『仮面ライダーリバイス』 最終回「あくまで家族、いつかまた会う日まで」:感想

2022年8月28日
■最終回が一番酷い
・「あと一度変身したらバイスの記憶が消える…」と言いながら2回目の変身してるのも酷かったですが、ラブコフにネタばらしさせるところが最低だと思いました。
これって「一輝一人で確信に到れるわけないじゃんw」ってスタッフが言ってるってことですからね。二人の絆なんてそんなものだと馬鹿にするスタートなんてあり得ません。その後に二人のじゃれ合いを見せられてどうしろって言うんですか?

・設定の削除も最後まで酷かったです。
バイスを家族扱いしたままなら「家族の記憶」が戻ったらバイスの記憶も戻るでしょ。バイスを家族扱いしたまま終わって、当たり前のツッコミどころが更に酷くなっていて開いた口が塞がりませんでした。あれなら変身させるだけでOKで、バイスが悪役になる必要がありません。狩崎がまたジュウガになって暴れたりして一輝を変身に追い込めばいいだけです。本当はバイスが一人で勝手に変身すれば記憶が消えるはずなんですがこの設定も無かったことになったのでしょう。

・過去の設定を忘れて今回に限っても設定がおかしいところが輪をかけて酷かったです。
バイスの記憶が消えたら狩崎などリバイス関連で出会った人のことも全部忘れるはずなんですよね。そうでないと前回のすき焼きのシーンなどが通りません。
今回の設定なら「五十嵐家でもすき焼きを食べるのが恒例なんですね! うちの家族もそうなんですよ」と一緒に食べた家族が五十嵐家の面々であることだけがピンポイントで消えていないとおかしいです。
1から10まで整合性が取る気が欠片もなくてこんなんでよく脚本家だの番組作りだのやってられるなと呆れます。

・悪魔はいつか消えることになっていたことも驚きました。そんな話初耳なんですけどねぇ。その設定なら長官は悪魔を消そうと必死になる必要性が薄いと思います。
「悪魔が消えるのは成長した証」とか言ってるのはもっと理解不能でした。ラブコフやカゲロウが消えることを嬉しそうに話している姿は恐ろしかったです。五十嵐家はサイコパスだらけだと思っていましたが本当に恐ろしいですね。人を殺すときにも「君のおかげで”成長”できたよ、ありがとう!」とか笑顔で言えそうです。

■最低最悪
・ポッと出のゲストでまとめた気になるのは最低だと思いました。それもゲスト自身の知名度に頼っている点とライダーの視聴者層は全く知らない人でありそうな点がどうしようもないと思いました。
夢の話なんてしたことないでしょ。夢を追いかけてた人なんてヒロミくらいしかいませんし、そのヒロミは「今考えると馬鹿なことをしていた」と夢を追いかけてた自分を全否定してましたよ。しかも「サッカーという夢」を諦めて「声優として新しい目標」に進んでいる人の前であんな話をするってふざけてるにも程があると思います。

■サクラ
・医者になりたいとか言い出しました。「私は無敵!」と根拠なく言い張る医者には私は絶対にかかりたくありません。

■何も存在しなかった
・一輝のお節介も大二の兄へのコンプレックスもサクラの「私は無敵!」の真意も改善も、何一つないまま最終回が終わりました。
まとまってないとかそういう以前に何も骨格がなかったので「アレができてない」とか「この結論はおかしい」と否定することすらできません。否定するとしたら「この作品の撮影が始まったことが間違いだった」と言うしかないと思います。存在すらあやふやなので改善点も反省点もありません。

・一応、全体感想は後で書くつもりですが書くことがほとんどありません。「リバイスとはどんな作品か=どこがどう酷かったか」を書くだけであまり内容はないと思います。





コメント

4 件のコメント :

  1. 更新お疲れさまです。

    前回の記事にコメントしようか迷ったのですが、バイスが暴れて倒される必要がある(理由づけくらい用意してる)のだろうと思い直してやめたんです。まさか変身させるだけでも達成できる内容で、戦う意味は特にないとは恐れ入ります。買い被る癖をやめたいです。

    前回の時点ではバイスを忘れると家族の記憶がゼロになるので契約満了、という意味かと思っていて、バイスは消えて家族の記憶が戻る→家族であるバイスの記憶も戻るがバイス本人は消えたままという結果になると予想していました。家族ならバイスの記憶も戻るはずですよね。家族同然なのかそうじゃないのかなんなのでしょう。バイスを忘れると契約が「無かったこと」になるそうですが、時間が戻るわけでもないのに契約前の状態に戻るというのも納得しにくいです。
    前回の記事で、バイスを思い出すと本体も復活するように書かれていましたが、過去に一輝が認識していることで存在を保てるみたいな説明があったのでしょうか。見落としていれば教えてください。

