『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第4話「竜虎!!最速バトル」:感想

2019年4月7日

■視界不良
・今回は一段とストーリーが微妙でした。
シリアスな話とコミカルな描写、コミカルな要素とストレスフルな要素。相反するものが混ぜこぜになっていてどっちつかずになっているように感じました。前回まではハードな路線みたいだったのがいきなりコミカルになるだけでも混乱するのに、更にまたマイナソーの宿主を殺すべきとか蒸し返し、でも結局岩を壊させて騎士竜出てきたから何とかなったーなんてお気楽展開でもう疲れました。

・この展開は良し悪しは私にはわかりませんが、少なくとも私はこの展開を楽しむのは難しそうです。
気持ちの持っていき方がわかりません。 今回は危うく無関係の子供まで殺すところでしたがそんなハードな展開を受け入れる土壌があったとは思えません。
コミカルな描写を入れるのは結構ですが、苦しんでいる人の横で私情を優先して騒ぐとか、最後に特に意味もなくお父さんに迷惑をかけるとか、この辺の描写は人としてどうかと思いました。こういうストレスを感じる展開がスタッフが意図したものであるかに関しては甚だ疑問です。ストーリー展開につながる要素もないのでやる意味があるとは思えません。

・神殿の流れもついていけませんでした。
リュウソウルでもティラミーゴでも壊せないからあの岩は何か特殊なものなのかと思っていました。たとえば中にいる騎士竜のほうが認めてくれないと出てこないとかそういう仕組みなのだろうかと考えていました。そしたら単なる力不足で、マイナソーが攻撃したらあっさり壊れて唖然としました。

「巨大化マイナソー>岩>騎士竜」の力関係って有りなんでしょうか? 私はとてもかっこ悪いように感じます。リュウソウルも騎士竜もしょぼい!と感じる展開はダメだと思います。

・個人的には現行のパターンも苦手です。
「マイナソー出現→タンクジョウの乱入などで取り逃がす→宿主のゲストを見つけてウダウダ→巨大化マイナソー出現→生身やキシリュウオーで戦うも苦戦→巨大戦の本番で決着 」というのが今のパターンだと思います。最後の逆転以外、ずっと負けてばかりの不毛なペースが続くのが楽しくありません。
それでいて最後に勝つのは当たり前なので「どうやって逆転するか?」「犠牲無しに勝てるのか? 犠牲になるとしたら誰が、どうやって?」なんて緊張感があるわけでもありません。
巨大戦が主役なのでそこにどうにか展開をつなげようとする心構え自体は良いことだと思いますが犠牲にしている部分が大き過ぎると思います。

■キシリュウオータイガランス
・換装どころかほぼ全部交換で単独形態みたいでびっくりしました。あれで4人乗りであることが不思議でした。グリーン単独ロボと言われたほうが納得できます。

・脚のブースターとかメカメカしいところは良かったです。
騎士竜は恐竜を改造したものという設定だそうですからね。人為的な物がついているほうがそれっぽいと思います。


次回はブラックことバンバと仲良くなる回になりそうです。
タンクジョウを中心に進めるようですが、このペースだとタンクジョウは早めにやられるんでしょうかね。1クールの終わりに倒されるパターンでしょうか。

コメント

4 件のコメント :

  1. 今回気になった点としては、宿主を見つけ出すまでの過程を綺麗さっぱり省略してたところでした。流れ的に近くの病院とかを手当たり次第に探して昏睡状態の人を見つけたってことかもしれませんが…いずれにせよゲストキャラ自体がストーリーに上手く絡んでないというか、ゲストの抱えてる悩みを解消するのとマイナソーを倒すのが連動してるように見えないのがネックですかね。

    岩山を破壊する流れは私も意味不明でした。しかもマイナソーの銃撃にそこまで威力があるように見えなかったんで尚更モヤモヤします。あれなら、せめて人を眠らせる能力とかじゃなく、シンプルに「一撃でビルを粉砕する殺傷力特化の怪人」で良かった気がします。

    ライダーでも昔から前編で幹部の横槍が入って後編に決着が持ち越されるってよくありましたけど、リュウソウジャーは今のところ同じ事を1話完結でそのままやっちゃってる気がします。

    いっそのこと、等身大戦と巨大戦で別々の敵を用意するのはどうでしょうか。等身大戦は普通の人型タイプで、巨大戦は怪獣っぽいやつを3,4体用意してリデコやカラバリで使い回すって形式なら行けなくはないと思うんですが。

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    1. >流れ的に近くの病院とかを手当たり次第に探して昏睡状態の人を見つけたってことかもしれませんが…

