『デリシャスパーティ♡プリキュア』:第一印象

2022年3月19日
 『デリシャスパーティ♡プリキュアを5話まで見た時点での感想です。
本来は初期メンバーが揃ってから書こうと思っていたのですが、東映に対する不正アクセスによって一ヶ月分休止することが発表されたので5話時点で書くことにしました。


■王道で手堅い
・シリーズ構成は最近ローテーション陣に加わった平林佐和子さんが抜擢されました。
ローテ陣の中から選ぶならば納得の人選だと思います。他のぼんくらを選ばないだけの常識が残っていて少し安心しました。

・ローテ参加での平林さんの印象どおり、全体的に王道で手堅い内容だと思います。
エキセントリックなキャラや意表を突く展開はなく、至極真っ当に順当なストーリーとキャラのように見えます。

・作品としても今のところイメージどおりな印象です。
主要モチーフの食事を魅力的に描いたり、バトルもコミカルな要素が多かったり、明るく楽しい雰囲気です。演出傾向はトロプリよりよほど明るいと思います。
テロップも割り切っていて悪くないと思います。わかりやすさを気にして説明に時間を割くくらいならテロップで済ませるほうが早いでしょう。
ナレーションは時間を取ってる割には演出としても簡略化としても効果が上がってない気がするので微妙な印象です。

■私の好みの話
・料理の扱い方はわりと良いと思っています。
料理モチーフというとだいたいコックさんなど作る側に主人公たちがなりがちですが、デパプリの場合は基本的に食べる側です。個人的にはそこが好きです。

・食べる楽しみというのは実際に存在するものなので食べるの専門でも良いと思います。
この手の作品だと「お客さんを楽しませるために~」みたいなクリエイター目線によくなりがちですけど私はそういうのは食傷気味です。特にそういう話がなく、「美味しいものを食べると楽しいよね」という原始的な楽しさを訴えることに好感を持ちました。

・OPのエプロン姿からすると3人揃ったら作る側路線に切り替わるのかもしれませんが、個人的には食べる側目線が基本であってほしいと願っています。
望みは薄いと思いますが、できれば「みんなで食べるご飯は美味しい」みたいな宗教路線も少なくあってほしいと願っています。それはそれ、これはこれでランランには仲間になった後も趣味として一人で食べ歩きを続けたり付加価値ではなく食事そのものの楽しみを追求する姿勢を続けてほしいです。

■アクション
・アクションも地に足がついてる感じで良いと思います。
必殺技を撃つ前にはちゃんとダウンさせたり拘束してから撃ちますし、浄化技以外の通常必殺技もキャラごとに完備されているようです。バトルの展開も敵の能力に苦戦からの逆転劇をやったりちゃんとしているので安心して見られます。

■後はどこまで伸びるか
・基本設定は王道で、描写もマイナスポイントを特に感じません。
あとはどこまで伸ばせるかが作品の評価を決めると思います。王道とは悪く言えば地味でパンチがないと捉えられやすいものです。現状のままだと「悪くはなかった」がせいぜいでしょう。独自の魅力や地味でも緻密な描き方ができるかどうかで評価は決まると思います。

・現状だとメインストーリーは防衛かレシピブックの奪還くらいしか見当たりませんし、キャラ個人の目標も特に見当たりません。まだ大枠も見えていないので全体像もわかりません。
好材料も不安材料もまだ出揃ってないと思います。スタッフ側もじっくり序盤を進めるつもりのようなのでしばらくはこれといった進展はなさそうです。
玩具の製造スケジュールがあるので追加戦士や武器の登場タイミングは遅らせるわけにいかないでしょう。このタイミングでの最低でも4話分のロスは影響が大きそうです。初めてのシリーズ構成でこんなトラブルに見舞われるとは気の毒です。

各話簡易感想

■1話
・全体としては王道路線という印象でした。奇をてらったりオリジナリティを追求するよりはオーソドックスなプリキュアをやろうとしてるように見えました。

・人助けする主人公やパートナーの妖精、プリキュアに比べて非力ではあるがちゃんと戦おうとする大人。ツッコミどころになりそうなところはちゃんと潰してあって話の流れはスムーズでした。

・全体的には無難にできてると思ったのですが、主人公の独善性は気になりました。
「救いたい」「守りたい」と出しゃばってかえって足を引っ張り、危ないからどいてろと言われても意に介さない態度は良くないと思いました。そういうところは5話まで経っても未だに好きになれていません。

■2話
・引き続き無難な内容だったのですが、ローズマリーの心境の変化が伝わってきませんでした。
最初は危ないから主人公に戦わせるわけにはいかないと反対していたのに、どうして応援するほどになったのかがわかりませんでした。そんなに主人公の言ったことが響いたのでしょうか? 過去に同じ言葉を言われたとか何かあるのかなと思いましたが、態度を180度反転させるほどのものだったのでしょうか。

