『仮面ライダーゼロワン』 第02話「AIなアイツは敵?味方? 」:感想
【ストーリー】
・主人公の人となりは今回もわかりませんでした。数少ない描写はいろんな意味でヤバいやつという印象なので真面目に受け止めると不安しか湧いてきません。
・ヒューマギアが暴れて副社長などを殺しかけているのにのんびり見学をして、秘書に促されてようやく変身したことはドン引きでした。「お前を倒せるのはただ1人…俺だ!」じゃなかったんですかね。そんな俺様が見学してたら市民はどうなるのでしょう。
単純に「査察が来たのでベルトは社長室に隠してきたからすぐには変身できない」という状況にすればエイムズが応戦するシーンも問題なく描けたでしょうに。
・前回の腹筋崩壊太郎は壊すしかないとわかっていたわけではありませんでした。
特にためらいもなく破壊しただけのようです。つまり主人公にとってはヒューマギアはその程度の存在ということのようです。
その口で「ヒューマギアは人類の夢だ」とか言い出すのは失笑ものでした。そもそも「AIにはお笑いは理解できない」って言ってた人の言葉とは思えません。それともお笑いは人類の夢とは無関係なのでしょうか? 笑いは人間にとって大切なことなんじゃありませんでしたっけ? 何がなんだか全然わかりません。
・記者会見で「悪いのはテロリストなのでヒューマギアは安全です」と言ったときには普通に意味がわかりませんでした。
テロリストをどうにかしない限りは全然安全ではないと思うのですが。腕力でこじ開けられる安全機構といい、全体的にこの世界の技術が信頼できません。
・会社が指摘されたとおりの隠蔽体質であり、不破の言葉から過去にも暴走したことがある事実が確かになったのでヒューマギアは特に信用できません。
この状況で「ヒューマギアは人類の夢だ!」なんて調子の良いことを言われると不信感を感じる面のほうが強いです。
・今のところ人を守る気がないし馬鹿だし空気が読めないしで、人としてもヒーローとしてもお笑い芸人としてもダメダメな人物のように見えてなりません。好感度がほぼ空気の副社長以下です。
■たぶんズレは埋まらない
・主人公の人となりがわからないせいで不破との対比が機能していないように感じました。
不破がヒューマギアを憎む理由はシンプルで理解しやすいです。ヒューマギア自体が危険かどうかはともかく、迅雷ネットに悪用されている現状では暴走ヒューマギアを敵対視することは適切だと思います。
・一方の主人公は1話でヒューマギアへの態度が悪かったり、認証のために顔を確認してくる警備員ヒューマギアに対して「え、何してんのこれ?」みたいな態度で無知なのかと思えば「ヒューマギアは人類の夢だ!」と語ったり、人柄どころか知識のレベルすらあやふやです。
ヒューマギアへの敵意がないのも実態を知らないからで、不破のような経験をしたら即座に手のひらを返すのではないかと思えて信頼が置けません。
・「スタッフは主人公の人となりを描いたつもりでいる」のではないかという疑念がますます強まっています。
やったことをもう一度やるのは無駄なので普通はやりません。となると、実際には本編では描かれていない主人公の善性を前提に話が進んでどんどん話についていけなくなる可能性のほうが高そうです。この状況で、一般常識的な対応をする不破とそれに根拠のない理想論で反対する主人公が正当化される展開が続くと気持ちがどんどん冷えていきそうです。
■どういう意味なの?
・記者会見の場にいたマモルに壊したマモルにつけていたのと同じハンカチが巻いてありました。あれはいったいどういう意味なのでしょう?
