『仮面ライダーゼロワン』 第43話「ソレが心」:感想

2020年8月16日

■全ての命運は「クズvsメンヘラ」に託された!
・これで種族の代表ですと言われても納得がいきません。まだ不破と亡のほうがマシです。

・滅は「俺に心など無い!」と言ってますがその前の時点で「これが俺の正義だ!」と言っている時点でおかしいと思います。
心がないなら正義なんて言葉は使わないでしょう。以前は「人類は滅びる”べき”だ」とか「人間より優れた存在であるヒューマギアが支配するのは当然だ」とか言っていたはずです。迅もそこを付けばロジカルな観点から滅の矛盾を突きつけられたでしょうに何もしませんでした。とても機械とは思えない馬鹿さです。

・滅は迅が殺されたことで闇堕ちしていましたが迅はバックアップがあるはずです。
或人も滅も馬鹿で支離滅裂過ぎて「とりあえず両方ともぶっ殺してから改めて話し合わない?」と言いたくなってきます。特に理由もなく馬鹿に種の命運を左右される話なんて真剣に見る気がしません。

■悪意=アーク
・いつの間にかこういう定義になっていて戸惑いました。
アークは悪意から生まれた存在ではあっても悪意そのものではないと思います。むしろ理屈で動いて個人的な感情が薄いという点では悪意から遠い存在だと思います。

・ありとあらゆる悪意がアークに通じるというなら人類はとっくの昔により上質なアークを生み出していると思います。人類の歴史で何度戦争や殺戮が行われてきたと思っているのでしょう。歴史まで無かったことにするなんてさすがゼロワンスタッフです。

・「悪意は”感染”する」とか言い出して更に閉口しました。
それを言うなら「伝染」のほうが適切だと思いますし、この事態そのものにも一般的な用語で「報復の連鎖」とかあるんですけど… あからさまに「あぁコンピュータウイルスから連想したのね…」という感じがぷんぷんしてきて考えるのも嫌になってきます。


次回は不破が或人を止めるために戦うのがメインになるようです。

 その一方で、もう一つのゼロワンの大きなテーマが描かれていきます。それは社長で仮面ライダーだということです。ヒューマギアを開発した飛電インテリジェンスの社長である或人がこのシリーズをかけて蒔いてきた種。悪意に心を支配された今の或人の前で芽を出し、花を咲かせ始めるのは、この一年間で社長としての或人が関わった全ての人間とヒューマギアに植えつけた心です。正に今まで社長として重ねてきた行動や言葉が、或人自身の身にブーメランのように戻って来ます。一年間、ゼロワンを見てきてくださった方々ならば、きっと感じるところがあるはずです。その想いを受け取った或人は、どんな判断を下すのでしょうか。 

私には1ミリも何の話だかわかりません。「正に今まで社長として重ねてきた行動や言葉が、或人自身の身にブーメランのように戻って来ます」ってそれこそ現状のダメダメっぷりこそがまさに無能と怠惰の成果がブーメランのように戻ってきた結果だと思うのですが。素直に受け止めると「なるほど或人や滅が介入するまでもなく人類とヒューマギアが自発的に殺し合いを始めるんですね。納得です。汚ねぇ人類もヒューマギアも滅びて当然」としか思えません。

或人が関与したことと言えば不破のヒューマギア嫌いですが、これはそもそも記憶の捏造による影響であり、記憶捏造関連はだいたい不破が自力で「そんなの関係ねぇ! 目の前の悪党をぶっ潰す!」という結論に達したので或人が関与した部分は特に見当たらないと思います。
唯阿も主に不破が影響したので関係ありませんし、むしろ独立した結果がアーク復活なので結果から見ればやらないほうが良かった大失敗です。
天津垓はAIちゃんとゼアの影響です。一番或人に影響を受けたイズは死んでます。「父親型なんだから父親になりたいに決まってるだろ」と洗脳した滅は見事にアークになりました。あと或人に影響を受けた人物っていったい誰がいるのでしょう…?


