『仮面ライダーゼロワン』 第20話「ソレが1000%のベストハウス」:感想
■相変わらず雑な印象
・「大工のヒューマギアを増員したので期日に間に合います!」って最初からやれと思う展開をドヤ顔で見せられました。ヒューマギアの大きな利点ってそういうところだと思うのでそんなものを驚きの展開扱いされても困ります。
世界観からちゃんと考えてないんでしょうね。独自の世界観を作るなら「こういう技術があったらどういう社会になるか?」「こういう技術が生まれた背景にはどんな事情があったのか?」など前後の流れまで考えるのは当たり前だと思います。
そしてこういうことをやればやるほど「じゃあヒューマギアはあったほうが良いじゃん。ZAIAスペックがあったって急に人員増やすとかできないでしょ」と現状の展開を根本から覆す意味合いが出てきてしまうでしょう。いろんな意味でダメダメだと思います。
・家の話は前回に引き続いて的外れな感じでした。
スマイルの主張は個人的に納得できませんでした。あの家だと3世帯が来るには狭すぎると思います。これは撮影側のロケ地選びのミスかもしれませんが。
「広いと掃除や管理が大変」に至っては全く理解できませんでした。お金持ちで高齢なんだからお手伝いさんを雇うのは当然だと思います。人員なんてヒューマギアでどうにでもなるはずですし。「お客さんの生活や望みをイメージすべき」という話をしておいて全くイメージが湧かないことを前提にするのはおかしいと思います。
・というか、そもそもあの勝負って売上”件数”じゃなくて金額の勝負だったんですね。
それで良い勝負になっていたことが不思議です。あの2人の主義の違いから考えると薄利多売では厳しいと思うのですが。人間のほうが言うほど数は売れてなかったんでしょうか。それだとZAIAスペックとは…?と疑問が湧いてきますが。
・人間のほうの展開も適当でした。
「狭い家は嫌だと思ってたけどよくよく思い出してみたら楽しかったわ」って何です、これ? 復讐鬼がいきなり「よく考えたら恨む理由なかったから止めるわ」って言い出すようなアホな展開だと思います。せいぜい「嫌な思い出もあるけど狭い家にも良いところはあったわ」くらいが限度だと思います。
■いくらなんでも…
・ヒューマギアを持ち上げるために或人を踏み台にするとはさすがに予想の斜め下でした。仮にも主人公が一方的に否定される形でいいんでしょうか…
・個人的にはZAIA社長に「でもこのままだとお前の会社は俺に買われちゃうけどそれでも笑顔でいられるの?」と煽られても或人が何も言い返せなかったことが情けなかったです。そこは「他人の笑顔を踏みにじっておいて笑顔になんてなれないでしょ。今は負けてますけど次で勝てばいいんです」くらいの精神論は言ってほしいものです。
・あの社長さんが何もしなかったことも私にとっては意外でした。「お礼に余った金額の分の物件も買わせてもらおう」くらいは言いそうな人に見えたのですが。
それ以前に「いや、不破公認の犯罪者で妨害行為の現行犯なんですけど…」という疑問もありました。これが通るなら人間のほうを殺して「はい、対戦相手がいなくなったので私の勝ちです」が余裕で通っちゃいますよね。どこが”フェアー”なんでしょう? ZAIAの勝ちにしたいという話の都合が見え見えで萎えます。
次回は裁判で勝負だそうです。
いくらゼロワンとはいえ5番勝負をそのまま5回やりそうなペースなことに驚きました。普通だとダレるから「3,4は飛ばして最終決戦!」と省略したりするものですが。スタッフは本当に面白いと思ってるか、仕事で作ってるだけだから面白いかどうかなんてどうでもいいかのどちらかなのでしょうね。どっちにしても地獄です。
いくらなんでも或人が「こんな勝負もう止めましょう!」って言い出して終わらせるための前フリだといいのですが。
こんにちは。
返信削除まさか1話内で「販売数で競う」「販売金額で競う」をころころ往き来しだすとは夢にも思いませんでした。
好意的に解釈するなら、「一発逆転大チャンス」的なノリで金額要素を出してきたのかも分かりませんが、それだと19話~今回冒頭「販売件数」で一喜一憂してた飛電とザイアが間抜けにしかならない地獄です。
また「破壊された物件をヒューマギア5体がかりで修繕した」のがルール違反にならないなら、それこそ「高額物件を少数裁くザイアスペック」対「少額でも顧客の需要に応えた物件を数多く売るスマイル軍団」にでもした方が、まだ勝負の体裁にはなってた気がします。
というかイズの「相手は卑怯な手を使って妨害しています。直ちに勝負を中止にするべきです。」 って台詞は今更過ぎます。
それ今回冒頭どころか家元回で言うべきでは?
BD特典で「サウザー誕生秘話」をやるらしいので、サウザー仲間化は規定路線なんでしょうね。
東映公式サイトのコラムにあるスタッフ座談会でも「サウザーは特に悪い事はしないキャラ」って記述ありますし、スタッフの中ではそういう扱いみたいです。
マッソさん、こんにちは。
削除>まさか1話内で「販売数で競う」「販売金額で競う」をころころ往き来しだすとは夢にも思いませんでした。
いったいどういうことなのでしょうね。いろいろ仮説を考えてみても辻褄が合う答えが見当たりません。一番マシなのは「売値*件数」のよう補正がかかるという線かなと思います。これはこれで勝負のバランスが取れなさそうですけど。
>それこそ「高額物件を少数裁くザイアスペック」対「少額でも顧客の需要に応えた物件を数多く売るスマイル軍団」にでもした方が、まだ勝負の体裁にはなってた気がします。
今回の話のオチから逆算すると、そういう話のほうがよほど作りやすいと思います。
ツッコミどころである売上金額の問題も、「なぜヒューマギア側は薄利多売なので利益でも負けないのか… それは顧客の満足度が高いことで別の顧客の紹介や評判の良さからやって来る客が多いからだ! 一人を笑顔にすることでみんなが笑顔になれるんだよ!(逆にZAIA側は目先の利益のためにどんどん客の信用を失うためペースが落ちる。そしてそれは「孤独な金持ち」を目指していたが元々は「和気あいあいとした貧乏一家」だった新屋敷にも通じる)」なんて話にもできたと思います。
>それ今回冒頭どころか家元回で言うべきでは?
今更何を言っているのだろうとしか言いようがありませんね。結局、今回も最後に逮捕されたのか不明瞭なままですし。
>BD特典で「サウザー誕生秘話」をやるらしいので、サウザー仲間化は規定路線なんでしょうね。
なんかそんな雰囲気ですね。サウザーといってもまだ「変身者が誰か」までは確定していないと思うので、社長は悪役のままで唯阿がサウザーになって正義の味方をするといった線は考えられると思いますが。