『王様戦隊キングオージャー』 第10話「伝説の守護神」:感想

2023年5月7日
■流れについていけない
・まず王様たちがピンピンしてるのに従者は意識不明の重体になっていたことに戸惑いました。なんでそうなるんですか??? 王様も殺さず剣も奪わないってデズナラクはいったい何を考えていたんでしょう?

・従者から王様への説得もピンと来ませんでした。
そもそも選択肢がないように見えました「危険で勝算の薄い挑戦か、確実な降伏か」の2択以上の選択肢がないと迷いようがないと思います。「ラクレスの傘下に入るか、バグナラクに皆殺しにされるか」だと皆殺しにされる選択はあり得ないでしょう。
台詞の感じからすると「ラクレスの傘下に入って自由を無くして安全を得るか、国土を手放して逃散していつか復興する日を待つか」ということを迷っているようにも見えましたがバグナラクの脅威がどこかに消えていてこれはおかしいです。バグナラクが地上にいる限りどこにいても殺されるはずです。
リタ以外は前提条件がまるで理解できないため説得の内容以前の問題でした。

・王様たちがギラと合流した過程も理解不能でした。
ヤンマが「この先のプランがないんだよなぁ…」とか言ったときにここまではプランがあったんだとむしろびっくりしました。なんであそこに集まって、なんでギラはあそこに放り出されたんだかまるでわかりせんでした。王様たちもデズナラクも行動の意味が理解できません。
論理的に考えるなら「あそこはデズナラクのアジトの上で(どうして王様たちは場所を知ってるんだ?)王様たちはアジトに殴り込んでギラを奪い返すつもりだったがデズナラクが地上の様子をギラに見せるためにたまたま出てきたからああなった(引き返さないしアジトの警護もろくにいないデズナラクは馬鹿なの?)」といったところでしょうか。なんでギラも誰も驚いていないのか不思議です。

・戦隊結成の流れも奇妙に見えてついていけませんでした。
一番の障壁であるはずのカブトたちが自分たちから来るほどやる気満天なので結成の儀式がアホみたいでした。シュゴッドは全部揃ってる状況であの儀式は必要なんですか?
「こいつら何やってるの? そんなことしてる場合じゃないと思うんだけど。早くしないと人間死んじゃうよ?」とカブトたちが困惑してても不思議はなさそうなのんびり具合でした。

・個人的にはこれならラクレス王で引っ張る意義がないんじゃないかと思いました。
「ギラは剣を手にして物語みたいに王様戦隊を結成して悪いラクレス王を倒すぞ!と意気込んでいたが実際の王様たちは自国優先の政治家ばかりでがっかり… だけど段々ギラに触発されてまとまっていき今回の王様戦隊の結成を迎える。(今回のラストでバグナラクに内通していたラクレス王も倒してギラが王座に着いて一件落着)」
みたいな流れのほうがここまでの流れはスムーズにまとまる気がします。ま~だラクレス王も引っ張るみたいですがその価値があるんでしょうか?

・最後も超速展開で唖然としました。
バグナラクは一旦地下に潜った…けど準備ができたからまた地上に戻るね!(この間わずか数分!)、ってなんですか?!
打ち切りに備えて早期に終われるように準備してたけど無事に打ち切られずに済んだ週刊連載漫画みたいな段取り臭い展開に戸惑いました。一年放送って決まってるんだからそんな準備必要ありませんし、一旦潜る必要がないと思います
普通だとこういう展開って一旦戦いが終わって平和になった世界を描くためにやるものですよね。次回でやるんでしょうか? また侵略が始まると見えてる状況でやられても視聴者はついていけないと思うんですが。

■レジェンドキングオージャー
・単独合体のときと特に外見は変わらないんですね。外見的には「強化パーツ全部乗せ(3種類だけ)」なので特に盛り上がりませんでした。
活躍もいまいちでした。5体への対策が物足りませんでした。あれなら全方位ビームでも撃ったほうがまだ説得力がありました。その前ののんびり儀式といい、時間経過が適当で緊張感がありません。


次回は追加戦士?が登場するようです。
「バグナラクは本当に敵なのか?」って言われてもそもそもバグナラクが人類殲滅以外に何がしたいのかわかってないので反応に困ります。
疑問自体は私も思ったことなのですが、実際に侵略が始まってる以上はもはや議論の余地がありません。やらなければやられる状況で「ちょっと待ってくれ。ゆっくり考えよう」なんて聞いてられません。新展開になっても相変わらず話の前提条件についていけなさそうです。





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