『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第11話「炎のクイズ王」:感想

2019年5月26日

■異次元の展開
・展開がどれもこれも「何それ?!」と思うような突拍子もないきっかけと角度で戸惑いっぱなしでした。つながってることはつながっているのですが、つなげている価値観が独特過ぎました。

・クイズの正解
「みんな自分の姿を恐れて答えの本質を見失う」って、みんなが恐れているのは、いきなり火を吹いて焼き殺そうとしてくることで姿形ではないと思うのですが…
そこの部分が意味不明だからコウのアプローチの変化も唐突なように感じました。そもそも解決のきっかけがコウの盗み聞きで良いのかも疑問があります。それこそいきなり本質的な答えに飛びついていると思います。

・人質の意味
騎士竜が従わなかったから逃げる、リュウソウジャーが来たから逃げる、って人質はそういう場面でこそ使うものじゃないのですか?

・デジャブ
「このままじゃ人質が助からない!」ってあの、前半でメルトがクイズに答えられずに焼き殺されそうになったときにどうやって助けたんでしたっけ? ただの爆弾なんて普通にハヤソウルで間に合うと思うんですが…

・マイナソー完全無視&突然湧き出る少年
あのマイナソーって何だったのでしょう…? クイズに必要なのかと思ったら全くクイズに関わりませんでした。リュウソウジャーはリュウソウジャーで、マイナソーのことも生み主のことも全く気にせず新しい騎士竜に夢中で違和感がありました。
少年のほうも突然出てきた上にマイナソーとも無関係で、視聴者の知らないところでディメボルケーノと仲良くなって病気も治って 、最初から最後まで蚊帳の外でした。

・「外見に惑わされて本質を見誤ってはいけない」が話の肝であるなら、たとえば「ディメボルケーノが敵として現れる。メルトたちは文献にも『凶暴だから封印された』と書いてあったから敵の手下に成り下がったに違いないと断定。コウだけはディメボルケーノの素振り(被害が最低限に留まるように気を使っている)に疑問を抱き、少年を人質にとられて止む無く従っていることを突き止める」とか、そんな展開でも成立したと思います。リュウソウジャーのオリジナリティの発揮の仕方が独特過ぎて、いろんな意味で今後の不安が増しました。

■二重人格or下手な芝居
・ウイのお父さんが露骨におかしな説明をしていました。
OPの描写から「謎の覆面の人物=ウイのお父さん」疑惑は濃厚でしたがこんなに回収が雑だとは思っていませんでした。トワとバンバの前に現れて以降、影も形もないのが不思議でしたが単純に出すことを忘れていただけっぽいですね…

■リュウソウレッド・メラメラソウル
・強化フォーム、なのかよくわかりませんが強いみたいです。
映像的には特にこれといって無かったです。倒したのも雑魚だけで、展開としては仕掛けを破るほうが主題になっていてメラメラソウルである必然性や凄さは伝わってきませんでした。
たぶんお話としては「幻影を破る」という点で共通していたんでしょうが、お話やバトルは面白いと思えませんでした。


次回はディメボルケーノがロボとして登場するようです。
お話のほうは戦隊スペシャルに出ていたガイソーグが登場するようです。個人的には否定的な印象を受けました。ワイズルーが残っているし、ドルイドンの存在感が薄い状況で更に敵を追加されても持て余すだけだと思います。第三勢力になるとしてもそれはそれで持て余すのは目に見えています。とても上手くまとめられるとは思えないのですがどうにかなるのでしょうか?

コメント

2 件のコメント :

  1. メルトの扱いが酷すぎますね。礼儀正しさも常識人なのも全く良い方向に描かれていない上、せっかくプレッシャーに耐えながらクイズの勉強をしたのに答えは思った通りに言うことだ! とか言われたら努力が無意味になってしまいます。どうもコウの扱いが良すぎて割を食っている感じがします。

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    1. 今回も持論を否定されるばかりで不遇でしたね。コウたちに正当性を感じることもなかったので私も理不尽な扱いのように感じました。リュウソウジャーのこういう無造作な差別意識は生理的に辛く感じることがあります。

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