒してましたけど、本体を倒せないとかじゃなくてダメージが入らないのが問題だったので唐突な弱点が逆に浮きまくりでした。
デザインを考えた人はこういう設定を盛り込んだら役に立つだろうと思って入れたんでしょうけど、こんな扱いじゃ浮かばれませんね。


最後の最後まで書くことがあまりありませんでした。
作品全体の感想は後日、別の記事として書きます。作品の内容が薄かったので、基本的には見ればわかることを言葉にするだけになると思います。