『仮面ライダーガッチャード』 第24話「急転直下!禁断の鋼鉄ライダー!」:感想
■急転直下!(ガッチャード語で「半分は総集編」、もしくは「内容がグダグダ」の意)
・新フォームの登場回かぁ、と思っていたら総集編が始まって、なんで?と困惑しました。
前半に出たケミーのケスゾーも全く後半に絡まなくてびっくりしました。何なんですか、この構成?
・「前半と後半は関係なく、無理やり1話としてガッチャンコしただけ」と思おうにも後半の展開もガタガタでした。
ケミーカードを全部持ち歩いてポロポロ落とす姿はアホみたいでしたし、これで大切にしてるって言われても全く説得力を感じません。
・何もしてないうちに人の尻馬に乗ろうとする一ノ瀬連合はクソダサいと思いました。
元々「連合とか名乗ってる割にはケミーカード集めもグリオン討伐も意欲的にやってる形跡が何も見当たらないんですけど…」と疑問に思っていたのに、ミナト先生が「グリオン倒すぞ!」と言い出したら途端に盛り上がってる姿が情けなかったです。
スタッフのやる気の無さをそのまま話に反映するのは止めろ!
・登場人物の思考能力と倫理観は一段と下がっていました。
Q:「なにか打つ手はありませんか?」
A:「禁術ならあるよ♪ 使ったら死ぬだろうけど」
って何ですか?! 一応、こいつ命の恩人なんですけど? そうでなくても普通そんな方法を口に出すこと自体を躊躇うでしょ… グリオンよりもよっぽどマッドサイエンティストになってましたよ。
宝太郎たちが錬金術を学んでる描写がなかったせいでとんでもないことになっていました。
普通なら「そうだ! 禁術ならできるんじゃないですか?!」みたいに宝太郎が自発的に考えついて、「このままだとやり方を教えなくても独力でやろうとしてかえって危険だな…仕方ない」みたいに不可抗力として処理できたでしょうに。
・個人的には散々ケミーの善性やら共存可能なことを説いてきたのに宝太郎までケミーを危険物扱いしていることが不思議でした。
宝太郎なら「スチームライナーと一つになる? なら何も問題無いでしょ!」くらいに根拠ゼロでも全肯定するほうが自然な気がします。
■制作事情
・制作事情は東映公式ページで語られていました。
平たく言うと「総集編ってつまんないから誰も見ないよね。でもそれだと困るから新フォームの登場も入れたよ。ケスゾーはお金をかけずに尺を埋めたかっただけ」だそうです。
…この出来だと意味がないと思います。総集編にも面白いところを入れようという発想自体は良いことだと思います。でもこの出来栄えじゃ意味がないし、そのために大事な商品である新フォームの導入を犠牲にするのはもっとダメだと思います。
■仮面ライダーの定義
・「仮面ライダーとは120年前に悪魔を撃退した暁の錬金術師が名乗った呼び名である」と説明がありました。
え、じゃあ「暁の錬金術師」ってのは何なんですか??? 称号じゃなくてまさか「アカツキ」さんって人名とか地名だったんですか?
まさか暁の錬金術師が称号や呼び名じゃないとは予想外でした。それが正式名称なら絵本でも暁の錬金術師がどうのじゃなくて仮面ライダーがどうのって呼ぶほうが普通だと思うんですけどねぇ…
錬金連合は腐ってますから「仮面ライダーなんて名前じゃ錬金術師がどうかわからないだろ!」とか横槍を入れた結果、「暁の錬金術師(仮面ライダーという言い方もある)」みたいな歴史の記述になってしまったんでしょうか。
説明があったはずなのに個人的には余計に意味がわからなくなりました。
■ドレッド壱式
・ゼロ式って言うならその先もあるの?と疑問に思っていましたが遂に出ました。
見た目は零式の上からユニコーンを被せただけですね。このままだと右側にも被せて元がドレットかよくわからない見た目になるんですけど、そうなんでしょうか?
・バトルは普通に意味がわからなくて困惑しました。
同じユニコーンを使ってるから「私と同じ力!」ってリンネが言ってましたけど、空間湾曲みたいなバリアもレイピアもマジェードが使った覚えがないんですが… マジェード初出の劇場版で使ったことがあるんですかね?
ドレッドよりもマルガムのほうが活躍してたりとストーリーだけでなくバトルもチグハグな感じでした。
・っと思っていたらこれも半分は公式に書かれていました。
デザイン段階と異なることといえば
武器のレイピアもデザイン画には存在せず
フィッティングにて福沢AC監督より
ドレッドは結構武器使ってきたから、壱式にも何かあったら嬉しいと
アドリブ的に生み出された武器でした。
はい… わからなくて当たり前でした。これでは考えるだけ無駄です。
■アイアンガッチャード
・スチームライナーのレベルを10にしただけで禁術ってどういうことなんでしょう?
てっきりガッチャドライバーも使わないのかと思ったら普通に使ってましたし。もっと直接カードを身体に入れたりするのかと思ってました。次回以降に何がどうなってるのか描写があるんでしょうかね?
・公式ページにこれまたごちゃごちゃと書いてありましたけど私の疑問への答えにはなっていないように見えました。
そもそもレベル10ならエクスガッチャリバーを使えば1枚でも変身できると思うんですけどねぇ。なんで禁術を使う必要があったんでしょう?
・デザインは腕以外はボスクラスの敵や悪者ライダーだと見覚えがある感じの悪かっこいい系のデザインだと思いました。
ただ、腕だけは異様ですね電車の形になっていて肘から先まで箱が伸びています。子供がティッシュ箱やダンボールで作った○○ロボ!みたいな感じです。後ろの部分がなければちょっとデフォルメの強い手甲くらいで済んだんですけどねぇ。
・腕のおかげでかっこいい系とも素直に言い難いフォルムになりました。
これが良いことなのかどうかはまだ判断がつきません。特徴づけではあると思うんですが望ましい特徴と言えるのでしょうか…
次回はミナト先生の過去が解説されるようです。
今回初めて聞いてほぼ初耳なのでどうもこうもありません。こういう話をしたいなら前もって前フリを入れないといけません。心当たりになりそうなのは裏切ったときの「お前とは生きてきた厚みが違う」くらいですけど、トラウマを”厚み”と呼ぶのは奇妙なのでむしろ反証になっちゃうんですよね…
今回も次回も脚本が内田さんですけど、設定を突然持ち出すどころかキャラのエピソードまで突然持ち出してしまうのでしょうか?
今作の「仮面ライダー」はケミーの多重混合錬成?(言葉は忘れた)をしている戦士だと聞いたのでその話をするのかなとか思ったんですけどなんかよく分からない称号の話でした。
返信削除作中の仮面ライダーの定義はずっとよくわからないままですね。
削除前のバルバラドはベースが1体だけだからダメなのかと思ったら、多重錬成したと言う三姉妹のマルガムもライダーではなく、でも1枚変身のドレッドはライダーでいいって基準がわかりません。
もうドライバーの有無で決まるのかなと思ったら今回、暁の錬金術師の呼び名だと言われて更にわからなくなりました。それならドレッドはライダーじゃないし、ヴァルバラドはライダーでいいんじゃ… 相変わらず説明が説明になってないように見えます。