『仮面ライダーリバイス』 第18話「バディの軌跡、炎と氷の奇跡」:感想

2022年1月16日
■理解不能
・フリオに一輝、サクラなどいろいろなキャラのドラマらしきものがありましたが、心情が誰一人理解出来ませんでした。

・フリオは裏切ったの定義が理解できませんでした。「引っ越しの日に見送りに来なかったから裏切ったと思ってたけど、よく考えたら公園で不良に羽交い締めにされてるの見てたわ」って、教室でカードを破った時点で裏切ったのに変わりはないと思うんですが? せいぜい「お互い様だった」がいいところだと思います。それすらも「先に裏切ったのはあいつだ! 裏切り者を助ける必要はない!」で片付けられてしまうと思います。

・気持ちの問題は極めて個人的な話なので、「教室でカードを破ったことはあからさまに脅されてたし、見送りに来るっていうからまだ許す。そう思ってたからカードも取っておいていた。だけど見送りに来なかったから本気で裏切られたと思った。その時点で絶望したので公園で羽交い締めにされてることを見ても気持ちは変わらなかった」といった論理性に欠けた思考でも有りは有りだと思います。
そこまではまだいいんですが、しかし本編開始までのフリオが何を考えてデッドマンズに入ったのかという大前提がわからなくなってしまうと思います。デッドマンズに入る前から記憶の捏造が起きていたというのでしょうか?
フリオが最も憎んでいた「裏切り」の矛先は、親友・陽介の過去の過ちではなく、自分自身へ向けられていたものでした。
公式ポエム曰く、こういうことらしいんですがどういうことなんでしょう??? 記憶の捏造があったってことなんでしょうか。説明されたはずなのに理解できません。

・親友が殺されてショックなのはわかりますが、それで街で暴れるというのもよくわかりませんでした。意識もなく暴れているのかと思ったら、肝心の探してるオルテカはその辺にいますし。

・一輝はバイスと一輝が一心同体みたいな扱いになっていることについていけませんでした。
「え、お前何考えてるの?」ってなる展開を2人とも何度もやってましたよね? 相手の考えてることや思考回路がわかるならそんなことあり得ないと思うんですが。
そもそも完全に同一というのなら、1、2話の人間を食べようとしたバイスも一輝の本心の一部だと認めるということですよね。それだと「わかった、バイスは俺だ! そう思ったら母ちゃんが美味そうに見えてきた!」とならないといけなくなるんですけどいいんでしょうか? 「あれはそのときの感情で別にバイスがいつもそう思ってるわけじゃないから…」と逃げようにも、それはそれで「つまりあのとき母親を殺したいと思っていたことは認めるんですね?」とか「今後殺意を抱いたときにどうするつもりなんですか? 今回はボルケーノレックスの制御にも失敗してましたよね? 完全に制御するなんて不可能じゃありませんか?」など問題点が山積みだと思います。もし何かあっても変身者が死ぬだけのデモンズなんかよりよっぽど危険でしょう。
本当に考えを理解できるのか、そもそもそれは危険じゃないのかなど鵜呑みにできない内容が多かったです。内容が納得できなさ過ぎて、相変わらず一輝は自分を甘やかしてるし、バイスはそれを理解しながらわざと悪い方向に導いているように見えてしまいます。

・個人的には「自分に興味が持てない」と言いつつも自分中心のことしかやってない一輝の印象が更に悪くなりました。
興味が持てないんじゃなくて「自分はもっとできる人間のはずなのにできてない」とか「今の半端な自分に納得がいかない」という理想と現実のギャップの話だと思います。一輝は自己愛は強いほうだと思います。

・サクラもフリオの頼み事を聞いていて何を考えてるのかさっぱりわかりませんでした。フリオに対してもアギレラに対しても指名手配犯を助けるほどの思い入れがあるようには見えません。
暴走して街を破壊し始めても庇うのはもっと理解不能でした。そんな目に見える危険を無視してまで助けたい相手でしたっけ? 長年の付き合いがあるであろう師範代のことは「どうにかなると思うから一人でがんばって!」と見捨てた人物とは思えません。私のイメージのサクラだと「こんなに暴れられたら一輝のいる病院や銭湯が危ない! 倒す!」くらいに自己中心的な考え方になる気がします。

