『騎士竜戦隊リュウソウジャー』 第8話「奇跡の歌声」:感想

2019年5月5日

【ストーリー】

・ストーリーはいまいちでした。
バトルの消化が下手でした。巨大怪人出現、ファイブナイツ(コピー)登場&爆発→巨大怪人は放置して幹部とバトル→倒しきれずに逃げられる→ファイブナイツを呼んで巨大怪人とバトル、という流れでしたがマイナソーが現状では最大の驚異なのでそれを棚上げにして幹部と戦っても盛り上がりません。

・そもそも人質の妹の扱いも適当過ぎると思いました。
リュウソウジャーが「さっき爆発したのはコピーだ!」とドヤ顔で登場しましたけど、そもそもの目的は妹の救出のはずだから爆破しても妹が助からなければやった意味ないですよね? 「じゃあ人質殺すわ」と言われたらおしまいだったと思います。
幹部を倒せば妹が助かるという話なのかと思ったら直後に巨大怪人の内部にいると判明してしまい、幹部と戦う意味やコピーを爆発させた意味がますますわからなくなってしまいました。
普通にやるなら「コピーが爆破されたことで人質の妹が解放される→姉妹まとめて死ね!とかなったところでリュウソウジャー登場して種明かし→姉妹を守るために幹部と戦い、その後にマイナソーを倒す」といったところでしょう。

■価値観が合わないその1
・個人的にはコウの「仲間を信じる!」という話が全然良い話に見えませんでした。
コウが無計画にわがまま言ってただけのように見えました。「俺は俺がしたいことをやるから周りでフォローして。それが当たり前でしょ」と言っているように見えて悪い印象を受けました。仲間を信じるってそういうことじゃないと思います。

■価値観が合わないその2
・あと長老の現世の姿もそうだったんですけど、最後に他人を馬鹿にする話で締めるのが個人的にはだいぶついていけません。
ケバブ売ってようが歌が下手だろうが別にいいじゃないですか。誰かに迷惑かけることじゃないからとやかく言われる筋合いはないし、ケバブを売って生活するのも歌が下手だから練習するのもむしろ肯定すべきことだと私は思います。
内容自体が単純に不快なのですが、何よりこれを笑ってほのぼのと締められるようなネタだと思っているとしたらスタッフとは全く価値観が合いません。


【アクション】

・ソウルの使い方は今回も良かったです。
ブラックのオモソウルの鉄球は武器として珍しくて良かったです。ソウルによる強化はエフェクト以外は特に変化が見られないことが多いので武器として使えるのは良いですね。

・あとグリーンのマブシソウルも良かったと思いました。
目くらましとグリーン自身の俊敏さを合わせていてキャラの特性に合っていました。


次回はメルトの個人回のようです。
脚本も監督見覚えのない名前だったので少し調べてみましたがほとんど情報が見つかりませんでした。
監督の柏木宏紀さんは東映公式によると
 京都の太秦にある東映京都撮影所で長年にわたり演出部をしておりました。優秀な助監督として「科捜研の女」シリーズや「遺留捜査」シリーズなど刑事ドラマ、時代劇を中心に現場の指揮をとっておられましたがこの度、地上波テレビドラマは初監督として満を持してリュウソウジャーにご参加していただくこととなりました。
だそうです。脚本家の下 亜友美さんも刑事ドラマの経験が少しあるようです。リュウソウジャーのシリーズ構成の山岡さんも刑事ドラマ系列だそうですし、その辺から取り込んでいこうという方針があるみたいですね。個人的にはライダー含めてその手の試みは全く上手くいっていないので止めたほうが良いと思います。ノルマやバトルという点ではアニメの脚本家や漫画家のほうがまだ適応できる可能性があると思います。
 

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