『仮面ライダージオウ』 第21話 「ミラーワールド2019」:感想

2019年2月3日

■歪み
・ストーリー自体は怪人絡みで比較的シンプルにまとまっていていつもよりはマシでした。

・でもソウゴは変になっているように見えました。
なぜか「無理ゲーじゃん」が口癖みたいになってたり、妙にいつもより能動的だったり、違和感を感じるところが多かったです。邪推ですがたぶん「ミラーワールドのソウゴを出すから差別化させようと思ったが、その時点になってようやくいつものソウゴの無個性ぶりに気づいた」というところなんだろうなと思いました。
こんなキャラ崩壊を起こしていたら、OPでクレジットを確認してなかったらどこの初参加のダメ脚本家と思っていたでしょう。今回も安心のシリーズ構成様の担当です。

■謎設定
・「リュウガは既に失われた世界のライダーだからウォッチを作ることができず、倒しようがない」
どういう理屈だか全然わかりませんでした。私が龍騎の劇場版やスペシャルを見ていないからだといいのですが。
別の未来である白ウォズとかの話からすると平行世界は存在せずにいずれ一本化される世界だから既に一本化された過去にはもう行くことができないって話なのでしょうか。それだと「じゃあ未来から来てるゲイツたちは何なの? 2068年から見た2019年は過去なのに一本化されず、2002年のリュウガはダメってどういう理屈?」とか疑問が尽きませんが。

・アナザーリュウガウォッチ自体も謎です。
公式の表記ではあくまであれは「アナザーリュウガ」で間違いないようです。リュウガ本人らしき人物が変身するアナザーリュウガ。ミラーワールドはもう消滅した過去だけどウールはアナザーリュウガウォッチを持っている。
リュウガは本来のリュウガにはなれないのでしょうか? それならばライダーの力をもう持っていないように思えますがウールはどうやってアナザーリュウガウォッチを作ったのでしょうか? こうなると「あれは真司のミラー版ではなく完全に別人のなりすまし」という話なのかと疑わしくなってきますが、これだと今回の前編の話が完全に空回りだったことになってしまいます。
鶏卵問題どころか何がなにやら全くわかりません。どこから何をどうして誰がどうなったんでしょう?

・ここまで話を聞いた後にゲイツが自爆覚悟で倒そうとしている(無理)なことも謎ですが。
そもそも自爆覚悟云々で言ってもジオウと2人で片方が捨て身で攻撃してもう片方が反射の防御に備えるのではダメなのかなと思いました。今回の冒頭でゲイツがジオウの必殺技を防いでましたよね。相変わらず何ができて何ができないのか不明瞭で展開にノレません。

■今更&意味不明
・突然ソウゴが「オーマの日って何なの?」と聞き出してびっくりしました。あれだけ多くの人物が口に出していて、いの一番に聞いて然るべきことだと思うのに放置するから気にしてないのかと思っていました。
まぁ何にせよ詳しい説明があるなら何も説明しないまま続けるよりマシか、と思いましたけど結局説明になってませんでした。新規の情報がゼロでした。なんで総集編みたいな時間の無駄をわざわざやってるのか不思議でした。


次回はジオウの強化フォーム、ジオウ2が出るみたいです。
導入が死ぬほど雑です。名前がシンプルだからって導入まで単純化することはないと思います。
必要性も微妙です。アナザーリュウガは強敵ですがギミックタイプでそもそも理屈がわからないので力押しで倒すことにも抵抗を感じます。目下の課題である白ウォズは強敵としての格が自然消滅しかけているし消化不良感だらけです。

コメント

14 件のコメント :

  1. ツクヨミのタブレットって監視カメラ映像も見られたんでしたっけ?昔の貨幣を製造?できるくらいですから別に不思議はないですが、今までにもそれ利用すれば人捜しとかいろんなスムーズにできた場面がたくさんあったような…

    龍騎の映画はだいぶ昔に観たきりなんで記憶が曖昧ですが、リュウガに関してはミラーワールド内に存在するもう一人の真司で、本物の肉体を取り込んで完全体になろうとしてる、以上に詳しい説明は無かった気がします。結局正体そのものは謎です。一応テレビスペシャル版にも登場してますが、変身シーンはおろか台詞もろくに無いモブ扱いだったんで、そもそも劇場版と同じ設定なのかも判然としません。

    そういや、冒頭でウールが言ってた鏡が割れる瞬間だけ云々って話、オリジナルには無かった設定ですよね?既に存在しない世界とか言ってましたが、そうすると今回のアナザー真司が居るのは本来のミラーワールドとは違うんでしょうか?