    悲しむ一家を見て消える決心をするバイス単独の成長として好意的に見ようとしても機能していないんですよね。これまでにバイスの変化を描かず一輝に飼われるだけで満足の目標も欲求も無い存在にしてきたからドラマも死んでいます。一輝の分身だったのか全くの別人格だったのかも最後までよくわかりませんでした。記憶を取り戻す代償としてバイスを失うという話としても成立しているのか疑問です。

    ラストバトルがじゃれ合いなのも作品そのものの目的の無さの集大成みたいで、ぽっと出の敵を共闘して倒すとかでもまだマシだったのではと思えます。それをにこにこと見守るみんなも気持ち悪かったです。終盤での「お悩み解決した初期ゲストたち呼べました」も恒例になってきてますが、さらっと水増しされていて本編で描写しなかった一輝のお節介の裏付けを済ませたつもりらしいのも鼻につきました。こういう小細工嫌いです。

    さくらは医者を目指すんですね。エグゼイドの世界に行けば無責任ドクターたちの中に違和感なく溶け込めそうです。

    悪魔との別れは成長の証らしいですが、バイスを忘れることにも再びサッカーをやることにも一輝の成長の表れを感じなかったです。こんな意味わからん話で迫真の泣きの演技ができる役者さん結構上手かったのだなと少し見直しました。終始影が薄かったので気づきませんでした。

    前作セイバーと中身の無さという点は同じですが、別方向の歪みも感じます。欠点を挙げるとキリがなさそうですが、ゆっくりでいいので総評も楽しみにしています。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >バイスが暴れて倒される必要がある(理由づけくらい用意してる)のだろうと思い直してやめたんです。

      普通ならあるんですけどリバイスなので…

      >前回の記事で、バイスを思い出すと本体も復活するように書かれていましたが、過去に一輝が認識していることで存在を保てるみたいな説明があったのでしょうか。見落としていれば教えてください。

      いえ、本編には何も説明はないはずです。本編の発言は契約満了がどうの記憶が戻ると言っていただけです。

      あれはあくまで私の解釈であり、疑問の提示です。
      「家族の記憶がすべてなくなると契約満了になる」
      「バイスも家族に含まれている」
      「契約満了すると記憶が戻る」
      「バイスは消える」
      これらの要素を見る限り、バイスの存在と契約、記憶は密接な結び付きがあると考えるのが妥当だと思います。関係が深くないなら記憶が消えようが契約満了しようがバイスという存在か、あるいはバイスがいた記憶は残るはずです。
      これは裏返せば「バイスの記憶が戻るならバイスの存在も元通りになるし、バイスの存在が元通りになれば契約もまた元通りになる」と考えるほうが自然だと私は思います。
      これはあくまで私の解釈でしかありませんが、作中に否定する事実も見当たらないと思います。なぜか契約満了するとバイスは消えて、家族扱いのバイス以外の家族の記憶は戻るという奇妙な理屈は通るのに、私の奇妙な解釈は通らないなんておかしくないですか?とできることもできないことも根拠を提示しないと意味がわからないよという意味合いが込められています。

      >一輝の分身だったのか全くの別人格だったのかも最後までよくわかりませんでした。記憶を取り戻す代償としてバイスを失うという話としても成立しているのか疑問です。

      最後までわかりませんでしたね。
      普通なら「バイスの自己犠牲を通して一輝が自分自身をないがしろにするお節介の問題点を自覚する」なんて話や「お節介は止めたはずの一輝がバイスのために記憶を犠牲にしても構わないと言い切る」とかいろんな話ができたと思います。
      家族も記憶の重要性も何一つ描けてないのでまともな話は成立しようがないと思います。

      >ラストバトルがじゃれ合いなのも作品そのものの目的の無さの集大成みたいで、ぽっと出の敵を共闘して倒すとかでもまだマシだったのではと思えます。

      私はあれ自体は別に問題ないと思っています。たとえば「序盤の一輝は戦闘中にバイスと一緒にふざけたりするキャラ(サッカー部時代はそんな性格だった)。だけど途中から大二が長官のほうへ走ったり家族問題が増えていったから真面目に戦うのが当たり前になっていた」なんて流れがあればあのじゃれ合いも本来あるべき姿への回帰(そして最後のじゃれ合い)としてドラマが成立したと思います。

