『魔進戦隊キラメイジャー』 第2話「リーダーの証明」:感想

2020年3月15日

【ストーリー】

■倫理観がよくわからん
・前回はレッドの充瑠のヤバさが際立っていた印象でしたが、今回はグリーンの瀬奈のヤバさが際立っていました。
私には瀬奈の言い分が全く理解できませんでした。「借り物の言葉」とか非難してましたけど、充瑠は参加したばかりでただの高校生なのだから言えなくても当たり前だと思います。正義感を買われてスカウトされたわけでもありませんし。むしろそう言っている瀬奈はどうなんだよと不信感を抱きました。今回は瀬奈が100%悪くて、ジュールは瀬奈の勝手を独断で認めた以外は特に悪くないと思いました。

・「キラキラしていることが重要なので」というオチはそこで開き直るの?と戸惑いました。
論理的には有りだと思います。キラキラは力の源なのですからキラキラしてないキラメイジャーなんて実力のないヒーローになってしまいます。それでは存在する意義がありません。戦力面から考えれば妥当な判断だと思います。
しかし「メンバーのやる気次第で犠牲が出るのは仕方ないことです」と言い切っていいものかについては疑問があります。そういう理解で本当にいいんでしょうか? 全体の雰囲気はそんなハードな現実主義路線には見えないのですが。

■少し納得
・充瑠の能力は今回のほうがわかりやすいように感じました。
「宝石が意思を持って動くし、変形してイメージを具現化できる→じゃあその宝石でコピー人形を作れば自立思考もあって代役をこなせるのでは?」というのは、あぁなるほどそういう使い方もあり得るかと納得できました。 前回に比べて宝石に自我がないので充瑠の発想がダイレクトに反映されていてわかりやすかったです。

■意外性?
・前回の印象だとイエローはノリが良いタイプかと思っていたのですが、わりと気難しく細かいところを気にする真面目なタイプでした。
ブルーがそういうタイプで一番ジュールがリーダーに選ばれたことに反発するかなとも思っていましたが、むしろ一番「良いんじゃない?選ばれたなら従うよ」と従順というか無気力気味な態度でこれも意外でした。
明るく快活なタイプかと思っていた瀬奈も充瑠並の問題児でしたし、この調子だとピンクも一癖あるんでしょうかね。

■保険って…
・”闇の保険”という単語が出てきてびっくりしました。
皇帝なのに保険屋さんってどういうことなんでしょう? 皇帝らしからぬ言葉に皇帝の立場と怪人たちとの関係性が謎なように感じました。

・黒いほうの幹部はクリスタリアの裏切り者だそうですし、ヨドンヘイム人というのは皇帝以外にはほとんどおらず、皇帝との契約を結んだ他種族で構成された組織なんでしょうかね? 仮面にこだわるのも種族に関わらず外見の統一性を図るための工夫だったりするのでしょうか。


【アクション】

■まだよくわからない
・今回もキラメイジャーのアクションの特徴らしい特徴は掴めませんでした。
次回予告の印象どおり、ゴレンジャー地味たラグビー怪人のほうにペースを持っていかれた印象です。

・ラグビーはバトル路線のスポーツ漫画でよくある「相手の選手をわざと潰しにかかるプレイ」を実写で再現したみたいで面白かったです。逃げようとしても無理やりボールを渡されたりスクラムを組まされるのは冷静に考えると怖いです。 

■ランドメイジ、スカイメイジ
・今回のロボは赤緑黄と青ピンクで合体ロボになれるんですね。スカイメイジはCG丸出しだからきぐるみ化は無しですかね。

・ランドメイジは上半身が重そうでした。アクションはあまり期待できないかもしれませんね。でも乗り物のメカニズムを活かしたギミックは面白くて良かったです。


次回はブルーの紹介がメインのようです。
今回の感じからするとまた充瑠が良いことを言ってまとめる形になるのでしょうかね。 個人的にはその前に充瑠自身のまともなところを描いてからにしてほしいのですが。