公式でもあれは「新しいマモル」と書かれているので前の個体とは別の個体です。この世界にはシンギュラリティと呼ばれるヒューマギアの個性の発現が存在しているはずです。個性があって同じ個体ではない世界で「前のマモル」を押し付けるとはどういうことなのでしょう? 私には毒親の類に見えて仕方ありません。恐らくやったのが主人公なだけに意味するところが気になります。
【アクション】
・銃ライダーなんですね。変身アイテムから判断するとメインモチーフは狼のようなのですが直感的にはそうは見えませんでした。私はヒレっぽいのがついてるから竜かと思いました。
見た目はあまりかっこよく見えません。「劇場版に出てくるけど全然出番がないライダー」という感じです。
・アクションは前半で銃をナイフみたいに敵に押し当てようとしていたときは、また典型的な銃ライダーかとがっかりしました。銃である意義を感じないのでいつもながら萎えます。
・後半の空間を広めにとった銃撃戦は銃である意義を出せていてそこそこ良かったです。
アップにしないことで他のライダーのバトルとの映像面での違いも出せて作品全体にとってもプラスに働くと思います。
■バイク
・動き出しを見たときはまたいつもの蛇行運転のプロモーションを見せられるのかと思いました。私はあれの良さが全然わかりません。
ところがバイクに乗ったままの格闘戦があって安心しました。アクションとしては動きが限られてそれほど面白くなかったですが、バイクを出すならこれくらいやらないと意味がありません。今後も続いてくれると良いですね。バイクの出番があと何回あるのかは怪しいですが。
・次回は唯阿がまた別のライダーに変身するのとゼロワンのフォームチェンジがあるようです。
また公式曰く「お仕事編」になるそうです。お仕事編と言われるとハグプリを思い出してクラっと来ます。
OPは今回もありませんでしたけど、OPは無しなんでしょうかね? 次回もなかったらやるタイミングが無くなりそうです。
2話の感想お疲れ様です。
返信削除前々から思っていましたが色々と配慮が足らない主人公を
スタッフは視聴者に受け入れられると思っているのでしょうかね?
制作途中で1人でも気付く人がいなかったのかと常々思えてなりません。
これでは作品に触れる前に脚本が高橋悠也、
プロデューサーが大森敬仁とどちらかが判明した時点で
身構えずにはいられなくなりそうです…。
不思議なことですね。これで主人公を「破天荒な人物」とかと思って描いているつもりならまだ理解できるのですが、公式サイトの文章や見せ場の決め台詞を読めば読むほどそういうつもりではなさそうだと思えてきます。
削除>変身アイテムから判断するとメインモチーフは狼のようなのですが直感的にはそうは見えませんでした。
返信削除犬耳や顔の周りのギザギザ、爪など狼の要素は結構あると思います。逆にどうすれば狼モチーフに見えると思いますか?
バルカンのデザインは青と銀の近未来感のある配色とアーマー装備のがっちりしたタイプで、貧相なゼロワンよりも格好良く見えましたが、何が気に入らなかったのでしょうか。「劇場版に出てくるけど全然出番がないライダー」ってどういったライダーでしょうか?
>逆にどうすれば狼モチーフに見えると思いますか?
削除一番大きいところは顔だと思います。
頬が痩けたような顔立ちは狼っぽくないと思います。犬系の獣人キャラならマズルは重要なパーツです。口周りから顎はもっとシャープにすると狼らしさが上がると思います。
顔の周りのギザギザは重なっている点がマズイと思います。毛皮は重なって見えないので鱗に見えます。
またこちらも中央で膨らむ形になっていることで丸っこいフォルムになっており、そこが狼らしく感じません。
耳は耳に見えません。位置から判断すると角です。
耳に見せたいなら頭頂部の後ろ気味に耳には見えないと思います。
あとはパーツを足していいなら犬歯を模した彫り込みなどを入れると狼らしさが上がるのではないかと思います。
>バルカンのデザインは青と銀の近未来感のある配色とアーマー装備のがっちりしたタイプで、貧相なゼロワンよりも格好良く見えましたが、何が気に入らなかったのでしょうか。
どれもそれほど好きじゃないのですが、特に配色は好みではありません。
銀色というよりマットな白で地味です。そしてその地味な色合いの部分のほうが多いです。
たぶん青色が偏っている右半身を前に突き出す姿勢にするとかっこよくなるのだと思いますが、ライダーの撮り方は正面から全身を映すようにすることが多いのですし、武器が銃なのでそういうシーンはできづらいと思います。右手を前に構えるボクサーや拳法系のスタイルだったら見栄えが良かったんじゃないかと思います。
>「劇場版に出てくるけど全然出番がないライダー」ってどういったライダーでしょうか?
