3DSソフト『ダンボール戦機ウォーズ』:クリア後レビュー&感想
3DSソフト『ダンボール戦機ウォーズ』のクリア後レビュー&感想です。
お気に入り度 3/10
【システム概要】
■ボリューム
・ストーリークリアまで40時間。
クリア後のやりこみ要素まで入れると90~100時間
■3D要素
・基本的に3D表示可能。しかし特筆する要素はなし。
■すれ違い通信
・他人の機体と戦って、勝てばパーツがもらえる。
ただし相手のレベルと機体がそのまま反映されるなど問題点が多い。
そのため強い相手には勝つのが困難で、弱い相手だと既に持っているパーツでメリットが薄い。
■対戦
・ローカル対戦のみ。
【良かった点】
■アニメの補完・設定資料としての価値
・ストーリーはアニメのベースというよりも、いくつか抜粋したというほうが適切だと思います。
ラストの展開が大きく違うので、原案の日野社長の考えとアニメのスタッフの考えがどう異なるのか比べることができます。
・前作までの登場人物の4年後の姿が見られます。
それ以外にもアニメ本編では台詞の少なかったキャラの一面を知ることができます。
■豊富な機体数
・アニメで登場した機体を始め、ゲームオリジナルのものまでたくさんの機体が登場します。
ダンボール戦機シリーズのゲームはやったことがない私には、いろんな機体を見られるだけで楽しかったです。
ただし機体の大半は前作までのゲームに登場した機体のようです。
既にシリーズプレイ済みの人には物足りないかもしれません。
■キャラゲー
・アニメに登場したジェノック以外にも、多くのキャラが登場します。
個人的には片言のガイジンさんが多かったのが嬉しかったです。
単語程度の片言から日本語と英語のちゃんぽんまでいろいろなバリエーションがあって満足です。
【残念だった点】
■悪質な手抜き
・UIにゲームバランス、やりこみ要素。果ては良かった点まで完成度が低いです。
ある程度は遊べるのを確認してある様子なのがたちが悪いところです。
・たとえばセーブとゲームシステムが噛み合っていません。
セーブするには「メニュー」アイコンにタッチ→セーブを選択と一手間かかります。
おまけにメニューからセーブ選択までの間にロードが挟まります。プレイしていて億劫で、頻繁にセーブする気になれません。
・しかしミッションに失敗すると即ゲームオーバーにされます。
ミッション中にやり直したいと思ってスタートを押しても表示されるのは、「タイトルに戻る」「続ける」の2択です。
セーブが面倒なのに、事前セーブ必須な仕様とはどういうことでしょうか。
セーブをアイコンに設定して気軽にセーブできるようにするか、ミッション失敗時に「ミッション選択前に戻る」をつけるか、どちらか対応して当たり前だと思います。主な対象が子供なのに、この仕様はおかしいです。
・もう1つ簡単な例をあげると、ランキングバトルがあります。
150位からスタートして1位を目指して戦う、いわゆる闘技場です。それ自体はいいのですが、仕様があり得ないことになっています。
クリア前は111位までしか行けず、クリア後に110以降に挑戦できる仕様となっているのです。
いったいなぜ、そんな半端な順位で止めて機械的に「このランカーには挑戦できません」と表示する道を選んだのでしょうか。
同じ長さでも、クリア前は全部で40戦でランキングクリア、クリア後に110位からスタートする上位ランキングを用意すれば何の問題も起きなかったはずです。
・致命的な問題はありませんが、万事この調子です。
1,2時間プレイするだけで素人でもわかる改善点がいくつも出てきます。明らかに改善点を認識していながら放置するやり方は許せません。
クソゲーではありませんが、それより腹立たしいクズゲーです。久しぶりにソフトを売りました。『アーマードコア・ネクサス』以来です。
■キャラゲーとしても問題有り
・機体のデザインと豊富さは明らかに売りになるのに、図鑑要素や解説が一切ありません。
前作の主人公機やラスボスの機体も雑魚機体と一緒くたの扱いです。
・旧作のキャラが登場するのも売りの1つです。
しかし登場するのはクリア後4,50時間かけて、ようやくクリアできるランキング制覇の後です。
私も半分は旧作キャラ目当てでやっていましたが、そうでなければ作業が多過ぎて投げ出していたと思います。全拠点制覇で1人、パーツ数一定以上で1人と分散させるなど、やる気を引き出す仕掛けはできたと思うのですが。
【感想】
■キャラでニコニコ、悪意にイライラ
・キャラゲー部分は楽しかったです。
パイロットによる実力差がほとんど無いので、好きなキャラでPTを組めます。
機体も性能差がほとんど無いので、好きな見た目で組めて自由に遊べます。カッコ良い機体に、可愛い機体、その両方を組み合わせたり着せ替え要素はたっぷり詰まっていました。
・しかしそれ以外は手抜きと作業の塊でイライラが募る一方でした。
ようやくシステムに慣れてきたら、また別の問題に悩まされます。たとえば戦闘。
ミッションに時間がかかる→適切な機体構成にすれば早くなると理解する。
でもパーツ変更にかかるロード時間が長いせいで、一切変更しないで進めるほうがトータルでは早かったなど。
作業が延々と続くランキング戦では、途中で効率とか考えることを止めました。
■お金以上に覚悟が必要
・このゲームをやるのであれば、投げ出さない覚悟が必要です。
あるいは「ここはこう改善できるだろうが!」と思わず、出されたものを淡々と受け入れる度量が必要だと思います。
・個人的にはもっとマイナス評価をつけたいくらいですが、遊べるレベルにはなってるので、評価は3/10とします。
