『仮面ライダージオウ』 第45話 「2019:エターナル・パーティ」:感想
■新しい名物
・エターナルなんて関係性の薄いキャラを出してどうするんだろう?と思っていましたが、今回も意味のない中編でした。無意味な中編も歴史改変ともどもすっかり名物になってきた印象です。
・内容はスカスカ過ぎて笑えもしません。
オーラの裏切りは元々前科が有るから何の意外性もありませんし、アナザードライブの模倣はカブトでやるべきことでした。
ゲイツとの喧嘩は唐突な上にどうせ次回で覆るのが見え見えで萎えます。
ゲイツやツクヨミが未来に帰ると言っていますが、スウォルツを放置して未来に帰ることが全く理解できません。ゲイツたちは自分たちがスウォルツ以上にこの世界に悪影響を与えていると思っているのでしょうか。
・ソウゴの怒りすら唐突ってのがすごいです。
「主人公が悪事に怒る」、ヒーローものでは日常茶飯事でもおかしくないことがジオウでは「突然何を言い出すんだ、こいつ?」と思われてしまいます。 敵で関わりの薄いウール相手に怒れるならもっと怒るべき対象はいくつもあったと思います。ソウゴはかつて命がけで戦ったレジェンドが力を奪われ、敵や魔王の悪事に利用されていることを何とも思わないのでしょうか? 悲惨な生活をしてきたツクヨミやゲイツに対して自分も未来に行って実感を得た後ですら「大丈夫、俺は魔王にならないから」なんて根拠もなくどんな神経で言えるのでしょうか? 人間らしい感情を描いたはずがかえってキチガイ感が強まりました。
■この設定は覆らない
・「レジェンドはモブ同然」、様々な設定が覆されてもこの設定だけは変わりませんね。エターナルもアナザードライブ以下の存在理由しかない雑魚怪人Aでしかありませんでした。
・「ダークライダーが勝った世界をスウォルツが創り出してそこから呼び出した」とか設定を作っていましたが全然意味を感じません。
それを言ったらグランドジオウが呼び出しているライダーは何なのでしょう。ウォッチがソウゴたちの手に渡った時点でライダーの歴史は消滅しているはずなのですが。負けたダークライダーは呼び出せなくて、歴史が消滅したライダーは呼び出せることが全く理解できません。可能かどうかで言ったらむしろ死んだだけのダークライダーのほうが呼び出せそうだと思います。
■なんで今更?
・ゲイツから白ウォズが生まれて戸惑いました。
ケンカした流れからてっきり”救世主ゲイツリバイブ”のゲイツが出てきてソウゴと戦うのかと思いました。白ウォズなんて格下を今更出してどうするんでしょう? 取り柄だったノートも持っていませんし。
たぶん仮面ライダーウォズの販促のためなんでしょうが白ウォズが出てくることは違和感だらけです。白ウォズをまた出すならあんな「負けたから仕方ないね」みたいな物分りのいい退場をさせずに捨て台詞でも残しておけば良かったのにと思います。
■ウール
・最初から最後まで存在意義を感じないキャラクターでした。まだクランクアップ報告がないので生きているかもしれませんが、たとえ生きていても何にもならない点は変わりないでしょう。
最初の時点で既に「タイムジャッカー、三人も要らなくない?」と言われ、最後も一度裏切られた相手にまた裏切られて死ぬという馬鹿としか言いようがない死に方でした。キャラが薄っぺらすぎて「こうだったら良かったのに」も何も思い浮かびません。現状では馬鹿で要らない存在であること以外にウールをウールたらしめるキャラクター性が思いつきません。
・殺したオーラのほうも同レベルでキャラクター性が無いことが辛いです。
「スウォルツの手先」以外には何も個性がありません。既存の範疇でも「とにかく自分が生き延びることに執着していて、生きるためなら善悪も敵も味方もない」とかキャラクター性の出し方はあったと思います。
次回は生き返った白ウォズが「独自の作戦」を始めるそうです。スウォルツのスの字も見当たらないのですがスウォルツ編をまだまだ引っ張るつもりなんでしょうか… 話が散らかり過ぎて既に「スウォルツ? そんなやつもいたな」というくらいに影が薄くなっているのに引き伸ばされたら堪りません。
更新お疲れ様です。
返信削除なんかもう、キャラ同士の迫真の掛け合いや唐突に生えてくるソウゴの友達とか、何もかもが不自然で自然な部分が一つもないのが逆にすごいですね…
