『仮面ライダーゼロワン』 第29話「オレたちの夢は壊れない 」:感想
■1話すら必要ない
・1クールも使った五番勝負が遂に終わりました。
2章が始まったときの「飛電を買収します→しました」と1話どころか3分で終わる展開に1クールも使ってしまいました。五番勝負をやった意味を全く感じないことが問題です。
・少なくとも普通に買収すればいいのにわざわざ勝負するのだからZAIA社長にとって意義があることでその意味くらいは描くだろうと思っていましたが何にも伝わってきませんでした。尊敬する前社長に選ばれた或人に対して対抗意識を持っているのかと思ったらずっと見下しているだけで何の心情も伺えませんでした。
社長としての或人の様子を描くためかと考えようにも全く社長らしい行動を見た覚えがありません。相変わらず役に立たないしやる気もない印象が強まっただけです。
不破も唯阿も特に何もありませんでしたし、本当にこの1クールが存在した意義を感じません。五番勝負やZAIA社長の間抜けさなど問題点を大量に生み出した分だけ中だるみどころかマイナスです。
・「ヒューマギアvs人間」という構図にしておきながらこの世界におけるヒューマギアという存在の説明すらできていないところは致命的だと思います。
掘り下げるどころか最後は「ヒューマギアは社会に必要ない」という論調で終わってしまいました。これまでの描写とだいぶ食い違う展開だと思うのですがどういうことなのでしょう? 別にいなくてもいいものをこれまであんなにありがたがってきたのですか? ヒューマギア以外に事業が見当たらない飛電社がどうして大企業扱いされてきたのでしょう? 全く意味がわかりません。東映公式ページのポエムを読む限りではプロデューサーは何かをした気になっているようですが。
■不破
・特にこれといったことは何も起きませんでした洗脳を打ち破っていました。
全部この1話の中で始まって完結した話なので「そう、できるんだ」としか反応しようがありません。実質的に「なんかパワーアップアイテムもらえた」という内容で終わってしまいました。そもそも相手がもはやクソ雑魚のサウザーと怪人とどう違うのかわからないジャッカルなのでパワーアップの必要性すら感じません。
・不破を持ち上げるために主人公の或人まで下げているところが相変わらずさすがだと思います。
不破が自力で脳に埋め込まれたチップすら無効化していたのに、或人はメタルクラスタになったとき社員の思いがないと自力では指一本動かせませんでした。こんな展開を立て続けにやったらどう思われるかなんて考えなくてもわかるでしょうに。
・唯阿は引っ張るのも面倒だからここで不破の洗脳解除を口実にZAIA社長から離れるのかと思っていましたがまだ続けるみたいです。もう不良債権だと思うのですが続けて何になるのでしょう? バルキリーの出番も全然ありませんけど、強化フォームがあるのでしょうか?
■罪状追加
・不破に埋め込まれていたAIは滅亡迅雷ネットの亡のものだそうです。そして亡は兵器開発のための手駒だとZAIA社長は語っていました。
また罪状が増えました。もうゼツメライザーを持ってるからテロリストなんてレベルではありません。完全にテロリストの関係者です。「さっさと逮捕しろ」と思うばかりです。
・「不破が滅亡迅雷の作ったアサルトグリップを使えたのは変身チップが亡のだから」と説明されていました。この理屈でいくと或人が変身できたことにも理由がないといけませんね。ちゃんとあるんでしょうか?