ダンボール戦機ウォーズ (2013/10/31) Nintendo 3DS 商品詳細を見る |
お気に入り度 3/10
【システム概要】
・ストーリークリアまで40時間。
クリア後のやりこみ要素まで入れると90~100時間
■3D要素
・基本的に3D表示可能。しかし特筆する要素はなし。
■すれ違い通信
・他人の機体と戦って、勝てばパーツがもらえる。
ただし相手のレベルと機体がそのまま反映されるなど問題点が多い。
そのため強い相手には勝つのが困難で、弱い相手だと既に持っているパーツでメリットが薄い。
■対戦
・ローカル対戦のみ。
【良かった点】
・ストーリーはアニメのベースというよりも、いくつか抜粋したというほうが適切だと思います。
ラストの展開が大きく違うので、原案の日野社長の考えとアニメのスタッフの考えがどう異なるのか比べることができます。
・前作までの登場人物の4年後の姿が見られます。
それ以外にもアニメ本編では台詞の少なかったキャラの一面を知ることができます。
■豊富な機体数
・アニメで登場した機体を始め、ゲームオリジナルのものまでたくさんの機体が登場します。
ダンボール戦機シリーズのゲームはやったことがない私には、いろんな機体を見られるだけで楽しかったです。
ただし機体の大半は前作までのゲームに登場した機体のようです。
既にシリーズプレイ済みの人には物足りないかもしれません。
■キャラゲー
・アニメに登場したジェノック以外にも、多くのキャラが登場します。
個人的には片言のガイジンさんが多かったのが嬉しかったです。
単語程度の片言から日本語と英語のちゃんぽんまでいろいろなバリエーションがあって満足です。
【残念だった点】
■悪質な手抜き
・UIにゲームバランス、やりこみ要素。果ては良かった点まで完成度が低いです。
ある程度は遊べるのを確認してある様子なのがたちが悪いところです。
・たとえばセーブとゲームシステムが噛み合っていません。
セーブするには「メニュー」アイコンにタッチ→セーブを選択と一手間かかります。
おまけにメニューからセーブ選択までの間にロードが挟まります。プレイしていて億劫で、頻繁にセーブする気になれません。
・しかしミッションに失敗すると即ゲームオーバーにされます。
ミッション中にやり直したいと思ってスタートを押しても表示されるのは、「タイトルに戻る」「続ける」の2択です。
セーブが面倒なのに、事前セーブ必須な仕様とはどういうことでしょうか。
セーブをアイコンに設定して気軽にセーブできるようにするか、ミッション失敗時に「ミッション選択前に戻る」をつけるか、どちらか対応して当たり前だと思います。主な対象が子供なのに、この仕様はおかしいです。
・もう1つ簡単な例をあげると、ランキングバトルがあります。
150位からスタートして1位を目指して戦う、いわゆる闘技場です。それ自体はいいのですが、仕様があり得ないことになっています。
クリア前は111位までしか行けず、クリア後に110以降に挑戦できる仕様となっているのです。
いったいなぜ、そんな半端な順位で止めて機械的に「このランカーには挑戦できません」と表示する道を選んだのでしょうか。
同じ長さでも、クリア前は全部で40戦でランキングクリア、クリア後に110位からスタートする上位ランキングを用意すれば何の問題も起きなかったはずです。
・致命的な問題はありませんが、万事この調子です。
1,2時間プレイするだけで素人でもわかる改善点がいくつも出てきます。明らかに改善点を認識していながら放置するやり方は許せません。
クソゲーではありませんが、それより腹立たしいクズゲーです。久しぶりにソフトを売りました。『アーマードコア・ネクサス』以来です。
■キャラゲーとしても問題有り
・機体のデザインと豊富さは明らかに売りになるのに、図鑑要素や解説が一切ありません。
前作の主人公機やラスボスの機体も雑魚機体と一緒くたの扱いです。
・旧作のキャラが登場するのも売りの1つです。
しかし登場するのはクリア後4,50時間かけて、ようやくクリアできるランキング制覇の後です。
私も半分は旧作キャラ目当てでやっていましたが、そうでなければ作業が多過ぎて投げ出していたと思います。全拠点制覇で1人、パーツ数一定以上で1人と分散させるなど、やる気を引き出す仕掛けはできたと思うのですが。
【感想】
・キャラゲー部分は楽しかったです。
パイロットによる実力差がほとんど無いので、好きなキャラでPTを組めます。
機体も性能差がほとんど無いので、好きな見た目で組めて自由に遊べます。カッコ良い機体に、可愛い機体、その両方を組み合わせたり着せ替え要素はたっぷり詰まっていました。
・しかしそれ以外は手抜きと作業の塊でイライラが募る一方でした。
ようやくシステムに慣れてきたら、また別の問題に悩まされます。たとえば戦闘。
ミッションに時間がかかる→適切な機体構成にすれば早くなると理解する。
でもパーツ変更にかかるロード時間が長いせいで、一切変更しないで進めるほうがトータルでは早かったなど。
作業が延々と続くランキング戦では、途中で効率とか考えることを止めました。
■お金以上に覚悟が必要
・このゲームをやるのであれば、投げ出さない覚悟が必要です。
あるいは「ここはこう改善できるだろうが!」と思わず、出されたものを淡々と受け入れる度量が必要だと思います。
・個人的にはもっとマイナス評価をつけたいくらいですが、遊べるレベルにはなってるので、評価は3/10とします。
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