『仮面ライダージオウ』 第42話 「2019:ミッシング・ワールド」:感想

2019年7月7日

■まさかの中編
・グダグダ展開も今回で終わり、と思っていたらこれは中編で、まだ後編が残っていました。
中編だけに中だるみがいつも以上に酷かったです。前回ではグランドジオウでさえ圧倒したアナザージオウ2が巻き戻し能力も忘れた挙げ句にただのジオウ2に負けた呼ばわりされていたり、もはや存在自体がご都合的な海東に便利過ぎる時間止め能力が追加されて雑にグランドウォッチを奪われたり、ツクヨミの時間止め能力も使ったり使わなかったり、ツクヨミを助けに来たはずのソウゴとゲイツがアナザージオウ2に殴りかかったと思ったらやっぱりツクヨミを追いかけ始めたり、グダグダ加減にも磨きがかかっていました。この何も話が進まず後退する一方のお話のどこが面白いのか理解に苦しみます。

■恥知らず
・公式のプロデューサー様は今回も絶好調のようでした。
 タイムジャッカーにも焦点があたってきました!
番組放送当初から、オーマジオウに代わる王の擁立を目的として活動されてきた彼らですが、それ以外の情報は一切不明。
様々な王候補を探し出しては、ジオウやゲイツの前に敗れ去ってきたのはみなさんの知るところです。
最近では、オーラは、アナザーキバを擁立したかと思えば、顔に傷をつけられ、最後は自らの手で、葬ってしまうなんてことも・・・

そんな謎の存在、タイムジャッカーたちがどこからきて、どこに向かっていくのかわからない。
演じる、兼崎さん、板垣くん、紺野さんにしても、それはまったく同じでした。
手探りでタイムジャッカーを作ってもらってきていたのでした。

彼らに衝撃が走ったのは、ツクヨミが力に目覚めることを台本で知ったときだったようです。
「あれ、ツクヨミって、タイムジャッカー?」「タイムジャッカーの力ってどこからきたの?」
そんな疑問に対して、ついに解答が得られるところまで来たのも、海東のお陰でしょうか。
「こいつ、いったい何を言ってるんだ?」としか言いようがありません。タイムジャッカーって何なのか役者さんも知らなかったんですよー、ってそれを決めるのが話を作る側の仕事でしょうが。役者さんに意味わかんないですと言われた時点で首を括るべき立場の人間が誇らしげに語っている現実が恐ろしくて仕方ありません。
百歩譲って「役者さんに手探りで作ってもらってきた」ところまでは方法論として有りだとしても、それを踏まえての「解答が得られるところまで来た」はあり得ないと思います。解答が用意してあったら役者さんの作ったイメージと食い違ってしまいます。手探りで作らせておいてぶち壊すなんて意味がわかりません。


次回は後編、のはずです。加古川もタイムジャッカーもスウォルツにまとめてゴミとして処分されそうな雰囲気ですがそれよりマシな展開だといいですね。

コメント

6 件のコメント :

  1. 毎回なにがしたいのかさっぱりわからないジオウですが
    海東のお陰でとわざわざ書くあたりとにかくディケイドメンバーを活躍させたいというのは伝わってきました
    それとやたら出張ってくるツクヨミも多分お気に入りなんでしょうね
    そう考えると新フォームがわずか2話目で負けに負けて登場すらしなくなったのも納得です
    誰も主役のジオウに興味がないんですから

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    1. >そう考えると新フォームがわずか2話目で負けに負けて登場すらしなくなったのも納得です
      誰も主役のジオウに興味がないんですから

      私は「興味がない」というわけではなく、「単に扱いが下手」なだけではないかと考えています。
      商品としてはジオウがメインなのは間違いないでしょう。商品、あるいはその商品を扱う仕事に興味がなく、仕事を通して他のやりたいことをやるのが目的だと言えるほどの情熱は感じません。それならもっと士が主役であるかのように目立つのではないかと考えます。「下手である」と言った手前、それすらもただ下手だからできてないだけという可能性は否定できませんが。

