『仮面ライダーリバイス』 第48話「覚悟の証明!これが…日本一のお節介!」:感想
■全くついていけない
・一輝の話もジョージの話も狩崎父の話も「これって何の話?」という感じで記憶が消えたのかと思うくらいに意味がわかりませんででした。
・一輝のお節介の話はほとんど理解できませんでした。
特別お節介という印象がないことと2クール目の頃に「お節介なのは自分に興味が持てないからなんだよな…」と一輝自身に語らせたまま問題を解決せずに放置してきたことが既に致命的なんですがそれ以外にも問題が山積みでした。
大二に対する干渉もお節介に入れると、大二たちが一輝を止めようとしていることもお節介になると思います。お節介を肯定するなら「俺たちは兄貴を止めるぜ! お節介が感染っちまったから仕方ないよな!」とかでも済んじゃうと思います。お節介だから仕方ないは理由にならないと思います。
「一輝のやりたいことをやらせてやろう」って話にするには「一輝の本当にやりたいことって何?」という話になるので前述の自己肯定感の低さを克服しないと前提条件が整いません。
相変わらず記憶喪失対策を全くしてないのにいざ記憶が消えたらショックを受けてるし、登場人物の心境がまるで理解できませんでした。
救われたという事実がある玉置がだいぶマシに見えるくらいでした。元テロリストだからお節介というレベルを超えてるんで本当ならツッコミどころが多いはずなんですが。
・ジョージに対する一輝の説教は本気で意味がわかりませんでした。
「俺の思い出は消えるけどジョージの思い出は消えないんだから」って何の話でしょう? この流れだと「父親との思い出を自分から踏みにじるのはやめろ」みたいな意味合いになりそうなんですけど、先に踏みにじりまくったのは父親のほうだと思います。こんなこと言われたら私だったら「人の親子関係に他人が口を挟むな!」とキレると思います。五十嵐家の側は「記憶が消えるのは嫌だしジョージのことなんて放っておいて良いと思うけど一輝のやりたいことなら応援しよう」なんて内輪で決め事をしてるので説得力を感じません。
・ジョージは最後まで心境が具体的にろくにわからないままでした。
父親に対して思い残しがあるならそれは「自分を責める/許す」という話になると思いますし、父親を超える云々はこれまで散々開発してるし狩崎父も「私を超えた」とか言ってるのでこの期に及んで暴れているとどうすれば納得するのか落とし所がわかりません
あの部屋に関してはもっと意味がわかりませんでした。正体を隠してる地下組織の人間が自分が住んでた家をアジトにしてることも常識はずれだと思いますし、ジョージがあの部屋に気づかないまま家を手放したことも不可解です。あれだけ父親にこだわる人物なら仮に子供時代に後見人に勝手に手放されたにしても生家が残っているなら買い戻したり、あるいはその上で焼き払ったりやることがあると思います。
なんで自分で作ったツーサイドライバーまで回収する必要があったのか、自分たち親子のせいで記憶を失って苦しんでる一輝やヒロミを更に苦しめることに抵抗がないのかなど理解できないところだらけでした。
・狩崎父は「悪魔を勝手に入れたのは死んだ後も見守りたかったからだよ!」と肯定されていることが理解できませんでした。
え? そもそも悪魔って本人とは別の人格として扱われてきましたよね? 誰もバイスやカゲロウを宿主と同一視したことないですよね???
