『仮面ライダージオウ』 第26話 「ゲイツリバイブ!2019」:感想

2019年3月10日

■いつもどおり
・相変わらず初耳の設定のちゃぶ台返しばかりでした。
「アナザーどうしは惹かれ合う」とか言い出して馬鹿かと思いました。そんなことできるならアナザーキカイ探したかったら適当なアナザーを生み出せば良かったじゃないですか。どの口で「どちらが手に入れるか競争だな!」とか言っていたのでしょう。
ツクヨミの「私にはこれくらいしかできないから…」という発言も「いつもはそんなこともやってなかったけどな」と反証を挙げられるのでどうにもなりません。自分のしてきたことも覚えていないなんて、やっぱり最近のツクヨミは偽物なんでしょうか?
「ジオウ2はアナザージオウには勝てない」と前半で言っていたかと思ったら「ダメージは入るからイケそうだ」とか言い出したときは耳を疑いました。1話の間に真逆のことを言うとかさすがです。

・ツクヨミの話が詰んでるのもマジでヤバいと思いました。
「子供ソウゴの乗ったバスを襲ったのはツクヨミだった!」とか言われても、白ウォズと黒ウォズという平行世界の同一人物が既に出ている以上、アナザーツクヨミがいても全然おかしくありません。あれが本物のツクヨミだったとしてもこれまた既に突然「ソウゴ殺す!」 と豹変したばかりなのでまた豹変したとしても、またかという印象しか浮かびません。何やっても「はいはい、そうなんですか」で終わってしまうボケ潰しの流れになっていて詰んでいると思います。この流れにしたのがスタッフのここまでの積み重ねのせいなので本当にどうしようもありません。

・バス事故の件にはディケイドも関与しているみたいですが、これも全然ワクワクしません。
士は文字通り別世界の住人であり、世界の破壊者なので何やってもおかしくありません。極論で言えば「ジオウの世界があると次回作の世界の邪魔になるから破壊しに来た」とでも理由をつければジオウの全てを滅茶苦茶にして去っていっても士にとっては成功と言えてしまいます。普通だったら「そんなことして何になる?」と思うようなメリットのないことでも筋が通ってしまいます。これでどう盛り上げるつもりなんでしょう?

■今週の公式
ライドウォッチをあつめる、ソウゴ。
ミライドウォッチをあつめる、ゲイツ。
アナザーウォッチをあつめる、飛流。
その正体は、過去に、ソウゴとともに、ある事故に巻き込まれた男の子でした。 

・いつの間にかゲイツはライドウォッチを全く集めないでミライドウォッチを集めていたことになっていました。タイムジャッカーも見当たりません。
私の知っている歴史と違いますね… 公式も歴史改変の毒牙にかかっている証拠を見つけてしまったかもしれません。改ざんされた理由がこんなポエムを作るためというのが非常に辛いでところす。でも今現在、自分にとって都合の良い文章(展開)を作るために平然と過去を書き換える姿勢はすごくジオウっぽいと思いました。

■ゲイツリバイブ
・剛烈のほうが重装甲タイプで珍しい分だけ独自性が感じられました。でも動けなそうだから出落ち感が否めません。「これから先どんなかっこいいアクションを見せてくれるのだろう!」 と思えません。
疾風のほうは普通だし開いた羽根がパカパカしていて好みじゃないしで残念な感じです。

・疾風の能力は時間の加速や先送りみたいですけどそれでジオウ2に対抗できる理由はよくわかりませんでした。
未来予知には対抗できそうな気はしますが、時間の巻き戻しには対抗できないように見えます。何がどうなっているんでしょう?

・個人的にはゲイツ ”リバイブ”なのに今回のストーリーに復活や再誕要素が一切感じられなかったことが何よりヤバいと思いました。ライダーでもよくある展開ですし、そんな話いくらでもできると思います。
今回も劇中で「牙の抜かれた獣」とか言われていましたし、たぶんスタッフの脳内では「昔のソウゴを殺そうとしていたギラギラしたゲイツに”戻った”!」とか思っているのでしょうね。私には最初からチワワくらいの印象しかないのでそうは思えませんが。


次回は急に湧いてきたバス事件の話を続けるみたいです。引っ張られても困りますが続けられても自作自演感が酷いです。
ソウゴの夢に出てきた男の正体がスウォルツだったっぽいですが、これもスウォルツのことをよく知らないで初耳同然です。タイムスリップ技術がありふれているからやろうと思えば誰でもできて該当者が多すぎるし、既存の登場人物で考えるとソウゴを王にしたがる人物が少なすぎるしでこの話も詰んでるんですよねぇ。普通だったらパズルのピースのようにいくつか根拠になるような描写を入れて、どう組み合わせれば辻褄が合うのか、他のピースの形から欠けた部分を想像したりさせるものですがジオウの場合はピースが全くありません。それどころかちゃぶ台返しがしょっちゅうあるのでまともに話を考える気になれません。次回もどうせ「ツクヨミが撃とうとしたのはソウゴの後ろにいたスウォルツだったのだ!」とか言いだすんじゃないかなと思っています。


コメント

4 件のコメント :

  1. 飛流がソウゴを狙うのは家族の仇だからという事ですが、ソウゴは”白い服の女”に撃たれた側で、言わば彼も被害者なのでは?「ソウゴが居たから自分も両親も巻き込まれた」という主張自体は分からないでもないですが、撃った側の”白い服の女”ではなく、撃たれた側のソウゴが飛流の最重要報復対象になってるのは釈然としません。

