・話は進まず展開はグダグダで退屈でした。

ギラは普通に負けてかっこ悪かったです。ラクレス王に対して言ったことも根拠が見当たらなくて説得力が薄かったです。

「優勢なのに笑わないのは俺を恐れているからだ！」ってそうとも限らないと思います。「はぁ～めんどくせー　こんな雑魚の相手したくねぇ～　でも決闘で民にいいところを見せないといけないから正々堂々と戦いかつ一瞬で決着つけちゃダメだし～」とうんざりしてるだけかもしれません。

どのみち視聴者的にはラクレス王がしょぼいのはわかりきってるので罵っても特に意味がありません。生中継されてるので市民や王様たちに対して意味があるかなと思ったらちょうど都合良く中継が切れていたので無意味でした。

・ラクレス王に偽の毒を渡す作戦もいろいろ理解できませんでした。まずラクレス王が毒を使うと考える理由がわかりませんでした。

実際、剣術だけで普通に圧倒していました。そりゃそうだと思います。ギラは庶民として剣と無縁の生活を送ってきて、ラクレス王は一流の訓練を積んでいておかしくありません。変身した後の性能に差が無いならギラが勝てる可能性のほうが低いです。

偽装作戦の意義もわかりませんでした。ギラの使いみちと言ったらキングオージャーロボかクーデターのどちらかだと思います。しかしキングオージャーロボは一度使えばギラが生きてることと王様たちがグルになってることがバレます。平時ならともかくバグナラクが侵略しているときに取っておく余裕は無いでしょう。話からフェードアウトしてますけどまだラクレス以外には爆弾繭が残ってるはずですし。

クーデターはする気ならもうやっておくほうが良いでしょう。帰還したときに仕掛けるのがベストだったはずです。ギラの悪王ぶりも止めさせるべきだったはずです。

・最後も崖落ちで終わりで締まらなかったです。しかも決闘に負けたには負けたので今後生きてることがバレたらギラはラクレス王の言うことを聞かないと約束破りになってしまいます。

ラクレス王も殺す気はなかったみたいですが何のためにやってるのか何もわからないので反応しようがありません。

「悪いやつなんていなかったんだよ！」という話にしようにも「じゃあまずはバグナラクを倒すべきじゃないの？」という根本的な疑問が消えません。「これってどういう話なの？」という疑問と宙ぶらりんなストレスがどんどん溜まっていく一方です。

・城の中で何かを発見したようですが何を見たんでしょうね？

特に心当たりがないので困ります。期待しようがありません。最後の三大守護神のキングバッタかなと思ったら最後に「天より現れる」と煽りがついていたので関係ないみたいでした。突然降ってくるバッタって何です？

毒か麻酔かはぐらかしたことといい、何のために何をしてるのか心当たりすら思い浮かびません。

・Youtubeで公式配信されているスピンオフの『ラクレス王の秘密』も見ました。ついでにここで書いちゃいます。

「なぜラクレス王はキングオージャーゼロや洗脳技術を持っていたのか…　それはヤンマよりすごい科学者がいたからだ！」

という展開に呆れました。そんな謎解きがありますか。話の都合で王の護衛より強いことにも呆れました。次回予告で人間じゃないっぽいことが語られていましたがそれで説明がつくのでしょうか。

気になってるのは謎とか思惑じゃなくて「この作品は何なの？　どういうお話なの？」という部分なのでスピンオフの内容にもあまり興味が湧いてきません。

・今回の本編もそうなんですけど、ベースが侵略への対抗や生存闘争なので政治劇をやるにはゴールの幅が無いことが致命的だと思います。

バグナラクの侵略や伝説がない世界だったら国家間の水面下の勢力争いや合法的な侵略も意味を持つんですけど、人類抹殺を掲げる侵略者の脅威や人類を超えた存在であるシュゴッドがいる世界だと「バグナラクの侵略が成功したら政治争いなんて意味ないじゃん」「シュゴッドが人類を見放して敵視し始めたら終わりじゃない？」で終わっちゃって現実味が感じられません。

この状況で「ラクレス王の真意は何か？！」「カグラギは何を企んでいるのか？！」とか言われても「そんなことしてる場合なんですかね…？」と根本的な疑問が掻き立てられるばかりです。

次回はギラを自分のものにしようと各国が抜け駆けしようとするみたいです。

…まだそういうことをやる段階だったんですか。そういう結果が見えてるつまらないことはさっさと終わらせたほうが良いと思います。ギラは従わないし、仮にギラを良いように操れても今度はシュゴッドが言うことを聞かないと思います。