『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』 第2話「おおもも、こもも」:感想

2022年3月13日
■進展は特になし
・基本的な流れは1話と大差ありませんでした。ピンクとブラックの生身のほうの紹介とレッドの具体的な人物描写があったくらいでした。全体としてはやや退屈でした。
メンバーが一通り揃ったらこのフォーマットが終わるのか、それとも1クール終わりくらいまでかかるのかどっちでしょうね。

■イエロー
・個人的には我欲と正義感、どちらが強いのかよくわからずにいます。
怪人と戦うのを躊躇っていたけど、自分の地位を取り戻したいならむしろ積極的に戦うほうが早いはずです。その点でも躊躇う意味がよくわかりませんでした。別に戦うことを恐れてる感じでもなさそうでしたし、正義感が強いならその場合でも迷うことはないでしょうし。
欲望まみれなのか、正義漢なのか、小市民なのか、反応がよくわかりません。そんなに複雑な性格をしたキャラとも思えません。「ヒーローものの作者だから逃げるわけにはいかない」と言っていたのをそのまま受け止めるべきなんでしょうかね。

■ブラック
・指名手配犯のようです。本当に犯罪者というのは考えにくそうなので盗作疑惑をかけられたイエローみたいに犯罪者に仕立て上げられたんでしょうかね。

・「犬じゃねぇ」とか言ってるわりにはドンモモタロウの指示をあっさり聞いたことが意外でした。見た目で判断されるのが嫌なだけで性格は素直なんでしょうか?

・CGは予想どおりしょぼかったです。キジと大差ありませんが、動き回る分だけクオリティの低さが目立って余計にヤバいです。
アバターチェンジすると等身が普通になるのも平凡にしょぼかったです。予算が尽きたらアバターチェンジしっぱなしが基本になるんでしょうかね?
あっさり特異なフォルムを諦めるのはダサいことですが、どうにもならないものを損切りするほうが得なこともあるので仕方がないですね。一発ネタとしてもやった意義が見当たらないので「最初からやらなきゃいいのに」という思いは残りますが。

■桃井タロウ
・外での”縁”キチガイっぷりと社内での大人しさに温度差を感じました。もう縁ができてる相手にはわりとそっけなくなるんでしょうかね?

・個人的にはおばさんについた怪人が見えてないのか見えてて気にしてないのか、どちらなのかが気になりました。
見えてるならさっさと倒すなり悩みを解決するなりしてれば被害を防げていたと思うので引っかかりました。最後の一言を事前に言っていたからあんな事件にはならなかったんじゃないかと思えてしまいます。

■怪人
・敵幹部?が何かしない限りは素体のままで過去作モチーフの怪人にはならないのかなと思っていたんですが違いました。
欲望がエスカレートすると怪人になる。敵幹部はそれを人為的に早めてるだけってことなんですかね?

・怪人の扱いは今のところかなりチグハグで無駄が多いように感じます。
今回も前回もバトル中の怪人の印象が全然ありません。敵幹部や味方のほうに時間が割かれていて怪人は空気のように感じます。
どうせ少ないであろう予算をつぎ込んだ怪人を無駄に使い捨てるのはもったいないと思います。幹部を目立たせるなら怪人は素体のままで、メンバーも幹部も説明が落ち着いてから過去作モチーフの怪人を出したほうが効率が良いと思います。
レジェンドアイテムの販促の都合などで早く出す必要があるなら幹部やメンバーの説明を戦闘中にまで進めるのは避けて怪人とのバトルに集中したほうが良いと思います。

■ドンモモタロウアルター
・小さいですね。巨大ロボとの差別化のためなんでしょうけど人型サイズより小さいとは驚きました。
CGのクオリティの低さも相まってなんでわざわざこうしたのか理解に苦しみます。一寸法師がモチーフならともかく桃太郎ですし、かっこいいとも思いません。特に強いようにも見えず、むしろ対処できない敵幹部たちがしょぼく見えて一気に株が下がりました。
見ていて「井上だから雑」である以外の理由があってほしいような欲しくないような微妙な心境になりました。こんな雑な販促で良いと思う人間は一人であってほしいものです。