ブレイドとか響鬼とか鎧武とか例はいくつもあると思います。あれを充分活躍していたと考えるなら価値観の相違です。
ヒューマギアは人類の夢と捉える或人と敵視する不破を対比させたいのはわかりますが、その前に或人が滅亡迅雷ネットと接触するシーンがあったせいで、ヒューマギアへの見方に真相を知っているか否かという余計な文脈が入ってしまったように見えました。同じ情報を与えられて、それでもなお不破がヒューマギアを敵だと言えば対立として成立したと思うのですが。
返信削除その辺りを抜きにしても、今のところ2人とも自分の経験からヒューマギアを語っているだけではっきり言って視野が狭いです。ヒューマギアが社会に与える影響とか、暴走した際の利益とリスクのバランスとかを総合的に判断しないと答えは出せない話だと思います。
>ヒューマギアが社会に与える影響とか、暴走した際の利益とリスクのバランスとかを総合的に判断しないと答えは出せない話だと思います。
削除真理という意味ではそうだと思います。未来のことなどヒューマギアの専門家ですら語れるか怪しいものだと思います。二人が語れるのはあくまで主観的な意見か理想だけでしょう。
不破に関してはあれで構わないと私は思っています。
個人的な憎しみで動くことは個人としては普通のことですし、今のところ上司と規則を無視している以外は越権行為も少ないです。本気で「ヒューマギアは人類の敵なのになぜみんなわからないんだ!?」と意見を押し付けたり、暴走していないヒューマギアも壊そうとしない限りは個人の自由の範疇だと考えます。
或人はどうしようもないと思います。
「人類の夢だ!」だの「絶対に安全です」なんて語れるほどの根拠も思い入れも見当たりません。後で「って会社のパンフレットに書いてあった」と言い出しても違和感がないくらいに軽薄です。不破の経験談に何の反応も見せないところからすると、ヒューマギアの善性に自信があるとは思えません。或人に何か言うならば、「暴走していない状態においてはヒューマギアは~(安全で夢のような存在である)」という前置きをつけないとまともな会話にならないと思います。
たった1話で積み重ねもなしに変わる主人公の主張。主人公お気に入りの人物や物以外の配慮はしない。そのお気に入りは敵味方関係なしにコロコロ変わる(1話では支配人、2話では警備員ヒューマギア)。矛盾まみれでも綺麗事を言うのが優先な台詞。その理解し難い台詞に疑問を感じない周りの人物。対応がお粗末過ぎるのに成り立ってる会社。特に工夫もなく力技で解決するガバガバセキュリティ。
返信削除まだ2話しか放送されてないのに悪い意味でエグゼイドらしいなと感じました。
今回で特に私が酷いと思ったのヒューマギアに対する対応と記者会見です。
1話のお笑いヒューマギアと2話の警備員ヒューマギア。どちらのヒューマギアも洗脳前はかなりの善人に感じました。
それなのに1話のお笑いヒューマギアには「人工知能に笑いは分からない」と愚痴を言い、洗脳後も一言「やめろ!」と言うだけ、倒した後も社長と支配人の話になってフォローなし。
2話の警備員ヒューマギアには素直に褒めて、洗脳された後も必死に呼びかけて、ラストではそっくりさんが復活してました。
この両者の扱いの差はなんでしょうか。まるでエグゼイドのパラド&ポッピーとグラファイト&その他色々バグスターみたいな対比になっていて嫌な記憶が蘇ってきました。
記者会見の内容も酷かったです。原因は何であれ実際にヒューマギアが悪さをしてました。だからまずは謝罪をするとか色々言うことがあるはずです。
ですが実際は「悪いのはテロリスト」と責任転嫁したうえで一発芸をする。
控えめに言って今回の主人公もキチガイです。ヒューマギアが人類の夢とか敵とか以前に、こんなダメ主人公のダメ会社にヒューマギアを託そうとするなって思いのほうが強いです。
話が長くなって申し訳ないのですが、ここでOwl0079さんに質問が二つあります。私はエグゼイドみたいな今作が辛くて視聴切ろうと思ってますが、Owl0079さんは今作をエグゼイドみたいに感じますか?
また何か期待出来そうな要素ってありましたか?
長文失礼しました。
>この両者の扱いの差はなんでしょうか。
削除何なのでしょうね? 今のところは「主人公は私情で他人の扱いを変えるやつ」という印象です。
>今作をエグゼイドみたいに感じますか?
1話の感想でも内容には触れていたつもりですが読んだ上での質問でしょうか?
何も感じなかったとすると私とあなたの捉え方が異なる可能性が高いので聞いても参考にならないと思います。
>何か期待出来そうな要素ってありましたか?
アクションは最近よりは上だと思っています。ストーリーは特にありません。玩具や販促も今のところいつもとの違いを感じた要素はありません。
早くも、この作品が合わないように見受けられますが。
返信削除「こんなのを面白いと思う人がいるなんて信じられない」レベルでしょうか?
「自分は合わないけど、楽しむ人がいるのは理解できる」でしょうか?
まだ決める段階ではないと思います。
削除