『魔進戦隊キラメイジャー』 第19話「相棒」:感想

2020年8月16日

■個人的には無し
・お話自体は普通でした。
人格が入れ替わったことで初めて気づくことがある、という内容で特に問題はありませんでした。魔進側に比べて人間側の順応があっさりでしたがメインは乗り移った魔進のドタバタ劇のほうなので許容範囲です。

・ストーリーは個人的には受け付けない内容でした。
とりあえず褒めることが良いことだとは思いません。まして「相手が喜ぶなら嘘をついてもいい」のが正しいとは全く思えません。
絵を描くのを嫌がった子供に関しても結果的に本人が自発的にやりたいことを思いついただけで充瑠やファイアはあの子供に向き合ったわけではありません。もし自発的に思いつけなかったらずっと絵を破いたときの反応が続いていただけでしょう。まったくもって肯定できる対応ではないと思います。
試行錯誤としてやっただけなら偶然の成功でも肯定しようがありますが、「これが正しいやり方です」と言い切られると受け入れるわけにはいきません。

■コロナ対策
・今回はいかにも「コロナ対策中です」って感じの絵面でしたね。
ロケ地が埼玉スーパーアリーナと教室に司令部だけで、役者もできるだけ変身済みの状態で出して顔出しを避けていました。
次回も「如何にして変身状態のままドラマを進めるか」というお題の下に作られた話っぽいように見えました。


次回も特にメインと関わりのないお話のようです。
キラメイジャーは最初から”個性”を強調してきた反面、そのせいで個人回が既存の設定の事実確認で終わってしまってキャラを個性的に描けていないように感じています。個人的な好みの部分を除いても、その辺りの構成が上手くいっていないように感じます。

コメント

6 件のコメント :

  1. こんにちは。

    「ダメ出しから入るより、褒める事から始めよう」的なキラメイ理論通りの話でした。
    私個人としては、「褒めて伸ばすとかそういう話と、イヤイヤ期な子役の話が噛み合ってなくない?」としか思えませんでしたが、キラメイジャーが今までやっている話としてはその通りだと思います。

    カナエマストーン探しに入るかと思えば、いきなり撮影手順簡略回に入り、製作の苦労が伺えますがこのままわちゃわちゃしてるだけの話が続くのも正直しんどいです。

    あとキラメイストーンが、回によって精神年齢極度に上げ下げするのは意図した事なのかは気になりますね。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >製作の苦労が伺えますがこのままわちゃわちゃしてるだけの話が続くのも正直しんどいです。

      全体の事情はよくわからないと思っています。
      夏休み時期にどうでもいい話を続けるのは恒例のことなのでそれなのかと思うところもありますが、夏休みが短縮されてるという話も聞きますし、そもそもコロナ休み前に作った話を消化しているだけかもしれません。当てはまる要素がいくつかあってどれとも決めかねています。

      >あとキラメイストーンが、回によって精神年齢極度に上げ下げするのは意図した事なのかは気になりますね。

      シンプルなキャラのはずなのに安定しませんよね。
      私はただ単に脚本家間でキャラの統一ができてないんだろうなと思っています。
      他に有り得そうな可能性は、人間キャラのほうが個性的という名の下にキャラが硬直化していて動かしづらいから魔進にその都度必要な役回りをやらせているせいかもしれないと思っています。

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  2. ヒューガライゾー2020年8月16日 22:39

    冒頭、邪面士の力でガルザとクランチュラが精神交換してたのがちょっと不可解でした

    スモッグジョーキーを使った陽動作戦をスムーズに遂行する為の一環だったようですが
    ガルザは素の状態では陽動すら我慢出来ない程に自尊心が高い困ったちゃんなのか
    陽動すら快くできない人物が武人気取って組織の幹部やってるのはいろいろ問題ある気が…
    以前マブシーナを騙しに出た作戦ではそれなりに地を抑えてたはずなんですが
    ジョーキーをふざけた作戦に使われてクランチュラに操縦されるのも不快感も不満の一環のようですが
    それならますます自分でやれよっとつっこみたくなってきます