コメント

16 件のコメント :

  1. こんにちは。

    或人と滅の個人的怨恨に過ぎない話なのに、何故か世界規模にまで話が及んでて「え?なんで?」となる程に意味不明です。

    或人が「何故イズを破壊した!?心が痛まなかったのか!?」等と滅に詰め寄っていましたが、見ている側からしたら「いやお前も散々ヒューマギア破壊してきただろ…お前こそ心が痛まなかったのかよ」とか「そもそもお前普段から破壊されたヒューマギアの代替品を笑顔で渡してしたんだからイズも代替品作れよ」とかあらゆるツッコミが去来しました。
    或人のクズさをアピールしているんでしょうが、ラス3でそんな事をされても困りますし、こんなんが人類の代表とか勘弁です。
    ちゃっかりイズのバックアップキーの存在を無かった事にした辺りは姑息ですね。

    次回もクズの或人軍vsアホの滅軍という地獄ですが、バルカン新形態(アサルトの色違い)に滅の新ベルト(ゼロワンドライバーのリデコ?)と商魂の逞しさは意地でも続けるようです。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >ちゃっかりイズのバックアップキーの存在を無かった事にした辺りは姑息ですね。

      「だってお父さんだから」と言っていた迅が数話前ではアークの器にして滅ごと殺そうとしていたこともなかったことになっているようでしたからね。ゼロワンではいつものことです。次回には或人が「俺は絶対にヒューマギアを壊したりしない!全てのヒューマギアを救ってみせる!」とか言い出してもおかしくないと思っています。

      >商魂の逞しさは意地でも続けるようです。

      プレバンプレバンですねぇ。
      売り方としてはお店に卸さないなら買う人がいなければバンダイ以外は誰も損しないので特に問題ないと思います。販促番組なので販促を否定することはあり得ません。

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  2. 今回の話は「悪意」の定義を中途半端にしてしまったせいでこうなったのではないでしょうか?最終回までに登場人物全員が悪意をどう乗り越えるか結論は出るんでしょうかね?まあ期待するだけバカなんでしょうか... 個人的に「期待はしないけど最後まで見届けるよ」程度ですが。ゼロワンの世界における悪意とは一体...

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    1. それを言うなら悪意だけの話ではないと思います。
      或人も滅も天津垓もどれもこれも一貫性を持って積極的に描いてこなかった結果が現状だと私は考えます。もっと言うなら初期設定さえまともにできていないから、よくあるヒーローものやどこかで見たようなSFにすらなれないのだと思います。

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  3. そもそも、「悪意」と言うテーマが子どもには難し過ぎないですかね?メインターゲットの子どもがおいてけぼりじゃないですか?

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    1. はい、難しいと思います。個人的には大人でも定義し難い内容だと思います。
      殺意や敵意なら道徳的に悪いものだと否定できますが、悪意となると善悪の一端なので容易に定義できません。「悪意を抱くな」なんてそれが実行できたら聖人と呼べると思います。人間なら誰しも大なり小なり抱えているものだと思います。
      せいぜい程度の問題や表に出したり相手にぶつけるかどうかについて語れる程度で、とても根本的な解決策を提示できることだとは思えません。

      個人的なスタンスとしてはライダーのストーリーが子供にできることを意識しているとは思っていません。むしろ傾向としては「大人になってからわかればいい」が基本的な方針だろうと思っています。

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  4. 公式がブーメランという言葉を使うことに閉口してしました
    不評を受けての当てつけのようにしか思えませんね

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    1. 「ブーメラン」にプラスの意味はないですよね。
      「自業自得」という俗な意味合いを除いても、「投げたものが(当たらずに)そのまま戻ってくる」という1が1のまま戻ってくる意味しかないと思います。その前で「花を咲かせる」なんて1が10になるような表現を使った後に持ち出すのは日本語として不適切だと思います。
      さすがゼロワンのプロデューサーという点では納得です。きっとブーメランにも「悪意」のように独自の定義があるのでしょう。

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  5. このままバッドエンドで終わるなら、一回でもいいから登場人物の口から「何度悪意が生まれようが俺たちは何度でも乗り越える!もう悪意にもアークにも負けねえぞ」くらいは言ってほしいのですが、どうでしょうか?