タイムジャッカーって時を操れたりする割りに腹パンで普通に死ぬんですね。回によっていたりいなかったりずっと物語にも絡まず、今更脚光を浴びてもドラマ性を感じません。ソウゴは「ウールも変わった」とか言ってましたが、どういう人物なのか知らないので変わったかどうかもわからないです。オーラの悪女キャラはキバ編でちょっとやったので十分描写したつもりなんでしょうね。急に友達思いだったりウールの死に憤るソウゴも今まで実績がないから不自然ですよね。ウールをダシにヒーローぶってるように見えてしまいます。
アクアVSエターナルはアクションは多少マシでしたが「お互いよく知らないし接点もないしなんか適当に叫んどこう」みたいな、好きな組み合わせで戦わせられるゲームの映像くらいの無意味な戦闘でしたね。本人客演の意義がかけらもないのも相変わらずです。
ソウゴの友達がゲームで勝てた場合というきっかけで作った世界でダークライダーが生きていて、それがものすごい脅威みたいな話にもついていけません。負けた側のライダーたちにもそれぞれ物語がありましたが、「ゲームで勝てなかった」程度のことだったんでしょうか。
グランドジオウの召喚的な能力も、設定作る気すらないんでしょうね。アナザードライブの重加速にウォズがギンガの”無重力”で対応してましたが、本来ならそういうのをグランドジオウでもっとやるべきだと思うんですが…。
ソウゴが魔王になる、という前提でゲイツとまた対立してましたが、魔王になる過程の具体的描写を本当に一切してこなかったですよね。こんな最終盤になってもまだピンときません。どこかで見た展開でもいいんで具体的なソウゴの物語と呼べるストーリーラインを用意しても良かったと思うんですが、どうして頑なにやらないんでしょう。そしてゲイツとツクヨミは本当は逃げてきたらしいですがゲイツってはじめから全事情を把握していたんですかね?「一緒に帰ろう」「二人は時間軸が違う(?)から帰る場所も違う」「そういえばそうだった」とかゲイツが天然なのか別れを悲しむべきシーンなのかどう捉えたらいいのかわかりません。
白ウォズ復活も役者さんが2役できるから楽に尺が埋められるくらいの意味しかないんじゃないかと思います。
>唐突に生えてくるソウゴの友達とか
削除あの人自体はエグゼイド回で出た生徒だと思うのですがいつの間に友達になったのかは謎に感じました。最初に会ったときの印象では同級生以下の関係のように見えました。こういうのをやりたいんだったら事件を通して仲良くなる過程を入れておけば済む話なのですが、実際にはそれどころか「ソウゴの初めての友達!」とゲイツたちのことを強調してきたのでどうしようもありません。
>タイムジャッカーって時を操れたりする割りに腹パンで普通に死ぬんですね。
何かビームソードみたいになっていたのであれで刺されたらさすがに死ぬと思います。ウールは車に轢かれる程度でも危険なことは白ウォズで説明済みですし。
>ソウゴは「ウールも変わった」とか言ってましたが、どういう人物なのか知らないので変わったかどうかもわからないです。
素直に見ると「またソウゴが家臣認定みたいに自分勝手な思い込みをしてる」ように見える可能性のほうが高いと思います。個人的には極限状況に追い込まれた人間の態度を信用する気になりません。試すんだったら命の危険のないマシな状況になっても態度が変わらないかを見ます。
いずれにしても関わりが薄いのにあそこまでウールに思い入れを持つのは異常だと思います。
>「お互いよく知らないし接点もないしなんか適当に叫んどこう」みたいな、好きな組み合わせで戦わせられるゲームの映像くらいの無意味な戦闘でしたね。
実際、何の二人には何の関わりもありませんからね。
エターナルはそもそもなんでスウォルツに従っているのか理解不能ですし、アクアからすれば「スウォルツの手下が襲ってきたから迎撃する」で正当防衛でしかありません。これではドラマの生みようが無いと思います。
>ソウゴの友達がゲームで勝てた場合というきっかけで作った世界でダークライダーが生きていて、それがものすごい脅威みたいな話にもついていけません。
あれは意味がわかりませんでした。流れからするとエターナルとソウゴの友達の世界が関係しているように見えてしまいましたが、実際には「反転した世界が生まれたときのエネルギーを利用してダークライダーの世界を生み出している」程度の関係なのでしょうかね?