■巨大戦
・早速バンクばかりで呆れました。いろいろやれないならCGにする意義がないと思います。
ドンモモタロウ登場時の神輿もバンク化されていたので画面がバンクまみれでため息が出ました。息切れするにも早すぎると思います。省エネすることで最後まで持たせるための工夫、だといいですね。たぶん無理ですけど。


次回はブルーの紹介回のようです。
第一印象が「金を払う気がないのにコーヒーを頼んだクズ」なので次回はブルーの話ですと言われてもあんまり見たいと思えません。
井上的にはこういうのは「社会のルールや常識にとらわれず独自の美学を貫くかっこよさ」なのでしょうから展開の是非について考えても仕方ないですけど。


コメント

6 件のコメント :

  1. 今週も感想お疲れ様です。
    進展しなさ過ぎて本当に2話目?ってなりました。やっぱり1話がある程度作品に見えたのは偶然だった気がします。

    >我欲と正義感、どちらが強いのかよくわからずにいます
    >「犬じゃねぇ」とか言ってるわりにはドンモモタロウの指示をあっさり聞いたことが意外でした
    >外での”縁”キチガイっぷりと社内での大人しさに温度差を感じました

    元々腕の低いライターですけども、最近顕著な必要な時だけキャラクター性を発揮させる井上らしい
    どうしようもない書き方ということじゃないでしょうか。
    (とはいえ井上以外も最近東映さんきちんと一貫性のあるキャラクター少ないですよね。ブレブレ)

    >井上的にはこういうのは「社会のルールや常識にとらわれず独自の美学を貫くかっこよさ」なのでしょうから展開の是非について考えても仕方ないですけど
    これも本当に嫌いです。

    owl様的には、脳人とかいう奴らどう思いますか?
    昔の井上ならヒーローたちより気に入って書きそうですが、もうそういう情熱もないのか
    既に手抜きの香りが漂っています。
    アルターの所の感想にもありますが、あんまり強そうに見えないのもマイナスですよね。

    来週も感想楽しみにしています。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >進展しなさ過ぎて本当に2話目?ってなりました。

      似たような内容が続いて、しかも前回よりも情報量が少ないのは印象が悪いですね。次回以降で「今回やっておいて正解だった」と思えれば良いんですが。

      >最近顕著な必要な時だけキャラクター性を発揮させる井上らしいどうしようもない書き方ということじゃないでしょうか。

      つながってるのかつながってないのか今のところよくわかりません。そもそも戦うことをどう思ってるのかも謎なので。最低限のことは早めに説明してほしいです。

      >昔の井上ならヒーローたちより気に入って書きそうですが、もうそういう情熱もないのか既に手抜きの香りが漂っています。

      そうですね。いかにも井上っぽい感じのキャラ造形に見えます。
      現状だとちゃんとした敵幹部ポジションになるのか、それとも怪人を倒すという点で主人公たちよりも過激派の正義の味方という話になるのか、方向性がよくわかりません。仲間割れしそうな感じではありませんし、敵幹部なら井上の興味が湧かなくても不思議はないかもしれないと今のところ思っています。

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  2. こんばんは。 タロウの宅配中と職場にいるときの性格がなんか違うような…
    上司が欲望に取りつかれていたのも見えてなかったようで、これはまずいのではと思いました。
    職場で正体がバレるとまずいから意図的に見えてないフリをしていたとか?深読みしすぎですかね。

    ブルーがお金が嫌いという設定はいいのですが、なぜ喫茶店にくるのでしょうか。
    おまけに代金を支払わないとか意味不明な人物像だなぁと。

    脚本家は勢いでかいてるような感じが…
    こんな調子じゃこの先大丈夫かな?と不安になってくるそんな2話でした。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >タロウの宅配中と職場にいるときの性格がなんか違うような…

