『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第6話「逆襲!!タンクジョウ」:感想
【ストーリー】
・今回のストーリーは一段と流れについていけないところが多かったです。
まずいきなりの双子オチです。「実は双子だったんだ!」なんて典型的な糞オチです。ニチアサ的には怪人の使い回しの代名詞でもあるので余計に最悪です。公式曰く「シーンによって鳴き声(ケルルルルとオルルルル)が変わっていたのです!!」だそうですが鳴き声の印象が特にないので気づく人のほうが少ないと思います。
「怪人が双子だから生存してたってことはタンクジョウも双子?」と連想するけどそこは関係無さそうなのがまた酷いと思います。
・怪人から血清を作るための毒を採取するために戦っているところにタンクジョウが乱入しないことも不自然だと思いました。いつもは呼ばれなくてもやってくるのに、こういうときには出ないんですね。
かと思えば巨大戦ではやられるためだけにタンクジョウが登場するのがまた酷かったです。途中まで今回でタンクジョウと決着がつきそうなことを忘れてましたよ。今回のタイトルは「逆襲!!タンクジョウ」なんですがなんでこんなに存在感がなかったのでしょう… こんな流れで倒されても悪い印象にしかならないと思います。
・初の五人名乗りとファイブナイツがあっさりだったのがまた残念でした。テンプレ的な流れで面白みに欠けるとはいえ、ここまで来たら全うすべきだと思います。
かと思ったら最後はバンバがまたツンツンしてて歯切れが悪かったです。これで引っ張ったら輪をかけて最悪です。一度デれた時点でその展開は賞味期限切れだと思います。
・タンクジョウの自爆も唐突で最後まで締まりがありませんでした。
本当に巻き添えにする気なら説明しないほうが良いはずなので、あの説明が意味するところは「命乞い」ですよね。初幹部で命乞いって… もうボスとしての格がガタガタ過ぎて倒しても達成感がありません。
・全体的に相変わらず無駄に展開を詰め込み過ぎだし段取りが悪すぎると思いました。
怪人とタンクジョウはどちらかでいいし、 やるんだったら「怪人が地震を引き起こし、タンクジョウが地震エネルギーを吸収する」みたいにつながりを持たせないと話がまとまらないと思います。
個人的にはなぜか挿入された長老ネタも奇怪に感じました。これこそ今回やることではないと思います。なんで展開に余裕がないのに余計なネタを盛り込んでいるのか正気を疑います。
■クレオンだけはそれなりに良かった
・今回のクレオンの台詞はこれまでに比べてノッていた気がしました。
リュウソウジャーやタンクジョウはストーリーに必要なリアクションと台詞を言うだけで面白みがありません。クレオンの言動は基本的に無くてもいい無駄なものなので言い回しを面白くする余地があるようです。根本的な問題としてはリュウソウジャーや幹部の言動をもっと面白くしてストーリー展開を自然に進めるべきという話ですが、現状ではわずかながらでも楽しみができただけマシなように感じてしまいます。
【アクション】
・外見はあまりスリーナイツと変わらないような?と思ったらほとんど頭部パーツしか使わないんですね。アクション面では邪魔にならなくてありがたいですが、玩具としては物足りなさそうに見えました。
・アクションでは背面刺しがかっこよかったです。トドメとしてはあっさり過ぎると思いますが。盾や剣(槍?)も動かせているようで安心しました。
他の武装もそこそこ良さげでした。アンキローゼの大砲は「個性それなの?」と思いましたし、乳首ドリルは場所を移せと思いましたが。
・個人的にはトリケーンとアンキローゼがメインの合体形態もあったことに驚きました。
あったんですねぇ。販売形式とスーツ作成のコストから実装されることはないんでしょうかね。見た目や武器はかっこよさげだったのでいつか登場したら嬉しいです。
次回は新しい幹部も登場して新展開のようです。
唐突な宇宙人とかなんかタイアップ臭いと思ったらアイドルだそうです。それだけでも捨て回確定という感じですが、おまけに坂本監督だそうで見る前から既にうんざりしています。
この上、脚本はシリーズ構成が続投するそうです。個人的には不安を感じます。まさかこの出来栄えで全話脚本をやろうとか考えているんじゃないでしょうね? 新展開の初回だから担当するか、もしくは意外とまともなストーリーがある回であることを願います。
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