『仮面ライダーガッチャード』 第21話「マッドウォリアー!黒炎のヴァルバラド!」:感想

2024年2月4日
■変身しました
・肝心の変身できた理由は全然伝わってきませんでした。
「両親や恩師の思いに気づいたから」みたいな感じでしたけど、それだと単に今まで思い出せずにいた挙げ句にやさぐれて暴れてた勘違い迷惑野郎なだけなんですよね… それでいいんでしょうか?
これだと「お前に必要なのはドライバーではない! 治療だ!」っていう、さっさとカウンセリング受けてればとっくにライダーになれた案件になってしまいます。そんな公認メンヘラライダーは嫌です。

・普通だったら「自分を守ろうと必死に戦う宝太郎たちの姿を見て、両親の最後の姿と重なり思い出した」なんて風にするところでしょうね。
実際には「なんか指輪が光ったら記憶が戻った」という不思議現象なので理解も否定もしようがありません。

・スパナの第一印象が学校まで乗り込んでくるキチガイだったのは大失敗だったと思います。
せめて序盤にスパナなりの正義感や職務で動いていると理解できる形で描いていれば「スパナは仲間だ」って言う宝太郎たちの主張にもいくらか共感できたでしょう。
実際には印象はキチガイで、活躍はマジで一つも思いつかない状態で仲間になってほしい気持ちが全く浮かんできません。

・宝太郎たちは空気でした。空気な上に無能でした。
警護対象を置いていった挙げ句に警護対象が襲われていました。途中で戦場から消えたレンゲたちは何をやってたのでしょう… ガバガバ警備どころかアホアホ警備です。「あ、UFO!」って言われたら全員ほいほい見にいきそうです。
マジェードがアトロポスに秒殺されたりパワーバランスもめちゃくちゃで、ガッチャードは負けさせるわけにはいかないからどうでもいいタイミングでしかスーパーガッチャードにならない舐めプで最低でした。
わざわざスーパーガッチャードでキックしたのにケミーを分離しない理由は話の都合以外に何があったのでしょう?
「スパナが弱っていてあの状態で分離すると命の危険があったからだ」なんて仮説を考えようにもそれだと今度は「普段はマルガムになった人を容赦なく蹴ってるのは殺す気でやってきたってこと?」という話になってしまいますし。
メインのスパナから端っこの宝太郎たちまで隅から隅まで展開がガバガバでした。

■長谷川さんまでガバガバ錬金術
・前回は「死人に錬金術は使えない!」と言っていたのに今回は使えていました。
そんな初耳設定を2連続で出されてももう「スタッフがそう決めたからだろ?」と投げやりにしか反応しようがありません。
たまにしか登板してない内田さんなら内田さんの頭の中ではそうなってたんだな、で済ませられなくもありませんが、一番登板数が多い長谷川さんでは通用しません。ちゃんと描くのが仕事です。思いつきでやらずに真面目にやってください。

■仮面ライダーヴァルバラド
・剣をキックで押し込むのはスピーディーでかっこよかったです。それ以外はパッとしませんでした。
前後の動きは全然説得力がありませんでした。パワー系みたいなデザインと防御力の割に攻撃を全部見切ってるような避け方で方向性が迷子になってるように見えました。
生身でドレッドを圧倒することに至っては意味がわかりません。それで勝てるなら変身って何なんでしょうね? 武器だけ用意すればよくありませんか。

・デザインはヴァルバラドの強化フォームという印象で大して変わってなく、それも変わった分だけ没個性になった感じで残念な印象です。
ヴァルバラドが「継ぎ接ぎしたような不完全な変身」を体現したデザインでまとまっていたのでそりゃ面白みが減るのも当然だと思います。強化フォームありきならコンセプトが間違っています。


次回はレンゲがケミーだかマルガムだかの虜になるみたいです。
新ライダーノルマを詰め込んできたかと思ったら急激にどうでもいい展開になって落差が激しいです。もっとバランスを取れないのでしょうか。
脚本はマジェード回を担当した井上亜樹子さんだそうです。完全に捨て回担当って感じですね…
シリーズ構成をわざわざ二人にしたのは単独脚本ほど過密はなく、それでいてこういう捨て回を減らすためだろうかとか考えていましたが特に意味はなさそうですね… 当初は内田さんの予定だったけど途中降板になった可能性のほうが高そうです。




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