コメント

4 件のコメント :

  1. こんにちは。

    「キラメイジャーはキラキラ輝いていけないから、5人が常に輝けるように5人で支え合っていかなきゃいけない」…と言う充瑠の理屈自体は良くも悪くも無く普通の事だったと思います。少なくともこの作品の中では、<前提>として描いてるんでしょうし。
    ただその基本方針と<戦隊ヒーロー>の噛み合せが宜しくないんですよね。
    「市民を傷付け町を破壊する怪人が出たけど、好きな事優先で<キラキラ=キラメンタル>を保てないと戦力として換算出来ない上に長所も活きないから、結果的に敵の攻撃による被害が拡大をアシストしてる」と言う話になりますし、実際それをやっちゃったのが今回ですから。
    まぁパイロットでこれやったって事は少なくとも1クール目は確実にこの路線なんでしょうね。

    為朝は正直何がしたかったのか良く分かりません。
    やたら充瑠に噛みついてたかと思ったら、急に瀬奈に「お前命がけの戦いに代役連れて来たのかよ」と言い出して、これまで「充瑠と瀬奈」「充瑠と為朝」で動かしてたドラマが、最後の最後で「為朝と瀬奈の間で中間管理職やってる充瑠」みたいな謎の構図になりかわってそのままドラマパートは終わってしまいました。
    キャラクターに関しては、時雨と沙夜が傍観者すぎるのかそれとも為朝が過干渉なのか判断しかねます。

    敵怪人は…何なんでしょうね?
    本編の話だと「皇帝と契約しとけば死亡時に闇エナジーの2割を補てん出来る」・「保険の2割り込で闇エナジーがクランチュラのバーが赤メーターに到達した場合、邪面士の生死に関わらずクランチュラが邪面獣転送用のゲートを開ける」らしいですけど、そもそも「邪面獣による大規模侵略用のゲートを開設する為に、邪面士に闇エナジーを集めさせる」って言ってますし、これ収支マイナスなのでは?と思わなくもないです。

    アクションと巨大戦は、1話と同じく「際立つ物が何もない地味で平凡な物」で終わる話でした。
    まぁ今回の場合アクション云々と言う程、大したアクションはしてなくて後半はほとんどラグビーの真似事と、瀬奈とラグビー邪面士の追いかけっこだったのでアクション云々を語る方が間違ってるのかもしれないですけど。

    パイロットを見た上で言うならあらゆる意味で「昭和のパロっぽい事やってる平々凡々の戦隊」って印象で、あまりキャラやストーリーの広がりは期待出来なさそうです。

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    1. マッソさん、こんにちは。

      >ただその基本方針と<戦隊ヒーロー>の噛み合せが宜しくないんですよね。

      私もそう思います。仮にそういう路線だとしても、チーム内ですら噛み合わせるのが大変だと思います。前回の内容から言ったら、急に戦闘中にレッドがお絵かきのために味方の邪魔をしても我慢しないといけなくなるでしょう。

      >キャラクターに関しては、時雨と沙夜が傍観者すぎるのかそれとも為朝が過干渉なのか判断しかねます。

      為朝はたぶん戦術家ポジションなんだと思います。「プロゲーマー=戦術も上手い」みたいな発想で従来の副リーダータイプのブルーの位置づけで、だから規範から逸脱している充瑠にも瀬奈にも怒っていたのだと私は解釈しています。
      他二人は今のところ無反応すぎて何を考えているのかわかりません。

      >敵怪人は…何なんでしょうね?