      随分と温度差がありますよね。最初のイメージからはそんな外面と使い分けるようなタイプには見えなかったので少し戸惑っています。

      >職場で正体がバレるとまずいから意図的に見えてないフリをしていたとか?深読みしすぎですかね。

      その線は考えにくいと思います。変身後の姿は味方どうしでも生身のときに会ってもわからないくらいですから、おばさんにも変身して対処すれば身バレの心配は要らないと思うからです。
      現状思いつく仮説としては
      1)欲望にまみれるのもそれはそれで人のあり方なので危険になるまでは放っておいた。それがタロウの価値観。
      2)タロウはサングラスも持ってないし普通に見えないから気づかなかった。
      のどちらかかなぁと私は考えています。

      >ブルーがお金が嫌いという設定はいいのですが、なぜ喫茶店にくるのでしょうか。

      お金は嫌いだけど嗜好品は好きなんでしょうね。井上はそういう捻くれたキャラが好きなんだと私は思っています。

      >脚本家は勢いでかいてるような感じが…こんな調子じゃこの先大丈夫かな?と不安になってくるそんな2話でした。
       
      整合性と倫理観は期待しないほうが良いと思います。ストーリー展開や世界観よりもキャラを重視する傾向が強く、興味がないものは放り投げがちですから。

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  3.  感想お疲れ様です。
     前の記事では井上敏樹が嫌いと書かれていましたがまとめサイトやtwitterなどでは古参のファン程良く言えば神格化,悪く言えば盲信しているイメージだったため管理人さんは違うことに驚きました。
     自分は賛否両論ある人だと思っていますが,販促を放り投げがちだったり,自分の作ったキャラクターを見せることだけに終始して自己満足をしがちなところを書いたりすると,1部のファンの人々からアンチだの荒らしだの言われたりするのでファンは厄介な人だなという印象です。
     よければ管理人さんはどのような点が嫌いなのか,アギト・555・響鬼など他の作品の評価はどうなのか批評を聞かせて頂きたいなと思いました。
     長々と失礼しました。これからも記事を楽しみにしています。

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    1. 基本的に嫌いな点は
      1)”ヒーロー”という存在を毛嫌いしているのにヒーローものを引き受けること。
      2)引き受けておいてまともにやらずに反社会的なキャラに肩入れしやすいこと。
      3)販促も雑というより悪意をもって扱っているように見えること。
      あたりが嫌いですね。販促番組でヒーローものなんだからそんなに嫌なら最初から受けなければいいと思います。個人の好き嫌いも主義主張も内心でどう思うかは勝手ですが受けた以上は仕事はちゃんとやるのがプロだと思います。プロ意識の低さが特に嫌いです。

      作品感想は長くなるので簡単に済ませます。

      アギトはストーリー展開が抽象的な上に一番の要だったあかつき号事件をあっさり済ませたのが最悪だと思っています。実質的主役は氷川や葦原のほうで主人公の印象が全然残りませんでした。

      555は井上作品の中では一番良いほうだと思っています。基本的に無頼漢ばかりで人助けなども少なく、最初からヒーローらしさが薄いからでしょうね。
      ただ、その分販促番組としての酷さやバトル展開の酷さは井上作品でもトップクラスだと思います。都合良くポロポロ取れるベルトに全然出番のないロボや最強フォームなど例は挙げるまでもないでしょう。

      響鬼は井上作品とは思ってません。途中からですから。
      ただ、桐矢のウザさと最終決戦カットは糞だと思いました。

      キバは何もかもダメでした。2世代というコンセプトから困難だったと思いますし、キャラの好き嫌いが激しい井上にやらせるのはもっと無理があったと思います。
      明らかに過去編ばかりやりたがって、本来はメインのはずの現代編が空気以下になっていたのが最低でした。アクションも悲惨で、音也はいかにも井上って感じのキャラだったので私にとっては本当に最悪でした。

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