    返信削除
    返信
    1. >今までにもそれ利用すれば人捜しとかいろんなスムーズにできた場面がたくさんあったような…

      私もそう思いました。前からときどきやってる未来の新聞記事もそうなんですけど全然有効活用しないんですよね。

      >冒頭でウールが言ってた鏡が割れる瞬間だけ云々って話、オリジナルには無かった設定ですよね?

      私の記憶にある限りだとテレビ本編ではそんな設定は見た覚えがありません。
      ライダーが出入りするときも手近な鏡を使っているだけでしたし、モンスターも鏡の前を通りかかった人間を襲って引き込んでいたと思います。

      >そうすると今回のアナザー真司が居るのは本来のミラーワールドとは違うんでしょうか?

      そのほうが筋は通りやすいと思います。ただ、そうすると「それってつまりミラーワールドとは別物だよね?」という話になって、メタ的にも世界観的にもいろんな意味で意味不明になると思いますが。

      削除
  2.  今回のジオウは全体的に雑に見えてしまったのは同意見ですね。無個性だったソウゴに無理やりキャラ付けをしている雰囲気がみてとれました。細かいことを抜きにして率直な感想は城戸さん老けたな~龍騎を見ていたのが中学の頃ですからある意味時間の経過を感じました。あとアナザーリュウガのデザインは個人的には大好きです。龍として悪役のイメージと黒に光沢を魅せた色合い、大人心をくすぐります。

    返信削除
    返信
    1. >細かいことを抜きにして率直な感想は城戸さん老けたな~龍騎を見ていたのが中学の頃ですからある意味時間の経過を感じました

      レジェンド出演はそう思うことがよくありますね。個人的には”歳をとった真司”として受け止められる範疇だったので良いほうだと思っています。

      >アナザーリュウガのデザインは個人的には大好きです。

      私も良いデザインだと思います。龍騎っぽさを残しつつ悪役っぽく仕上げてあって、別物でも代わり映えしないわけでもないちょうどいい具合だと思います。

      削除
  3. 次回予告の感じからして龍騎ライドウォッチは出なそうですね。というかジオウ2になればもう他のライドウォッチは

    返信削除
    返信
    1. ジオウ2の登場が先延ばしになるのでなければ出ないでしょうね。出たとしても今回のWのように必殺技用にセットされるだけの空気だと思います。

      >ジオウ2になればもう他のライドウォッチは

      これまでの商法から考えるとウォッチ自体は追加されていくんじゃないかなと私は考えます。ろくにスーツ化もされないでしょうし、登場する必要性も感じられないだろうとは思いますが。

      削除
  4. ゲイツの自分が相討ちに持っていけば倒せると言う根拠の無い自信がどこからくるのかが謎です
    仮に倒したとしてもすぐにいつも通り復活させられて無駄死にになると考えるのが普通だとおもうのですが今までのアナザー戦の経験は何なのでしょう
    ここまで馬鹿な役だと役者さんが気の毒としか

    返信削除
    返信
    1. ゲイツはいったい何を考えているのでしょうね。もう正体もレジェンドもわかっているのだからウォッチ無しで倒しても特に意味はないと思うのですが。あるとすれば白ウォズ頼みですが消極的過ぎて情けないです。

      削除
  5. 戦わなければ生き残れない!唐突に始まったミライドウォッチ集めを中断して唐突に始まった龍騎編です。釣堀でたそがれる大久保編集長や閉鎖されたOREジャーナルには懐かしさと同時に物凄い哀愁を感じましたが、内容についてはいつものジオウでしたね。
     
    阿呆のジャッカー曰く、「リュウガは失われた鏡の世界の住人だ、どんなに時間を遡ろうとも失われた鏡の中には行けないだろ?だから倒せないしウォッチ生成も不可能だよ!」との事ですが、もうそこからよく分からないんですよね。失われた世界の住人なら、ミラーワールドが失われる前の時間にタイムマジーンで戻ればいいだけの話なのではないのですか?
     