ベイル見てないから理解できてないのかもしれませんけど、実験などで悪魔についてよく知っていたはずの狩崎父が悪魔に見守らせよう!なんて考えることもおかしい気がします。
・東映公式による解説は以下のとおりです;
そしてたどり着いた「科学者ジョージVS真澄の息子ジョージ」という芝居の方向性。
「真澄の死に目に会えなかった」ことが結果的に狩崎のタガを外してしまったわけですが、
デモンズドライバーの調整を優先したのは科学者として正しい行動である一方、息子としては間違っていた。
その判断に対して根底に激しい後悔を抱いている狩崎は、認めたくない一心で、正当性を欲した。
だから科学者ジョージ・狩崎としての最高傑作=仮面ライダージュウガの力を使って
狩崎真澄の息子=ジョージ・狩崎を葬ること、これが今回の戦いの正体であると。
それは「科学者でもあり真澄の息子でもある」が正しいジョージ・狩崎の在り方であるという
本当の答えからの逆算で導き出されたものです。
上記の思想に固執して拗らせるほど、ラストの真澄への想いを吐露するシーンが際立つし、
そこが勝負だと濱尾くんには伝えていましたが、ご覧になった方はもう分かりますね。
あの大きな身体を小さく折り曲げて、泣きじゃくる姿は紛れもなく真澄の息子としてのジョージ・狩崎。
本当の答えに悩みながらも堂々と自分の力で辿り着いた濱尾くんの勝利を讃えたいと思います。
父・真澄が抱いていた愛と、疎ましく思い続けていた父の栄光の元を築いたのは他でもない自分との思い出であり、父はそれを誇りに思い、大成させたのだという事実。あまりにも長すぎた決別と、共に過ごすことの出来た時間があまりに短すぎたことが、狩崎親子の間に生まれてしまった大きな亀裂の正体でした。
・え? バイスタンプ開発は子供ジョージの発案がなかったらあり得ないことだったんですか?! もう前提条件から理解できていませんでした。
個人的には狩崎父ならジョージの案が無くても別の何かで同じようなことをしでかしていたと思いますし、「子供の純粋な感情をなんてことに使ってるんだよ、クソ親父!」とますますキレてもおかしくないことだと思います。
・死に目に会えなかったこと云々もピンと来ませんでした。
「会いに行きたいけど大二やギフでそれどころじゃない」と思っていたらならもっと開発に必死な感じが出ていたはずだと思います。
「別にどうでもいいと思ってたけどやってみたら辛くて後悔した」って話なんでしょうか?
その前から共同開発なんてしたのにあの態度だったり、「昔のことは許せないけど今向き合うときにはそのことは持ち出す気はない。父親としては認めないけど、ウィークエンド首領の狩崎真澄としては認めてる」くらいの気持ちなのかと思ってました。
次回はバイスが悪者のふりをして倒されて一輝の記憶を取り戻そうとするようです。
それはできないし、できても一輝はやる気がないからやらなかったんじゃないんですか? 恐らく実質的最終回であろう話でまた前提をひっくり返すみたいで見る前からうんざりです。
更新お疲れさまです。
返信削除「お節介じゃない一輝にいなんて…!」とか感極まってるのが終始誰の話をしてるんだろう…?という感じです。
玉置だけは確かに実際あった話を踏まえているような気はしました。「お節介」という言葉から連想する、心を閉ざす相手に諦めずに働きかけたり主体的に行動していた記憶があまりないのですが、記憶消えてるんでしょうか。思い出そうとするとヒスる大二にさくらが「やめて!!!」と絶叫する横で呆然と立っていた光景や死にに行くヒロミさんを応援していた姿などが浮かんできます。
狩崎父子のエピソードが2話完結のゲスト以下の薄さならそのために犠牲にする一輝の家族の思い出も薄っぺらくてやっぱり地獄でした。
家族の描写がクソすぎて兄弟たちの悲しみに共感できません。記憶を失ってショックを受けている本人に対して「息子だぞ。忘れるな。」って何のフォローにもなってないと思います。そこは何事もなかったように振る舞うとか、「忘れてもいい」と受け入れる姿勢を見せるほうがやさしさを感じます。これから思い出を作ればいいとはなんだったのでしょう。
ジョージの説得も予想よりさらに悪いです。お絵描きを見せられた時そんなので絆されるなよ?耐えてくれと思わず祈ってしまいました。
今後の客演の都合などでバイス生存は周知に思えますが、この予定調和を盛り上げる方法ってあるんでしょうか。
匿名さん、こんにちは。
削除>思い出そうとするとヒスる大二にさくらが「やめて!!!」と絶叫する横で呆然と立っていた光景や死にに行くヒロミさんを応援していた姿などが浮かんできます。
”お節介”と言うからには行動を伴うのが当然のはずなんですけど無いんですよね…
これで日本一だなんてこの世界の日本ではどれだけ人助けが行われていないのでしょうか。
>記憶を失ってショックを受けている本人に対して「息子だぞ。忘れるな。」って何のフォローにもなってないと思います。
これはそんなに悪いことではないと思います。一輝から見れば知らない人である以上は家族の側から歩み寄らないと他人のまま終わってしまうと思いますから。問題なのは説得力がないことやこの家族の一員であることに意義を感じないことだと思います。
>今後の客演の都合などでバイス生存は周知に思えますが、この予定調和を盛り上げる方法ってあるんでしょうか。
そもそも倒すのかわかりませんし、倒しても生き返るかもしれないのでどうもこうもないと思います。倒しちゃったら大二みたいに心のバランスが崩れて大変なはずですし。戦うって選択肢が存在し得ないと思います。