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    1. そういう台詞は言ってもおかしくないと思いますよ。
      ただし「by前回まで思いっきり悪意にまみれていて特に反省などもしていない飛電或人」によってでしょうけど。チェケラを無視したり目の前で人類抹殺宣言をした滅を何もせず行かせた時点でもう説得力が生まれる余地はなくなったと思います。

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  6. shuです。
    主の感想で的外れな指摘があったので書かせてもらいます。
    迅はバックアップがあると書いてありますがそのバックアップデータはZAIAの新社長が持っている筈です。そうでなければ復元は出来ないので。
    その為滅は迅をバックアップで復活させることが出来ません。
    そして滅はZAIAの新社長が迅を復活させた事も知らないためバックアップキーのありかも分からないので滅が迅を復活させる事は不可能です。
    新社長であれば復活させる事は出来ますが、アークを倒すどころか復活させて状況が悪化させ、勝手に死んだので迅を復活させるメリットが無いと思います。

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    1. 私にはその指摘が的外れなように思えます。

      バックアップデータの持ち主がZAIAの新社長で、かつおそらく復活させる気がないことについては私もそう思います。

      しかしそれは滅には関係のないことだと思います。
      まずバックアップの在り処がわからなくても諦めることにはつながらないと思います。滅にとって迅が大切な存在であるならバックアップがどこにあるかを探すことは厭わないと思います。迅がバックアップから復活した以上は「今もどこかに存在している可能性がある」と考えるほうが普通でしょう。或人に復讐するよりバックアップ探しを優先するほうが遥かに建設的です。

      また滅には一つの成功体験があることも理由の一つです。それは雷のバックアップの回収です。
      雷のバックアップは或人が持っていました。普通なら渡すわけがありませんが、或人を脅したら手に入れることができました。迅のバックアップを手に入れられる可能性がわずかでもあるなら、たとえば公共の電波を使って「迅のバックアップを持っている者は名乗り出ろ。さもないと無差別破壊行動を開始する」と脅したりする手もあるでしょう。ZAIAの新社長が断るかどうかはやってみないとわかりません。

      他にもドラマ上の理由もあります。
      或人はイズを失った。バックアップもない。
      滅は迅を失った。バックアップはどこかにある。
      これでは二人が釣り合いません。本気でこの展開をやるなら或人が迅のバックアップを滅の目の前で破壊するなど後戻りのできない展開にする必要があります。他にやるべきことがあるなんてもってのほかです。

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    2. そこは確かにそうですが、感情があるヤツが目の前で息子を殺されて冷静になれるでしょうか?
      例えばですがドラゴンボールで親しいキャラが死んでも「ドラゴンボールがあるから平気平気。」ということを人の心があるキャラが言いますかね?
      復活させる手段があるとしても怒るのは当然では?
      特に感情に目覚めたばかりで自分で感情のコントロールが出来ない滅なら特に。

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    3. そういう反応は普通であればあり得ると思います。
      しかしゼロワンにおいては採用される可能性は限りなく低いと私は考えます。

      理由はそういうことが許される状況ではないからです。
      記事に書いたように「人類の悪意vsヒューマギアの悪意」として或人と滅は対峙しているはずです。それなのに滅の悪意が一時の気の迷いでは拍子抜けです。
      滅「ついカッとなって或人をぶっ殺しちゃったけどよく考えたら迅はバックアップから蘇らせられるじゃん。別に殺す必要なかったわ」なんて可能性があり得るだけでお話はぶち壊しになると思います。「悪意」だの「アーク」だのと仰々しく呼んでいるものがそんな「衝動」で置き換えられるようなしょぼい内容ではお話が成り立たないと思います。