・展開と演出自体もだいぶ意味がわからないものだらけでした。
フリオが下を向いている間にオルテカに人質にされてる親友は唖然としました。フリオにもサクラにも気づかれないでどうやったんでしょう?
あれをやるなら、「真相を思い出したフリオが長々と親友に話しかけ、親友は黙って聞いていると思ったらフリオが顔を上げた瞬間に目に入ったのはギフテリアンになった親友とオルテカの満面の笑みでした」なんてショッキングな展開にしたほうが効果的じゃないかとも思いました。あんな間抜けなご都合主義的展開よりはずっと良いと思います。

・ボルケーノレックスの演出も私には理解できませんでした。なんで「相棒」だのと強調しておいて、あんなPVみたいな止め絵にしてリバイとバイスを単独で映そうと思ったのでしょう。そこはコンビネーションを見せつける場面だと思います。
その相手が暴走したフリオというのも不可解でした。まずただのサンドバックにするには不向きな相手だと思います。リスクを犯してまで助ける相手としても不適格だと思います。「悪党で街を破壊してるのに助けるのか? 少しでも早く倒すほうが正しいことなんじゃないか?」という扱いにしては因縁が無さ過ぎます。純粋に「助けを求めている者」として扱うには過去の悪行と誕生日会など五十嵐家への嫌がらせがノイズになります。どう扱ってもドラマが足らないか、因縁が邪魔という話になってフリオ戦でやる必然性を感じません。

■なんで信者を使うの?
・個人的には別に絶望してないその辺の人にスタンプを押してもギフテリアンが生まれることが不思議でした。
それならわざわざ信者を減らすよりもその辺にいる一般人に押しまくったほうが戦力アップとテロ活動をまとめてできて一挙両得だと思います。
てっきり「自分を信望する信者から生み出さないとギフテリアンが言うことを聞かない」や「絶望してる人物でないとギフテリアンにならない」といった理由があるのかと考えていましたが全然そんなことはなさそうでした。
普通だったら「これはおかしい。つまりオルテカの行動には裏があるんじゃないか? あの怪しい長官などとつるんでいて、計画に乗っ取って行動しているからテロとしては効率的な行動を取らないのではないか?」といった線を疑うところなんですがそう考えるにはオルテカの行動が無駄に煽ったり場当たり的でしょうもない動きが多いんですよね…


次回はヒロミの同期が出てきたり、ヒロミとデモンズドライバーの話になるみたいです。オルテカの蛮行の直後に個人的な話が始まるとスケールダウンした印象を受けて「今そんなこと話してる場合じゃなくない?」と思われかねないと思うのですが大丈夫なのでしょうか?






コメント

2 件のコメント :

  1. マルゲリータ2022年1月30日 14:06

    フリオの暴走体があんま強く見えませんでした。パワーアップしているのは、街の様子で分かりましたが。
    なんせ、噛ませが手抜きのジャンヌと大二が変身するライブじゃぁ、強く見えません。

    >意識もなく暴れているのかと思ったら、肝心の探してるオルテカはその辺にいますし。

    オルテカと言葉を連呼するだけ、あるいはオルテカが目の前にいるように見える、幻がかけられてる等、不自然に見えないやり方あったでしょうに。

    >サクラもフリオの頼み事を聞いていて何を考えてるのかさっぱりわかりませんでした。

    会って早々ファイティングポーズを取る時点でもうダメだと思いましたよ。

    >フリオが下を向いている間にオルテカに人質にされてる親友は唖然としました。

    おかしな光景でしたね。owlさんのおっしゃる演出の方が、まともだと思います。

    >なんで信者を使うの?

    信者を使った方が強いからなのでは?と思っていましたが、そうでもないみたいですね。
    おばあちゃんの個体が一番強かったので、素体の人間も関係ないみたいです。

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    1. >フリオの暴走体があんま強く見えませんでした。

      ジャンヌとライブを圧倒できうなら一応、強いんじゃないですか?
      ボルケーノレックスがもっと強いってだけだと思います。

      >オルテカと言葉を連呼するだけ、あるいはオルテカが目の前にいるように見える、幻がかけられてる等、不自然に見えないやり方あったでしょうに。

      暴走してるならやりようはいくらでもあったと思います。

      >会って早々ファイティングポーズを取る時点でもうダメだと思いましたよ。

      不審者扱いしたわりには話は聞くんですよね… サクラが何を考えているのかさっぱりわかりません。

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