■3話
・てっきり二人目のプリキュアが登場するのかと思っていましたが、そうはせずに二人目と妖精の出会いから始める流れが丁寧で良かったです。
3話の内容としてもコメコメの献身と未熟さ、パムパムの人物描写、二人目のプリキュアになるココネとパムパムの出会い。3話でやりたかったであろう要素はどれもできていたと思います。
最近は追加戦士の登場も早く、1クールは初期メンバーの紹介も早々に小物アイテムの販促、1クール終わり頃の新武器、それが終わったら追加戦士の登場準備と慌ただしく進んで追加戦士の販促が終わる頃には主人公と追加戦士以外は存在感が薄れていることが珍しくありません。それなら最初にしっかり初期メンバーを描いておくほうが無駄がないと思います。

■4話&5話
・4話と5話はいまいちでした。主役のココネの描写が薄く、どういう価値観でどんな魅力があるのかが今ひとつ伝わってきませんでした。第一印象の大人しく引っ込み思案な子という印象から大して変わりませんでした。変化がないのなら描写を丹念にして心情が伝わるようにしてほしかったです。
片手間にやるならこれくらいでも仕方ありませんが、丸々2話をココネのために使ったにしては物足りない内容でした。特に違和感がある内容ではないのですが、ココネの心情についていけず心情の吐露に対して「そんなに深く思い悩んでたの?!」とちょっと引き気味になってしまいました。作中でも脇役でそういう反応をされるシチュエーションなら構わないんですけど主役に据えてしっかり時間をかけたのに飛躍感を感じるのは構成が良くないんじゃないかと思いました。

キャラクターの印象

■ユイ
・食べるのが好きなピンクの主役。基本的にはそんなイメージどおりで飲み込みやすいキャラだと思います。
部活の助っ人をやるくらいにスポーツが得意な設定にしたのは「食べるのが好きだからってデブだと思うなよ!」という負のイメージの払拭用なんですかね? 1話以降は学校が始まって音沙汰がないのでもっと意味があることなのか測りかねています。

・独善性の部分は私は苦手そうです。この調子で特に改められずに続くなら苦手なキャラのまま終わりそうです。お婆ちゃんとの思い出が関わっているようなのでそこら辺が説明されて少しは共感できるようになると印象も和らぐかもしれません。

■コメコメ
・行き倒れたローズマリーやユイのためにがんばったり健気で可愛いです。基本的にはマスコットの良い子ちゃんだと思います。

・販促の扱いはかなり不思議です。
玩具やOPの映像を見るとどうも赤ちゃん役も兼ねているようで4段階も進化があるようです。玩具として変身アイテムに次ぐ主力商品っぽく見えるのですが作中での扱いはあまり目立っていない気がします。
コメコメというキャラクターとしては普通の扱いだと思うのですが、変身できるようになってから特にエピソードがありません。そもそも赤ちゃん化する前もした後も人間の言葉はしゃべれないし、別にわがままを言うわけでもないし、赤ちゃんよりも動物形態のほうが目立たないから人前では動物のままだしで赤ちゃんになることの作中における意義が見当たりません。せいぜい「コメコメの趣味」という印象です。
「変化した。…だから何?」という印象なのは販促的には機能不全の状態だと思うので販促面ではちゃんとやれてるのか不安に感じています。

■ココネ
・ぼっちのコミュ障なお嬢様という印象です。
個人的にはシンパシーを感じるし見た目も吊り目気味で好みなのですが、キャラクターとしての魅力はパッとしてない気がしています。
さじ加減の難しいキャラであからさまな感情表現をするとキャラ崩壊になりかねないが、描写しないと無口キャラになってしまって視聴者にも伝わりません。現状だとスタッフも扱いきれていない印象です。

■パムパム
・思ってたよりも良い子でした。
登場時にできる子アピールが強かったので周りを見下しがちなナルシスト系なのかな?と思いましたが、自信に溢れ人から褒められるのが好きなだけでした。自分より不出来なコメコメに対しても不満を見せずに配慮したりお世話したり、他人を素直に褒めることもできたりと特に問題のない性格で少し意外でした。
バランス感覚がよく表れている感じで一番デパプリらしいキャラと言えるのかもしれないと考えています。

■ローズマリー
・妖精を赤ちゃんポジに据えたせいか、大人枠であり戦闘中のリアクション担当、主人公の話し相手など役割の多いキャラのように見えます。
オネエキャラであることはバランス感覚の産物のように感じました。イケメンだと恋愛感情だのめんどくさいし、お姉さんにするとクールキャラの青プリキュアとかを食っちゃって面倒だし、ジジババ子供や動物は受けが悪いからやりたくない。そんな妥協の結果が別にオカマでもなく同性愛者でもないオネエキャラなのかなと感じました。

・活躍が少なく、戦闘能力がなくなって大人の威厳も無くなってしまったのでキャラクターとしては存在感が低めですが声優さんの演技力の差で存在感を保ってる気がします。

■ジェントルー
・敵幹部で初期敵のヘイトが溜まりそうなポジションなんですけど、真顔で「ブンドル!ブンドルー!」と毎回やってる姿が可愛くて許されてる気がします。
いかにもプリキュア堕ちしそうな感じですが追加戦士枠なんでしょうか? コメコメがプリキュアになる可能性も考えられるので安牌とは限らないところが少しスリリングです。




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