『王様戦隊キングオージャー』 第48話「さらば、親愛なる民よ」:感想
■当然の帰結
・ダグデドが本気出したら勝てませ~ん!
………わかりきっていて結論を改めて提示されて冷え冷えでした。まぁ、そりゃあ勝てないでしょうね。初登場時の隕石攻撃に対処できるイメージが湧いてきませんでしたからね。負けることには何の違和感もありません。
・しかも敗因が「グローディにジェラミーの王の証を使っちゃったせいで最強キングオージャーロボを作れないから」でそれも呆れました。
やっぱり凍らせて討伐は後回しにするほうが良かったんじゃないですか?!
しかも前回永遠の命を否定しておいて、今回では「ロボに永遠の命を与えて不死身の戦闘マシーンにするぞ♪」ってイカれてます。シュゴッドも生きてるんですけど…
さすが侵略者の血筋ですね。異種族を蹂躙することに何の躊躇もありません。シュゴッドと話せるギラは何を思って虫権無視の話を聞いていたのでしょう。避難先も候補すら見つけてないでしょうに移民できる気でいましたし。こいつら地球人の末裔じゃなくてデーボス軍じゃないですかね?
・ガバガバ避難計画はどこからツッコめばいいのかすらわかりませんでした。
予め決めておいた避難計画なのに側近からすら反対に合うって計画を立てておいた意味がないじゃないですか…
しかも「他所の惑星に逃げてもダグデドが本気出したらすぐ見つかるのでは?」と思っていたら、ダグドデに支配されることが前提になっていて余計に呆れました。その理屈なら王様戦隊が降伏して五道化みたいにダグデドを楽しませる存在になってでも逆転のチャンスを待つ方法もあったんじゃないですかね?
・一番理解し難いことはこれらを終盤の見せ場として持ってきたことです。
王様のガバガバ計画とこの期に及んでもアホなままの衆愚を見せられてどう盛り上がればいいんでしょう?
■地味に確定
・王の証もダグデドがあげた力だったことが説明されました。本当になんでもダグデドがくれたものなんですねぇ。
設定が開示される度に思ってきたことですが、ダグデドって言葉の割に働き者ですよね。そういうやつじゃないと宇宙の管理は務まらないって話なんでしょうか?
こんなにせっせと働くなら「ダグデドは片付けを楽にするために様々な星の住民に人知を超えた力を与えて殺し合わせて数を減らそうとしてきた。デズナラクも実は五道化で人類殲滅の任務を命じられていた。バグナラクや地球からチキューへの移民が見過ごされてきたのも殺し合いが活発になって好都合だと思われていたから」
みたいな流れのほうが整合性を取りやすいと思います。片付けがめんどくさいめんどくさい言ってる割には2千年以上前から効果の薄そうな介入をこまめにしていて不可解です。
それか片付けじゃなくて「気まぐれ」のほうをメインにして「いろいろ介入してどうなるか観察してきたけどもう飽きた! 最後に蟻の巣穴をぶっ壊すゲームを始める!」みたいに行動が無秩序なのが当たり前の設定にしたほうがガバガバを許容しやすくてまだキングオージャースタッフでもコントロール可能だったと思います。
次回は民衆が戦場に乱入したり、復活したデズナラク?がカメジムと戦ったりするみたいです。
民衆の増援の意義も謎ですがデズナラク復活はもっと謎だと思いました。ハーカバーカから出てきたなら「じゃあ王様戦隊たちも死んでもゾンビアタックすればいいじゃん」で終わっちゃうし、それでダグデドが死んでも「じゃあダグデドもハーカバーカから出てきて復活すればいいじゃん。グローディがハーカバーカに行ったんだからチキュー由来の生命ではなくてもハーカバーカに行けるのは証明済みだし」とツッコミどころにキリがありません。
といって、デズナラクが生きてただの、実は9世だの言われても話をこねくり回しただけで何も面白くありません。
相変わらず何が面白いのか全然ついていけない展開になりそうです。
散々遊びだからふざけてるからと言い訳して引っ張ってきたダグデドが出てきたらボコボコにされたってだけの話を演出や演技で凄い感動的な事をやってる感じにしてついていけない
返信削除バトルが凄ければ頭空っぽですげーって言えるんですがダグデドはただ固くて隕石とかCG技出すだけで全然アクションが面白くない
衣装豪華にして会話多くして高尚なドラマぶったり背景のCG技術がスゴいと威張ったりしてたこの作品らしい最終章
バトルも塩試合でしたね…
削除最後のほうなんてエフェクト付けるのも止めて、ダグデドがひらひら回って太極拳ごっこみたいになってましたし。ラスト数話なのにアクションも良いところがありませんでした。
作品に直接関係のないコメントで申し訳ないのですが、東映特撮チャンネルで無料配信されていた侍戦隊シンケンジャーが最終回を迎えましたね。管理人さんはこの作品のことをどう評価していますか?また、小林靖子さんへの印象も教えてください。過去の記事等で触れていたら申し訳ありません。
返信削除シンケンジャーはキャラ寄りの作品だったと思っています。
削除メインストーリーは「使命を背負った主人公たち」の使命の部分担当なだけで内容は有って無いようなものだと思いました。実際、ラスボスも最初から出て最後まで何の捻りもありませんでしたし。
キャラは流ノ介>丈瑠>十臓の順に優遇されて、他はサブキャラという印象です。
お話は「お殿様と家来」という基本モチーフから想像しやすい内容でキャラ周りの展開もストレートなので突飛な見た目のわりに見やすい構成になっていると思います。
比較的設定が凝っている丈瑠の話でも順当に理解していけば真相に戸惑ったりすることもなく自然に納得がいきました。
その反面、複雑な心境や立場などは比較的少ないので小林靖子さんの作品の機微に魅力を感じている人には物足りないかもしれません。
ゴーバスターズやトッキュウジャーはメインじゃないキャラの個人回は他のローテ陣に投げがちだったので、重要でない個人回でも小林さんが登板した回数が多いところも特色と言えるかもしれません。後から振り返ってみれば戦隊らしいフォーマットをこれだけ担当したのは後にも先にも最初で最後でした。
小林さん自体の印象は電王やトッキュウジャーなどの感想記事を読むほうがわかりやすいと思います。
随分長い間、手掛けた作品も見ていないので今の私が記憶を元に話すよりも昔の記事のほうが的確な言葉で書いていると思います。