『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第16話「海に沈んだ希望」:感想
【ストーリー】
・予告の感じのとおり退場しました。全体的に「何だったんだ、あいつ?」という印象で終わってしまいました。再登場の目が無くもないですが出られて困るので出なくていいです。
右胸が弱点とか実はそこを攻撃すると仮死状態になってパワーアップして復活するとか全部初耳なので「そうなんだ」という以上に受け止めようがありませんでした。一度やられてパワーアップする能力は普通なら前後編で倒すキャラのように見えました。一度倒したところで前編が終わって、後編の最初に復活したガチレウスに敗退してモサレックスの力を借りるためにどうのこうのと、そんな感じの話が容易に想像できます。
・「お前たちの動きは全て見きった!」と言っておきながら負けたり、モサレックスが変形しただけで「なんだそれは?!」と驚いたり、三下感が強かったのはどうかと思いました。この辺りの台詞や設定は無かったほうが良かったんじゃないかと思いました。
・それでもモサレックスの説得と強敵の撃破というストーリーの根幹の導線がしっかりしているので話全体はまとまっていました。いつものリュウソウジャーとはそこが大きな違いだと思います。
■モサレックス
・陸のリュウソウ族の危険性を説く論旨に正当性をあまり感じませんでした。
陸のリュウソウ族の危険性は劇場版でやる話だと思うので詳細を省くのは構わないんですが、陸のリュウソウ族が世界征服したかったならもうドルイドンも海のリュウソウ族もいなくなった以上はとっくに終わってると思います(リュウソウ族の総理大臣からは目を逸らしつつ)。再来したドルイドンを放置しておくのは海のリュウソウ族にとっても危険なはずですからドルイドン排除の必要性はモサレックスにとっても同じでしょう。
一族を守るためと言いながらかえって危険に晒しているように見えてしまいました。話の流れから考えると、「リュウソウジャーに背中を預けて戦う」とかそういう信頼がないと成り立たないシチュエーションのほうが合っていたんじゃないかと思いました。初登場から2話でやるには無理がある内容だったのでもう少し話数をかけたかったです。
【アクション】
・見た目は普通にかっこいいですね。武器は槍(?)のみでシンプルだけどパンチやキックも有りだからアクションも良さそうです。
・必殺技はなんだか変な感じでした。
飛び上がって刺すだけで終わりとは地味だと思っていたら刺した後に改めて必殺技バンクっぽい突撃シーンを入れていて、じゃあさっきのは何だったのだろうと混乱しました。編集ミスを疑いたくなるような不自然さでしたが何だったのでしょうね?
■水中アクション
・今回はネプチューンがどうこうよりも、水中での戦闘というシチュエーションのほうが面白かったです。
普段よりゆっくりめな動きが巨大ロボの重量感と合っていました。オブジェクトとしての岩も画面に奥行きが出てロボの巨大感が際立っていたと思います。
撮影は「カメラと被写体となるロボットの間に水槽を置いて撮影を行いました。」だそうです。わりと原始的でした。カメラワークが固定気味だったのはそういう理由だったんですね。
次回はキシリュウネプチューンが出たばかりですが今度は合体形態のスピノサンダーの販促回をやるみたいです。
脚本は宝箱の中の箱庭回を担当した下 亜友美さんだそうです。またいつものリュウソウジャークオリティに戻ると思うので今のうちから覚悟しておきます。
陸のリュウソウ族の危険性、むしろこの話題が出ることにより総理大臣などの存在に説得力が出る気がしてきます。夢中になると周りが見えなくなる種族なのかもしれない、と…まあ、狙ってのことではないような気がしますが(笑)
返信削除コロンさん、はじめまして。
削除個人的には総理大臣とか含めて、ガイソーグ(リュウソウ族なのかは不明ですが)と劇場版で出るであろう連中を除くとそういう意図はないと考えています。
理由はそこを扱うとどうにもならなくなると思うからです。
リュウソウジャーのメンバーが自分たちはそういうやつらとは違うと証明はできても、他のリュウソウ族もそうだと証明することは不可能だと思うからです。善人がいても悪人もいるのは当たり前ですし、トワとバンバや総理大臣のように袂を分かって里を出ていったリュウソウ族も存在します。モサレックスの言うようなリュウソウ族が存在しないと証明するのは悪魔の証明になると思いますし、そういった悪人を全員改心させることは現実的には無理でしょう(リュウソウ族は寿命が長いので可能かもしれませんが)。
いずれにしても描写に時間がかかり、かつ面白くないお話になると思うのでそんな話はやらないだろうと考えます。