『仮面ライダーゼロワン』 第36話「ワタシがアークで仮面ライダー 」:感想

2020年6月28日

■ゼロワンらしさに溢れた回
・コロナ休みで2ヶ月ぶりの本編でしたが相変わらずゼロワンらしさに溢れていました。
タイトルからもう溢れ出してますね。「ワタシがアークで仮面ライダー 」って1話のタイトルの「オレが社長で仮面ライダー」とかけているんでしょうけど全然かまってません。アークは職業じゃなくて名前ですし、本編で仮面ライダーと名乗っていません。こういう形式だけそれっぽくしようとするけど何にも形になっていないところは実にゼロワンらしいと思います。

・AIとヒューマギアの差も相変わらず意味不明でした。
ただの非人型AI端末の発明が天才扱いされてる光景は理解し難かったです。私の感覚だと人型AIを発明する以前にあの程度のロボットは開発されていて当たり前だと思うんですがゼロワン世界では誰も考えなかったようです。
声優ヒューマギアの回の時点で似たような端末を作っていたような気もしますが気のせいでしょう。「ビッグデータを活用して人生相談に乗る」はずの占いヒューマギアより有能で成果を上げていたように見えたのも気のせいでしょう。


・唯阿のガバガバ計画はさすがでした。倒す策もないのに復活を手伝うなんてさすがです。或人たちに応援を頼まなかった点も完璧です。
そもそもアークを地上に上げないといけない理由があるのかがわかりません。水中にあるのを壊してしまえばいい気がしますが素人にはわからない深い理由があるのでしょう。
アークを倒さなくても滅亡迅雷を潰せばとりあえず安全になる気もしますがそれも理由があるのでしょう。理由はあるのかもしれませんが、説明がないので視聴者は全く話についていけません。

・ZAIAも相変わらず凄まじかったです。
 「うちのZAIAスペックを着けてるとハッキングされて暴走するかもしれない… でもレイドライザーがあれば大丈夫! 暴走した人をボコボコにできます!」ってもう前提条件から滅茶苦茶です。
レイドライザーは多発するヒューマギア暴走の対策として販売するはずじゃありませんでしたっけ… ヒューマギアを破壊するのと暴走した人間をぶちのめすのは法律上の扱いもだいぶ違うと思うんですが。そもそも「ZAIA」の製品を飛電インテリジェンス名義で販売してZAIA本社的にはOKなんでしょうか? 天津はただの日本支部の社長でしかないって設定を忘れてませんか? 

■アークゼロ
・ラスボスのはずなんですけどいきなり小者感を醸し出していました。
ご丁寧に「ピンチ!→逆転」なんてプロレスやってるからあまり強そうに見えません。無駄に遊びまくってるのでAIのわりに感情が豊かなように見えました。
これで「悪意をラーニングさせられたのが悪い」と主張し続けるのは厳しいと思います。主体的に今を楽しんでるようにしか見えません。このままの流れで或人の「破壊するしかない」理論を突き詰めすぎると「悪人は救いようがないから殺すしかない」みたいなトンデモ理論に行き着きかねないと思います。


次回は亡も変身して滅亡迅雷勢揃いになるみたいです。敵も味方も人数を全然消化できていないので増えても全く嬉しくありません。
アークの宿主は迅になってるみたいです。このまま滅が自由なままだと或人のセットクで裏切って迅を救い出そうとして逆転する糞展開になりそうで不安です。

コメント

2 件のコメント :

  1. 突然ここで言うのもあれなんですが、ゼロワンの登場人物の中で、マシな人っていますかね?それから一貫性があって好感が持てる人物は誰がいますか?他の方もおっしゃっていると思いますが、ゼロワンは登場人物の言うことがコロコロ変わることが珍しくないと思うので。

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    1. 純粋な私の印象としてはどちらも存在しません。

      >ゼロワンの登場人物の中で、マシな人っていますかね?

      こちらに関しては、無理して探した場合には副社長や野菜工場の父親などならいます。しかし出番がほとんどない脇役以下のキャラを登場人物に数えるのは不適切でしょう。

      本来ならヒューマギアが該当しやすい項目だと思います。「無垢」な存在として描いているつもりであることは明らかだと思います。
      しかし実際には無垢とかいう以前に暴走すると人を容易に殺せる危険物なので無垢とかマシな人格とかそういう感情を向ける対象にはなっていません。

      >一貫性があって好感が持てる人物は誰がいますか

      言葉通りの一貫性という意味でならいると思います。
      或人は最初から最後まで浅はかな思い込みで動いて他人にまで正当性を主張する軽薄なクズだと思いますし、唯阿も自分の情緒不安定な気分で動く愚か者だと思います。そこに好感を持つ人にとっては該当すると言えるでしょう。私は好感とは真逆の印象しか抱けないのでそうは言えませんが。

      本来であれば不和や迅が該当するのではないかと想像します。
      これも実際には途中で「記憶は全部捏造でした」、「滅とは違う考えになりました」とひっくり返した上にその後に続く描写がないため、もはや人格と呼べるほどのしっかりした自我があるのかも怪しくなってしまいましたが。本来ならヒーローらしくわかりやすく「(人間にとって/ヒューマギアにとって)悪党は全部俺が倒す!」みたいなキャラクターとして共存派の或人とは別の立ち位置で存在しているはずだったのではないかと私は想像します。

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