    実験がてらで彼らは精神交換したとも受け取れるんですが
    よくもまあこんな一歩間違えば危うい実験を進んで自己被験してるなこいつら、とも感じます
    キラメイチームだけでなく一般住人でもイタズラしてるのにモルモット一号が自分達ってのは
    悪役にしては危機感が薄いのかメンタルが強すぎるのか
    まあそれだけ自分らが生んだ邪面士の能力を信頼してるということでしょうか

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    1. >ガルザは素の状態では陽動すら我慢出来ない程に自尊心が高い困ったちゃんなのか

      私はそういうことだろうと思いました。
      恐らくクランチュラが「今回の冒頭の作戦をやりたいけどガルザがジョーキーを貸したり作戦どおりに動いていくれるとは思えない。だから怪人を紹介するときに騙し討ちの形で怪人の能力で交換して作戦を実行しよう」といった展開が冒頭の前にあったのだと思います。

      >陽動すら快くできない人物が武人気取って組織の幹部やってるのはいろいろ問題ある気が…

      客観的に見ると問題だとは思いますが、それが帝国にとって問題なのかは不明だと思います。
      1)ヨドン皇帝は邪メンタルを必要としているので邪メンタルを育てるためにガルザの好きにさせている。
      2)ヨドン皇帝は意外と義理堅いので約束通りにクリスタリア征服に貢献したガルザの勝手を大目に見ている。
      3)ヨドンヘイムは基本的に自分勝手である。クランチュラも侵略に真面目なようで作戦を自分好みかどうかを優先しているのがその証拠。なのでガルザの勝手も特に問題行為にならない。
      などなど可能性はいくつも考えられると思います。情報が全然ないので判断はつけようがないと思います。

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  3. 私はこの話は悪くないと思います。
    イヤイヤ期の子どもって、本人にきもちを伝えるほどの語彙力がなくうまく表現ができないから、行動で分かってもらおうとしようとしているんですよね。
    「口があるんだからちゃんと言って」ってよく子供に言いますが、本人は大人がちゃんと誘導してあげないとうまく言えないことって多いです。
    ドラマのように絵を破いてしまう子もうまく気持ちややりたいことを言えずに、てのつけられない子になっているから、頭ごなしにしかるのではなく本人のやりたいことや気持ちに耳を傾けて、肯定してあげることで自分のことをわかってくれる人がいるって安心したりすると思います。
    だからまず肯定してあげた行動とかは良かったと思います。

    「みんな違ってみんないい」みたいな精神で、一人一人のやり方や能力を認め合うっていうのは、キラメイジャーという作品のの心だと思います。
    この話はメインのライターさんに深く掘り下げてもらいたいテーマがつまってたんじゃないかと思いました。

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    1. >頭ごなしにしかるのではなく本人のやりたいことや気持ちに耳を傾けて、肯定してあげることで自分のことをわかってくれる人がいるって安心したりすると思います。

      これをやってなかったですよね?って話です。
      充瑠もファイアも子供の気持ちを考えた結果そうしたわけではないと思います。ただ「いつもの癖」でやっただけだと思います。ファイアは褒めるのが普通なのでやっただけで深い考えはないと思います。充瑠に至っては「絵を描くのは楽しいに決まってるからお前もやれ」と要求していました。自分勝手にやったことがたまたま上手くいっただけでこれを「良い話」として肯定的に描くことは私は受け入れられません。

      今回は上手くいきましたが最悪の結果になる可能性も充分あると思います。
      たとえばあの子供が誰かを泣かせている場面に出くわしたときに「悪いことをしたから”とりあえず”怒る」ことは容易に想像できます。「何か理由があるかもしれない」なんて考えてないわけですからね。

      >一人一人のやり方や能力を認め合う

      認めてないですよね。充瑠が学んだのは「とりあえず褒めておくほうが伸びることが多い」ということだと思います。この姿勢が”認めている”とは私は全く思いません。傲慢なままだと思います。
      充瑠とファイアの間の話のことを言っているなら、子供のことを無視している時点で失格だと思います。内輪の関係性を重視しておいて「みんな」なんてあり得ません。

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