『仮面ライダーゼロワン』 第27話「ボクは命を諦めない」:感想

2020年3月15日

■無茶苦茶
・人間の隊長が前回はリスクがあっても助けると言っているのかと思っていたら今回は普通に撤退を選んでいました。どうやら前回の状況は心停止しているから死んでると判断しただけでリスクやトリアージがどうのとかいう話ではなかったようです。本当にあのヒューマギアはポンコツですね。
そんな役立たずをアテにする作戦を採用した隊長の力量まで怪しく見えてきました。お互いにお互いを貶め合う最低の相互作用でした。結局、ZAIAスペック役に立ってませんし。

・ZAIA側は開いた口が塞がらないどころかどんどん開く一方で顎が外れそうでした。
前回の公開テロ行為でもアホアホだったのに、今回は更に無から湧いて出たZAIA社員まで出てきました。あの社員を私は全く見た覚えがないんですけど今まで出てきたことありましたっけ? 「あのレイダーの正体は誰なんだろう? 消防士のモブかアナウンサーくらいしか候補いないんだけど…」と思っていたら全くの新キャラとはびっくりです。
その上、明確な公務執行妨害に証拠隠滅までやり出しました。あの世界の法制度はいったいどうなっているのかますますわからなくなりました。私の知っている法律では「民間人の武装」も認められていないと思うんですが…
イズには録画機能があった気もしますが気の所為ですね。そんなこと1000%無いのでしょう。
社長は「不手際」とか言ってましたがもう五番勝負や飛電の買収どころじゃなく、ZAIA社長の解雇のほうが秒読みだと思います。
 
■或人
・突然壊れたヒューマギアまで手厚く扱いだして困惑しました。
序盤でバックアップすら取ってないヒューマギアを「同型機なら同一個体も同然でしょ!」と扱っていた人物とは思えません。あれも無かったことになったんでしょうかね。この調子なら「ヒューマギアは人類の夢なんて一言も言ってないんだが?」くらいになっても納得できそうです。

・しかし今回の或人は酷かったですね。
どうでもいいレイダー狩りに駆り出された一方、或人がやりたかったはずの救助は不破に取られ、最後は不破がやられるのも迅がキーを奪い去るのも棒立ちで見ていました。主人公なのにまるでそこに存在していないかのような扱いでした。あまりにもおかしい光景でしたが、やっぱり本当は或人はヒューマギアで誰かにスイッチを切られていたんでしょうかね?

■迅
・迅も経緯が理解できないので話についていけません。アークの持つ人間への憎しみはZAIA社長が植え付けたもののはずなんですが、迅の憎しみはアークとは別経路で会得したものなんでしょうか? 
迅が死ぬ前に個人的に経験したことは、イズにダッシュで煽られたことと暴れてたら或人に倒されたことくらいで特に大きな経験はしてないと思うのですが。迅が復活した経緯自体もわからないので何をどう考えればいいのかわかりません。
個人的には「迅と言ってるけど見た目が同じだけで実は別人がなりすましていて本物は消滅している」という展開も通る状況だと思っているので何から疑うべきなのかすら掴めていません。


次回は五番勝負のラスト、住民投票だそうです。
これまでも酷かったのに最後の最後にもっと酷いのが来ました。あの、これ”お仕事”勝負なんですけど? 住民投票も選挙活動もお仕事とは呼ばないと思います。アジテーションや丸め込むことだと言い張ればお仕事にならないこともありませんが、そんなことを堂々とするヒーローは見たくありません。


コメント

6 件のコメント :

  1. こんにちは。

    あまりに凄まじ過ぎて何を言っていいのかも分かりません。
    119之助は<消防士型ヒューマギア>って割に速攻で外装剥げてそのまま機能停止しちゃってたんで、そもそもの設計段階にミスがあったのではないかと思えてきますが、実際の所は「人間を救って劇的な最期を遂げる」「その亡骸を或人が背負う」って言うシチュエーションありきな展開ってだけなんでしょうね。

    棒立ち或人、証拠をわざわざ格上敵ライダーの前に持ち出してむざむざ破壊される不破、脚本上完全無敵のサウザー、偉そうな事言って出て来たのに普通にサウザーに負けかける迅、伏線すら無い初登場キャラにレイダーやらせる…とゼロワンの(悪い意味で)これまでの集大成の様なシナリオでした。

    次回は5番勝負最終戦<住民投票>だそうです。意味が分かりませんね。
    住民投票で得る物・得られる結果は、「ヒューマギアと人類が共存する都市を建設する事の是非」であって「ヒューマギアとザイアスペックのコンペ」でも「ヒューマギアの存在の是非」を決める物でもないし、ましてやお仕事でもないんですけどなんで<お仕事勝負>になるんでしょう?

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    1. マッソさん、こんにちは。

      >119之助は<消防士型ヒューマギア>って割に速攻で外装剥げてそのまま機能停止しちゃってたんで、そもそもの設計段階にミスがあったのではないかと思えてきますが

      「飛電は汎用性の高い人型ロボットを作っているだけで、災害専門ロボットを作ったわけではないからそれほど性能が高くないのは仕方ない」なんて仮説も考えてみたんですが、もっと過酷な環境であろう宇宙で衛星メンテ用のヒューマギアがいるので無理筋でした。

      >ましてやお仕事でもないんですけどなんで<お仕事勝負>になるんでしょう?

      不思議ですけど、ZAIAスペックをつけていればそれでいいんでしょうね。
      ここまで酷いとたぶん、「スタッフはそこまで考えてない」が具現化してしまっているので実情だと思いますが。

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  2. ここで言うのは場違いかもしれないいや場違いですがあえて言わせてもらうと今はZAIA編なのに滅亡迅雷の誕生経緯とか暗躍を描かれても戸惑いますよね?また話が変わって申し訳ありませんがZAIA編の次は何編なのでしょうね?個人的にはA.I.M.S編に期待してしまいます。不破さんの掘り下げが不十分に感じるので。

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    1. >今はZAIA編なのに滅亡迅雷の誕生経緯とか暗躍を描かれても戸惑いますよね?

      論旨がよくわからないのですが、既に五番勝負の途中で迅の復活だのをやってしまった時点で手遅れだと思います。しかしだからといって他に何をやるべきだったかというとそれも全く見通しが立たないので、手遅れというか未だに「白紙」の状態だと思います。

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  3. 「自分でモノを考える機械と、人間はどう付き合うのか?」

    そんなロボット物の命題に、「人間もロボットも、自分でモノを考えていません」っていう回答は、斬新すぎて、筆を折れってレベルですね。

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    1. 仮にヒューマギアや滅亡迅雷ネットの存在をまるごと消してもまともな話になりそうもない点は致命的だと思います。
      プロデューサーがやりたいらしい、お仕事ものやライダー社長に絞っても壊滅的です。

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