>アナザードライブの重加速にウォズがギンガの”無重力”で対応してましたが、本来ならそういうのをグランドジオウでもっとやるべきだと思うんですが…。
私はあそこの意味がわかりませんでした。動きやすさで言ったら「重力下>>無重力下」で無重力に適応した存在は重力下ではまともに動けないと思います。そもそも重加速は重力とかの話じゃなかった気がしますし…
やるなら無重力とかじゃなく、「重力自体を操れるからギンガは無効化できる」でいいんじゃないかと思いました。これやっちゃうとギンガが光とかも操りかねないことになって、時間にも干渉できる可能性が生まれてまた別の問題が生じると思いますが…
>どこかで見た展開でもいいんで具体的なソウゴの物語と呼べるストーリーラインを用意しても良かったと思うんですが、どうして頑なにやらないんでしょう。
なんででしょうね。1話からずっと不思議なままです。常識的に考えるならスタッフがその必要性を感じていないからだと思いますが、ジオウのスタッフを常識で捉えるのはたぶん無駄なので理解できる気がしません。
>ゲイツとツクヨミは本当は逃げてきたらしいですがゲイツってはじめから全事情を把握していたんですかね?
いや、知らないはずだと思います。ツクヨミ本人すら知らないことですし、ウォズならともかくゲイツは事情通ですらありません。あれは何も考えてないアホ発言でしかないと思います。たぶん、「違う時間軸だから元の世界に戻ったらおそらくもう会えなくなる」ことも理解してないと思います。
>白ウォズ復活も役者さんが2役できるから楽に尺が埋められるくらいの意味しかないんじゃないかと思います。
なるほど。シンプルですがあり得ますね。
>何かビームソードみたいになっていたので
削除そういえば何か赤く光ってましたね。あれって以前から使ってましたっけ。タイムジャッカーって時止め以外にも跳躍したり初期から人外っぽい描写があった気がするんですがどういう存在なのかわからないままです。
アナザーワールドの創造にソウゴの同級生であることは特に重要じゃないんでしょうね。その世界のダークライダーたちもいつもみたいに「本人のようだけど本人じゃないかもしれない」的なふわっとした感じで、これまで改変してきた本来の歴史と同様に設定などあってないようなものなんでしょうね。というかこの前まで「加古川が王になる世界」という似たような話をやってたので新鮮味もないのが辛いです。
考えてみると重加速って速度とか時間の流れ方を変えるような力で、確かに無重力で無効化できるのはおかしいですね。地球の物理法則に作用する力なのでギンガには効かなかったってことなんでしょうか。しかもアナザードライブの正体はドライブ夏映画に登場したパラドックスロイミュードだったんで「アナザードライブの重加速は本来のロイミュードのものとは異なる」とも言えないんですよね。アナザードライブ関連はジオウの夏映画でやるんですかね。ギンガ自体よくわからない存在でしたし考えると奇妙なシーンなのですが、なんかジオウより「フォームの特性を生かして戦ってる」感があったんですよね…
具体的なソウゴ/オーマジオウの話をやらないのは、書く側が責任を押し付けあって幼少期のエピソードとかでお茶を濁しているうちに終盤になってしまっただけのような気がします。
>そういえば何か赤く光ってましたね。あれって以前から使ってましたっけ。
削除ビームソードみたいなのは無かったと思います。アナザーキバをオーラが殺したさいには手から何か出してました。あれは井上なんで黒歴史にするべきかもしれませんが。
>アナザーワールドの創造にソウゴの同級生であることは特に重要じゃないんでしょうね。
私はまだ保留にしてます。前回の冒頭の陸上選手も学生っぽかったのでひょっとしたら被害者はソウゴ関係者なのかもしれません。しかし実際そうであるかも、その意味も推測する根拠が薄いと考えています。ジオウでは意味のない描写や人物なんてキリがありませんし。
>アナザードライブ関連はジオウの夏映画でやるんですかね
劇場版は見ていないのでわかりませんが予告で欠片も映っていないのでアナザードライブ自体は出ないんじゃないかなと思っています。
>なんかジオウより「フォームの特性を生かして戦ってる」感があったんですよね…
理屈をつけて戦うのは能力バトルの基本であり、フォームチェンジもその類であるはずなのでそう思うこと自体は自然なことだと思います。
>具体的なソウゴ/オーマジオウの話をやらないのは、書く側が責任を押し付けあって幼少期のエピソードとかでお茶を濁しているうちに終盤になってしまっただけのような気がします。
押し付け合う、と言っても下山さんが大半を書いているのでプロデューサーや監督などクレジットに載らない層での話でなければあり得ないはずのことだと思います。
私は単に「やっても面白くないから(だったら最初からやるな!)」とか「あれはマグガフィンなので(これだけ重要な設定をマクガフィンで済ませられるわけがない)」とかと思っているのではないかと考えています。