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  2. 更新お疲れ様です。

    公式コメントは相変わらずどうしようもないですね…
    地獄兄弟の設定不詳なところが一部でネタにされたりするんで、ライブ感アピールでウケるかなー程度の思慮なのでしょう。
    監督ごとに要求が違ったり、方向が決まるまで演技プランを丸投げしておいて、急に湧いてきた設定に合わせろなんて役者さんに失礼ですよね。
    前作ビルドでも内容は酷いものでしたがかろうじて映像ドラマとしての体裁を保てていたのは役者陣の演技力によるものだったように思います。
    良い芝居をしてもそれに見合うまともなストーリーが与えられないんでやりがいないでしょうね…

    「ゲイツと何度も戦ってきた」と感慨深げに言ってましたが、確かに戦闘があったのは事実ですがただなんとなく戦っただけなんですよね…
    オーマジオウとソウゴが同一の存在ではないとしても、ソウゴ自身の「王の素質」と言えるポジティブな面や、逆に人を見下したり冷酷に切り捨てる面をもっと踏み込んで描写して、かつゲイツくんとの信念の違いでぶつかり合うような戦いを経てきていればしっくりくるシーンだったかもしれません。

    時止め能力もタイムマジーン等と同じで発動条件をつけるなどしてワンクッションあれば、結局はお話の都合で左右されるにしても各話の起伏として機能したと思います。
    今回はツクヨミよりもウールの力の方が強いような描写でしたがその辺の序列も曖昧ですよね。
    電王は単にキャラ人気のみで持て囃されているわけじゃなく、時間移動のルール等ロジック部分の丁寧さが評価されていたことを理解していないのでしょうか…

    スウォルツの悪役ムーブもそもそも彼がどんな人物かほとんどつかめていないので意外性どころか何の感情も湧いてきません。
    ツクヨミも色々立ち回ってはいますが彼女自身の個性がわからないのでよく知らない人同士が兄妹だったと言われてもフーンとしか思えず興味をもてないんですよね…
    おっしゃる通り、方向性はもう示したつもりで、製作側目線ではクライマックスに差し掛かっているんでしょうね…
    残念ながらドラマ的引きがまったくないので何が起きてもきっと何も感じません。

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    1. >良い芝居をしてもそれに見合うまともなストーリーが与えられないんでやりがいないでしょうね…

      挙げ句にこの仕打ちではやってられないでしょうね。ブラック上司でよく言われる「そんなこと自分で考えろ!」「勝手にやるな!」のコンボのようなものでしょう。

      >「ゲイツと何度も戦ってきた」と感慨深げに言ってましたが、確かに戦闘があったのは事実ですがただなんとなく戦っただけなんですよね…

      大半が小競り合いな上にゲイツがケンカを売ってソウゴが勝って終わりのものばかりでしたからね。一番規模の大きかったリバイブ&ジオウ2も、原因はツクヨミの暴走&ゲイツの勘違いでソウゴとの関係性が薄いですし。振り返ってもなおさら「…言うほど特にないな」としか思えません。

      >時止め能力もタイムマジーン等と同じで発動条件をつけるなどしてワンクッションあれば、結局はお話の都合で左右されるにしても各話の起伏として機能したと思います。

      単純に考えても「バトルものとしてダメ」というのが最悪だと思います。
      何だかわからない能力なんて攻略しようがありませんし、それでは倒し方に感心しようもありません。バトルにもドラマにも役に立たないなんて存在する価値を感じません。

      >残念ながらドラマ的引きがまったくないので何が起きてもきっと何も感じません。

      兄妹だった件なんて視聴者には4話前で提示済みですしね。残るはそれを知らなかった登場人物目線でのドラマですが、ツクヨミに盛り上がる要素が何も感じられないんですよね…
      「ショックを受けたらどうなる?!」と考えようにも暴走したことは前にもありますし、別にツクヨミが悩もうがソウゴたちには影響薄いですし。
      「もしもツクヨミがスウォルツの味方になったら?!」と考えても、特に役割がないから別にいなくても困らないし、敵になった云々の話はもうこのアナザージオウ2編でやってますし。
      考えても面白くなる展開がまるで浮かんできません。「こんなつまらないことに時間を使うな」以上の感想が出てきそうもありません。