      私もそんなふうに思いました。
      ゲストの話が兄弟と関係が薄いんですよね。遊びとか家族とか少しはあるんですけど別にそれで殺すのをためらうとかそういうわけじゃありませんから始末するかどうかとは関係がありません。2話もそうでしたが「これ、ゲストは市民Aの扱いで充分じゃない?」と思うお話でした。キッズ向けの定番の流れでも「怪人の宿主の悩みを解決する→怪人が弱体化する」という形式がありますし、マシな展開はいくつもあったと思います。

      >しかもマイナソーの銃撃にそこまで威力があるように見えなかったんで尚更モヤモヤします。

      私も「水で?」と疑問に思いました。
      「う~ん、水滴も時間をかければ岩をも穿つとかそういうやつ?」とか思いましたが実際には思いっきりドカーンといってましたし… あんな物理的な方法でOKなのに騎士竜では無理というのは理解しがたかったです。能力を説得力あるものにするか、それかあそこでマイナソーを倒して倒したときの爆発で入り口が開くとか、もうちょっと面白いものにしてほしかったです。

      >いっそのこと、等身大戦と巨大戦で別々の敵を用意するのはどうでしょうか。等身大戦は普通の人型タイプで、巨大戦は怪獣っぽいやつを3,4体用意してリデコやカラバリで使い回すって形式なら行けなくはないと思うんですが。

      そう聞くとゴーバスターズみたいな流れを連想します。あれは巨大戦専用のロボ+その回の怪人の能力をダウンロード(腕だけ換装)みたいな形でした。
      現行の流れだと途中が負け戦で不毛なので、そうやって巨大戦と分けるか、もしくは人助けなり倒す手がかりなり、何かしらの手応えを用意する必要があると思います。一応、今回も敵の口癖で展開はあったりはしてるんですけどあまり機能していないように感じます。
      リュウソウジャーのメンバーは隠れ里の住人で生活感がないからあの推測展開は合ってないように見えます。警察モチーフとか元々街中で働いているメンバーだったならもうちょっと説得力が出そうだと思います。

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  2. 岩を壊せないリュウソウジャーと岩を壊せるマイナソー。促進的にもストーリー的にも不安になる展開でしたね。「グリーンが仲間のことを思う力で騎士竜解放というベタ展開かな」と思ったら、敵を利用するという仲間とは関係ない方法で予想の斜め下でした。レッドとグリーンは今のリュウソウジャーではあの岩は破壊出来ないと感じたんでしょうか。どう解釈しようとしても、リュウソウジャー達がマイナソーなら出来る岩破壊も出来ない弱者だったと解釈するしかなくて残念です。

    4話まで視聴して感じたことなんですが、個人的にギャグシーンが視聴していて辛い場面だと思いました。リュウソウジャー(というか大体レッド)が馬鹿だから成り立つギャグが多いのが原因です。1話がショッキングな始まりでしたから、リュウソウジャー達のお馬鹿シーンがあるだけでも落差を感じてしまうのに、そのギャグのせい面倒になることもあるのでヒーローとして情けなく感じます。
    今回だけでも、ケンカしてたせいで滑り台の柵に引っかかる(早く倒さないと宿主が死んだり巨大化するのに)、資料を鍋敷きにする(ういがやらかしたという可能性もあるけど)、仲間同士で斬り合うのはおかしいということで折り紙勝負(折り紙とか名刺交換といった人間の文化は知ってたの?というか1話で剣修行してなかった?)。ヒーローが小学生レベルのギャグ行動で失敗や矛盾に繋がるので萎えます。
    そこで質問なんですが、特撮でギャグが作品の魅力に繋がった作品って何かありますでしょうか?
    長文失礼しました

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    1. >敵を利用するという仲間とは関係ない方法で予想の斜め下でした。

      私も驚きました。論理的ではあるのでしょうがリュウソウジャーのメンツが丸潰れになる選択肢に見えました。

      >ヒーローが小学生レベルのギャグ行動で失敗や矛盾に繋がるので萎えます。

      元々ギャグ系のノリの軽い作品ならともかく序盤にハード路線を示しておいて人命のかかったバトルでやるのは違うように感じますね。

      >そこで質問なんですが、特撮でギャグが作品の魅力に繋がった作品って何かありますでしょうか?

      とりあえずギャグそのものがメインの作品は除きたいと思います。お笑いものはギャグが面白いのが本筋であり、ギャグが嫌いな人は最初から対象外だと思うので。

      戦隊ではギャグ混じりの作品は珍しくないと思います。
      中では私がオススメするのはゴーオンジャーとアバレンジャーです。どちらも基本はコミカルだけど敵側はシリアスだったり人死にが出たり、ときどきハードな展開があります。普段コミカルだからこそ真面目になるとギャグの通じない緊張感が引き立ちますし、シリアスだからこそ主人公たちの明るさが困難に挫けずに前に進むためのバイタリティとして働きます。私は上手く使えばシリアスとコミカルの相性は良いものだと思っています。

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