    これまで散々無制限に時間移動を繰り返しておきながら、今になってタイムトラベルものの基本を捨てたような展開になってる事に眩暈がします。そもそも、「数千回に一回、鏡が割れる瞬間にだけ繋がる失われた鏡の中だけの世界」って、それは単にアクセスが難しいだけで一般的な感覚では「失われた」などとは言わないのではないでしょうか?
     
    あと白ウォズは「城戸真司を消せばアナザーリュウガも消えるはず」とか言って真司に本気で襲い掛かってましたが、ミラー真司は城戸真司とは全く別のキャラクターでしょう。ブラックとRXのような「同一人物」などではありません。なのに、なぜ城戸真司を消すとミラー真司が変身したアナザーリュウガを倒した事になるのか?
     
    今回作られたアナザーライダーはアナザー龍騎ではなくアナザーリュウガなので、ルールに則ればオリジナルのリュウガであったミラー真司がライダーの力と記憶を失うはずですよね。なのにミラー真司ではなく、城戸真司に歴史改竄の影響が出て記憶を失ってるのも本当に意味分かりません。一体何でそうなるのか?
     
    ちなみに、管理人さんはエピソードファイナルやTVスペシャルをご覧になられていないとの事ですが、安心して下さい。両方見てても今回の展開の意味は全く分かりません。龍騎の当時のスタッフも分からないと思います。分かってるのは多分ジオウの製作陣だけじゃないでしょうか。

    返信削除
    返信
    1. ミラーワールドなどの設定は全然わかりませんね。ウォッチ生成や歴史改変が元々わからないのにミラーワールドまで加わったからわかるわけがありません。

      >城戸真司に歴史改竄の影響が出て記憶を失ってるのも本当に意味分かりません。一体何でそうなるのか?

      こちらに関しては白倉さんの言い分を信じるなら「ライダーが健在なら次の作品でも当然ヒーローとして活躍している。そうならタイムジャッカーに歴史改変されて消えたから」だそうですから、ジオウの世界でこれだけ怪事件が起きてもどのライダーが出てこないからにはもう全員ウォッチ化されているということなのだと思います。もしくは他のライダーもソウゴ並に世間やヒーロー業に無関心なのでしょう。
      あるいは下山脚本ですから次回になったら「え、真司が記憶と力を失ったなんて一言も言ってませんけど?」とやりだすかもしれません。今回でもツクヨミが監視カメラの記録閲覧なんて便利なことをいきなりやりだしましたからね。

      >両方見てても今回の展開の意味は全く分かりません。

      やっぱり関係ないみたいですね。ある意味では安心しました。

      削除
  6. トイボックス2019年2月4日 3:32

    クイズとアナザークイズが何故一緒に存在出来てるのか?

    白倉 クイズが来たことでアナザークイズが生まれた。
    クイズがもしアナザークイズ誕生によって消滅したら堂安主水=仮面ライダークイズの概念もなくなる
    するとクイズが白ウォズによって2019年に来たという記録もなくなる。そうなるとそもそもアナザークイズも生まれるわけがない。

    こういう理屈で考えてるのであまり今回のアナザーリュウガ誕生の問題についても深く考えすぎないほうがいいと私は思います。
    ①今回の龍騎編は龍騎本篇後の話なのでかつての戦いは神崎優衣の願いによってリセットされてる。(歴史改変その1)
    ②真司はすでに改変を受け龍騎としての記憶は喪失している。
    ③ミラーワールドが1度目の歴史改変でどうなったかは不明だが門矢士がウールに与えた情報によってミラーワールドという概念が復活した
    (歴史改変その2 設定は門矢士が語った通りになっている?)
    ④ミラーワールドの概念復活に伴いリュウガ=ミラー真司の概念も復活。しかしあやふやなので存在を維持するためにウォッチを手に取る
    ・根拠その1 いつもウォッチはタイムジャッカーが契約を迫って渡しているがミラー真司は自分から手に取った。
    ・根拠その2 冒頭部分での戦いではライダー名がRYUまでしか書かれてないが再登場した際はRYUGAになっている。

