・遂に”18年前の事件”の真相が明らかになり、五十嵐父の過去やバイス誕生の経緯が明らかにされました！！！

…どれも初耳なのは私だけでしょうか？

個人的にはリバイスで過去のことと言ったら一輝がなぜサッカー選手を諦めて家業に専念することにしたのかですし、五十嵐父のことと言ったらなぜ売れないユーチューバーを続けているのかと心臓が無いことです。

・説明された過去も全然意味がわかりませんでした。

五十嵐父が狩崎父にギフの細胞を移植されてベイルに改造された。

その後足抜けして平和に暮らしていたが、ベイルがまた現れて家族を皆殺しにしようとした。

そのときにバイスが一輝と代わりに家族を守る契約をした。その代償として一輝はこのときの記憶を失った。

・っで、それが何だっていうんでしょうか？　五十嵐父の体調が心配だなんて話が上がっていたならわかりますけど全然ないですし、狩崎父なんて最近出たばかりです。

まして「君たちはギフの末裔なんだ！！！」とか言われても、結局ギフが何なのかわからないので説明が意味を成しません。

ギフの末裔だと何がヤバいの？　それでどうするべきなのか？　自殺するべきなほど危険なの？　そういうことがピンと来ません。

たとえばこれが「デッドマンズやギフテリアンはギフの末裔。ギフの末裔は潜在的に悪魔化する危険があるから殺さなければならない」なんて話が当たり前だったならショッキングな出来事だったでしょう。正義の味方としてギフの末裔を狩ってきた自分たちが末裔どころじゃない直系の子孫だったんですからね。

でもそういう話になってないんで「そうなんだ。それで？」という印象にしかなりません。

しかもこの場に部外者の狩崎までいますからね。五十嵐家だけだったら「このことを他人に知られたらみんな殺されるかもしれない！」なんて秘密を抱えることになりますけど、一番敵対しそうな対デッドマンズ組織の実質トップが仲良く話を聞いてるんじゃ危機感を感じません。ベイルやオルテカ、フェニックスなど五十嵐家よりも危険な組織がたくさん動いている状況でこんなこと言われても今すぐ対応する必要性を感じません。

・バイスのことも具体的には全然わかりませんでした。

え、悪魔ってあんな特に何もなくヌルっと現れてしかも説教してきてあっさり契約してくれるもんなんですか？

サッカーを諦めたことに関連していそうな、その後ずっとバイスは現れ続けたのかどうかは謎のままでした。5歳の頃からいたなら高校以降に止める原因にはならなそうなんですがバイスが居続けたのかどうかも、バイスが原因なのかどうもわからないので一輝が夢を諦めた理由は結局謎のままです。

・情報の出し方が下手な以上に相変わらず不自然な展開に呆れました。

登場人物にとっても真相が明らかになってないと思います。視聴者にとって謎が残るのは有りですけど、登場人物が知りたいことを知れてないのに話が終わるのはおかしいと思います。

今回の一件なら少なくとも、「一輝が気絶した後は何があったの？　バイスはどうやってベイルを抑えて、ベイルや五十嵐父はどうなったの？」という出来事は聞くに決まってると思います。他人からの質問なら「一輝との契約だから話せない」で済ませられても、一輝が質問したらバイスは答えない理由がないと思います。

話が中途半端で終わってるのに登場人物は「そうだったのかー」みたいな納得した雰囲気になっていて違和感が強かったです。ボンクラな五十嵐家だけならともかく、切れ者キャラのはずの狩崎がいるのにこの体たらくは作中基準でもあり得ないと思います。

・相変わらず何がしたいのか理解に苦しみます。いつの間にギフテリアンを作る過程で狂信者が犠牲になることに心を痛めるほどの聖人になったのでしょう？

心当たりが玉置やサクラとの交流くらいしかないのですが、見知らぬ他人のことまで気を配るようになるのは飛躍し過ぎだと思います。デッドマンズ時代と別人過ぎると思います。

もう「ギフの近くに居続けると精神的におかしくなる（ギフを復活させることを第一に考えるようになる）」くらいの設定を出さないと整合性が取れない気がします。

・デザインは金属質の骨が剥き出しになったような外見が不気味でした。

しかし特にそれ以上に感じるものはありませんでした。リバイスの悪魔はその辺に溢れてますからね。現状だと悪魔その4でしかないんでベイルというキャラクターにはまだ特に何も感じません。

次回は大二がカゲロウとの決着をつけるようです。

個人的には「え、今やんの？」という印象です。カゲロウ自体の存在感が薄いので対処する必要性を感じません。雑にキックで出し入れしたりカレー好きのネタキャラにしたツケが早くも回ってきたように見えます。せめて大二自身がカゲロウのことをどうにかしたいと思っている素振りを見せていたら大二の個人的な問題としては見れたかもしれませんが何も描かれてないので反応しようがありません。