      どういう仕組みなんでしょうね、私もよくわかりません。
      やられても大して騒いでいなかったので小手調べで勝てると思ってなかったのか、あるいは邪面士は使い捨てにできるほどいるんでしょうかね。
      幹部が来ない理由などもわからないので今は様子を見ています。敵方の事情にそんなに興味ありませんし。

      >パイロットを見た上で言うならあらゆる意味で「昭和のパロっぽい事やってる平々凡々の戦隊」って印象で、

      荒川さんをシリーズ構成に据えたということは、最初からコテコテの戦隊を作るつもりでやっているんじゃないかなと私は考えています。

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  2. こんにちは。1話の記事で長文を書いた者です。

    開幕で姫が「イメージしたことをキラメイストーンで叶えるなんて凄い!」って話してましたけど、1話で絵が凄いと褒めた件の話題はなかったですね。
    これなら1話で褒めるのは絵ではなく好きなことに必死になれる赤自身の方が良かったのかもしれませんね。

    序盤で怪人がボールを蹴ろうとする→赤の決め台詞→変身解除後にお絵かき→青と桃に指示→ロボ登場→赤が新形態を召喚→怪人がボールを蹴る。
    赤が戦闘中にお絵かきする際のテンポが悪い点は今回も解決してなくて残念です。

    姫の涙と赤の想像お絵かきだけで代役ンを生み出せるチート能力がドラマにも悪い意味で響きそうです。
    今回の話だけで考えても「代役ンをいっぱい描いたら?」とか「緑以上に速く走れる代役ンや装備は描けないの?」みたいな想像をしてしまいました。

    緑がヤバいのは同感ですが、個人的に黄もヤバかったです。
    チームのことは赤に任せっきり。怪人の俊足は緑に頼りっきり。文句は言うだけ言って自分は赤と緑のフォローや怪人対策もしない。そして2戦目でもまた緑の俊足に頼りっきりで、赤が実行した対策にもまた文句を言ってました。
    結局黄は怪人に手も足も出ずに文句を言うだけでとても情けない+ウザいで最悪でした。

    その赤が実行した対策も言ってしまえば一時しのぎなのが気になります。
    敵が壊滅するまで緑以外にも一生つきまとう問題だと思うので不安です。

    そして緑の問題解決のために頑張ったのが赤だけ。それに口出ししたのは黄だけ。
    石達を戦闘以外のドラマに組み込む気はないのでしょうか?
    せっかく意思をもって喋る相棒なのだからちゃんとドラマに絡んでほしいです。

    それと1話目のコメントにエピソードZEROは未視聴と記載されてましたが、エピソードZEROを視聴する予定はありますでしょうか?
    私はエピソードZEROを視聴済みですが、そんな私からすると今回の問題に対する緑の反応が更に情けなく感じてしまいました。

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    1. 匿名さん、こんにちは。

      >今回の話だけで考えても「代役ンをいっぱい描いたら?」とか「緑以上に速く走れる代役ンや装備は描けないの?」みたいな想像をしてしまいました。

      まぁ、できないんでしょうね。代役ンは材料が要りますし、装備とかはそもそもそれができるなら「ヨドンヘイム壊滅ビーム」とか作れば済むはずですので。

      >結局黄は怪人に手も足も出ずに文句を言うだけでとても情けない+ウザいで最悪でした。

      活躍がなかったのはバランスが悪かったですね。ただ、瀬奈が来れば済むことではあったので「対策も何も連れてくればいいだろ」という考え方自体は間違っていないと思います。実際、それ以上の解決方法は充瑠も出せていません。

      >石達を戦闘以外のドラマに組み込む気はないのでしょうか?

      今のところ宝石たちは空気ですね。出ても相棒のイエスマンで相槌を打つだけで出る意義を感じません。「基地にいる隊員その1」くらいの印象です。

      >それと1話目のコメントにエピソードZEROは未視聴と記載されてましたが、エピソードZEROを視聴する予定はありますでしょうか?

      具体的に見る予定は特にありませんね。見るのを嫌がる理由はありませんが、積極的に見たいと思うほどのモチベーションもありません。今のところの本編の印象だと、エピソードゼロの内容は想像の範疇を超えるものではなさそうだと思っていますし。

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