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    2. 巻き戻し能力でゲイツくんを救ったのも、絆が深まったエピソードというより「生かすも殺すもソウゴの匙加減次第」みたいな印象の方が強くてなおさらゲイツくんが不憫です。
      ゲイツくんたちのいた世界の詳細がいつまでたっても語られないのでゲイツくん側の主張やソウゴとなぜ相容れないのかわからず感情移入できません。
      ウォズが裏切ってたのとかどっか行っちゃいましたし…それともウォズはそういうしょうもない尻軽な奴ですよという裏付けだけの意味だったのでしょうか。

      そうですね…時止めは無い方がマシでしょうね。「可能・不可能なこと」「キャラの性格や目的」などを念頭に置いてどう動くべきか、というような話の組み立て方をしてないから能力を使ったり使わなかったりいい加減なんですよね…
      海東も善戦しかけたかと思えば時止めに為す術もなくスウォルツの手先になり下がっていてレジェンド踏みにじりも健在でしたね。
      原作でもアホみたいな描写でネタにされがちなキャラですがそんなの再現しなくていいと思います。

      ヒロインの持て余しは毎年恒例みたいなとこもありますが、ツクヨミは特に酷いですよね。
      スウォルツの人物像が描写されていれば血縁であることに衝撃もあったかもしれませんが。
      「大事な仲間」というのを強調したいなら「彼女以外では務まらない存在」であることを印象付けるべきだったと思います。ソウゴを信じる理由もなんとなくですし、ゲイツくんのパートナーとして必要不可欠というわけでもないですし。
      「家族ドラマ」要素が効果的な作風とも思えないので、ツクヨミも変身させてしまうとか、もうエンタメ的方向に振り切るしかないんじゃないかと思います。

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    3. >ゲイツくんたちのいた世界の詳細がいつまでたっても語られないのでゲイツくん側の主張やソウゴとなぜ相容れないのかわからず感情移入できません。

      「魔王の圧制下で子供の頃から苦しんできて、レジスタンスに参加して仲間がたくさん死んだ」以外の情報が一向に伝わってこないんですよね。しかもこれも「いや、でもソウゴはそんなことするつもりないよ」で反論終了してしまうのでソウゴにつっかかる理由すら怪しいです。
      それでも「ソウゴ=オーマジオウだから」と言うならもう「じゃあさっさとソウゴを殺すかベルトを無理やりにでも奪いなよ(勝てないだろうけど)」としか思えません。こんな状況をダラダラ続けられてもつまらないです。

      >ウォズが裏切ってたのとかどっか行っちゃいましたし…それともウォズはそういうしょうもない尻軽な奴ですよという裏付けだけの意味だったのでしょうか。

      普通ならそろそろ本当にオーマジオウの手先なり、オーマジオウを倒すための計画があったなり、真意が明かされるべき頃合いだと思うんですけどね。ツクヨミの過去やタイムジャッカーが雑に処理されそうな現状ではこの程度のことすら期待する気になれませんが。

      >海東も善戦しかけたかと思えば時止めに為す術もなくスウォルツの手先になり下がっていてレジェンド踏みにじりも健在でしたね。

      お得意のインビジブルも無しでしたからねぇ。ジオウ本編でもやってるのに使わないなんて実に雑です。

      >「大事な仲間」というのを強調したいなら「彼女以外では務まらない存在」であることを印象付けるべきだったと思います。ソウゴを信じる理由もなんとなくですし、ゲイツくんのパートナーとして必要不可欠というわけでもないですし。

      普通なら戦えない以上はそういう人間関係やドラマ面で必要なパーツにするところでしょうね。
      ライダーのヒロインは出ない回があったり、非戦闘要員だから基本的にアジトで待機していてバトルに関われなかったりすることが珍しくありませんが、ツクヨミの場合は基本的にバトルにも立ち会っているのにこんなに立場がないのはヤバいです。
      解決策のつもりでスウォルツとの兄妹関係や時間止め能力をつけたのならもっと発想がヤバいと思います。

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