    所詮くだらない妄想ですが私はこう考えました。
    おそらくアナザークイズの件を見る限りだと制作側はライダーの存在の消滅とアナザーライダーの誕生を概念や記録の問題などで捉えてると思います。今後もあまり説明はされないでしょう。公式サイトでは最近ある程度説明されるようにはなりましたが。

    返信削除
    返信
    1. >①今回の龍騎編は龍騎本篇後の話なのでかつての戦いは神崎優衣の願いによってリセットされてる。(歴史改変その1)

      これは微妙なラインだと思います。
      順当に考えるとそうなるでしょうが、「真司がライダーでない=龍騎本編の話も起きていない。あるいはそもそも神埼兄妹の事情も違う」といった可能性も考えられます。実際、龍騎と似たような何も起きなかったパラレルワールドに移行したはずのビルドも最終回の世界とは別物になっていました。

      >③ミラーワールドが1度目の歴史改変でどうなったかは不明だが門矢士がウールに与えた情報によってミラーワールドという概念が復活した

      SFでよくある「観測者」という概念を当てはめられば有り得そうです。問題はジオウでは全くその話が出てきていないことですが。

      >・根拠その1 いつもウォッチはタイムジャッカーが契約を迫って渡しているがミラー真司は自分から手に取った。

      これに関しては単純に「ウールからはミラーワールドに干渉できないから」という線も考えられると思います。もっともタイムジャッカーだから干渉できても不思議はないと思いますが。

      >今後もあまり説明はされないでしょう。

      私が問題視しているのは説明されていないことではありません。
      「作中での意味がわからない」ことです。たとえば今回ウールに説明されてソウゴたちは納得していたようですが視聴者である私は理解できていないためソウゴたちと温度差が生じています。ゲイツの相打ちの覚悟もそもそも相打ちに持ち込めるのかわかっていません。説明を省くのも一つの手ですが、それは視聴者が「なんとなくはわかる」レベルまでは説明しないとストーリーが成立しなくなると思います。

      削除
  7. 白ウォズが「ゲイツの勝利した未来は時間の止まったかのような平穏な世界」と言っていましたが、オーマジオウのいない未来にはシノビやクイズが存在している=悪役も存在しているはずなので平穏とは?となってしまいました。
    私が設定を理解していないだけでシノビやクイズの存在している世界は別の時間軸なのか、ジオウの設定はどうも製作陣だけが勝手に把握しているようなものが多くて非常に困ります。

    返信削除
    返信
    1. >オーマジオウのいない未来にはシノビやクイズが存在している=悪役も存在しているはずなので平穏とは?となってしまいました。

      あの発言は解釈の幅が広いと思います。
      基準が「魔王に支配された世界」なのでそれに比べれな悪の組織がいるくらい全然平和だと思ってる可能性もあります。あるいは「実は白ウォズこそがシノビやクイズの戦っていた全ての組織の黒幕である。黒幕の白ウォズ目線で言えば順調に支配が進んでいて平穏である」なんて可能性もあるでしょう。
      はたまた「実は白ウォズは2100年からやってきた存在で、その頃には世界は平穏になっている。シノビやクイズの頃なんて教科書の歴史の世界でしかない」といった実感の違いかもしれません。今の日本で戦争の話をしても実感がないようなものなのかもしれません。
      白ウォズについてわからないことが多すぎて決められないと思います。言い回しの感じからすると、未来が平穏かどうかは重要ではなく、スタッフが強調したかったのは「時間が止まったような」のほうなのではないかと私は考えています。

      >私が設定を理解していないだけでシノビやクイズの存在している世界は別の時間軸なのか

      これまでの説明からすると、少なくとも「オーマの日にゲイツリバイブがジオウに勝った未来」は共通だと思います。そこから分岐があるのかは謎ですね。常識的に考えれば無いはずですが。

      削除

 コメントは承認後に表示されます。
*過度に攻撃的な言葉や表現が含まれている場合、承認されない場合がございます。節度と良識を保った発言をお願いいたします。