    あのバス事故については、私はどうせあの時ツクヨミが撃ったのはタイムジャッカーなんでしょ?と思っていたんですが、テレ朝公式サイトによれば「ツクヨミはオーマの日を回避するために幼いソウゴの命を奪おうとしていた」との事なので、この記述を信じるならばツクヨミは幼子を意図的に殺害しようとした初のライダーヒロインという事になりますね。正気か。

    「アナザーライダーはアナザーライダーを引き付ける」。アナザーウィザードの力の搾りカスに引き付けられたアナザージオウも、テレ朝のサイトで解説されてる通りやはり普通のアナザーライダーでした。まあ当然です。では、なぜそのアナザーライダーであるアナザージオウとオリジナルのジオウは共存できるのか?

    Pは前回の公式サイト更新時に思わせぶりな事を言ってましたが、ソウゴが記憶を失わない理由は今回も示されませんでしたね。「アナザージオウがジオウと共存できる理由はクイズの時とは微妙に異なる」と一応共存を可能にするロジックは用意してあるような素振りを見せていましたので、「彼は特別だから」なんてノーロジックな例外事例で済ませる事など無いと思いますが、きちんと説明して欲しいところです。

    ゲイツリバイブは2モード変形の専用武器がどっちも近接武器というのがアクション的に代わり映えしなくて面白くないですけども、個人的にはデザインはジオウⅡよりはカッコいいかなと思いました。ただ、ゲイツの覚悟スイッチを押してリバイブへの変身を可能にしたのが、バス事故でのツクヨミアサルトだったというのが実にジオウらしいと言うか何と言うか。感情が全く追いつきません。

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    1. >撃たれた側のソウゴが飛流の最重要報復対象になってるのは釈然としません。

      逆恨みなので論理性はなくていいのではないかと思います。ソウゴを狙った(と思われる)犯人の巻き添えで家族を殺されたわけですから犯人が見当たらないなら手近なソウゴを恨むことには感情面では不思議はないと思います。「タイムジャッカーなんて怪しげな連中とつるんでいるのに下手人が誰か調べようとしないのかよ」というツッコミどころは残りますが馬鹿だから仕方ないのでしょう。

      >個人的にはデザインはジオウⅡよりはカッコいいかなと思いました。

      私はまだジオウ2のほうがデザインはマシかなと思っています。ゲイツリバイブよりモチーフがはっきりしていると思うので。

      >感情が全く追いつきません。

      私も納得感はありませんでした。
      「自分のせいでそこまでツクヨミを追い込んでしまったのか…」というところなのだろうとは思いましたが、そこで「え、ツクヨミ何馬鹿なことやってんの? 止めないと」とは思わないんだと思いました。ゲイツにとってツクヨミは見ず知らずの他人の虐殺よりも重要なものだったんですね。

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  2. アナザー同士は引かれ合うについては飛流だけが知っていたことでタイムジャッカーは知らなかったのではないでしょうか?まぁなんで飛流が知っていたのかは分かりませんが

    ジオウ2の攻略についてはジオウの追いつけない速度で移動するってのがちょっとなぁ…と思ってしまいました。これに限らずアナザーリュウガの攻略もただの力押しだったりといわゆる能力バトルとして見るとジオウは大分適当に見えてしまいます。wのようなちょっと工夫した戦いを少しはやって欲しいと思います。

    ツクヨミは今後どうなっていくんですかね?仮にスウォルツを撃ったとしてもそのせいでソウゴと飛流の両親が死んだことは変わりませんし、あの爆発だと恐らく他の乗客も被害に遭っているでしょうしどうあがいてもこっから味方になる可能性は低そうです

    来週出る士はディケイド放送時の時系列なのか過去に行った士なのかで大分違ってきそうですね。とりあえずレジェンドライダーが話に絡んでくるのは楽しみではあります。正直未来のライダーとか思い入れもありませんし

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    1. >アナザー同士は引かれ合うについては飛流だけが知っていたことでタイムジャッカーは知らなかったのではないでしょうか?

      そういう可能性もあり得ますが、私は違うのではないかと考えています。それだと加古川がタイムジャッカー以上に仕組みに詳しいことになってしまうので。

      >仮にスウォルツを撃ったとしてもそのせいでソウゴと飛流の両親が死んだことは変わりませんし、あの爆発だと恐らく他の乗客も被害に遭っているでしょうしどうあがいてもこっから味方になる可能性は低そうです

      そこはやり方次第でどうにでもなると思います。
      「そもそもあの爆発はスウォルツが起こしたもので、ツクヨミが邪魔しなくてもどうせ爆発させるつもりだった」
      「ツクヨミが乗り込んだ時点で乗客の大半は殺されていた」
      などツクヨミが関わらない方法はあると思いますし、仮にツクヨミが原因でもソウゴが「ツクヨミは悪くない。悪いのはスウォルツだ」と責任転嫁すればおしまいです。しょせん内輪の問題で気持ちの問題ですからね。

      >来週出る士はディケイド放送時の時系列なのか過去に行った士なのかで大分違ってきそうですね。

      私は放送当時ではないと思っています。整合性のつけようがないと思うので。
      個人的にはこの上、ディケイド本編にまで汚点が広がるのも嫌というのもありますが。

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