『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第26話「7人目の騎士」:感想
■リュウソウジャーらしさ
・3話ぶりのシリーズ構成回でした。山岡さんだとやっぱり違いますね。
コウの知られざる過去の内容がいまいちピンと来ないんけどそういうものなのかと納得しようとしていたら、実はそうじゃなかったことが明らかになりました。この着いて行けなさがリュウソウジャーですね。最後の取ってつけたような騎士竜発見もすごかったです。
・「優しさは後天的に身につけるもの」という話はリュウソウジャーとは思えないくらいまともでした。基本が力が全ての蛮族なので説得力があります。心を奪いきれない怪人の力のしょぼさを感じてしまいますがまぁいいでしょう。
■正ヒロイン
・アスナがきっかけで変わったと聞いたときには「新参者のアスナの馬鹿力にボコボコにやられて負けを認めざるを得なくなったけど、アスナは変わらず仲良くしてくれたから力至上主義の考えを改めた」とかそんな蛮族感丸出しのエピソードかと思いました。実際は普通に人間味のある展開で、それはそれで「それまでのコウはどんな人生を送ってきたんだろう…」と別の疑問が湧いてきました。リュウソウ族の村にはスラム街があってもおかしくないイメージです。
・アスナが正ヒロインのような雰囲気を出しているかと思ったら最後はメルトが正ヒロインみたいな雰囲気になったところも実にリュウソウジャーらしいなと思いました。
■ゲスト
・予告の時点ではてっきり「お前がレッドだなんて俺は認めん!」みたいなタイプでゲスト周りで話が進むのかと思ったら空気でした。最後の情報提供がなかったら「こいつはいったい何のために存在したんだ…?」と疑問に思っていたと思います。
・常識的に考えるとガイソーグの中身候補なのですが、ゲストもガイソーグもあまりにも空気過ぎて違うんじゃないかと思えてきます。
これでガイソーグじゃなかったらバンバの語っていた過去とかいったい何だったのかという話になってきますがそんな謎展開はリュウソウジャーでは珍しくありませんから根拠にならないでしょう。
次回は新しいフォームとロボフォームが追加されるみたいです。
なぜかガチレウスも復活していました。復活した理由よりも作劇上の意図のほうが不思議です。元々ワイズルー1人でも持て余し気味でガチレウスが出たこと自体が理解不能だったのに今更復活されてどうするのでしょうか。全く意図がわかりません。幹部を倒して新フォームの箔をつけたいだけならワイズルーを倒してしまって問題ないと思うのですが。
よく見ていませんでしたが、「アスナがきっかけでコウが変わった」というのはメルト目線の話で、自分も含め誰もコウを変えることができなかったが、アスナがコウを変えてくれた。メルトはずっとそう思ってきたけど、本当にコウを変えたのは、コウを変える力を持っていないと思っていたメルト自身だったって感じで、メルト目線で見るととってもその辺のエピソードは良いと思いました。
返信削除間の細かいところは見ていないので、なんとも言えませんが…。
ちなみにリュウソウジャーのメルト以外のキャラが掴めておらず、コウの意外な過去のエピソードもいまいち活きていない気がしました。実はこんな一面もあった。というのも急にそんな話されても、コウのことがわからないので…という感じになりました。
お話自体は悪くないと思いました。
>「アスナがきっかけでコウが変わった」というのはメルト目線の話で、自分も含め誰もコウを変えることができなかったが、アスナがコウを変えてくれた。メルトはずっとそう思ってきたけど、本当にコウを変えたのは、コウを変える力を持っていないと思っていたメルト自身だったって感じで
削除コウが考える真相はそれで合ってると思いますよ。これもコウの主観であって真実であるかは謎ですが、そこはきりがないので気にしなくていいでしょう。
>コウの意外な過去のエピソードもいまいち活きていない気がしました。実はこんな一面もあった。というのも急にそんな話されても、コウのことがわからないので…という感じになりました。
そこが問題だったと私も思いました。
メルトの話を聞いて「初耳だからよくわからないけどそんなことがあったのか」と強引に納得しようとしていたら、コウが「実はそれが理由じゃない」と話をひっくり返したことが問題です。メルトの勘違い自体はおかしくありませんが、そんな前提を覆す話をされたら視聴者が混乱するのは当たり前なので作劇としてはおかしいと思います。こういう話をするならせめてメルトの話を聞いた後に「…あれ、でもそれだと完全には辻褄が合わないような?」と引っかかりを感じさせる展開を用意しておかないとついていけないと思います。
個人的にはリュウソウジャーはこういう独特でついていけないストーリー構成が珍しくないと思っています。