『王様戦隊キングオージャー』 第9話「ギラ逃走中」:感想
■いろいろ飛んでるけど
・今回はストーリーが比較的まともでした。しかしついていけないところは相変わらずいくつもありました。
・ギラは言ってることはまともなんですけど心当たりになるものがなくて困りました。
「一人で子供たちを守っているつもりだった」
「守っているつもりが支えられていた」
理解はできるんですけど「そうなんだ」の壁を超えられませんでした。1話前半の分しかギラの日常を知らないので見たことある光景なのに意味していたことが全然ピンと来ませんでした。そんな思い入れがあったなんて初耳です。
私の場合、そもそもギラも孤児院の年長者というだけで養われる側なのは変わらないと思っていました。そうじゃないなら王家を追い出された後のギラの面倒って誰が見てたんでしょう? 後でラクレス王を倒した後に「王の真意は私が説明しましょう→爺ちゃん?!(追放した後の養育も予めラクレス王が手配していた)」みたいな展開があるんでしょうかね?
たぶん王様たちが「強いけど自国のことしか考えてなく、ワンマン的」なのに対して王の目線と一般人目線を兼ね備えたギラ、そしてギラの導きで互いに助け合う戦隊結成!という構造なんだろうと思いますがギラの描写が足りてないと思います。やっぱり悪の王様ごっこを続けるのは悪手だった気がします。もっと素直に他の王様から学んだり、気持ちを表に出したほうがストーリーが膨らむ気がします。
・ホッパーの話がリタの側近につながるのは良かったです。初めてバトルパートの内容がストーリーに絡みました。
王の側近もギャグ要員以外では側近という単語以上の存在感がなかったのでキャラ立ちするのは良いことだと思います。OPを見る限りそれなりに出番のあるサブキャラっぽいですしね。
・この期に及んでも軽視されてるデズナラクはもうギャグみたいでした。
あれだけ王様たちも倒して覇王としての演説もしたのに目の前でやられてるカグラギを無視してギラが「ラクレスのところに行く!」と言い出したときにはびっくりしました。今それどころじゃない気がするんですけど???
繭はラクレスにもまた仕込んであって勤勉さに頭が下がりました。今度は脅しじゃなく侵略用なので地下に埋めて隠してあって本気度も伺えます。真面目な話、一番まともな王はデズナラクさんだと思います。
部下の命の扱いが軽く見えるところもありましたが、種族全体の価値観だから問題ないんでしょうね。王様のフットワークが軽くやたらに前線に来ることにも納得がいきました。自分の命も同様に軽いからやる価値があるなら危険なこともどんどん自分でやるんですね。それならカメジムにイライラしてるのも納得です。お前もちゃんと命がけで働けって思いますよね、そりゃ。
■ゴッドホッパー
・前回「突然空から現れたゴッドホッパー!」と煽り文付きで登場したホッパーですが、真相は愛しのサソリーヌを探してやってきただけだったようです。三大守護神とはいったい… 人間が勝手に言ってるだけで本人にそんな気はないパターンですか?
最後はカブタンとサソリーヌのところに行ったみたいでしたけどいちゃつく二人を見て「僕が先に好きだったのに!」となって一人で修羅場るだけにならないか心配です。当たる前から砕けてるのはあんまりです。
といってホッパーが告白してるのを見てカブタンが「そうなんだ。おめでとう!」と自分は関係ないですけどモードになってサソリーヌがキレてきっかけになったホッパーを恨んで関係がごちゃつくのも合体の支障になりそうで心配です。合体の最大の障壁がロボ側の痴情のもつれなんて嫌です。だいたいなんでロボ側のほうが人間側のメインキャラより人間関係が充実してるんですか。
・脚部についた足パーツをジャンプ力増強用のパーツに見立てるのは良かったです。
戦隊ロボだと分離したパーツは「余ったのでとりあえず膝や背中に着けておきます!」と飾りになりがちですがちゃんと意味が感じられました。足の前側につけて効果があるのかは怪しい気もしますが目を瞑ります。
次回は遂に戦隊結成! …っていう話をお互いに出し抜こうとしていた直後にやるのは意図的なんでしょうか? 「バラバラにやっても勝てないから団結するべきだ」というのなら理にかなっていますが。
ラクレス王と大した衝突もないうちにチーム結成と伝説のキングオージャーロボ強化形態が出るみたいで今後の展開がますます不安になりました。デズナラクのようにラクレス王も有名無実化しないといいのですが。
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