■前編が終わった
・「スパナがこれこれこういう訳で闇堕ちしました」以上の内容がなくて退屈でした。
過去は両親が殺されるところを見てキレただけでしたし、両親がマルガムの仕業なのは最初から隠す気も感じられませんでした。挙げ句に変身アイテムまでもう登場済みなので予定調和以上のものが欠片もありませんでした。

・個人的には「そもそもスパナに仲間になってほしいと思わない」ことが致命的だと思いました。
闇落ちだ!って登場人物は騒いでましたけど、私にはスパナに善人の印象がありません。戦力としての必要性も感じたこともありません。最序盤から雑に噛ませ犬として扱い、人物としても突っかかってくる迷惑キチガイとしか描いてこなかったことの反動がもろに出てました。当然の帰結過ぎてツッコむ気すら起きず、「どんだけ馬鹿なの?」と真顔になるだけです。

・東映公式ページを見ると、スタッフは「美学」にこだわっていたらしいんですがその美学をキチガイアピールにしか使えてない時点で破綻しています。
「スパナの美学って良いよね」と思える視聴者が果たしてどれだけいたでしょうか? それができてないと話になりません。

■知らないことに興味は持てない
・スパナの暗黒の炎とかいうのが「冥黒の力との親和性が高い」と言われて、冥黒の力とかそんな設定あったんだと思いました。
私は20話になってもなんで「”冥黒の”三姉妹」って言われてるのかすらわかってませんでしたよ。黒い服を着てるから以外に理由があったんですねぇ。
と言っても、結局「冥黒の力と錬金術ってどう違うの? 普通の錬金術は何なの?」というもっと根本にある疑問は何もわかってないから大した意味はないと思いますけどね。

・更に突き詰めてそもそも論でいくとこれも「雑に描いてきたからどうしようもない」問題に行き当たると思います。
「この世界に錬金術が必要な理由」が何一つ描かれた覚えがありません。「冥黒の力は危険なもので、錬金術は自然と冥黒の力に通じやすい」って言うなら真っ当な結論は「錬金術は封印されるべきである」になるのが平和的な考え方だと思います。
普通ならそれだと困る理由を用意するんですけど特に無いんですよね… 平和利用されているところを見たことがありません。人権無視の記憶消去だの錬金術師同士ですら本人が知らない間に記憶改ざんされることが頻発してたり実害しか見当たりません。
主人公が熱心なケミーですら制御不能の危険物過ぎて錬金術師すら封印したがる災厄ですし。

■仮面ライダー=ドライバーで変身するやつ
・仮面ライダーって口で言う割には作中の定義がわからないなと思っていましたが、今回の口ぶりだと「ドライバーで変身した姿が仮面ライダー」のようでした。
ただ、これだとドレッドライバーに反応が薄かった理由が不思議です。「ドライバーだと?!」って反応する人物がもっと多くて当たり前だと思うんですがなんであんなに反応が薄かったんでしょう? 三姉妹のマルガム多重錬成のほうがよっぽど驚いてませんでした?

・個人的にはガッチャドライバーが作れることが少し意外でした。
作ろうと思えば作れるんですねぇ。リンネのも誰かが作ったものなのでしょうか? 劇場版を見てないのでこの辺の事実関係が全然わかりません。

■パワーバランスがめちゃくちゃ
・バトルは強さが曖昧過ぎて話になりませんでした。
「スパナのマルガム>>天使マルガム>スーパーガッチャード&マジェードの二人がかり」になっていて二人の弱体化が凄まじかったです。本当に雑ですね…
ここまで「私たちにやる気はありません!」と断言されると怒る気すら起きません。こんなスタッフ雇ったのは誰だよと怒りの矛先が変わってきます。


・次回はスパナが仮面ライダーという名の強化フォームになるようです。
個人的にはまたもケミーを無視した結果、話がぐちゃぐちゃになりそうな予感を感じています。
ヴァルバラドってスパナが自分で開発したアイテムなんですよね? 「ケミーは道具だ」と断言して利用する道具を創り出した人物が、ケミーに友好的だからこそ宝太郎に託されたガッチャドライバーと同じものを使うなら禊や理論武装が必要だと思います。
スパナの復讐心だの全然関係ない話をしてる後編でそんなことしてる暇がある気がしません。こういう文脈を全部無視して「俺は復讐のためではなく両親のように世界を守るために戦う!」とか言い出して解決扱いにされる気がしてなりません。