『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第15話「深海の王」:感想
【ストーリー】
・今回はベテランの荒川さんの担当でした。話がシンプルにまとまっていて、いつものリュウソウジャーと比べてとても見やすかったです。
磁力と絆の関係。妹やバトルを通じてのカナロとレギュラーメンバーの進展。次回が本番であろうモササウルスの存在感。各要素が一つの話でまとまっていてわかりやすかったです。
・これがいつものリュウソウジャークオリティだったら「何だったんだ、あれ?」と思うことが山積みだったと思います。
リュウソウジャーのコンセプトが全般的に戦隊の定番路線なので荒川さんみたいなベテランのほうがやはり相性が良さそうですね。
■なんで知らないの?
・海のリュウソウ族の歴史をバンバが知っていたことが不思議でした。知識人のメルトが知らないことをなぜ知っているのでしょう。
これまでの印象からすると、バンバたちは「メルトたちと同じ村で生まれ、今から数百年前に村を出た」と思っていたのですが違うのでしょうか? ほぼ同世代のはずなのに知らない歴史があるとなると村長たちの隠蔽が疑われます。作品全体のモラルの低さと合わせて雰囲気が怪しげになってきます。
・今回担当したのが非シリーズ構成でしかも初登板の荒川さんだったので「荒川さんがバンバたち出奔組の設定を勘違いしていた(先祖の代で村を出た末裔だと思っていた)」なんて可能性もあるのでどこまで信じればいいのか判断に困ります。
【アクション】
・最初のリュウソウゴールドの活躍がかっこよかったです。今回は悪役気味な立ち回りの分、圧倒的な活躍をさせてもらえました。
改めてリュウソウケンのソウルをがちゃがちゃするギミックの邪魔さを実感しました。ゴールドのほうは手際よくソウルを使えるのにリュウソウケンだとテンポが死にます。音声が長すぎるから、音声に合わせるとテンポがダレて音声を無視すると音のリズムが崩れてどうにもなりません。
・名乗りつつの攻撃も良かったです。見ていてあれ、今回は坂本監督だったかな?と思ったらそうでした。
ただ、その前の生身アクションは不自然でした。敵と距離があるのに自分から突っ込んで戦いながら変身するのは変です。ああいうのは距離の取れない状況だから戦いながら変身するのであって、距離があるなら変身してから突っ込むほうが自然だと思います。この辺はやっぱり手癖感が有りありです。
次回はゴールドの巨大ロボの初登場回のようです。
相手はガチレウスのようです。なんかガチレウスが死にそうな雰囲気なように見えます。出てから3話で退場とは夏休み限定幹部より早い退場ですね。荒川さん用に出したキャラだったのでしょうか。
こんにちは。
返信削除モササウルスの登場の仕方はジュラシックワールドを彷彿とさせましたね。
インパクトがあってかっこいい登場だったと思います。
今回の一番の感想はちゃんとしていたなという印象でした。
追加戦士が赤を攻撃したあとに、妹をモササウルスに食わせた時は、赤を攻撃せずに最初からそうすれば良かったじゃんと思いましたが、赤を攻撃した理由もちゃんとありました。
しっかりと作られていて良かったです。
ただ、最初から観ていないから、ちょっと間違っているかもしれませんが、みんなマイナソーを産み出した人間のことは気にしないのでしょうか?
前はだいぶ産み主を探していたような気がするのですが…。
匿名さん、こんにちは。
削除>モササウルスの登場の仕方はジュラシックワールドを彷彿とさせましたね。
私もあれっぽいなぁと思いました。有名ですし、たぶんスタッフも意識していたんでしょうね。
>ただ、最初から観ていないから、ちょっと間違っているかもしれませんが、みんなマイナソーを産み出した人間のことは気にしないのでしょうか? 前はだいぶ産み主を探していたような気がするのですが…。
その印象は間違っていないと思います。これまでと違うという点では違和感があると言えるでしょう。
私は作劇としてはこのほうがスマートだと思うので今回のような流れのほうが好ましいと思いました。被害者の話をやろうとするとリュウソウジャー側の話が手薄になり、ゲストは次回以降に関わらないので結果としては成果が少なくなることはこれまでの話で明らかだと思います。今回はカナロがリュウソウジャーと関わるようになるきっかけ、妹の紹介、モサレックスの紹介など入れるべき要素はいくつもありましたからとてもゲストの話をやっている余裕はなかったとも思います。
論理的な解釈としては「前回カナロがいなかったら負けていたので戦力拡充を優先している」というところでしょうかね。騎士として鍛錬を積んできていますし実戦の中でマスターも殺されていますから「守ろうとしても勝てなければ何も守れない」という意識も少なからず持っていても不思議はないでしょう。