      >さくらは医者を目指すんですね。エグゼイドの世界に行けば無責任ドクターたちの中に違和感なく溶け込めそうです。

      エグゼイドの倫理観なら問題ないと思います。
      患者に思い知らせるために医者が半殺しにしたりするのが認められる世界ですからね。

      >ゆっくりでいいので総評も楽しみにしています。

      そのうち書き上がると思いますが、予定は特に決めていません。

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  2. 話の内容は置いといて、設定をコロコロ変えるのはどうなのかなと思いますね。
    結局お父さんの心臓どこいったん?と聞きたくなるのですが^^;
    ギフと一体化みたいな描かれ方?してたような気がするけどなんか関係あるのかなと思ったらベイルの話でなんやかんやで忘れ去られてる気がする。

    あとキャラ渋滞してるのでいらない子みたいにあぶれてる感じがしなくもないかなと。
    設定使い切っちゃったら、退場してスッキリしてもらいたいんですよね。
    フリオなんて人間に戻ったら本筋に絡んでないのも同然ですしね。

    キャストさんの契約関連もあるのかもしれませんけど何年か前からもう設定使ってるから退場しないのとか思うキャラちらほらいますよね。
    ゴーストのカノンとか

    最近キャスト人気もあるから退場させて人気でたら勿体無いから置いとこうとしか思えないというか。
    序盤で退場させる予定で気が変わったから出させるのもありますよね。
    今回だと小松さんですけど

    橋本じゅんさんと矢柴さんの演技がよいのにもったいないというかなんというか💦

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    1. 百日紅さん、お久しぶりです。

      >話の内容は置いといて、設定をコロコロ変えるのはどうなのかなと思いますね。

      続き物で、しかも謎やサスペンスで引っ張るタイプのお話でやるのは致命的だと思いますね。

      >結局お父さんの心臓どこいったん?と聞きたくなるのですが^^;

      私の仮説としては
      1)仮面ライダーベイルに変身するときに心臓が出現する描写があったので心臓=ベイルで、ベイルを倒して身体に戻したときに心臓も戻った。
      2)え? 五十嵐父に心臓なんて必要ありませんけど?
      の2つです。元々心臓なくても生きてこれたので別に必要ないし誰も気にしないという可能性もあります。

      >ギフと一体化みたいな描かれ方?してたような気がするけどなんか関係あるのかなと思ったらベイルの話でなんやかんやで忘れ去られてる気がする。

      特に話に絡みませんでしたね。これも無かったことになったのでしょうか。
      ギフの活性化と連動してるように見える描写でしたがそう考えるには反証が多すぎることが奇妙だと思います。仮にギフと五十嵐父が連動してるとすると、
      「ギフが休眠してるなら五十嵐父も休眠しないとおかしい」
      「ギフが休眠してても五十嵐父の活動に影響がないなら、今度はギフが復活したら五十嵐父の身体が異常に活性化しないとおかしい」
      とどちらにしても矛盾を避けられないように見えます。無かったことにするほうがマシな気がします。

      >あとキャラ渋滞してるのでいらない子みたいにあぶれてる感じがしなくもないかなと。
      設定使い切っちゃったら、退場してスッキリしてもらいたいんですよね。

      私はキャラが多いというよりキャラを活かせていないことのほうが根源的な問題ではないかと思います。
      キャラが多いというのは
      「AとBで役割が被っていて、片方が話すともう片方はただ立ってるだけになる」や「あいつなら解決する能力持ってるんだからあいつに言えばいいだろ?」みたいなツッコミどころが生じる場合に起きる問題だと思います。
      玉置の例で言えば、玉置自体はアギレラにお節介をやいたり、元デッドマンとして発言したり、一応独自の立場はこなせていて、それほど出番も多くないので私は特に問題はないと思います。問題があるとすれば「元テロリストをこんなに野放しにしてていいのか?」という点でしょうか。
      リバイスの場合はストーリーもキャラもめちゃくちゃでキャラの必要性ややるべきことが一向に見えてこなかったことのほうが根深い問題ではないかと思っています。

      >最近キャスト人気もあるから退場させて人気でたら勿体無いから置いとこうとしか思えないというか。
      序盤で退場させる予定で気が変わったから出させるのもありますよね。

      そういう理由もあると思います。やたらにスピンオフを作りたがってますからね。

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