■仮面ライダーバルカン・ランペイジガトリング
・変身シーンや必殺技はエフェクトが凝っていてかっこよかったです。これでバトルの展開がまともだったらだいぶマシだったのですが…
・ただ、恐らく最強技であろうオールブラストが一番地味だったことはダメだと思います。
下位技であろうスピードやパワーのほうがよほど強そうに見えました。これでは説得力がありません。アクションはアクションで単体で完結するものだとはいえ、作品の内容に合わせた演出を心がけることは当然だと思います。
次回は社長でなくなった或人がまた社長になるみたいです。今回の不破と同じパターンってことですね。相変わらず何が面白いのかさっぱり理解できません。
ヒューマギアの不法投棄が問題になるって話も理解できません。「テロリストの道具だ!」って1クール目に問題視されていたものをそこら辺に捨てるなんてアホです。テロリストの前に「ご自由にお使いください」と武器を置くようなものでしょう。
こんにちは。
返信削除今回もいつも通りひっでえ話で、逆に安心感すら覚えました。
こんな予定調和の話の為に3ヶ月も費やしたと思えば、安心感どころか絶望感すら漂ってきますが、最早全体のおよそ2/3が終わってしまっているのでどうしようもないですね。
不破さんが、思い出したかのように急に夢夢連呼し出して何故か洗脳プログラムを無効化しちゃってました。
速攻で克服し出した辺り、一体何の為に洗脳設定出してきたのかも分かりませんが、亡の存在自体がそもそもBDBOX特典のスピンオフでしか分からないキャラらしいのでその販促以上の意味は無いんでしょうね。
Pと脚本家の中では、「ヒューマギアは道具」→「道具は夢なんか見ないし夢なんてものを持っていない」→「夢を持つのは人間だけ」→「即ち夢を思い出した不破は道具でも器でも無く独立した1人の人間」→「人間だからヒューマギア用の制御プログラムに左右されない」的なとんち発想でもあったのかもしれませんが、ゼロワンのキャラは話の都合でころころ人格が変わるので考えるだけ無駄ですね。
ランペイジバルカンは変身エフェクトも悪くなかったし、パワーライズとスピードライズも予算と時間がある内はそれなりのモノが見れそうでしたが、肝心のオールライズが地味すぎて(というかシューティングウルフ・アサルトウルフと変化が無さ過ぎて)少しがっかりです。
次回は無職になった或人が、不法投棄(リコールされてるのに何故?)されたヒューマギアを回収しつつ、迅と組んでイズを奪い返すと言う良く分からない事をし出すようです。
まぁこの作品の世界は基本的に罪状なんてあってないようなものなので、好きにすればいいですけど。
次回サブタイが「やっぱり俺が社長で仮面ライダー」なので、予告でチラっと映ってたあの廃墟を立て直すかして「飛電ヒューマギア製作所(仮)」みたいな事を起業して社長就任とかやるんでしょうね。
マッソさん、こんにちは。
削除>亡の存在自体がそもそもBDBOX特典のスピンオフでしか分からないキャラらしいのでその販促以上の意味は無いんでしょうね。
見ればわかるんでしょうかね。私はわからないだろうと思いますが。
>予告でチラっと映ってたあの廃墟を立て直すかして「飛電ヒューマギア製作所(仮)」みたいな事を起業して社長就任とかやるんでしょうね。
無難に行くならそんなところだと思います。
ただ、それだとゼロワンに変身できる理由がよくわからない気がするんですよね。ゼロワンの条件は「飛電の社長」であることのはずです、そうでなければそもそもゼロワンドライバーをZAIA社長に明け渡す必要もないでしょう。或人が本気なら持ち逃げするのが正しいはずですから。
最初からそんなロックはないという話だと、「じゃあ或人はお笑い芸人を続けてても良かったじゃん」という話になってしまいますし。いつもの歴史改ざん無しで成立するのか不安です。
イディオットプロット極まるお仕事勝負編がようやく終わりました。この先も地獄ですが。
返信削除不破が洗脳を脱しましたが、別に洗脳手段を断った訳ではないので、これから先都合よく洗脳されたりされなかったりしそうです。
オールブラストだけ妙に簡潔なのは最も使用頻度の高いものは簡単にして、パワー、スピードの凝った演出はメタルクラスタ同様すぐやらなくなるのだろうと思っています。
>不破が洗脳を脱しましたが、別に洗脳手段を断った訳ではないので、これから先都合よく洗脳されたりされなかったりしそうです。
削除それはやめてほしいのですが、ゼロワンならあり得るんですよね… あれで終わりだと「亡ってなんだったんだ?」って話になりますし。
>オールブラストだけ妙に簡潔なのは最も使用頻度の高いものは簡単にして、パワー、スピードの凝った演出はメタルクラスタ同様すぐやらなくなるのだろうと思っています。
そういう都合もあり得るでしょうね。私はだったらバンクにすればいいのにと思いますが。見栄えしないなら必殺技が存在する意義がないと思うので。
はっきり言って、一番思ったのが「ZAIA社長に飛電を買収されても、どうせ5番勝負じゃない勝負で買って企業を奪い返すんでしょ」としか言いようがない29話でしたね。結局、5番勝負が意味を成していない上に、この勝負の意義って何だったんだ?と思いました。が管理人さんはどう思いましたか?あと最後のシーンでゼロワンドライバーを置いていったのは奪われたのか、意図的に置いていったのかよくわかりませんでした。
返信削除本文に書いたとおり存在意義がわからないと思っていますが、どういうお話でしょう?
削除>最後のシーンでゼロワンドライバーを置いていったのは奪われたのか、意図的に置いていったのかよくわかりませんでした。
私は自発的かはさておき或人が置いていったのだろうと今のところは考えています。歴史改ざんしてなければサウザーたちではメタルクラスタには勝てないと思うので。