『仮面ライダーリバイス』 第26話「対決!決別!?闇と光の結末」:感想

2022年3月13日
■影が薄いカゲロウ
・カゲロウと決着をつけるにはカゲロウの話をしてないんだけどどうするんだろうか?と次回予告の時点で疑問に感じていましたが、その答えは「どうにもならない」で終わりでした。

・いつの間にか大二がカゲロウと共存できそうと考えていたり、でもやっぱり殺すになったり、話についていけませんでした。
あんなに楽に勝てるなら殺す必要はない気がするし、そんな雑魚なカゲロウに乗っ取られてたこともよくわかりません。戦闘力と乗っ取り力は比例しないってことなんでしょうか。だから殺さないといけないんでしょうか? でも女医さんを殺しかけたことは全く問題視してなかったからやっぱり基準がわかりません。危険性が問題なら女医さんに危害を加えた時点でアウトでしょう。

・強化フォームのホーリーライブの必要性が不透明な点がまた奇妙なように感じました。
今のところ特に急いで使えるようにしないといけない必要性が見当たりません。狩崎に調整してもらって安全に使えるようになってからじゃダメだったんでしょうか。
必要性はいくつも用意できたように見える点がまた謎です。オルテカやベイルにギフと目下の脅威は有るはずです。そこで「人々を守るために戦うための力か、カゲロウの命か」と葛藤するんじゃダメだったんでしょうか?

・「言いなりになっていいのか?」という点も疑問に感じました。
狩崎の言っていたどちらかが片方が消滅するしかないという話も、カゲロウの言っていたどちらかが死ぬ必要があるという話も、どちらも第三の道はなかったのでしょうか?
枕詞に「現実的には無理だけど~」がつくだけなら大二とカゲロウが協力しあうという普通ならあり得ない事態が起きた時点で克服できても不思議はないと思います。
「無理なものは無理」がベースになってしまって作品としてこの先大丈夫なのか不安に感じました。これだと今更奇跡とかもう出せませんよ?

■公式回答
・そんなカゲロウの話の公式回答は東映公式サイトのこれのようです。
大二の成長によって、彼のダークサイドであるカゲロウが
表に出て来るチャンスも少なくなっていました。

本来のカゲロウにとってそのことは忸怩たる思いが
あるはずなのですが、どこかで許容してしまっていた自分がいた。
それは大二から「優しさ」を知ってしまったから。

そしてかつてのように「非情に」戦えなくなった、
そんなカゲロウにとって、
自分の想定にない暴走で大二の寝首をかくことは、
美学に反するのでしょう。

そうなる前に「非情さ」を大二に継承し、
自ら身を引くに等しい戦いを挑んだカゲロウは
紛れもなく「優し」かった。

決闘を挑み、敗れ、大二の覚醒を促す…
カゲロウの優しさが生んだホーリーライブの
中で、彼の非情さは継承されていきます。

リバイスのテーマの1つに
自らの悪魔と向き合う=自身との対話
というものがあります。

大二とカゲロウの死闘はまさに
その象徴となったのではないでしょうか。

・大二が”優しい”っていう話から私にはわりと初耳なんですが…
その話をしてたのってせいぜいカゲロウが別物扱いされる前じゃありませんでしたっけ? 実際優しいという実感が特にないのでそれでカゲロウが萎えたとか言われても納得がいきません。

・”非情さ”の必要性って話はますますわかりません。今回見ていても首を傾げるばかりでした。
たとえば「ベイルの破壊活動を止めるために父親を殺すしかない!」とか
「一度倒してダメだったんだから被害を減らし、ギフの復活を阻止するにはもうオルテカを殺すしかない!」なんて話で悩んでるならわかりますけど、特にありませんよね。
そもそも「フェーズ3/ギフテリアンは殺すしかないのか?」って話も終わったはずですし。今更非情さがどうのとか言われても違いがよくわかりません。

・「自身との対話」というのは一番理解できません。
対話…してませんよね? カゲロウが一方的に話して「ほらほら、俺を殺せよー」と指示してましたよね? 大二は流されただけにしか見えなかったのですがあれで対話のつもりなんでしょうか?

■これは何?
・狩崎の善人化が唐突で戸惑いました。いつもの狩崎ならただの職員の女医さんなんて見捨てそうだと思いました。それが軽くパニックを起こしていて冷静さが欠片もなくて違和感がありました。ヒロミに対して悪びれずに副作用の話をしたりしていた狩崎はどこに行ったのでしょう?
違和感が強いので、これも大二に見せつけるための芝居のように見えたのですがこの解釈で合ってるでしょうか?

■アギレラ
・「質問をしたいからとりあえず襲いかかる!」という蛮族コミュニケーションにドン引きしました。本当に何を考えて何をやってるのか理解できません。銭湯に行けば会えるんだから、話があるんだけど?と普通に会いに行くんじゃダメだったんでしょうか。

・サクラとの会話がまた不毛でした。
「そんなこと知るか!」も「自分で考えろ!」も正論だと思うのですがわからないから聞いてる相手にそれを言っても仕方ないでしょう。
何よりサクラの言うことに説得力を感じないのでそもそもサクラに聞くことが間違ってるように感じます。じゃあ誰に聞くべきかというと適切なアドバイスをできそうな人格者がリバイス世界には見当たらないんですが…

■衝撃の事実!その2
・「白波純平」こそが五十嵐父の本名だったことが明らかにされました!
…この名前に何の聞き覚えもないのは私が覚えてないだけですよね? 完全に初耳な気がしましたけど勘違いでしょう。まさかこんな発表の仕方をして「誰?」ってなるわけありませんもんね。

・「詳しくはスピンオフの『仮面ライダーベイル』で!」って話なんでしょうけど、普通こういうのってまず仮面ライダーベイルを発表しておいて「実はこの作品はリバイスとつながっていたんです! 仮面ライダーベイルこと白波純平こそが五十嵐父だったんですよ!」とやるから意味があるんじゃありません?
1から10までだいたいの経緯を説明した後に「仮面ライダーベイルを見たくなりましたよね? 有料配信してますよ」と言われても特に見たくはならない気がします。

・かつての組織ノアでやっていたベイルの仕事も説明されました。
失敗作の悪魔などの始末をしていたそうです。…思っていたよりも地味ですね。兵器利用とか言われていたのでもっと紛争地帯で虐殺するとか都合の悪い人物を暗殺するとかそういうことをしてたのかと思ってました。やってて虚しくなるのはわかりますけど肩透かし感は否めません。

■デモンズ
・やたらにアノマロカリススタンプをアピールしていた割には大した変化には見えませんでした。
腕が爪みたいになったのが違いのようですが、あれだけだとモグラを使うのと違いがわかりません。モグラじゃダメだったんでしょうか? 別に腕がドリルでも爪でも大きな差はない気がするんですが。


次回はなんとバイスが暴奏して抑えられなくなってしまうそうです。
…そんな素振りありましたっけ? ホーリーライブやカゲロウを倒す必要性が全然わからなかったのですが、この展開が次にあるから今のうちにやっておかないといけないって理由だったようです。場当たり的にも程がある構成に首を傾げ過ぎて一回転しそうです。





コメント

2 件のコメント :

  1. 大二があっさり負けた相手にまだ粘れてたカゲロウが今回急に弱くなったと扱われても説得力がなさすぎる

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    1. つい3話前にオルテカのデモンズを撃退していたはずなんですけどね。急に弱くなったとか言われても、じゃああれは何だったんだ?と困惑します。

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