      そして仮に二人の対決が終わってもその後の処理がどうしようもありません。
      「ついカッとなって殺してしまった」なんて事件は歴史から現代に至るまで無数に起きているはずです。これを根絶するなんて不可能でしょう。
      「というわけで悪意はどうにもなりません。これからもアークは生まれ続けるでしょう」ではこれまたお話になりません。

      以上の理由からそういうお話である可能性は低いと私は考えます。

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  7. 更新お疲れ様です。

    「アークの意思のままに」botだった滅が感情を得たというつもりなんでしょうね。
    個人的には中盤以降はずっと感情出っ放しに見えます。もっと感情のある描写を出し惜しんでここぞというときにやればドラマ性は上がるのに、引き算のできない演出でお腹いっぱいです。

    滅の「人間に支配されたくない」という感情が「ある」こと自体より、その発想のありきたりさにがっかりします。ましてや或人のこれまでのヒューマギアに対する偽善的で歩み寄りのない姿勢を見ると、滅がその結論に至るのはごく自然なことに思えます。対する或人には同情できないのが胸糞です。仲間を殺られた憎しみなんて中盤でとっくに克服しといていい案件だと思います。その恨みの感情は、人間側の都合で同胞を殺されてきた滅と同質のものであるという自覚はあるんでしょうか。公式ポエムも絶好調ですね。ヤケクソ感すらあります。

    天津垓がご自慢のメガネで戦闘スタイルが或人と一致してる!とやってましたが、それこそデータから再現くらい出来るんじゃないですかね?本人の意思だと断定できる根拠としては弱いんじゃないかと思いました。

    迅が「悪意があるのは人間だけか?」と言ってましたが、ヒューマギアにも人間の模倣ではない独自の悪意を持つ権利があるとするなら、テロ行為も止むなしという考えも出てくるでしょう。或人が「機械が感情を持ってもいい、ただし悪意はだめ」と言うなら掲げている(はずの)共存とは程遠く、滅の主張に言い返せません。なんというか根本的に「異なる思想の対立」になっていないですよね。
    その後の迅の犬死にもバカみたいでした。イズが死んだ後の或人の凶行や、散々シミュレーションで最悪の展開を回避したりしたのを目の前で見ていて、自分が犠牲になったら滅がどう出るか、争いが激化する可能性など考えもしなかったのでしょうか。これまで自身の存在や目的について考えてこなかったためどの言葉も本人が考えて言っているように聞こえず、咄嗟に飛び出したのも思いつきレベルです。これを感動ドラマとして出されても白けるばかりです。

    次回新フォームがいくつか出るみたいですが、虚無と化した不破の強化とかちっとも嬉しくないんですよ。商品を欲しくなるような物語を用意する気もないんですね。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >対する或人には同情できないのが胸糞です。

      スタッフは或人をどうしたいんでしょうね。こんな好感度の低い主人公に仕立てたら視聴者は誰もついてこないと思います。強引な手のひら返しをするべきだったのは天津垓より或人のほうだったと思います。

      >本人の意思だと断定できる根拠としては弱いんじゃないかと思いました。

      何がどうなってるんでしょうね? そういうものだと言われればそれまでですが信じる根拠は薄いですね。
      「或人じゃない=偽物=ヒューマギア」となるのがあの世界では普通だと思うので生体反応とかそれらしい理由は他にもあると思います。

      >なんというか根本的に「異なる思想の対立」になっていないですよね。

      スタッフがまともに考えてないと思うので真面目に考えても無駄だと思います。一つ一つの要素自体がどうしようもないので全体の辻褄の合わなさは考えるまでもありません。おまけにしょっちゅう作中の出来事が無かったことになりますし。

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